第90回出題の回答 [ 一覧 | ドルードル学園 ]

あ〜諸君、この私がドルードル学園の事務局長である.

今回がドルードル学園平成20年度さいごの授業となる。
半年間、更新スピードをすこしあげた授業を続けた。生徒諸君もお疲れさまだ。これからは、もう少しゆったりしたペースにするつもりだ。
その一方、今は会長戦挙まっただ中だ。今回も多数の立候補者を待っているぞ。

は今回初登校の生徒・名前の前の"◎"は生徒会長)


もんだいず が あらわれた!

▼第90回出題の問題図


出題:北海道・ロックX君

(図クリックで別表示します)
正方形が群をなしている今回の問題図。そういうこともあって、回答の中で問題図を使う生徒は多かったね。
今回は珍しく、記号やシンボルを使った回答からはじめるよ。

まずは、

【虫食いが多すぎて問題図が読み取れないので、今回の授業は欠席します】(大阪・聖騎士ルーンくん)
のっけからボイコット宣言かよ! こんだけ虫に食われるなんて、新鮮にもほどがある。
じゃー希望どおり、聖騎士ルーンくんは今回は欠席、と。

【D学授業90回記念の番組を作製「オープニングは歴代問題図をパンしていって… (右イラスト)」】(埼玉・詐欺師壱號君)
昔の問題図のファイルを縮小して貼りつけたんじゃなく、ぜんぶ自分で描いてくれた。こりゃ力作だ。
並んだ問題図を見てると、詐欺師壱號君の思い入れのある問題図を大きいのにしてるような気もするぞ。

【没出題図の逆襲】(東京・ぺぎら君)
一方ぺぎら君は、問題図が無地なところに焦点を当てた。まだ世に出ていない問題図たちだからね。
出題常連のぺぎら君だけど、今出題につかっているのも、何年前に送ってくれたのか分からないようなのばかりだよ。

【問題図案が浮かび上がっては消えていく…次はどんな図にしようかな♪】(北海道・ロックX君)
大きさの違いを、イメージの鮮明度におきかえた。実際に頭に浮かべてるときは、頭の光景のほとんどを、ひとつの問題図が占めているね。
消えてく前にメモメモ! ぺぎら君もロックX君も、もちろんほかの生徒諸君もよろしく!

【締め切りぎりぎりまで問題図を放置してたら、いつの間にか分裂してこんなに増殖していた…】(聖騎士ルーンくん)
さっき欠席にしたばかりなのに、聖騎士ルーンくんもいつの間にか戻ってきてしまった。
大きさ違いがいっぱいあるってことは、今も増殖が進行中ということで、局長にとってはありがたいのだけどね。

【ウィルスで消しゴムが大量発生「ああっ、問題図が消されてく…」】(詐欺師壱號君)
問題図ネタになると、生徒諸君の回答が生き生きしてるように見えるのは局長の気のせい?
白四角といえば消しゴムは定番とも思えるけど、この回答だけだった。局長もだけど、社会人になってから使う量が激減したという生徒も多いんじゃないか。

【この問題図は枕に良し、クッションに良し、チップウレタン製です】(東京北部・地中海刑事君)
問題図に厚みをもたせて、その中身をモチーフにした。
なんだかスカスカで寝ごこち悪そうだが…それに、問題図柄の枕ってろくな夢がみられなさそうだけど。

【締切前後は問題図に襲われる夢を見るよ】(北海道・夢有奈くん)
やっぱりこんな夢になるか。問題図ネタでポジティブな回答を作ろうってのが無理な話かも。
今回は、しめきりに連休が重なってたこともあって、いつにも増してしめきり前後の登校が多かった。
だんだん近づいてくる、いう見方ができるということは、遠ざかっていくという回答も作れるんだけど、近づいてくる(襲いかかってくる?)という生徒の方が多かったね。

問題図シリーズがずいぶん多かった。回答をつくるのも相当な苦労をともなうんだね。ありがとう。
これからも 生徒諸君が悪い夢を見るような難問をどんどん出していくのでよろしく!
てことで、記号系の回答をひきつづき。

【「品」「田」「日」「回」など、ロ軍が反乱をおこしたようです!】(愛知・ヤッチ君)
軍隊を使うと、近づいてくる、が、攻めてくるという緊迫した言い方になる。反対に逃亡させるのもおもしろそうだ。
口軍ではなく、あえてロ軍にした。今はロ軍というとロッキーズになるね。ロシア軍を略すと漢字で露軍が適切だろう。
品、田、と続くと、なんだか山手線に乗ってる気がしてくる。実はこの回は、浜松町駅近くの某店で編集していたりする。

【問題! どの四角が一番大きいでしょう? 正解「枠線の四角」   】(大分・風上和稀君)
四角形の集合という特徴を純粋に使った。
正解は次回発表、というのも考えたけど、ここの生徒諸君なら5秒もせずに分かるね。回答をマウスで選択してみよう。
ブラウザのウィンドウの四角、と思った生徒はちょっとひねりすぎ。

【東京23区対抗陣取り合戦〜。新宿区が順調に領土を広げてまーす】(地中海刑事君)
実のところ、局長は四角の数は考えていなかった。大きさと配置のバランスはかなり考えたけど。
23個というのは偶然だったんだけど、さすがに都民は見逃さなかった。
しかし最大勢力を誇っているのは足立区あたりに見えるのだが。東京北部なのに、じつは新宿びいき?

四角がたくさん目にするところといえば…さっきもちょっと触れたけど、こう見る生徒もいた。

【Windows7の新機能「シャボン玉ウィンドウ」です】(聖騎士ルーンくん)
【さすが新しいWindowsですねー】(徳島・後野まつりくん)
なんだか、ふつうに電気屋さんでの会話じゃないか。
シャボン玉だから勝手に動き回ったりするよね? なんだかうっとうしそうな…そういうスクリーンセーバならいいんだけど。
ところで局長はVistaを使ってるけど、XPにしとけばもっと軽快な動作になるのにと後悔している。買って数日で、Windows98みたいな画面にしてしまったよ。

【へー、ウイルスに感染するとデジカメ写真にも虫食いができるんだあ…】(地中海刑事君)
こんどはデジカメにも感染! さぞや新鮮な野菜の写真だったんだろう。
四角い虫食いなので、食われるものもデジタルなものをと配慮してくれた。

似ているけど、つぎはこのジャンル。

【ソルバルウのパイロットが最後に見た物は迫り来るバキュラの大群だった】(埼玉・軍司將軍君)
【3D版ゼビウスでの一場面「バキュラの群れ」】(千葉・ひさし君)
オリジナルのバキュラは全部おなじ大きさなので、この問題図で使うには視点の転換が必要になる。
幸いなことにシューティングゲームなので、転換は容易だったね。

「ゼビウスなんですけどマニアックすぎますかね…」(軍司將軍君)
知らないっていう生徒も多いと思うけど、バキュラで検索すると大量に出てくるからね。
もっとマニアックなのを持ってきた生徒もいるぞ。

【MSX版スペースハリアー】(北東京・まさきち君)
これも検索するといっぱい出てくる。動画を見ると、本当にこんな感じなので笑ってしまった。
いろんなゲーム機で出てるみたいなので、プラットフォームの指定は必須だね。

【20年前のポリゴンで表現した三ツ矢サイダー】(ひさし君)
泡と見た回答も多かったけど、四角いところの説明はむずかしかった。
20年前は結構CGがんばってるよ。この問題図くらいのレベルだと、40年くらいさかのぼるかな。

【市長不在のシムシティ】(軍司將軍君)
シミュレーションゲームにも使えたね。今はかなりリアルな建物まで作れるから、10年くらい前のバージョンか。
トップが入れ替わり立ち替わりな都市もこうなってしまうだろう。シミュレーションであろうがリアルであろうが。


パーツも四角く

記号系の回答はここまでだ。
いつもは授業のはじめのほうにくる、人と見た回答をここに持ってきた。

【笑福亭仁鶴大増殖!】(罰当たりな千葉・トミーQ君)
昔もいまも、四角といえば筆頭にあがってくるのが仁鶴さんだね。
笑百科のオープニングで出てきそうだ。まぁるくおさめる前、街のあちこちでカドが立ってるシーン。

【どこにナンチャンがいるんでしょうか?】(北海道・旅人君)
四角い有名人の二番手にだれを入れるかは、世代や思い入れによって変わってくるね。
これは難問だ…と思ったが、ブツブツがないので でっかい四角ではなさそうだ。
こうくると「ナンチャンを探せ!」とやりたくなるけど、10年以上前のテレビネタだから知らない生徒も結構いるかも。

【左上に人の顔が見えます。ボツを恨んで自殺した生徒の悪霊が問題図に宿ったのです! (右イラスト)】(東京・DA☆君)
心霊写真定番のシーンだ。顔を囲う線も テレビ番組と同じく円にしたいところだけど、ほかの四角と重なってしまうね。
思い当たる生徒が数人出てくるが、アイツかな、あいつかな?

もうすこし拡大するとこうなる。

【ブラックマヨネーズ吉田の頬の拡大図】(兵庫・ryu君)
なるほど、でっかいのから小さいのまで顔にきざまれてるもんね。
イメージとしても、○より□のほうが合ってる。

【若かりし頃のぬりかべの写真です。こんなにニキビ面だったとは・・・】(地中海刑事君)
四角ばってるところをよりクローズアップした。もちろんホクロとかも四角だろう。

「今回の絵では、絵そのものに似ているかどうかよりも、「いろんな大きさのものがまばらに散らばっている」という抽象的な概念に合致した回答を目指すべきなんじゃないかと踏みました」(ryu君)
とくに今回のように、同じ(似た)ものがたくさんある問題図は、たくさんあること、に焦点を当てる回答となる。というより図と完全に合う回答は作れないからね。
たとえば今回の問題図だと、「(四角いもの)がたくさんある」というだけの回答に偏りがちになる。そこからどう展開していくかが生徒諸君の腕のみせどころだ。
その点、ドルードル学園の生徒諸君はいい腕ぞろい。どんどんほかの回答を参考にしよう。

人の一部とした回答には、こういう切り口もある。
とくに今回はこう見た生徒が多かったよ。

【行き交う人々、外側は同じように見えても心の窓の大きさはこんなにも違います】(夢有奈くん)
【都会の雑踏をハートフルカメラでとらえてみました。みんな心が角張ってますね】(としまえん・高城 真先君)
夢有奈くんも高城 真先君もいい言いまわしをしてくれた。言葉づかいによってずいぶん回答の印象も変わるだろう。
大きさの差こそあれ、それぞれ広がりを持っているだけまだ良いと思った方がいいね。第71回みたいなことになったら社会の病状も末期がちかい。

【考えすぎ(右イラスト)】(鯛一郎君)
ここでのイラスト回答はほっとする。
この顔は、カドばった考えをしているわけではなさそだけど。

【私の心の窓はいつでもフルオープンです】(三重・日長石君)
そこへきて、日長石君のこの前向きさには感服だ。フルクローズと見ることもできるわけだけど、やはり開いていこう。
開きっぱなしだといろんなモノも投げ込まれそうだけど、彼の部屋の容量は四次元ポケット並に大きいに違いない。

【こんなに窓ガラスいらないです】(千葉・佐々木のページ君)
心の窓というと、こういうアトランダムな作りもうなずけるけど、ふつうの建物となると不便きわまりない。
窓そうじをさせられる子供の身にもなってほしいものだ。

【よく言えば芸術的に貼られたタイル】(ロックX君)
色までゴテゴテになっていないだけまだましか?
これもフミヤーt…おっと、これを持ち出したら何でもアリになるから禁句にしたんだった。


建ぺい率が高い!

四角の材質をかえてみよう。

【実家の冷蔵庫はだいたいこんな感じでメモが貼ってある。整理しろよ、おかん!】(DA☆君)
一気に身近なものになった。小さいのは、観光地で買ってきたミニマグネットだろう。
せっかく何百枚もあるメモブロックを買っても、ついつい別のメモブロックも買ってしまうから、結局冷蔵庫がごった煮になるんだよね。

【電話BOXはチラシだらけ (右イラスト)】(鯛一郎君)
あのチラシって、意外と同じ大きさで統一されてない? そんなにしげしげと見たことはないんだけど。
このわずかの回答を並べてみるだけでも、芸術は理解がむずかしいことがよくわかる。センスがちょっとズレると、おかんのメモやピンクチラシと大差ないってことだもんね。

【女の子の部屋にはお気に入りのプリクラや写真がいっぱい貼ってあるんだよ】(ryu君)
写真とはいいところに目をつけた。プリクラから大判ポスターまでの大きさが一通りそろう。
壁になんでもかんでも貼らないと思うが…なるほど、こういう子が何年かたつと、あのメモだらけ冷蔵庫の使い手となるわけか!

【「わたくし、物を大事にする主義ですのでこのイブニングドレスもつぎあてをして愛用いているざますの。」】(三重・日長石君)
こんどは四角が布になった。つぎあてって見なくなったね。取り上げたのは日長石君だけ。
同じ形で統一しているのがいいね。黙ってればデザインて思われただろうに…

建物の窓とする回答があったけど、見る方向と大きさを変えてみよう。

【森ビル同窓会】(ぺぎら君)
ビルのチェーン店はいろいろあるけど、首都圏以外の生徒にも知名度を持っているとなると森ビルシリーズが唯一だね。
ビルの大きさも、この図のとおり、マンモス級から小っちゃいのまで持っているだろうし。

【都会を見下した風景】(旅人君)
今回の問題図は、同じ図形だけを使っている点でいつもより無機質なものになってるけど、その性質を巧みに使った。
この回答、「見下」の後に「ろ」があるのとないのとでは回答の意味が大きく違ってくる。もしかして書き間違い?

ビルほど大きくはないけど、似たような材質、形で同じ見方の回答を。

【荒野に並ぶ墓。夜になると何か這い出して……?】(DA☆君)
ほとんどのお墓は同じくらいの大きさだけど、探すとやっぱり様々な大きさのものがある。
整備もされず雑然と建てられている様子、荒野という表現がぴったりだ。

【雨後の筍の墓】(愛知・傭兵某君)
まさに今が旬のネタだ。掘ると誤って傷をつけてしまったタケノコの供養?
ずいぶんあるし、大きさもバラバラだし、タケノコ探しの腕を疑ってしまうぞ。

【ぬりかべ養殖場】(ぺぎら君)
墓と同じ並びにされて本人は不本意かもしれないけど、ほぼ同じだもんね。
ぬりかべ一族は、こんな風に寝ころがってすくすくと育っていくのか。ぬりかべばかり増えると、鬼太郎の戦闘シーンがずいぶん地味なものになりそうだが。

建物の内部に目を向けてみよう。見方としては墓のほうに近いよ。

【竪穴式住居発掘現場にて「おい、他の柱の穴は、なに時代のだか分類しとけよ!」】(千葉・チョックリー齋藤君)
穴の大きさの違いを単純に太さの違いに置換せず、時代が違うという設定にした。
他の、ということは一つは自分で調べたわけだ。でもこれだけだと、どれを調べたのかは分からない。
「一番大きいのは調べてやったから〜」とやると横柄な態度をより強調できるし、
いっそ「どの柱の穴が、なに時代のか〜」って、部下に丸投げしちゃってもよかった。

【「我々選手一同、足の小指へぶつかりに行くことを誓います」】(ブルースイカ君)
こんどは同じ時代の柱たちだ。
となると、太さの違う柱が集まっているのは不自然。ならば強制的に集める状況を作ればいいわけだ。
しかし柱からぶつかりに行くのは反則だぞ。今でも狙ってるとしか思えない場所に配置されているというのに!

【「なんだよこの柱の多い部屋!?」「2階に相撲部屋が越してきたんでね。」】(傭兵某君)
そりゃこんな部屋になってるのもしかたない。太い柱の上は、シコを踏んでいる場所や巨漢力士の定位置なんだろう。
本棚でも重いのは下に収納するのに、なんだって相撲部屋を2階に? 足腰を鍛えるために階段のかけ上がりなんぞしている?

建物を支える構造には、こういうのもあった。

【ラピュタの内部】(ひさし君)
大きさの違いは「奥行き」ということになる。この場合は上からの視点でも、横からの視点でもいいわけだ。

【ここからは王族しか入れない部屋なのだよ】(高城 真先君)
登場人物のセリフを使うとこうなる。
このセリフも有名なんだね。映画では「〜入れない聖域なのだ」と言っている。


交通問題の解決ならず

また平面のものにもどるよ。
空をとぶ つながりで、というのはちょっとこじつけだけど、

【全世界空飛ぶじゅうたんレース、一斉スタート!】(広島市・karz稲川君)
大きさが違うとみても、奥行きがあると見てもどちらでも良いね。
これだけの数が集中しているのも、スタート地点だけだろう。

【魔法の絨毯渋滞中】(三重・日長石君)
重なっているじゅうたんが無いから、このじゅうたん道路(っていうのかな)は平面だね。
通行料金を大幅値下げでもしたのか?

【イラクから集団で逃げ出す魔法のじゅうたん】(トミーQ君)
じゅうたんの中でも、これが一番動きが激しい! ルール無用レースの様相を呈している。
地震の前にネズミが撤収するのと同じように、危機を察知して、持ち主を放っぽりだして脱出したか。

【凧上げ大会】(まさきち君)
今はいろんな形の凧があるけど、大会や祭りに似合うのは昔ながらの四角いタイプだね。
これは上からの視点だね。大凧はド派手な絵を描いてるのが多いけど、裏側はほとんど無地だろう。

【トランポリンをもって降りてくるパラシュート部隊】(茨城・藤のの乃くん)
こんどは下からの視点。パラシュートの形はまず円だからね。
部隊の足下に何をはかせようかと考えて、トランポリンで落ち着いたというところだろう。空飛ぶザブトン持参というわけにもいかないし。

【自ら作った部屋に引きこもったまま浮いているクリオネたち】(トミーQ君)
トミーQ君は、パラシュート部隊の構図をそのまま回転させた。上からとも横からともとれる。
局長は実物を見たことはないんだけど、水中をゆらゆらと浮き沈みしている生き物というと、やっぱクリオネか。
タツノオトシゴやシーモンキーは正方形の部屋という体型ではないし。

上の藤のの乃くんとトミーQ君の回答の成り立ちを、DA☆君が代弁してくれてるよ。

「しかし今回の問題は難易度高い……せめて丸ならもう少しやりやすかった気がする」(DA☆君)
中身は丸いんだけど、周りを四角でおおっているわけだ。
実は局長も同じことを考えた。いろんな大きさの丸をならべたら、回答の幅はもっと広がるだろうなってね。
なんだけど、今年度のドルードル学園は短期進行でいろいろとトライしている。今回もその一環で、難易度が高いまま出題したのだ。
それでもさすがはドルードル学園の生徒諸君で、この図によせられた回答の数は第89回と同レベル。今回あらためて生徒諸君の底力を思い知ったよ。

もう少し小さいものを空に舞わせよう。

【くす玉が割れる瞬間を下から見る(右イラスト)】(鯛一郎君)
小さくて同じ大きさの紙吹雪だけど、浴びている本人の視点にすると大小とりまぜて見えるね。
この彼、お祝いされてるようだけど、顔があまりうれそうじゃないような…?

【おい!紙吹雪を降らせすぎて歌手が見えないじゃないか(広島・夢眠君)
夢眠君の回答は外から視点で、紙吹雪の大きさを同じじゃなくした。今回は視点が対照的な回答の組み合わせが多いね。
それにしても紙がでかすぎ! きざむのをサボったな。

さらにいろんなものを舞わせるよ。

【そば屋、転倒】(ヤッチ君)
空を飛び交う四角で、こんなサザエさん的展開が出てくるとは!
ソバが舞ってないということは器の回収中だったのか。せめてもの幸い。

【エリート上司の悲劇!外出しようとする彼を襲う無数のコンクリート片!清掃員A子が見たOL達の復讐の愛憎劇とは!?〜こたつ探偵A子13〜】(日長石君)
こんどは物騒な話を持ち出してきた。白色はコンクリのかたまりにぴったりだが。
日長石君の回答にたびたび登場していたA子だけど、探偵だったのか! ここしばらく見なかったけど何して…こたつにこもってたか。
コンビを組んでいたB美は意図的に外したね。続編を乞御期待ということだろう。

【ロボットはここまで北●の拳に近づきました】(後野まつりくん)
とうに高橋名人レベルは凌駕してるということか!
人間のグーにするにはちょっと無理がある。手が真四角のロボットってどこかにいたかな。

【地中海刑事氏が最後に見たものは、追いつめられた赤軍派が放った角材の乱れ突きだった】(ロックX君)
真四角から素直に角材を使った。角材から赤軍派の発想が素直かどうかは局長は触れないでおこう。赤軍派の構成員の年齢層から考えて、角材をブン回せるほどの体力があるかどうかは怪しいけど。
というか、地中海刑事君はその頃から現役だったのか!


ほかの勢力に食われた

これを使う回答は少なかったよ。

【個性を尊重する我が校では、マイ机持ち込みOKです】(まさきち君)
たくさん机がある場所はかぎられる。そういう場所では、ほとんどの机は同じ大きさであるところを突いた。
個性 に対して マイ と、うまく呼応した単語を使ったね。

【当社では営業成績に応じて机の大きさを決めています】(夢眠君)
同じ大きさの机がたくさんあるもうひとつの場所については、夢眠君が提案してくれた。
営業成績のいい社員ほど机にいる時間は少ないと考えると、昼間ずっと会社にいる社員は肩身がせまいぞ。

授業も終盤に近づいてきた。今回はここで食べ物の回答を紹介しよう。

【原材料削減のためチーズの穴が四角くなりました】(後野まつりくん)
穴あき食べものの筆頭は、やっぱりチーズだ。
空気が詰まってできる穴なので丸いはずなんだけど、デザインを重視して…なんて宣伝すれば飛びつく人もいるだろう。むしろ値段を高くした方が売れるかも。

【明日は概ね晴れ、所により豆腐が降るでしょう】(軍司將軍君)
これは降ってるところか、それとも天気予報の予報図か?
こんなふざけた天気、降るときにはカドが頭に当たりやすいよう斜めにしてほしいもんだ。

【ダイエット競争をしている豆腐達】(後野まつりくん)
じゅうたんレースとちがって、こちらは大きさがそのまま成績につながるわけだ。
だんだん選手が小さくなってくなので、ちょっと盛り上がりに欠けるね。最後には おから みたいなのしか残らないし。

【お菓子の家のまわりでは、魔法で雪も角砂糖になります】(詐欺師壱號君)
白くて四角い食べ物って、思い出してみてもなかなか少ないね。
雪の結晶をぐんと拡大して見ようとしたところだろう。グリムの魔法は、紙吹雪づくりを手抜きしたテレビスタッフのようなことはしまい。

この図で液体を表そうと挑んだ生徒を紹介しよう。

【新しいジョイは、泡の角で油を落とします!】(まさきち君)
カドが持っている力強いイメージを、汚れを落とす方向に持っていった。
油を包み込むみたいなヤワなやり方じゃなく、たわしみたいにで油をこそぎ落とすしかけか。

【従来のジャグジーより、4倍(当社比)刺激的になっております】(ヤッチ君)
空気圧を4倍にするのとはまた違う刺激を得ることができるだろう。
浴槽の穴もこんな感じになってるにちがいない。

【アシモのおねしょ】(傭兵某君)
ロボットにはこういう使い方もあった。前回も書いたけど、これからロボットネタは以前にもまして工夫が必要だね。
このアシモ、寝相までわるいじゃないか。ロボットのリアリティの追求はとどまりを見せない。

四角の大きさがまちまちなところに注目した回答を紹介だ。

まずは右の (高城 真先君) のコレクション。今回は問題図に合う写真の作りやすい問題図だったね。
結構高そうなのも混じってるぞ。 栄養もとれて健康にもなるし一石二鳥だ!?

【「もうちょっと来客のこと考えて宝石展示しませんか?」】(藤のの乃くん)
配置はノープランでも、価値のある宝石をもったいぶって展示するところは抜けめがない。
これでは来客の渋滞は必至だぞ、というより意図的にそうしてる? 大した展示物をそろえられなかったので、わざと渋滞させて入りをよく見せようとしているのか!

【今年は森の動物たちもそれぞれ自作の灯篭を流しています】(ryu君)
大きさ違いのものをたくさん作るには、作り手も大きさ違いにすればいいのだ。
今年は、と入れたのを見ると、これにはベースとなっている話がある? 灯篭の話はたくさんあって探せなかったけど。

【悪いお爺さんのためのロシアンつづら】(傭兵某君)
傭兵某君の回答は、ベースとなる物語は明らかだね。
退治したい爺さんが増えればハズレも増やせばいいだけから、仕掛けるほうは楽ちん。

いよいよ最後の一団だ。

【本物の ベースを踏まなきゃ アウトです】(風上和稀君)
ルール通りの場所、サイズにあるのが本物という趣向だね。間違ったのを踏むのもダメ。
それは守る側も同じ。ベースカバーで間違ったのを踏んだら即セーフ!

【「指認証させるところ多っ! んで一部小さっ!」】(ブルースイカ君)
前回も指認証をつかった回答があったね。普通にドルードルで登場するくらい十分浸透したわけだ。
小っこいのを普通の指サイズと考えることもできる。大きいのは足の裏やツムジをまるごと認証するわけだ。一部でかっ!

【最近英国の麦畑では、ミステリースクエアが流行っているそうです】(聖騎士ルーンくん)
なつかしいのをもってきた。これなら大きさがバラバラなのも納得。
アレって地元のおっさんが棒を踏みながら作ってたんだよね。四角いのを作るのもわけないだろう。

【『博士!けっ、顕微鏡、見て下さい!』『なんと!核も何も無い、細胞壁だけの細胞かっ?!』】(静岡・樹祐泉くん)
小さい世界になるほど、カドのあるものを扱いづらくなる。細胞が限界かな。
!マークをいっぱい付けたい瞬間なのは分かるけど、この発見、応用のきかせようがないぞ…

ドルードルも、ほかに応用をきかせるのが難しいけど、今回のトップ賞はこれ!

◆◆◆ トップ賞 ◆◆◆
【都会を見下した風景】
(北海道・旅人君)

これが「見下した風景」と書いていたなら,でか文字回答はおろか 掲載すらできていなかったかもしれない.
上空からの視点で,かつ皮肉まじりという視点までも含めてしまう回答だった.
実は打ち間違いだったのかもしれないけど,こういうタナボタ的なトップ賞獲得も起こるのがドルードル学園だ.
上に書いたようなことを含めて,意図的に作った回答であったなら文句なしだ.

旅人君,今回が初のトップ賞だ.おめでとう!!
リアルの旅は目的地に到着したけど,ドルードルを追求する道のりは 半永久的だ.これからもよろしく.

今回の授業はこれまで!


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