釜の中 ・ ごえもん の作品
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「この先2kmで 彼の実家につく。いよいよだ。心臓がドキドキし始めた。どうしちゃったんだ私らしくもない、これしきのことで。ハンドルを握る彼が私の方を向いて微笑んだ。「もうすぐだよ。オヤジもオフクロも君を待ってるよ」と、もう何度も聞いたセリフ。私も笑って「なんだか面倒くさいな〜。ねえ、今度にしない? このままどこかに遊びに行っちゃおうか?」「ははは、心配することないよ。ビビったのか?」「まさかぁ〜。冗談に決まってるでしょ」・・もちろん半分は冗談に決まってるけど・・急に緊張して来た。頭では「落ち着かなきゃ」と思うのだが、気持ちの方が勝手に
渋滞のおそれあり」
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