私は、単なる技術系サラリーマンで、宗教や宗教学とは、ほとんど縁がない生 活をこれまでしていたけど(神や輪廻転生は信じてないけど、多少新新宗教に は興味はあったが)、さすがにあの事件はショッ クだった。一体何がどうなっていたんだろう?
それに、ここ数年第4(?)次新興宗教ブームだそうで、オウムに限らず それまでの、現世利益形(病気が治るとか)でなく、より精神世界へ接近した (ま、この辺はニューエージとの関係もあるんだろうけど)宗教が増え、結構理 科系の人間もはまったりしてるらしい。でも理科系の人間が(近代合理主義に 基づいた教育の反動とはいえ)、そんなホイホイ輪廻転生や終末思想を信じちゃ うもんかなぁ?んな疑問もあった。
既に多くの学者や評論家の人たちが事件や、オウムに限らず新新宗教の信者の メンタリティなんかについては、背後にある社会状況なんかとリンクして読み 解いていたりするけど、結局本当のところは体験してみないと個人的にはしっ くりこないじゃないかと感じていた。
そんなわけで、まぁ、入信するわけにもいかないんで、とりあえず、 新新宗教団体が発行している本を読んで、その感想をまとめてみることにした。 それがこのページ。最近の宗教は勢力拡大の ための宣伝手段として本を重視しているといわれてるから、それなりに有効だ ろう。 なにが判るのか、さっぱり検討もつかないけど、宗教について、ほとんど知識 のない理科系の教育を受けてきた私が、新新宗教本を読むことによって、理科 系新新宗教(特にオウム)信者が、何に心を動かされ入信したのかが、自分なり に理解できたらなぁ、と思っている。
ということで、ウィーク・デイに本を読んで、週末ちと考える、それが この週末思想です。
下にも述べるが私は「私にとっては、 宗教なんかなくてもいい(他人が信じる分には、私に迷惑をかけなければ気に しない)」という考えを持っているが、かといって、それらの宗教を 批判するのが目的ではない。ましてや、特定の新新宗教本を取り上げることに より、その宗教団体の宣伝をするつもりは全くない。
また、私の宗教観であるが、神の存在や、輪廻転生や、宗教の必要性について は、積極的に否定するものではないものの、そのようなものを信じなくても生 きていける、と考えている。