Weekend Thoughts

はじめに

地下鉄サリン事件以来、それまで以上に宗教全般に対して世間の目が集まって いる。身近なところでも、私の住んでいる東村山で、市議会議員の死亡事件に ついて、某宗教団体の関与がとりざたされていたりとかしている。

私は、単なる技術系サラリーマンで、宗教や宗教学とは、ほとんど縁がない生 活をこれまでしていたけど(神や輪廻転生は信じてないけど、多少新新宗教に は興味はあったが)、さすがにあの事件はショッ クだった。一体何がどうなっていたんだろう?

それに、ここ数年第4(?)次新興宗教ブームだそうで、オウムに限らず それまでの、現世利益形(病気が治るとか)でなく、より精神世界へ接近した (ま、この辺はニューエージとの関係もあるんだろうけど)宗教が増え、結構理 科系の人間もはまったりしてるらしい。でも理科系の人間が(近代合理主義に 基づいた教育の反動とはいえ)、そんなホイホイ輪廻転生や終末思想を信じちゃ うもんかなぁ?んな疑問もあった。

既に多くの学者や評論家の人たちが事件や、オウムに限らず新新宗教の信者の メンタリティなんかについては、背後にある社会状況なんかとリンクして読み 解いていたりするけど、結局本当のところは体験してみないと個人的にはしっ くりこないじゃないかと感じていた。

そんなわけで、まぁ、入信するわけにもいかないんで、とりあえず、 新新宗教団体が発行している本を読んで、その感想をまとめてみることにした。 それがこのページ。最近の宗教は勢力拡大の ための宣伝手段として本を重視しているといわれてるから、それなりに有効だ ろう。 なにが判るのか、さっぱり検討もつかないけど、宗教について、ほとんど知識 のない理科系の教育を受けてきた私が、新新宗教本を読むことによって、理科 系新新宗教(特にオウム)信者が、何に心を動かされ入信したのかが、自分なり に理解できたらなぁ、と思っている。

ということで、ウィーク・デイに本を読んで、週末ちと考える、それが この週末思想です。


このページの方針

さて、連載を始めるにあたり、このページの方針を明らかにしておきたい。
  1. 目的
    特別の目的はない。ただ、比較的話題になってると思われる新新宗教本 を読んで、その感想を書き連ねるだけ(批評ではない。個人的好き嫌いは述べ るが)。強いてあげれば、一人の理科系の 人間が新新宗教本を読むことにより、どういう感想を持ったか、自分というフィ ルタを通して見てみることだろうか。

    下にも述べるが私は「私にとっては、 宗教なんかなくてもいい(他人が信じる分には、私に迷惑をかけなければ気に しない)」という考えを持っているが、かといって、それらの宗教を 批判するのが目的ではない。ましてや、特定の新新宗教本を取り上げることに より、その宗教団体の宣伝をするつもりは全くない。


  2. 私は宗教に関しては無知な人間である。これまで、聖書も仏典もコーランも読 んだことはないし、宗教学や哲学の本も読んだことはない。 無知ゆえに大きな間違いをしでかすかもしれないので、 その時は指摘してほしい。

    また、私の宗教観であるが、神の存在や、輪廻転生や、宗教の必要性について は、積極的に否定するものではないものの、そのようなものを信じなくても生 きていける、と考えている。

  3. 手法
    取り上げた本を理解するために、基本的に他の本を読んだりは、しない。 また、その他の取材をすることは、一切ない。(これは、時間的な制限と、私 自身の宗教にハマった人と関わりたくないという個人的理由に基づく) よって、内容は非常に偏ると思われるので、注意して欲しい。取り上げた本に 記載されたことについては、誤った形で紹介しないように務めるが、その内容 が真実であるか否かは、また別の問題である。

BGM: μ-ZIQ / ...IN PINE EFFECT
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