ドアは開いていて、代りにレースのカーテンでしきってあった。中は土足厳禁 で、ドアのところでスリッパに履き変えるようになっていた。奥のほうにソファー があって、修行の時に使っているような他は、雰囲気としては、マンションの 一室でやっているレコード屋(ロス・アプソンやクララ・レコード等)を明るく したような感じか。もう書店では見ることのできない書籍、カセットテープ、 ビデオテープ、その他オウムグッズが並べられている。驚いたことに、既に客 が一人いる。(その後もう一人、中年の男性が来た。彼は常連のようだった。)
入るとすぐ、店員のサマナの若い女性が、「ここは、どうやって知りまし たか?」と話かけてくる。けっして明るい感じではないのだが、気さくで話し 易い感じだ。いろいろおすすめ品を紹介するのだが、服屋の店員のようなおし つけがましさはない。そのノリの軽さは、やっぱり学園際のサークルの模擬店 のようだ。
先客の男性(年齢は20代後半から30代前半くらいか)は、オウムのロシアでのオー ケストラ「キーレーン」のテープなどを買っていたようだ(キーレーンについ ては、 新宗教の素敵な神々 に簡単な紹介がある)。金額にして7000円ほど。そんなに良く買う なぁ、と思って見ていた。その時は。レジで彼は「今サマナは何人くらいいる のか?」とか、「講演会のようなものはやっているのか?」などしきりに質問 していた。ちなみに、サマナの数は彼らははっきり把握していない(横の連絡 というのは、特にしていないようだ...やっぱり)が、マスコミの人(やはりよ く来るらしい)から聞いた話しだと800人くらい、昔は1700人くらいはいたので 半減したようだ、とのこと。講演会も行っていて、サティアンで発行している スタンプラリーカードで5000円分以上たまると、サティアンメイトになれ、ア ストラルトリップセミナーというのに一回無料参加できるのだそうだ。
結局、店員に多少話しを聞きながら、私が購入したものは、以下の通りである。
今回は店員に対しては、あまりつっこんだ話はしなかった。少し話したかぎり では、彼女らは末端のサマナといった感じで、それほど修行も進んでいないよ うであるし、もちろん、情報も持っていない。こういう人を店員として置くと いうのも、それなりの計算の下にやっているのだろうが。まぁ、でも、他のサ ティアンにでも行く機会があったら、すこしつっこんだ質問でもしてみようか と思う。彼らの心情の本当のところは、やはり知りたいものだ。