2004.01.02

誤字等No.011

【目本語】(似字科 固有亜科)

Google検索結果 2004/01/02 目本語:368件

これまでは「似字」→「外誤」→「誤変」と順番に紹介してきましたが、新しい年になりましたので、これからは少しパターンを変えてみます。
第一弾として、似字科から新しい亜科を分岐させました。
その名も「固有亜科」です。
似字科の誤字の中でも、人名や地名などの「固有名詞」に関するものが属します。
その第一回は、我々の母語である「日本語」そのものについての誤字、「目本語」です。

めほんご」って、一体、どこの国の言葉でしょうか?
世界のどこかに、「目本国(めほんこく)」という国でもあるのでしょうか…

「そんな誤字あるもんか」と思うなかれ。結構あるんです、これが。
「最近、日本人の目本語力が低下している」なんて大真面目に論じられても、「まず自分の日本語力を見直してください」としか言いようがありません。
「今の目本語は乱れている」なんて憤慨されても、「ご自分の日本語の方が、よっぽど乱れてませんか」と言いたくなります。

日本語を習いたての外国人が、漢字を習得するのに手間取っている状態ならば、理解できます。
アルファベットを用いる言語圏の人々にとって、表意文字である漢字は、難解な「絵」のようなものでしょうから。
しかし、仮にも日本語についての文章を書いている日本人が、「目本語」なんて誤字を放置しているようでは、あまりにも情けなさすぎます。
日本語の乱れどころの話ではありません。悲しくなってきてしまいます。

この誤字は、文章全体を一撃で台無しにする、脅威の破壊力を持っています。
この誤字を「」と思わないようでは、その文章を書いた人に日本語を論じる資格はないと断言できます。
人間ですから、間違いはあります。
誤字が全くない文章を書くことは、非常に神経を使うことでしょう。
しかしそれでも、この誤字はギャグにしかなりません。
願わくは、誰かに指摘される前に自ら気づいて修正して欲しいものです。

[実例]

日本人とは、かくも「似たような字形」に弱いのでしょうか。
このような「似たような字形」が原因と思われる誤字等の品種を、「似字科(じじか)」と命名しました。
そして、似字の波は人名や地名などの「固有名詞」にまで及んでいます。
そのような品種を、似字科から分岐した「固有亜科(こゆうあか)」と命名します。

[亜種]

目本人:790件
目本国:185件
全目本:56件
大目本:19件
東目本:69件
西目本:26件

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