2004.01.06

誤字等No.012

【日木語】(似字科 固有亜科)

Google検索結果 2004/01/05 日木語:71件

新春のパターン破り第二弾。今回のテーマは、前回と同じです。
「日本語」から生まれた別種の誤字、「日木語」を取り上げます。
」と「」を間違える人がいるなら、「」と「」を間違える人もきっといるに違いない、と予想して検索してみたところ、やはり思った通りでした。
目本語」より件数は少ないですが、しっかりと存在します。

日木語指導職員」という肩書きでエッセイを載せている方、ご自分の日本語に本当に自信がありますか?
人間と「日木語」で会話できるロボットを研究している学生さん、会話はちゃんと成立しましたか?

目本語」や「日木語」の誤字が特徴的なのは、当然ながら「日本語」に関連する文章中に登場しているということです。
個人が作ったページであれば、「不注意」で済むレベルかもしれません。
しかし、学校などの「組織」が公開しているページで、「日本語」に関する文章を載せておきながら「日木語」などという誤字を見逃しているようでは。
校正が機能していない「怠慢」としか言いようがありません。
OCRに頼りすぎ、過信した者に落ちた天罰です。

さらに一歩進んで、「目本語」と「日木語」を組み合わせた「目木語」も、わずかながら発見することが出来ました。
ここまでくると、意図的にボケているのではないかとさえ疑ってしまいます。
確かに、わざと誤字を書いて楽しんでいる人たちがいることは事実です。
しかし、「留学生のための就職情報」などという真面目なページでは、それはありえないでしょう。

似字科の誤字は、小さな文字で見ていてはなかなか見つけられません。
反対に、文字を大きくしてみれば、簡単に目に付きます。
さらに、「かな漢字変換」によって文章を入力していれば、似字科の誤字が生まれる余地はありません。

日本人として「日本語」を母語としているのであれば、せめて「日本語」という言葉くらい、間違わずに書けるようになりたいものです。

[実例]

日本人とは、かくも「似たような字形」に弱いのでしょうか。
このような「似たような字形」が原因と思われる誤字等の品種を、「似字科(じじか)」と命名しました。
そして、似字の波は人名や地名などの「固有名詞」にまで及んでいます。
そのような品種を、似字科から分岐した「固有亜科(こゆうあか)」と命名しました。

[亜種]

日木人:756件
日木国:405件
全日木:95件
大日木:130件
東日木:19件
西日木:9件

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