2004.12.02
誤字等の館 (ごじらのやかた) に寄せられる読者様のコメントに対して館主が答える「誤字等の談話室」、その第9弾です。
SONYのブラウン管といえば・・・そう トリニトロンですよね IMEを使ってるかた(なおかつカタカナ語英語辞書使用)はぜひとも変換して みてください 「trinitrin」とでるんです!w トリニトリン?w (正確にはtrinitronですw)
本当ですね。「トリニトロン」を変換すると「trinitrin」になります。
果たしてこれは、SONYの開発した「トリニトロン管」のスペルミスなのか。
それとも、狭心症の薬「trinitrin」(ニトログリセリンの別名) のローカライズミスなのか。
どちらとも、判断がつきません。
仮にこれがSONYの「トリニトロン」だとすると。
三菱の開発した「ダイアモンドトロン」が変換されないのは、不憫ですね。
プログラムとインフルエンザのところでぬけてるのがあります。 プログラム→プロフラム インフルエンザ→イングルエンザ fとgは、キーボード上で隣同士なので 手が滑ってこういう間違いがおこることがあるみたいです。 vとb、mとnとかでもこういうミスが結構あるようです。 リニューアル→リミューアルなど。 ウェブ→ウェヴも発音を正しく理解できないんじゃなくて 半分くらいはvとbの押し間違いが原因だと思いますよ。
情報ありがとうございます。確かに、結構な件数がヒットしますね。
なるほど。「キーボード上で隣同士」ですか。
それは、見落としていました。
「隣のキーを打ってしまう」失敗は、私もよくあります。
よくあるだけに、大抵は打った瞬間に気付くのですが…
そのまま見逃してしまっていることも、あるでしょうね。
誤字等の原因として、かなり有力な説になりそうです。
ちなみに、「プログラム」の「G」は、左右どっちにずれても「プロフラム」になりますね。
一方、「インフルエンザ」の「F」が左にずれると、「インヅルエンザ」になります。
探してみたら、これも見つかりました。
うーむ、他のキーの打ち間違いも、大量に見つかりそうです。
「オウログラム」とか、「プトグラム」とか、「プログラヌ」とか…
誤字等のバリエーションが、一気に広がりました。
祟は、ウィンドウズに内蔵される史上最低のIMEが「たたり」変換すると「崇り」と変換してしま うことにも実は由来します。OCRのしょぼさとは別に、コンピュータ任せのこの時代を良く反映し ているモノだと思われます。あとは、「きっかけ」「切欠」でしょうか?僕のMacで変換すると管 理人さんのご指摘の誤変換はほとんど発生しませんので、ATOKなどのIMEでの誤変換比較という のも面白いネタなのかもしれません。これからもご活躍を期待しています。
「IMEがそう変換したから」という理由で生まれてくる誤字等もあるわけですね。
人間が作っている以上、間違いを撲滅することは難しいのかもしれませんが、言い訳にはなりません。
IMEの出来が、日本人の書く文章の「質」に直結する時代は、既に訪れています。
各メーカーには、そのことを十分に自覚し、何よりも「正確さ」を優先することを期待します。
「派手な新機能」の追求にばかり躍起になっているようだと、ユーザーの支持を失っていくことになりますよ。
2ch を排除するのではなく、逆に特定のドメインについてカウントしてみると いうのはどうでしょう。 たとえば… ■ 大学なのに "講議" site:ac.jp = 26,400 件 ■ 企業なのに +キャノン株式会社 site:co.jp = 638 件 ■ 政治家 & 役人なのに "侯補" site:go.jp = 158 件
はい。実は既に、ほとんどの回で「ドメイン指定」の検索もやっています。
「実例」の文章は、できるだけ「あんたが間違えちゃマズいでしょ」といったサイトから拾うようにもしています。
「大学なのに」「役人なのに」といった類の誤字は、彼らが「WEB上に文章を公開する」仕事を片手間に行っている証拠となります。
それらは「責められるべき」怠慢であり、弁解の余地はない、とも思っています。
だから「さらしもの」にしても構わない、という理屈にはつながりませんが、もう少し、自分の仕事に「誇り」を持っても良いのではないかと…
こんにちは。 誤字等の館を見させていただきました。 ざっとリストを見て、すぐに間違いがわからなかったのは、 「寸暇を惜しまず」です。 これは他にも間違って使っている人が多そうな気がします。 私の中での勝手な解釈はこうでした。 寸暇=余暇、休憩時間 休憩時間でさえ、それを惜しまず、勉強している。 休憩時間でさえ、それを使わないことを惜しいと思わないで、勉強している。 私の言いたい意味、わかっていただけたでしょうか? このパターンで勝手に納得して使っている人、 他にもいるんじゃないかなぁと思います。
分かります。
本来は「寸暇」となるべき時間を、惜しまずに勉強や仕事に注ぎ込む、といったところですね。
あるいは、「寸暇を得る機会」を自ら手放すことを惜しまない、といった解釈も可能です。
類似表現の「寝る間も惜しまず」も、「睡眠時間を他の目的に費やすことを惜しまずに」という意味でしょう。
これらの言葉を使っている人の多くは、おそらく、このような解釈をしていると思います。
聞き手・読み手の方もそう解釈してくれれば、意図は正しく伝わります。
きちんとセンテンスを構成するには、上記のようにいくつかの言葉を補わなければならないはずですが、大抵はその必要はありません。
なぜなら、この言葉は「文字通り」に解釈されるものではなく、単に「努力している」姿勢を強調するだけの役割しか期待されていないから。
言葉の持つ「雰囲気」さえ伝われば、それで十分なわけです。
こんなときは、日本語の特徴である「曖昧さ」が上手く機能していると言えそうですね。
しかし、「曖昧な知識」のままでも通用してしまうからこそ、「正しい知識」を得る機会を失っているとも言えます。
日本語の特性に依存し、「話が通じれば、それで良い」といった安直な姿勢のままでいると、その人の「日本語力」はどんどん低下していくおそれがあります。
気をつけたいものですね。