2005.06.26
誤字等の館 (ごじらのやかた) に寄せられる読者様のコメントに対して館主が答える「誤字等の談話室」、その第23弾です。
一つ疑問が浮かんだので教えていただきたいのですが。カバン一つで世界中を 見てまわる人のことを、私は「バックパッカー」と呼んでいます。が、もし も、カバン一つに荷物を包むという意味ならば、「バック」ではなく、「バッ グ」が正しいと思ってググッてみたところ、圧倒的に「バックパッカー」優先 でした。ということは、バックは「背中」という意味?どちらが正しいのです か?
英語の「backpacker」は、これ自体がひとつの単語です。
原型の「backpack」は、「背負い袋」のこと。
転じて、背負い袋を担いで旅に出る、といった「動詞」としても使われます。
そして、そのような旅人をあらわす言葉が、「backpacker」です。
ということで、外来語としての読みは「バック」でOKです。
「バッグ」ではありません。
実際に検索してみると、「バッグパック」や「バッグパッカー」と記載されたページは結構ありますね。
やはり、「bag」だという思い込みによるものでしょうか。
ついでに、「バ」と「パ」の違いも含めて色々と検索してみました。
予想通り、バリエーションは豊富に存在するようです。
誤字等の館の本編で考察してみるのも面白いかもしれません。
『ゴノレゴ』。 始まりはコミックの『ゴルゴ13』をわざともじった遊びで、 誤りでは無いと思います。 以下、読み辛いのでひらかなで書きます。 『ごのれご』をサーチすると、結構ヒットします。 『ごるご』はもちろんも っとあります。 気になるのは、『ごのれご』と書くべきところで『ごるご』と間違ったケー スとその逆がどれだけあるかです。 ネットサーチは苦手なので、うまい調べ方を思い付きません。 お願いできま せんでしょうか?
「ル」を「ノ」+「レ」の二文字で表現する手法、これは「擬似倍角」などと呼ばれる言葉遊びですね。
結構、歴史は古いです。
「偏 (へん)」と「旁 (つくり)」に分割可能な漢字は大抵「擬似倍角化」が可能ですから、種類はたくさんあります。
流行した「ギャル文字」にも取り入れられていたのは、記憶に新しいところです。
さて、本来「擬似倍角」を書くべきところで、間違って「普通の文字」を書いてしまった、というパターンがどれだけあるか。
というご質問ですが、すみません、私にも分かりません。
単に「普通の文字」だけで検索しても意味ありませんし。
ひとつ利用できるとしたら、「擬似倍角」で遊んでいる人たちの行動特性です。
このような人たちが、「ゴノレゴ」という一例だけで満足していることなど考えられません。
ページの中には、他にも種々の擬似倍角文字が並んでいることでしょう。
つまり、「他の擬似倍角」と「ゴルゴ」の両方をキーとして指定したアンド検索をすれば。
そのページは「間違って普通の文字で『ゴルゴ』と書いてしまった」ページである可能性があります。
あとは、検索結果を実際に見て検分するだけです。
根気の要る手法ですが。
検索に使う擬似倍角文字は、使用頻度の高い有名なものがよいでしょう。
特に、擬似倍角を使う人に際立って好まれている「火暴」などがおすすめです。
おそらく「爆笑」する場面であることをアピールしたいのでしょうが、「走召木亥火暴」などと書いている人もいますね。
私から見れば、なぜそれほど自分の冗談に絶対の自信が持てるのか、不思議でたまりません。
といったところで、少しはお役に立ちましたでしょうか。