まさおのにっき
1997年5月4日号


今週の体重。84kg
(5/4計測)

先週との差 +1kg


5月4日(日)晴れ?

また太ってきたなあ。最近よく飲んで食ってるからなあ。でも、気候もいいし、食べ物もお酒も美味しくておいしくて。まあ、それだけ健康だということだろうからいいか。誰か飲みに行こうよ!

「一人殺せば犯罪者だが、百人殺せば英雄である。」
昔、この言葉を聞いた頃は、よく意味がわからなかった。これが「戦争」に対する痛烈な皮肉なのではないかと気付いたのは、もういいかげん大人になってからのことだ。ある出来事によって、この言葉を思い出した。そう、あの、「ペルー人質事件」である。

今回のMRTAの行為は、武力によって無抵抗な市民を人質に取り、自分たちの主張を強引に通そうというあきらかなテロ行為であり、絶対に許されるべきではない。結局、武力突入によって、MRTAのメンバー14人が全員死亡したが、その行為を考えれば、同情する余地はない。
フジモリ大統領の働きもすごいと思う。今回の武力突入によって、不幸にもペルー人の人質一人、兵士二人が亡くなったが、この手の作戦としては奇蹟的な成功であり、フジモリ氏の指揮による周到な準備、機を逃さない決断力、総合的な指導力あってのものだったと思う。

しかし、作戦終了後のフジモリ大統領を見ていて、ふと前記の言葉を思い出してしまったのである。軍楽隊の演奏に迎えられ、手を振りながら大使公邸に入り、自慢気に作戦の内容を説明し、「歴史上もっとも鮮やかな作戦」と言い切ってしまう。これはまるで、戦争に勝った「英雄」ではないか‥。

まだまだ、世界に戦争の種は尽きていない。しかし、多くの良識的な人々はすでに気付いていると思うが、戦争によって「英雄」は生まれるが、同時に、さらに多くの不幸を生み、人々の心に「悲しみ」や「憎しみ」を残す。そして、武力によって生まれた「英雄」は、また別の「英雄」によって、武力によって滅ぼされる。そうやって、いつまでも争いが絶えることがない。
今回の事件の場合、悪いのは明らかにテロリスト達であり、「正義」は確かにフジモリ大統領側にあるのだから、戦争とは違うと言われてしまうかもしれないが、だったら、「英雄」にはなってほしくはない。「英雄」になるということは、テロリストとの「戦争」を意味することになってしまう。そして、また多くの人命が犠牲になってしまうことだろう。

人質だった司教は、今回の救出作戦を「悲劇的な成功」と表現した。そう、今回の事件は、すべての人々にとって、不幸で、悲しむべき「事件」であり、勝った、負けたなどという問題ではないと思う。その司教は、セルパについて尋ねられ、こうも言っていた。「彼は間違っていた。武力によってではなにひとつ解決できないことを分かっていなかった。」はっきりとは言わないが、フジモリ大統領に対するメッセージも含んでいるのではないか。

しつこいようだが、今回の武力突入に対して反対するつもりはまったくない。フジモリ大統領にはおおいに感謝すべきだと思う。問題は、これからどうやってテロを無くしていくのかということだ。テロリストが生まれてくる背景には、現在の世界のさまざまな解決できていない問題がある。戦争、貧困、人種差別、宗教間の争い、大国による侵略の歴史‥。フジモリ大統領の言うように、「断じてテロに屈することなく、強行な措置をとる」のは当然だろうが、さらにもう一歩進んで、テロそのものを根絶するため、テロリストそのものが生まれてこないような「公正で豊かな社会」をつくるという高い理想を持たなければ、結局、テロリストを殺し、仕返しにまたテロが起き、またテロリストを殺し‥、という繰り返しになってしまうかもしれない。

自分じゃなにもできないくせに、無責任な事ばかり言ってんじゃねえ、と言われるかもしれないが、少しでも多くの人がこうゆう事について考えることによって、世界を変えていくことが出来るんじゃないか、と信じている。今回の事件は、不幸だったとはいえ、世界に対し問題提起する機会にはなったと思う。フジモリ大統領には、作戦の自慢をして英雄になるのではなく、今回の事件を本当に不幸な出来事として、テロを根絶し、テロリストを生みださない為に、すべての人にとって公正で、豊かな世界をつくっていくように努力するようアピールしてほしかったけど、やっぱりわがままかなあ。

今日の夕食。
今日のおかずは肉野菜炒め。本当はバラ肉が一番好きなんだけど、無かったので小間肉を使いました。ちょっと甘すぎたなあ。炒めものっていうのも、けっこう皆さんそれぞれ自分のこだわりを持ってますよね。味付けとか。なにか秘伝があったら是非教えてください。

今日の小話。
ちょっとした間違いシリーズ、またまた一つ思い出してしまいました。やはりラジオで聞いた話。

高校卒業を間近に控え、就職試験を始めて受けにいったA君、ものすごく緊張して面接に臨んだ。

「えー、ところで、家業はなんですか?」
「は、はい、かきくけこです!」
「‥‥。」

しかし、めでたくA君は試験に合格した。でも、やっぱり恥ずかしいのでその会社には就職しなかったそうです。

もうひとつ。これはおそらく(いや絶対)意図的な間違い。

曲のエンディングで、みんなで決めておいて一斉に「ジャン!」と音を切ってしまう方法(カットアウトする、などと言います)があるけど、ある曲でベースのHさんがそこで終われず、一人だけ続けてしまった。こぼれる、というヤツですね。おわったあとにHさん、

「いやー、恥ずかしい。穴があったら入れたいよ。

‥失礼しました。それではまた。

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