★サロメ3

 「サロメ」…とうとうこの芸術対談集3度目の登場でございます。前回の「サロメ2」対談でチケットを買おうと決意した「元ミス・カリフォルニアの美貌とプロポーション」版サロメ。その公演に先日我々はついに行ってきたのでございます。ワタクシ自身はサロメを観るのは初めてでございましたが…いやはや…まさにいわんやオペラ鑑賞史上に残る、空前絶後の舞台であったと申せましょう。

対談場所:「サロメ」終了後、会場から徒歩5分のファミレスにて

いわんや「…いやぁ〜…なんつーか…スゴかったなぁ…」

トホ妻 「まぁね〜、『サロメ』ならあの程度のエロもありって気はするけど…」

いわんや「そりゃ確かに『7つのヴェールの踊り』んトコではサロメが全裸になってもさぁ、こっちもある程度予想はしてたぜ?…でも最後にまた全裸になるとはなぁ…」

トホ妻 「みんな一斉にオペラグラス取り出してたんじゃない?(笑)」

いわんや「おお、前に座ってたオッサン2人なんてサッとオペラグラス取り出してたぞ(笑)」

トホ妻 「今日は特に男性はオペラグラス大活躍だったろうね(笑)。そういうアナタだって『7つのヴェールの踊り』んトコじゃずーっと双眼鏡見てたじゃないよ」

いわんや「そうは言うがね、サロメがあの半裸の男ドレイたちと踊るシーンじゃ御婦人たちもかなりオペラグラスを凝視してたと思うね、オレは(笑)」

トホ妻 「ははは!確かにあの男ドレイはすごい身体だったよ!あれ、ダンサーかなぁ?とんでもなくスタイル良かったよねぇ!しかもあんなちっちゃいパンツだけで…(笑)」

いわんや「オレなんてあの踊り、双眼鏡でアップで見てただろ?こっちに背中向けたドレイのパンツのをサロメちゃんがビリッ!と破った時なんてさ、もう慌てたよ。『うわ!こっち向くなドレイ!』とか思っちまったぜ(笑)」

トホ妻 「しかしさ、サロメちゃんのソロの踊りの振り付けも相当なモンだったよ。途中のトコなんかは完全に…あの、ほら、長〜い布を使ってさ…」

いわんや「おお、アレはもう完全に…サロメちゃんの…まぁ…自慰行為を象徴してたわけだよな」

トホ妻 「まぁねぇ…昨今はオペラも相当すごいエロ描写が珍しくないしさぁ、あのくらいはオッケーって感じではあるんだけどね…最後の10分間までは…」

いわんや「最後の10分…おお!あそこな!サロメちゃんがヨカナーンの生首持って…」

トホ妻 「アレはちょっとタマゲたよ。『こんなことやっちゃっていいの?』と思ったもん。普通、あのモノローグのシーンであそこまではやらないんじゃない?」

いわんや「何てったって、サロメちゃんはヨカナーンの生首を…ほとんど自分の…」

トホ妻 「そうそう。もう自分のおマタに押しあててたよね(笑)。ヨカナーンの生首をおマタに押しあてて悶えるサロメちゃん(笑)」

いわんや「ス・ゴ・い・ねー(笑)。今後オペラでちょっとやそっとのエロ見せられても、もうオレは驚かんよ(笑)」

トホ妻 「こんな演出だと思わずに来た人はギョーテンしたよ、絶対(笑)」

いわんや「オレだってけっこうギョーテンしたよ(笑)。去年テレビの『サロメ』でさ、マリア・ユーイングの上半身ヌード見てビックリしてたのに(サロメ1対談参照)…今日のなんて、もう“チラッとヌードが見えました”どころの騒ぎじゃないもんなぁ」

トホ妻 「うーん、こうなったらもう後戻りはできないね(笑)。『サロメ』の演出は今後ますますスゴいことになっていくよ、きっと」

いわんや「観客もナマハンカじゃ満足しなくなるわな。肌色レオタードなんかでごまかしてたらもうブーイングの嵐でさ、舞台にリンゴの芯とか飛んで来るぜ(笑)」

トホ妻 「でもね、今日の舞台はエロだエロだっていってもね、演出自体はすごく分かりやすかったと思うよ」

いわんや「まぁそうだよな。『ヨカナーンとしたいッ!』っていうサロメちゃんの欲望を非常にストレートに表わしてたというか…」

トホ妻 「違うわよ!あれは『ヨカナーンとしたい』んじゃないの!」

いわんや「じゃ、何なのさ?」

トホ妻 「サロメちゃんは『ヨカナーンの死体したい』のよ」

いわんや「・・・・・・・・」

トホ妻 「あっ何よその顔は?!これはシャレで言ってんじゃないのよ?ほんとにサロメは…」

いわんや「・・・・・・・・」

 タクシ、今回ひとつ発見致しました。実はこのトホ妻帝国にはけっこう「隠れオペラファン」の読者がいるようなのでございまして、投稿フォームの感想欄を使って「サロメどうでした?」と聞いてこられた方や、同じ舞台を御覧になって「あのサロメ、スゴかったですねー」と送って下さった方がおられたのでございます。あ〜…ホントにすごかった。もし、同じ歌劇場が同じ演目・同じ歌手でまた来日公演を行ったらその時はマジで「R指定オペラ」になりはしないかと心配したりもするワタクシでございました…。

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