作品2:ルーベンス「我が子を食らうサトュルヌス」
こちらが、ルーベンスが描いた方の「サトュルヌス」でございまして、えん様の投稿でも触れられていたように、おそらくコレが日本で開催された「プラド展」で展示されていたのでございましょう。上のゴヤの絵と比べると「上手ではあるけど、その分どうってことない絵」という感じが致しませんですか?
だがしかし!ワタクシとトホ妻がプラド美術館で目にし、芸術対談集で問題にした絵はこの絵ではないのです!我々が見たルーベンスの「サトュルヌス」に比べれば、右の作品など遥かに上出来の部類でございまして、格調高いと申し上げても良いくらい。つまりそのくらい、我々が見たルーベンスの「サトュルヌス」はヒドかったのでございます。…ということは、ルーベンス氏は同じ題材の絵を何枚も描いたのか?だがそれにしては余りにもデキの差が…あるいは、我々が見た方はいわゆる「ルーベンス工房」の作で、ほとんどは弟子が描いたものだったのでしょうか…?
とにかく、ナンとしても自分が見た「サトュルヌス」のトホホさ加減をお伝えしなければ、という使命感に燃えたワタクシ。仕方ございません。自らの記憶を元に描きましたですよ自分で。「青空の下をマッチョなサトュルヌスが我が子を食いながら走る」という、まさに目を覆いたくなるような絵を…。え?御覧になりたいですか?本当に?御覧になった後で怒ってもワタクシは知りませんからね。それではどうぞ、こちらの方に…。
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