第133回出題の回答 [ 一覧 | ドルードル学園 ]

あ〜諸君、この私がドルードル学園の事務局長である。

情報鮮度の変わるスピードがどんどん早くなっていることを、今回の授業で あらためて思い知った。
今回の授業を編集しているあいだにも、「BMW」「くい」など 問題図に使えそうなデザインが からむできごとが起きてるけど、授業を公開するころには なつかし感がただよっていることだろう。

数ヶ月語には あらためて決めたエンブレムが発表されるだろうけど、また問題図にするかどうかは展開しだいだね。
そもそもドルードルに適してるかどうかという話もあるし。

は今回初登校の生徒・名前の前の"◎"は生徒会長)


授業はノープロブレム

▼第133回出題の問題図


出題:事務局長

(問題図クリックで別表示)
局長が問題図を出題するのは2年ぶりのこと。
エンブレムって あの輪っかのやつとは別に作るんだ、と知ってから、事務局はちゃくちゃくと出題の準備をすすめていた。

あまり複雑だったり、逆にシンプルすぎる図形では問題図にできないな、と考えていたけれど、
発表されたものはパーツの数や図形も問題図むけ。さっそく予定どおり発表したよ。
その後のデザイン騒ぎは儀式のようなものだろうと考えていたので 局長は気にとめてなかったんだけど、事実は局長の想定を上回る展開をみせたのだった。

【リエージュ劇場のマーク?】(岐阜・夢眠君)
ぶっ、ド直球な回答をぶちこむんじゃない! まだ局長の前おきはおわってないぞ。
かくして、

「回答公開日までこのネタは引っ張られているのだろうか……」(神奈川・DA☆君)
という、出題当時には思ってもみなかった心配を生徒諸君からうけるはめになってしまったよ。

「問題図は白紙撤回されないんですね(笑)」(夢眠君)
もちろん。問題図を出したからには授業は やりきるぞ。
心配な生徒諸君は、今回の授業を「名前を付けて保存...」しておくとよいだろう。

「やるんですか?これ?」(茨城・加藤邦迦君)
やるぞッ。授業はじめるぞーッ!

物議をかもしそうなのは あとにまわして、
まずは たべものとみた回答から紹介しよう。

「豆腐の食べ方は前回のアンケートじゃなかったっけ?」(徳島・後野まつりくん)
ちまたの豆腐屋も、エンブレムにちなんだトッピングを あれこれ画策してただろうに。
ちなみにこのコメントは 回答欄に書いてたんだけど、ドルードルでじゃないのでコメントあつかいにした。
前回とのつながりに着目したのは 後野まつりくん ひとりだけだった。ひとつでもトッピングなどの単語を加えてたら回答にしあげられたよ。おしい!

【お弁当を激しく揺さぶったせいで、俵型おにぎりからはみ出ちゃった具の小梅】(三重・ryu君)
おにぎりがまっぷたつになったようにも、真ん中の黒い部分を海苔に見立てることもできるね。
弁当がゆさぶられたのは、遅刻ギリギリで走ってたからだろう。おにぎりがくずれるくらいって、どんだけ必死で走ってたんだ!?

つぎの回答は たべものにはいるのか微妙だけど、

【昔々お婆さんが川で洗濯をしていましたが、あの大きな桃は橋に引っかかったままついにお婆さんの元へは来ませんでした。そういうわけで桃太郎は中で餓死してしまったとさ】(千葉人民民主主義共和国 ・トミーQ君)
オリジナルのストーリーには出てこないアイテムを回答に盛り込むのって、意外とむずかしい。
川と関連づけながら うまくつづけて、さらにオチまでつくってくれた。内容はともかく。
桃太郎の発育がよすぎた? ひろわれなくても しばらくはモモを内側から食べてしのげるだろうけど、ますますながれなくなってしまうぞ。

【パクリと食べれるハンバーガー屋の看板です.あれ?波風たって傾いてる!】(北東京・まさきち君)
傾いてるどころか、すっかり倒れてるじゃないか。ピクルスもハミ出ちゃってるし、バラバラになるのも時間の問題だ。
日本で騒ぎがおこってるハンバーガーチェーンは、まだ傾いてるくらいのようだけど。
回答のはしばしに、ひっかかる単語がちりばめられてる気がするけど、きっと気のせいだろう。


魚生いろいろ

つづいて、いきものを登場させた回答にうつろう。
背骨とするには太すぎる、まんなかをつらぬく四角をどう表現するかが最大のポイント。ここに読み手の注目をあつめたい。
逆にいうと、ほかのパーツ、具体的には 右上の黒丸 に説明をいれすぎないほうがいいね。目 としておけば回答からも省くこともできる。

さらに 左上と右下の黒い部分の説明も省くには、そんな体型の連中を登場させればいいわけだ。

【エンゼルフィッシュを目指すカレイ】(後野まつりくん)
いきものには ふつう ありえない ど派手な模様だけど、その例外のひとつが熱帯魚だね。でも体型が問題図にあわない。
そこで、回答の主人公には体型があった魚をえらんで、模様をその上に重ねる方法を採った。
反対に、カレイにあこがれるエンゼルフィッシュってないものね。

【模様が派手過ぎて周りの砂の色に合わせられないヒラメ】(トミーQ君)
ぐうぜん、カレイとヒラメの回答がひとつずつ寄せられた。おなじあこがれは ヒラメにもあったのか。
たしか彼らって、色をまわりにあわせられたはず。でも熱帯魚への誘惑にあらがえなかったのだろう。
派手な色を身につけるのと引きかえに、身の安全を確保する能力がおとろえてしまった。

ドルードルの回答としては、かならずしも 魚じたいに模様をつける必要はないけど、

【あのね、この木の向こうを大きなお魚さんが月に向かって泳いで行ったんだよ!】(三重・日長石君)
その場合は地上をすいすい泳がせたりする必要がある。舞台を こどもの夢うつつ とすることで回避した。
あまり多用はできないけどね。

問題図の形がそのまま全身、といういきものは少ない。縮尺をぐいぐい変えていくよ。

【歯周病で死んだ恐竜の化石】(DA☆君)
変えていくといいつつ、この回答の縮尺は ヒラメやカレイと同じくらいだろう。
縦線は歯ぐきが下がってしまった跡だろうか、おまけに穴もあいちゃってるし、こんな歯ばっかりじゃロクな食生活がおくれない。
恐竜だからといって化石にしなくていいよ。かたちがくずれる説得力が半減してしまうからね。
死んじゃったときのリアルタイム回答にしてしまおう。

【ダンゴムシ界の野口健は、今回は植物の茎を登っております】(心の故郷・千葉◎地中海刑事君)
背景は葉っぱだね。回答の中に単語を入れず、植物の象徴としてあらわしているところがうまい。
茎をのぼる光景はテントウムシが かわいらしいけど、彼は半円形。問題図にあわせてダンゴムシを登場させた。
登ってる途中で丸まるところがアルピニストたるゆえん。野口でいうなら、長い崖にアタックしている途中、寝袋で一夜を明かすってところだろう。
アルピニストならぬプランテニストとでもいおうか。


ベネルクスの本気

恐竜や虫からはじまったけど、人の身体の一部とみた回答を紹介しよう。

【ふとももの大きなホクロが問題となり発売中止になったグラビアアイドルの開脚水着写真】(ryu君)
180度開脚のアングル、グラビアのポーズとしてはどうなのという気もするけど、ひとの好みに立ち入るのは止めとこう。
好みというと、ホクロも支持層はあるんじゃないか。
「問題」→「絶賛」、「中止」→「増刷」って変えるだけで、回答の印象もずいぶん変わる。

今回の問題図、人の顔とも とらえられそうだけど、回答にしあげるにまでは いくつものハードルを越える必要があったようで、寄せられたのは唯一だった。
その後の展開も入れて連作に仕立ててくれてるので、いっきに紹介するよ。

【鬚、ロン毛、サングラス、へたれたシルクハット。怪しい紳士が目の前に現れていわく、】(神奈川・DA☆君)
「おぅっ! リエージュ劇場いうもんやけどな、事務局長だか生徒会長だか知らんけど、ちょいとアンちゃんツラ貸してくれるか。あんな、やってえぇことと悪いことっちゅうのが世の中にはあんねん。天下の王立劇場ナメとったらボテクリくらすぞコラおぉっ?!」(同君)
【つまみ出された】(同君)
人の顔とするには これだけのパーツの組みかえが必要なのだった。
黒い四角を鼻筋などではなく、シルクハットに! こんなにヘタれるまで、あちこちでボテクリくらしつづけてきたのだろう。
関西でも ここまでまくしたてられる人はそういないんじゃないか。おそるべしベルギー王室。

つまみ出されるのとおなじ体勢なんだけど、

【盗作疑惑を非難され続けた結果、最悪の形で責任を取ったデザイナー】(ryu君)
あぁ、そっちへいっちゃダメだデザイナー!
ふたつの角の陰が、最悪の形 を演出してしまっている…もしや、そこまで考えてのデザインだったのか!?

【ドアを開けると、ロッカールームのベンチでうなだれる元チャンピオンが居た】(福岡・ぎねねくん)
つまみだされり、デザイナーの回答と異なるのは、角のパーツを両方ともモチーフとして使っていることだ。
ベンチはいたるところにあるけれど、人がうなだれて、しかもそれが絵になる場所を 発見してくれた。

「前回のお題で何を投稿したか既に忘れてるので(汗)同じようなネタを投稿してしまったらごめんなさい」(同くん)
ことなる問題図で無意識に同じネタが出てくるってことは、その生徒の持ち味ともいえる。
持ち味をもつことは強みで、局長も推奨している。定番の回答を持っている生徒は多くいるよ。

身体の一部をとらえた回答は、通常の授業とくらべて少なかった。多くのパーツの組み合わせの問題図だったからかな。

【「博士、猫の目で猫目石を生産できるようになりました!」「もうかるね」「次は日長石君の胃っ腸で日長石を生産するのが目標です!」「基本、ダジャレなんだね」】(地中海刑事君)
問題図めいっぱいに広がってて 見いだしにくいのに、よく 目 を発見したね。
ネコにとっては酷な話だ。成長した石にじゃまされて、暗くなっても瞳を大きくできなくなってしまった。
もしや、でっかい石を作れるように、ずっと まぶしい室内で養殖している?

「難しい!パーツが多いと難しい! それでも、提案した会長として、いじり回答をひねり出しました」(同君)
さすが会長、この問題図でも いじり回答を作りだした。言いまわしも不自然にならないよう工夫してくれている。

体の中をさぐろうとした生徒もいた。

【縦と横一本ずつぴったりの長さで胃袋につかえてしまったうまい棒】(トミーQ君)
模式図でよくみかける胃のかたち。
複数の生徒が 見いだしただろうけど、たちはだかったのが ふたつの黒パーツ。胃になにやら入ってる、とまで考えた生徒もいただろう。
トミーQ君は、円かつ長方形にみえる食材をさがした。大きさもジャストサイズ、つっかえて苦しそうなところまで伝わってくる!

【これは直腸に支流の膿溜まりができていますね…いわゆる痔ろうです】(ryu君)
体のなかで縦長の管というと 食道や気管がまっさきに思いつくだろうけど、直腸をぶつけてきた。
長方形と円が ちょっとだけつながっているところをみのがさなかったね。
本当の症状もこんな感じなんだろうか。局長は残念ながら体験がなくて、画像検索する勇気もなかったよ。


バリアを無くそう

出口までたどりついたとこで、身体とみた回答はおしまい。
地形ととらえた回答は パーツが多くていろんなバリエーションをつくれそうだけど、かえってまとめづらかったか。掲載にいたったのは ひとつだけだったよ。

【グリーン内に川が流れる難コース】(後野まつりくん)
最初の ひと単語で、左上、右下、右上の円、の3パーツまで一気におさえた。
さらに、ゴルフの経験者には思いつきそうもない大河!
グリーンにくらべてカップがずいぶんでっかく見えるけど、こんなイジワルなコースを考える設計者のことだ、グリーンがめっさ小さい、と考えるべきだろう。

記号やマークととらえた回答は多かった。元ネタがエンブレムなので自然だね。

【@界の千昌夫】(青森・ロックX君)
ホクロが ど真ん中にあってこその千昌夫なのに、1 のアピールがつよすぎて ずれてしまってるじゃないか。
さらに○の輪郭までくずれてしまってるし。

【orzを無理矢理詰めてみました】(後野まつりくん)
詰めかたが自然に見えるので、そんなにムリヤリ感はないよ。
心情も元チャンピオンやデザイナーに通じているので、より読むほうは受けとりやすいね。
反対に、問題図からこの3文字を見いだすほうの難易度は高いぞ。よく見つけたものだ。

【個人情報の部分が黒塗りされた巻物】(ぎねねくん)
はじっこの黒い部分は、紙が丸まってるところだね。
卒業証書とかも考えたくなるけど、ぎねねくんは最初から丸まっているものを選んだ。
巻物がつかわれてる時代にも情報公開制度はあったわけだ。もともと墨でかかれてた上に さらに塗りつぶされちゃ判別できないね。

【初心者忍者向け標識「この壁、どんでん返し」】(地中海刑事君)
まわる向きまで教えてくれて、なんて親切な標識。
親切すぎて、もはや ただの扉じゃないか。せっかく仕掛けをつくったデザイナーに同情してしまう。
はやいとこ忍者が中級者になって 標識がなくなるのを願ってることだろう。

【ブラックリスト専用JCBカード】(加藤邦迦君)
しばらく前にロゴが少し変わったけど、基本形は同じだね。
クレジットカードやローンの業界で共有してるブラックリストがあるって聞くけど、JCBは太っ腹だ。
限度額っていくらになるんだろ?

【指1本で点火できるガスコンロ点火スイッチ】(ロックX君)
黒丸が 長方形と問題図の枠にちょうどおさまっているからには、上下に動かしたくなるものだ。
スイッチを動かさないと火力調節のダイヤルが動かない仕組みだね。シンプルかつ、うまい機構だ。

【点火したいときは,このマークを右下まで持っていって】(まさきち君)
おなじくガスコンロを使った回答だけど、マークを動かす、の解釈がポイントだ。
点火スイッチじたいに このマークを貼るとは考えづらい。
もしかして、タッチ画面を指で操作する? IoTがもてはやされるけど こんなアナログ装置にまで進出してきているとは!


失敗は許されない

今回の授業も最終グループに入る。
これからもITとは無縁そうなモノたちをつかった回答を紹介しよう。

【メジャー巻き】(加藤邦迦君)
よく覚えてたね、メジャー巻き。しまうときに 取っ手を倒してコンパクトにできるわけだ。
中身が白色なところは、巻ききったところ とも、伸ばしきったところ とも見ることができる。

【トンファー大回転】(DA☆君)
長方形+突起の組み合わせで、DA☆君はトンファーを持ってきた。意外や、ドルードル学園では初登場の武器だ。
動きは どんでん返し とおなじ。てことは 大回転っていうけど実は180度しか回らない。高速回転させて 見ためをごまかすか?

【自由工作でピタゴラ装置をつくりましたが,入口で球がつまりました】(まさきち君)
多くのパーツに手を焼く生徒諸君が多いなか、複雑であればあるほど楽しい装置をみつけた。
最初のレールに乗るところすら進めず、BGMが2、3個音が出るくらいで終了ー。
本家の装置も、かなりしっぱいを重ねながら撮影してるみたいだけどね。

【ガター連続100回目に自爆して真っ二つになったボウリングボール】(日長石君)
うぉぉ恐っ! 分裂して問題図の外へ飛んでってるじゃないか。
1ゲーム全部ガターで20回、それが5連続したらバクハツしちゃうのも無理ない。
遊びはじめるとき、たまたま手に取ったボールが ガター98回目とかでないのを願うとしよう。

いっぽう、ITのかたまりみたいなものを採りあげた生徒もいるよ。

【次世代新幹線「はくまる」と「こくまる」がホームに停車しました】(ロックX君)
まんなかの四角がホームだね。でも車両のかたちからかんがえると、ふつうに上空からみた光景ではなさそう。
重力をあやつって省スペース化してるのか! そうとう次世代な新幹線だけど、やっぱり愛称はひらがななんだね。

さらに次世代へ進むと、

【宇宙エレベーターに新幹線のデザインが採用されました。下りエレベーターは使用済み衛星を運搬中です】(地中海刑事君)
宇宙エレベーターが実用化されるころには、人工衛星のコンパクト化も進んでいることだろう。
新幹線のデザインってことは、右側を上りとしても見ることができるね。衛生の回収だけじゃなく、打ち上げも担っているのだろう。
そのわりには、はくまる&こくまるもそうなんだけど、デザイン古くない?

【三徳包丁と穴あき包丁の差し違え】(日長石君)
いい道具に目をつけた。これだけ形がバラエティに富んでいるものもなかなかない。
体格は 穴あき のほうが圧倒的に有利だけど、サイドからの攻撃は致命傷を与えうる。ジャイアント・キリングをなしとげたか?

「パンきり包丁が最近のお気に入りです」(同君)
問題図の黒い長方形はパン切り包丁にもできるけど、大きさの違いもあって、おんぶしてるように見えてしまう。回答もまったく違う向きになってただろうね。
パン切り包丁を使う感触は なかなか想像できないんだけど、焼きたてパンを切ったときの香りは想像できる。ハラ減った!

【ゴルゴ13と石川五右衛門の葉っぱ狙い対決は引き分けでした】(夢眠君)
葉っぱを貫いた瞬間も同時なのだろう。
しかも、相手の切り口を残している。対決しつつ、相手の技を尊重しているところは さすが超一流だ。

今回の授業はこれでおしまいだ。
生徒諸君のドルードル対決、結果やいかに!

◆◆◆ トップ賞 ◆◆◆
【ドアを開けると、ロッカールームのベンチでうなだれる元チャンピオンが居た】
(福岡・ぎねねくん)

生徒諸君の悲鳴が飛びかう中、問題図のすべての黒いパーツを きれいに使いきった。
文章のつくりかたもうまい。「ロッカー…チャンピオン」でも十分なところを、最小限の言葉を加えることで ぐっと共感を増す演出ができたね。
さっきまでチャンピオンだった男。じっさいにこういうポーズをとってそうだ。

前回もすこし触れたけど、ぎねねくんは五目八方の他コンテンツで投稿してくれている。
それでも、わずか入学2回目でのトップ賞獲得は みごと。
これからどんな活躍をみせてくれるか期待だ。おめでとう!



おまけアンケート「ものを使わず、身体もあまり動かさずにヒマをつぶしたい! どうしてるかおしえて!」

忙っそがしいときは あっというまに時間がすぎてしまうけれど、そのあいまに なにもできないっていう時間もあるものだ。
そういうときにかぎって、なんにもヒマつぶしする手持ちのモノがなかったりする。
生徒諸君はどうしてる?

「スマホあるならスマホで遊ぶ。何もないなら、周りの人の表情や動きを観察する、とか? 暇にならないよう、何か文庫本を1冊忍ばせておくのもよし」(ロックX君)
室内であつまってるときなんかは、スマホをいじってると 遊んでんじゃねーか、って思われるかもしれないけど、文庫ならその疑いもうすまるね。
カバーしとけば、どんな内容なのかバレないだろうし。

「「なぞかけ」か「あいうえお作文」をしています」(まさきち君)
時間つぶしの王道だね。まわりにいる人の名前で、その人となりに沿ったものをつくってみたり。
同じ文はつかわない、とか自分シバリをかけると、語彙力もやしなえそう。

「適当な3桁の数字から7を引きつづけて余りがいくつになるのかを当てる」(加藤邦迦君)
地道に7を引きつづけるところがポイントだね、脳もはたらくし。途中で21を引いたりとか横着しても意味ない。
で、さいごのひとケタになるころには 元の数字を忘れてたりして。

「妄想」(DA☆君)
「妄想。メモが出来ないとごくたまにある使えそうと思えたことをすぐに忘れて悔しいけど」(後野まつりくん)
単語はおなじだけど、その方向は生徒諸君それぞれだろう。
思いのままに考えつづけるのと、それをおぼえておくのとでは、頭の中の別の場所が働いているのだろう。
「さっき、すごく使えることを思いついてた!」ってことだけはおぼえてるんだよね。

「妄想します。小説の構想を練る時もあれば、いつか賞を取った後のことを皮算用する時もあります。授賞式でなんて答えるかとか、あとがきになんて書こうかとか。
後は、宝くじの一等が当たった時の皮算用をする時もあります。宝くじ買わないくせに。ちなみに7億円くらい当たったら仕事辞めます」(ryu君)

趣味や仕事で もの書きをしてると、妄想 も作業のいっかんだね。
宝くじは いくら当たったかの設定で 盛り上がりも変わるね。1万じゃちょっと妄想の域にならない。
仕事をやめたら、本格的に作家生活に投入するん?

「好きな曲をメドレーにして脳内エンドレスリピート。曲のつなぎがポイントです。時々エアピアノしてしまいます」(日長石君)
脳内リピでも、つなぎかたにはこだわるんだ。いまいちだったらやりなおし?
しらずしらずのうちに手がうごいてしまうんだね。ってことは、エアじゃないピアノもひけるのかな。

「好きな人を思い浮かべて脳内野球拳とか」(ぎねねくん)
なんていい響きなんだろう、脳内野球拳。勝負のあいてがだれかは問うまい。
でもって、展開は そのときごとに変わったりするのだろうか?

「当然「ドルードルの回答を考える」しかないでしょう(笑)」(夢眠君)
その 当然 が、ひとりしかいなかったよ。こまったもんだ。
…いやいや、ほかの生徒諸君も ドルードルは当然考えてるうえで、さらに時間があまったら、という前提で答えてくれてるにちがいない。

ドルードル学園の生徒諸君だけあって、なんにも思いつかなくて困ってる、っていう生徒はいなかったよ。
こういう むだに見えるような時間も、けっこう頭の整理に役立ってたりするものだ。
すごし方を確立できてる生徒諸君も多いだろうから、急に変えると逆効果になるかもしれないけど、ほかの生徒諸君のも試してみてはどうだろう。
さて、局長はだれと野球拳しよっかなー。


今回の授業はこれまで!

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