第137回出題の回答 [ 一覧 | ドルードル学園 ]

あ〜諸君、この私がドルードル学園の事務局長である。

ドルードル学園でもたびたびとりあげているオリンピック。
東京大会も、エンブレムを 第133回 でさっそく使ったら、回答投稿期間中にボツになってしまうというナナメ上の展開をみせた。
すったもんだの末に 再選考した わけだけど、ドルードルでは少々遊びづらいね。
もうすこし発表が早かったら、会長戦挙の問題図として使っていたかもしれない。

しらべていて、これまでの大会のエンブレムを紹介している記事 を見つけた。ドルードル視点で遊んでみるのもよいだろう。

は今回初登校の生徒・名前の前の"◎"は生徒会長)


国民的人気者もつらいよ

▼第137回出題の問題図


出題:陸奥国・ロックX君

(問題図クリックで別表示)
円が横にならんでいると 顔に見えてくるのは人の本能。
問題図が90°まわっていたら、寄せられた回答の傾向はずいぶんちがっていただろう。
ということで、身体のいちぶとみた生徒諸君の紹介からはじめるよ。

【没になって倉庫に横たわる特撮ヒーロー】(北東京・まさきち君)
寝てるところ と見立てることもできるけど、回答のイージー感はいなめない。
そこで人形とした。衣装?とはいえ、横向きのままポイッと打ちすてられてる姿は哀れだ。
もっとも、このデザインでは こんな扱いになってしまうのもしかたない。いまどきはザコ敵も それなりに考えられてるのに。

【マギー司郎「あのね、この縦縞のニセ電線マンをね、ぶん殴って倒すと横縞の電線マンにね、……ならないね?」】(神奈川・DA☆君)
この顔のデザインをキャラクターとして通用させるには、40年さかのぼらなければならなかった。
師匠おしい! 倒してるスキに仮面を90°まわしとけば横縞になったのに。中の人は ひとまずおいておこう。

円を手とみた生徒が意外と多かった。
人の手としても通用できるけど、まんまるの手といえば どうしても彼をだしたくなるものだ。
まわりのエリアの使い方が おのおの違っていて、参考になる。

【割りばしを割るドラえもん】(大分・風上和稀君)
割った直後だね。上から2番目と4番目の部分を持っている、と見たてた。
ドラえもんの手って、モノがくっつくようにできてたはず。こう見えて結構器用なんだよね。
人の手でも、なかなかこんなにキレイには割れないぞ。

【たくさんの本を抱えたドラえもん】(北海道・旅人君)
見ためは3冊だけど あくまでイメージで、回答のとおり もっとたくさん持ってるとかんがえたい。
ドラえもんが読むためではないだろうから、のび太の片づけの手伝いにかりだされた、くらいがじっさいのところだろう。22世紀のロボットをゼイタクにつかってるものだ。

【ドラえもんが木材の下敷きに。。】(徳島・後野まつりくん)
構図は旅人君と ほぼ同じなんだけど、位置関係が変わると回答もこうなる。
両腕をのばして 先っぽしか見えてないってことは、そうとう太っとい材木だよ。ドラえもんといえどデコボコになってそう。人ならペシャンコだ。
これもきっと、発端はのび太の片づけがらみなのだろう。ドラ焼きおごってやんなよ。

【のび太くん助けて!吊り橋から落ちちゃうよ〜】(三重・日長石君)
緊急事態、両手がふさがってて道具がだせない!
未来のロボットをありえない 危機的状況に おちいりさせてしまうのび太。ドラえもんでは おなじみのオチだけれど、これも一種の才能だ。

ドラえもんのその後も気になるが、授業は次のグループの紹介へとうつる。
身体ぜんたいをとらえた回答を紹介しよう。

【畦道はさんで案山子が二つ】(千葉人民民主主義共和国・トミーQ君)
さすがに この図で全身を表現するには、ひとひねり ではたりない。上からの視点、さらに ふたり ならんでいる光景とした。
このふたりが、それぞれどちらを向いているかで雰囲気がガラリと変わる。何ヶ月もおなじ体勢でいると なおさら増幅しそうだ。
いずれにしても、収穫がおわるとひっこぬかれるんだろうけど。

【38度線をはさんで通せんぼしあってる二人の兵士】(トミーQ君)
お互いを監視してるので、向きはおのずと決まる。上側の行動は 想像のナナメ北をいくことも多いが。
ミサイル発射に失敗してドカドカ落っことしてるようだし、両手を広げて陣地を主張してる姿も あんがいしっくりきてしまう。

【春を迎えるにつき、雪だるま解体中】(トミーQ君)
こんなに離れているのに、よく雪だるまを思いついたものだ。回答を募集している期間は まだ寒さがのこっていたからかもしれない。
ずいぶんものものしいじゃないか。春の空気で自然にくずれていくのも風情があるけど、かたちがキープされてるうちに、しかも特殊な器具をつかって撤収しなくちゃならないウラ事情でもあるのだろう。怖いコワイ。

【ロックX「デカ長! しっかりしてください!」地中海刑事「なぜ…正確に頭と胸を打ち抜かれたのだろう…」ロックX「石原裕次郎を気取って毎日同じ時刻にブラインドの隙間から外を見てたからですよ!」】(心の故郷千葉・地中海刑事君)
こんな銃創が胸にあいてたら 声も出せなさそうだけど、よほど悪運がつよかったのだろう。
スーツに これだけハッキリとブラインド焼けのシマ模様ができるくらい毎日外を見てるようじゃ、スナイパーも楽勝だったことだろう。
ところで、いつのまにロックX君は地中海刑事君の部下になっていた? いずれ下克上が起こるのだろうけど。

すこし見方をかえて、身につけるモノ、とした生徒諸君を紹介しよう。
ここも、丸のつかいかたに注目だ。

【獣人用宴会カツラ】(後野まつりくん)
オニなどでもいいところを、獣人をつれてくるところが こだわりだね。
どこの世界でも、若手は宴会の一発芸要員なのはかわらないわけだ。この柄、何にふんするんだろう。デンセンマンじゃないだろうけど。

【首長族の方用ネックレス】(日長石君)
ときどきメディアに出てくる彼ら。
首はながいけれど、首飾りはぴっちりした短いのをつけてるんだよね。さすが、みのがさなかった。

【どれが第二ボタンか分からなくしようとした結果です】(後野まつりくん)
第二ボタンの争奪戦! ライバルに先んじてゲットするために、さきにあらかたボタンをプチプチ取っちゃうという荒技に出たか。
それとも、どれが もとの第二か わからなくしようと入れ替えてしまって、女子たちが手あたりしだい持って行っちゃったのか?
どちらにしても、ボタンを持ってかれた男子は されるがままじゃないか。もう着ることはないから、ぜんぶのボタンを二個目にくっつけとけばよかったのに。


これも調理、それも献立

たべものとした回答は、どうかな。
問題図に黒いエリアがないので、メニューはややかぎられた。

【うちのカミさんの今日の愛妻弁当です。見てください。サンドイッチの具が白玉だけって、なんという手抜きぶり・・・】(茨城・加藤邦迦君)
おなじくらいの大きさと色でも うずらのたまごなら けっこうおいしそう。
なんだけど、わざわざ炭水化物ビトゥイーン炭水化物にしあげてくれた。
白玉の水分をパンがどんどん吸っていきそう。弁当箱をあけるころには パンはぐっしょり、白玉は問題図の大きさにまでちぢこまってしまってるのだろう。

【たまごサンドって生卵をそのままパンに挟むんじゃあないよ!?】(三重◎ryu君)
ゆで卵まるごと、でも そうとうな手抜きっぷりなのに、さらに上手が!
注目したいのが真ん中の四角エリア。加藤邦迦君の白玉サンドもだけど、空いてるか パンの片方のどっちか じゃないか。手抜きもここまで徹底してくれると感心してしまう。

トコロかわれば、感心どころじゃなくなる。

【中国のハンバーガーには時たまピクルスの代わりにピンポンが挟まっています】(埼玉・詐欺師壱號君)
これも おなじくらいの大きさと色だけど、さすが偽装の次元がちがった。
パン、肉、そのほかよくわからない具も ぜんぶ真っ白、見てるだけで漂白剤の香りがただよってくるよ。
このぶんじゃ、本物のピクルスも どんなシロモノなんだかわかったもんじゃない。

【カレイ好きに朗報、カレイパン新発売! 新食感! カレイでパンを挟んじゃいました】(地中海刑事君)
ピクルスや卵にもできるところを、はじめから丸が はじっこに配置されている食材を用意した。
また、これまで紹介したサンド系回答とちがって 中央の3つの四角を使っている。
すくなくとも、新食感っていう売り文句に いつわりはないね。あとは カレイ好きにどれだけ浸透することやら。

【ヘイ、ザクどうふ二丁!】(ryu君)
この問題図で豆腐の回答をつくるには あちこち手を入れなきゃいけなさそうだけど、そうかザクがいた。
二段がさねなところも、大将が当然という態度でいるのがきもちいい。くどくど説明してちゃ らしくないね。

白丸+直線、という組み合わせのたべものというと、

【当たりの串でも団子1個か…】(まさきち君)
1コしかささっていないところを どうのりこえるかが問われる。
まさきち君はクジという仕掛けをつかった。だんごが ささってない串があることも説明がいらなくなったね。

【キバ用串だんご】(亜槐)
あの口じゃ、2本しか入りそうにないね。だんごも1コがせいぜいってとこか。
元のすがたにもどれば好きに食べられるのに、ヒーローでいるのもつらい。

【ロールケーキを上手に巻くコツはスポンジに軽く切れ目を何本か入れる事と巻き込む材料を均一に置くことです】(日長石君)
作っている途中に見立てるとは考えたね。スポンジの切れめから クリームやシロップがしみこみやすくなる?
解説どおりに作ってくれてるんだけど、具の量が さびしい。このぶんじゃ、スライスしたら半分以上がスイスロール状態だぞ。

「ロールケーキも手巻き寿司も欲張っていつも大変な事になっています・・」(同君)
じっさいにつくるときは てんこもりだったか。回答をかきながら「もっと具を盛りたい」って思っていたかも。
ロールケーキも手づくりするんだ。どこからはじめるのだろう…スポンジも自分でつくる?

ここまでで たべもの回答はおしまい。幸か不幸か 今回はヨダレが出つづけて困る事態にはならなかったよ。
たべものつながりで、食器ととらえた生徒諸君も紹介しよう。

【持ち方矯正用のお箸】(亜槐)
あやまってケガしないよう、太めにつくってるところもわかるね。
局長のハシのもちかたは、たぶん、ただしい、はず。

【誰がダチョウ用って言った!? 私は普通の卵切り器が欲しかったんだけど!】(詐欺師壱號君)
平行線がたくさんある道具といえば。しょっちゅう目にしてる生徒と ほとんど縁のない生徒にわかれそうだ。
ダチョウ用じゃ、ニワトリの卵はすりぬけるね、まるごとはさんでしまうのも無理はない…いや、例の弁当は生卵だったか。
しかし こんなの日本じゃ売ってないぞ、わざわざオーストラリアあたりから買う手間をかけるなら、ふつうにたまごをゆでようよ。


不必要も発明の母

たべもの系からひろげて、身のまわりのどうぐに見立てた回答を紹介していこう。
ものによっては、ぜんぜん接したことないよ、という生徒諸君もいるだろう。

【この風呂の蓋なら加湿器いらず!】(愛知・むっちい君)
フタを全開にしちゃったら お湯がすぐさめてしまう。これくらいあいてるのがちょうどいいね。
寒い時期に長湯したいときにも使えそう。穴から首だけ出しとこう。湯もさめにくいし。
もうひとつの穴は 湯を足したりバブをいれたりするのに使おうか。

【2筒の千切り】(むっちい君)
サイコロの2は丸がナナメ配置だし、トランプのマークにもしづらい。しかし麻雀牌がのこっていた。
問題図では切れめがハッキリ見えてるけど、じっさいは気づかないくらい精巧につくられてるのだろう。
夜があけて意識がモーローとしてきたころ、こっそり組み立てなおして1ピンにしてしまうとか!

【モンスターボールがワイドになってモンスターキューブに!】(旅人君)
丸の大きさがボールと同じとかんがえると、たしかにでかい! こどもの手ではにぎれないので 据えおき型にしたわけか。
モンスターも2体はいってるのかな。おトク感あるけど、組み合わせによっては 開けたらすでに戦闘中になってないか心配だ。

【いろかたおりがみ2、ただいま開発中!】(むっちい君)
局長は1も知らなかったけど、おもしろそう! ほかに遊んだことのある生徒諸君はいるかな。
穴あきになって、さらに作れるかたちのバリエーションが増えるね。

【新開発! どっちからでも履ける下駄! の裏面です!】(地中海刑事君)
5つにわかれている背景の四角形。地中海刑事君は高さがことなっている、ととらえた。
てことは オモテ面には鼻緒がふたつあるわけか。デザインをくふうすれば 片方を鼻緒、もう片方をカカト留めにして履けそう。
前後を色ちがいにしといて、気分やシチュエーションによる使いわけもできそう。

【洗濯板を使ったらボタンが取れた】(DA☆君)
DA☆君は、それぞれの横線の間にデコボコがあると見た。実物を目にしたことがない、という生徒もいるんじゃないか。
初めて使ったのかもしれないけれど、ボタンのある側をゴシゴシ、というかガリガリやっちゃ 取れることはわかるだろうに。
もしや、第二ボタンさわぎの原因はコレか?

【いくらなんでも太陽光発電の上にルンバを置いたってキレイにはなりませんよ】(加藤邦迦君)
広〜いタタミや板の間にみたてることもできるけど、加藤邦迦君は そんなありきたりの舞台ではものたりなかった。
たしかに あのパネルは平行線がとおってるけど、よくこの組みあわせをおもいついた、ちかくにメガソーラーがあるんかな。
太陽光発電は ちょっとナナメってるけど あれくらいルンバはものともしないだろう、とかんがえたけど、雨にふられたら速攻粗大ゴミ、それどころかパネルをさえぎる邪魔モノになってしまうね。

【文字通り『ご破算』になってしまったソロバン】(広島市・karz稲川君)
前回の授業で ふっ飛んでたそろばんの たま、もとはここにいたのだろう。
こんだけしか たまが残ってないってことは、よっぽど ド派手に破算したのだろう。これじゃ たかだか1001円しか計算できないじゃないか。
「算」がべつの字に かわる日もちかそうだ。

【自らも動いてみたくなったニュートンのゆりかごの真ん中の球体】(後野まつりくん)
このおもちゃを上から見るという発想はなかなかできないよ。うちに置いてあるのかな。
動いてるときにも けっきょくジッとしたままの真んなかの連中の気持ちもわかる。
そして、横にうごく という予想だにしない反旗のひるがえしかた、さすがニュートンの名がつくだけのことはある。

【ほら!また!ちゃんと鍵盤は一つずつ叩く!】(まさきち君)
局長は もうながいこと木琴や鉄琴にふれてないけど、板のまんなかをたたいたときに いちばんキレイな音が出る作りなのだろう。
中途半端に上達して ねらい通りの場所に打てるようになってくると、ちょうど境目をたたいて 和音を出してやろう、なんて考えたくもなるだろう。かつてこの先生も同じことを言われたにちがいない。

「木琴って,鍵盤って言うんですかね?」(同君)
餅は餅屋ってことで 見にいったら、音板っていうみたいだね。
学校によっては マイ木琴を持ってたっていうところもあるそうだ。局長は なかったんだけど、生徒諸君のところはどうだったかな。

【今回のオリンピックは、洗濯ばさみ二つ並べたデザインに決まりました】(富山・まぐちゃんくんNo001
せんたくバサミというと三角形のものが大半だけど、こういうデザインのもあるね。たいがいペアで使うし。
エンブレムって、じっさいのところ利権収入を獲得する側面もある。衛生用品もスポーツとは関連ぶかい業界だけど、せんたくバサミのメーカーに ここまで引っぱってくるコネがあったとは。

【白の碁石も臥薪嘗胆をやってるんだ。あ、肝はなめてないか】(加藤邦迦君)
ショータンのほうは黒石の担当か。それにしても石1コに たきぎ2本とは ぜいたくな修行だ。
そのたきぎも ゲタや洗濯板レベルのなめらかさじゃ 修練になりそうにもない。
このぶんじゃ、修行後には黒に ずいぶん水をあけられてるぞ。

【投「増える魔球!」打「増えるバット打法!」中継「ピッチャーゴロ! ホームラン! スリーアウトで1点追加!」】(地中海刑事君)
スポーツを題材にしようとすると、まずボール2個の時点で通常ルールがなりたたなくなる。そこで魔球の登場だ。
バッターも秘打で対抗するけど、ピッチャーのほうが一枚上手だった。バットを5本に増やしとけばよかったのに、ボールの数とあわせるあたりはスポーツマンシップにのっとるんだね。
それにしても冷静なのが審判や中継といった まわりの連中。この程度のワールドはおりこみずみなのだろう。

【石原裕次郎に朗報!覗き穴つきブラインド新発売!】(亜槐)
横線をブラインドそのものとした。
しかし いやな予感しかしない。裕次郎よりもスナイパーにとって朗報じゃない?
この広告からして 裕次郎の習性を知った敵が 西部署にチラシを入れたんじゃないか、とかんぐってしまう。

【ドリフの『白鳥の湖』専用ギロチン】(詐欺師壱號君)
ギロチンを見いだしたけど、たてにならんでいるところの表現で断念した生徒諸君がいたかもしれない。
国王夫婦用 などが思いうかぶけど、横にならべるほうがしっくりくる。そこで体の2ヶ所を切断すというおそるべき処刑を詐欺師壱號君があみだした。
しかし なんというむごい発見! もしどっちかでいいから選べといわれたら…この究極の選択、意見はわかれるんじゃないだろうか。


関係者以外立入禁止

平行線を、人やモノの とおりみちととらえた回答も多かった。横線の数があつかいやすかったかな。

【一休みして再び滑り出したスキーの跡】(トミーQ君)
板 という幅のあるどうぐを使うので、スキーを使った回答はバリエーションをつくりやすい。
内側の直線 2本を 跡とすることもできるし、長方形の 2番め、4番目を板がとおった跡とみることもできる。ストックをさして小休止だ。
ふたりならんで すべったあととすることもできる。こちらは、腰をおろして休憩だね。

【握手・クロスカウンター・握手】(DA☆君)
3対3の勝負にも見たてられるけど、タイマン勝負のてんまつをならべた、とする方が映像を思いうかべやすいね。
礼にはじまって礼におわる精神は、どのスポーツでも共通だ。
ボクシングとすると 線も細いしちょっと迫力に欠ける。フェンシングでどうかな。

【「くるりんスカッシュ!」対戦モード】(ryu君)
1pと2pで画面が分かれてるわけか。通路せまっ!
スカッシュどうしを直接たたきつけあう対戦モードがあってもおもしろそうだけど、違うゲームになっちゃうね。

【お小遣いをねだる子供と、親の気持ちは平行線】(まぐちゃんくん)
上下の2本が子どもだね。くるりんスカッシュ だとすぐぶつかりそうなのに、かさならないときは とことん平行線をたどるものだ。
子供の気持ちが○1コなところがかわいらしい。そのうち○がふえていって、やがて長方形になってくぞ。

平行線がひかれたフィールドで、ボールがつかわれる種目といえば。
アメフトやラグビーは ボールの形がちがうし数も1つだけ。そこで、

【あの100mまで飛んだほうの魂が三つ子だな】(詐欺師壱號君)
投てき種目があった。砲丸やソフトボール投げでは 新鮮味がうすいとみたか、かわりに投げるモノを ずいぶん手びろく さがしてくれたものだ。
単語の選択がむずかしいね。三つ子なのに 丸の数が違うじゃん、って誤解されかねない。かといって 3歳って書くと元ネタがわかんなくなる。
この着地点におちつくまで試行錯誤もあったんじゃないかな。

平行線をたてに進む と考えた生徒もいた。ジャマな丸をどう回答に組みこむかが考えどころ。

【階段の手すりだけを盗むなんて……】(まさきち君)
ドルードルとしては 洗濯板のスケールをでっかくして、柱を加えた構図となるわけだ。
てっとりばやくパクれるとこだけもぎとって、さっさとずらかったか。
いっとき、あちこちで金属が取っぱらわれてるとさわがれたけど、いまでも続いているのかな。

【ハゲのための横断歩道】(亜槐)
通りみちなのだから、とおってる人とすればよいのだった。
すがすがしいまでのダイレクトさが気持ちいい。お寺の石畳〜〜 なんて単語をつらねてたら、この爽快感はでない。
1本でも生えてたらココは通れず、まわり道しなくちゃいけないのだろう。つるっつるのヅラをかぶってもダメなんだろな。

今回の授業、しめくくりのグループは記号をモチーフに据えた回答たちだ。

【÷?】(神奈川・makikoくんNo001
小学生むけの算数ブロックに ありそうだね。数字や記号が描かれたブロックをつなげて数式を組みたてる。
ドルードルは思いきりのよさもだいじだ。「÷ !」って言いきっちゃおう。

【特急は止まるのになぜか急行と準急は止まらない駅】(DA☆君)
都市圏に住んでる生徒には おなじみだね。局長が住んでるあたりは各駅停車ばかりなので思つかなかったよ。
しかし このあり得ない停車駅の設定、疑惑のかおりがぬぐえない。鉄道会社のエラい人ん家の最寄り駅だったりして。
じっさい、こういうケースってあるんかな。

音符を使った生徒は何人かいたんだけど、この回答にしぼりこまれた。

【全音符「我らをミレ!」】(日長石君)
問題図の上の枠が いちばん上の線をかねていると設定づけた。
ん、線が足りない? という疑問がわく前に、回答を言いきって その疑問をふっとばした。これもさっき触れた思いきりの良さの効果だ。
一段ずらすと ソ と ファ になるけど、この組みあわせでは いきおいのある回答はつくれないね。

ドルードルには表現のいきおいもだいじだけど、それだけではトップ賞にまではたどりつけない。
今回栄冠にかがやいたのは、この回答だ!

◆◆◆ トップ賞 ◆◆◆
【自らも動いてみたくなったニュートンのゆりかごの真ん中の球体】
(徳島・後野まつりくん)

いつも脇役でじっとしてる玉たちが動きにかかった、というストーリーがいいね。
玉を糸にそって動かす、さらにその様子を上からの視点でとらえる、と発想の転換をかさねていながら、ごく自然な文でまとめてくれた。
いつもはじっとしているおもちゃの反乱。ふと見てみて 玉があらぬ方向に動いてたらギョッとすることだろう。

後野まつりくんは およそ3年ぶり、通算5回めのトップ賞獲得だ。
回答数がもっとも多いということは、投稿数ももっとも多いということ。局長も感謝しきりだ。
これからも名作を期待しよう。おめでとう!


おまけアンケート「むかしは苦手だったけど、いまは食べられるようになったものってある?」

生活が かわるにしたがって、このみの味も かわってきたという生徒もおおいことだろう。
味覚の新発見に出会ったときって、ちょっとトクした気分になると同時に、いままで食べてこなかったのがもったいなかった! って思うかもしれないね。

小さい子は苦手だろうな、というメニューから紹介していこう。

「生魚ですかね。なんか生臭い感じが嫌いだったんでしょうね」(旅人君)
においは 食べる前に感じてしまう。以前も、調理したらOKだったのかな。
子供にとっては、見ためがグロテスクっていう面もあるかもしれないね。

「イカの刺身、ホルモン、酢の物」(makikoくん)
どのメニューも、ほかにはない食感や味だね。
海、陸、野菜とならべてくれた。居酒屋のお通しで ならんで出てきても不思議じゃない。

…と書いてたら、

「うに、いか、焼き魚のわた、ビール、わさび、しおから 子供の頃は生臭いもの、苦いもの、辛いものが苦手だったなあ」(亜槐)
飲みものも入った。ここまでならぶと 海産居酒屋のセットメニューの様相を呈してきた。
生臭い = 傷みやすいってことで、本能的にさけるよう 脳にインプットされてるのだろう。
ビールの苦さは、大人でもNGっていう人はおおいね。アルコールは自分にあうものを楽しく飲みたいものだ。

「親が好き嫌いを許してくれなかったので、何でも食べてましたが、毎年冬だったのでしょうか、ちょくちょく食卓にあがった、母親の揚げるワカサギのフライの、キモの部分がかなり苦手でした。顔には出さず食べていましたが。人生で、ワカサギのフライは母親の揚げたものしか食べたことがないので、世間のそれがどんな味なのかわかりませんが、母親の料理の下手さ加減を考えると、たぶん外で食べるワカサギのフライはおいしいんだろうな、と想像するにとどまっています」(地中海刑事君)
魚のキモの苦さは 小さい子にはつらい。サンマ塩焼きくらいの大きさにまでなるとよけられるだろうけど、ワカサギはまるごとだね。
局長は食べたことあったかな。よくニュースの風物詩で出てくる、釣ったのを即揚げて食べるのは 超新鮮なこともあって気にならなさそう。

「実は広島県民でありながら、昔は牡蠣焼きが苦手であった。それが大人になってから、食えるようになったのだから不思議なものである。あ、牡蠣はしっかり火を通して食べよう!」(karz稲川君)
そうだったんだ。見ためやニオイがNGだったのかな。
最初に口にしたときは勇気がいっただろうけど、乗りこえた?ときのうれしさ+うまさは格別だっただろうね。

「トマト。火を通したら意外とイケた」(加藤邦迦君)
すこしすっぱいのと、種まわりの ぬるっと感がダメっていう話をよくきく。
輪切りのまま調理してみたってことかな。そこそこ原型をとどめてるだろうけど、熱で味も変わったかな。

「らっきょ」(DA☆君)
こちらも、すっぱい&食感が独特だものね、どうしても口にあわないこともある。
比較的 たべなきゃいけない場面が少ない食材だけど、それでもトライしてみたのは敬服だ。

「おきゅうと」(まさきち君)
らっきょは 全国ほぼ おなじ味つけだろうけど、こちらはお好みなんだ。とすると 食感がだめだったんかな。
じつは局長、このアンケートではじめて おきゅうとを知ったよ。まだまだ知らないソウルフードがあるね。

メニューは しめさなかったけど、やはり苦労してきてる生徒もいて、

「むしろ幼稚園の頃から苦手なものが今でもダメです・・」(日長石君)
三つ子のたましい、とは少しちがうけど、とことん合わない食材があるのもしかたない。
チャレンジしてみたけどやっぱNG、を何回もくり返してきたことだろう。
これまで出てきたメニューのなかにもあったかな。

日長石君と逆 というわけでもないけど、

「え、3歳の時に好き嫌い激しすぎて牛乳しか飲めなかった私にとって、食べられるものは全部」(まぐちゃんくん)
ミルクオンリー! 栄養はひととおりとれてるだろうけど、これはたいへん。
局長は ものごころついたときには すでに手あたりしだいに食べてたけど、だんだん食べられるものが増えていくのも感慨ぶかいことだろう。

「諸事情で食べざるをえない状況があるので、口に入れてはき出さずなんとか飲み込めるようになったという意味での食べられるならありますが」(後野まつりくん)
しかも それが顔に出ないようにしなきゃ、となると苦労がしのばれる。
ほかの生徒諸君にも、さまざまな 諸事情 があることだろう。のりこえるテクニックをもってたら教えてほしい。ホームルームで共有したいね。

ちょっと意外なのを挙げてくれた生徒諸君もいたよ。

「食べ物ではないですが、昔は炭酸飲料が苦手でした。というか舌が痛くなってしまってとても飲めませんでした。お酒を飲むようになってから、自然と克服できていました。ビールやサワーなどを飲むうちに慣れていったみたいです。ソフトドリンクでは、コーラは今でも甘すぎて苦手なのですが、オランジーナが好きでよく飲んでます」(ryu君)
味よりも痛さがつよくなってしまったら 清涼もなにもない。微炭酸タイプはそのころまだなかったかな。
アルコールが ほどよく刺激を緩和してくれたのかもね。
オランジーナも 局長はまだ飲んだことがない。こんど見かけたら飲んでみよう。

「わさビーフ。俺のわさビーフとかも今なら余裕」(むっちい君)
もしかして、これもアルコールといっしょに食べてるうちに緩和されたクチかも。
わさびそのものは大丈夫だったのだろうか。寿司もふつうにわさび入りで食べてた?

「あんこがこの数年で食べられるようになりました。それまでは口に入れただけで吐き気をもよおしてしまう程だったのですがね。憧れてたんですよ。時代劇で饅頭を美味しそうに食べる人に」(トミーQ君)
噺の世界じゃなく、ほんとにまんじゅうがダメだったんだ。小豆のアレルギーがなおった、というわけでもなさそうだし。
今ではぞんぶんに越後屋気分を味わえるね。あ、越後屋向けは まんじゅうの色がちがってたか。

なんでもおいしいって思えるようになれれば申しぶんないけど、味覚は本能に直結してるし なかなか意識的にかえていくのもむずかしい。
自分はコレいまでもダメ! とか、こうしたら食べられるようになった、とか あったらホームルームへ待ってるよ。


今回の授業はこれまで!

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