最初に思いついたのが、コテライザーのホットブロワで融着部を融かして外すことです。 しかし、熱で融着部だけじゃなく、中のメンブレンシートまで融けそうなので却下。
次に考えたのが、マイナスドライバを焼いて融着部を融かしながら外すことです。で、100円ショップでドライ バセットを買ってきて試してみました。 が、あんまりうまくできない。なんかプラスティックがちょいと融ける程度で、融けてる部分を綺麗に底板の穴の大きさに揃えられないんですね。
しょーがないんで、試しに外枠の融着部をエイヤとマイナスドライバでこじってみたら、 バキーンとハデな音を立てて外れました。一箇所あたりの融着部の強度はそれほどではないようです。ま、30箇所もありゃ、一箇所あたりの強 度はそれほど必要とされないってことですね。 それじゃ、というんで調子にのって外枠部の融着部を全部外してみました。わりと苦労せず、底板を曲げることもなく外れました。
次は内側です。メンブレンシートを傷付けずにこじって外せるのか?ちょっと疑問でしたが、ドライバの角がそれほど尖っていなかったので、あまり深く 考えずマイナスドライバを融着部の支柱まで突っ込んでみました。支柱にドライバの先端を当てこじってみると、わりとあっさりと外れました。あまり力を入れ ずに済んだこともあり、そのままバー ン、バーン、バーン、とハデな音を立てつつ全部外してみました。案ずるより生むが易しでしたね。
で、中はこんな感じです。
写真失敗しちゃったけど、許してください。
ラバードームはシート状になっているタイプですね。その他は、ごく普通の三層メンブレンスイッチのようです。メンブレンシートも、三枚が融着されて います。これと言って変わった点はなさそうです。強いてあげれば穴がたくさん開いてるってことぐらいでしょうか。 なお、前回ご紹介した外部基盤と同様に、シートにも ACK-595V4 JP と印刷されています。
さて、せっかく空けたので、いつもの Caps->Ctrl 化でもしますかね。いつものようにカッターでパターンカットした後、 今回は、メンディングテープで配線を跨ぐ部分を絶縁して、あとは導電性インクペンで新たなパターンを書き ました。
と、こう書くと簡単なんですが、暫く使わないうちに、導電性インクペンが詰ってしまっていて、悪戦苦闘してしまいました。結局諦めてカッターで開腹 してインクを取り出し、そいつをペン先につけて塗りました。一応、使用後、メンディングテープで密閉(?)しましたけど、こりゃ、もうこのペンは使えない かなぁ。
導通テストをして、仮り組みして PC に継いでみました。ちゃんと動くようです。Caps->Ctrl 化も成功のようです。 しかし、ふとここまできて、またも問題です。後先考えずにバラしましたけど、キーボードモジュール、どうやって組み直したものか...。うーん、どうしよ う...。