【文宇】（似字科）

Google検索結果 2004/01/11　文宇：637件

文字について書かれた文章で、その「文字」という文字が誤字だったら…
せっかくの文章が台無しですね。
今回の誤字は、「文字」そのものの誤字、「文宇」です。

誤字について書かれた文章で、その「誤字」という文字が誤字だったら…
それは、強烈な皮肉になります。
このサイトの名前を「誤宇等の館」にすればよかったかな、と、ちょっぴり後悔してしまいました。

「字」と「宇」、確かによく似ています。
OCR入力が原因となる誤字の「代表」と言われても、納得してしまいます。
しかし、仮にも「作家」と呼ばれる人の文章に「漢宇」だの「誤宇」だのといった誤字が登場するようでは、それ以上読む気がなくなってしまいます。
コピー機の製品紹介ページで「細かい文宇でも鮮明にコピーできます」と謳われても、「本当に読み取りの性能は大丈夫？」と不安になってしまいます。
「字」と「宇」は間違えやすいことを学習し、注意する以外に防ぎようがないのでしょうか。
しかし、「文字」を話題にしておきながら、OCRを過信しているようでは話になりません。
自分の認識力に自信がないのなら、誰か他の人にチェックしてもらいましょう。

さて、似字科の誤字の特徴として、「双方向性」があります。
すなわち、「字」が「宇」に間違われるならば、「宇」も「字」に間違われるということです。
試しに、「字宙」で検索してみましょう。
予想通り、「文宇」に匹敵する件数がヒットしました。
「米国航空字宙局」「航空字宙技術研究所」「日本字宙航空環境医学会」といった組織名や、「私は字宙人に異物を埋め込まれた」といった素敵な文章まで、次々に傑作が登場します。
さらに、「字苗人」という強烈なものまで見つけてしまいました。
ここまでくると、もはや笑うしかありません。

[実例]

しかし最近の文宇読取装置の普及によって
文宇を書くことにより憲章の精神を理解してもらうことを目的として
高品質な印刷文宇の認識で有効性が確かめられている

日本人とは、かくも「似たような字形」に弱いのでしょうか。
このような「似たような字形」が原因と思われる誤字等の品種を、「似字科（じじか）」と命名しました。

[亜種]

誤宇：17件
脱宇：9件
漢宇：92件
習宇：15件
宇形：18件
字宙：698件