2004.03.12

誤字等No.043

【コソピュータ】(似字科)

Google検索結果 2004/03/12 コソピュータ:60件

コンピュータ」もどき、第二弾。今度は「コソピュータ」です。
似字科の範囲を、「カタカナ同士」にまで広げました。
カタカナだけを見ても、「」と「」、「」と「」のように「よく似た字形」は存在します。
その筆頭とも呼べるのが、「」と「」でしょう。

手書きで、この両者をうまく書き分けることができない人もときどきみかけます。
日本語を母語としない人たちなら、なおさらのこと。
特に台湾あたりでは、間違った日本語が広く使われているようです。
日本語を中途半端に「知っている」人が数多くいるせいでもあるのでしょう。
台湾製のコンピュータ部品などを購入すると、なかなか笑える取扱説明書に出会うことがあります。

台湾などの外国で流通する「変な日本語」は、軽く笑って済まされる範囲と考えます。
日本人の使う英語だって、似たようなものでしょうし。
しかし、日本人が自国内で常用する日本語の場合は、そうもいきません。
インターネット」のことをよく理解していない人たちを揶揄して使われる「イソターネット」のように、「嘲笑」の対象ともなり得ます。
高度なコンピュータ技術の話をしているように見えても、それが「コソピュータ」では、「実はよく分かっていない」ことを自白しているようなものです。
日本人だったら、カタカナくらいちゃんと読み書きできるようになりたいものですね。

さて、「コンピュータ」からは色々なパターンで似字科誤字等を生み出すことが可能です。
先頭の「」を「」に変えた「ユンピュータ」や、長音記号「」を漢数字の「」に変えた「コンピュ一タ」など。
「亜種」の項に紹介しますが、一文字変えるだけでいくつもの誤字等を見つけることができました。
これらの「組み合わせ」も、探せば出てくることでしょう。
いっそのこと、全ての文字を変えた「ユソ匕°コ一夕」なんて表記があれば、「アッパレ」なんですけど…
さすがにここまでくると、たとえウケ狙いでも無理があるようです。

ところで、近頃は携帯電話のメールなどで、わざと「よく似た文字」を使って遊んでいる人たちがいるようですね。
それが仲間同士の気楽なやりとりであれば、何ら責められるものではありません。
自ら新しい文字を「発明」するのは、きっと楽しいものでしょう。
そういった「工夫」をせずに、ただ単に誰か他の人が作った規則通りに文字を変えているだけでは、あまり意味がないような気もしますが。

[実例]

日本人とは、かくも「似たような字形」に弱いのでしょうか。
このような「似たような字形」が原因と思われる誤字等の品種を、「似字科(じじか)」と命名しました。

[亜種]

ユンピュータ:3件
コソピュータ:58件
コシピュータ:6件
コンピコータ:6件
コンピュ一タ:124件
コンピューク:12件
ロンピュータ:3件
コンピュー久:1件
コンピュ一夕:123件

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