2007.01.28
誤字等No.162
Google検索結果 2007/01/28 Window Vista:14,300件
いよいよ1月30日、パソコンの新OS「Windows Vista™」が発売されます。
パソコン業界は今、どこもかしこも「Vista」の話題で持ち切り。
このところ伸び悩みの目立つ業界にとって、救い主とも言える存在かもしれません。
お店もメーカーも、ここぞとばかりに大攻勢をかけてくることでしょう。
せっかくの機会です。
ここはひとつ、「Vista」の誤字でも探してみることにします。
……と思って検索してみたのですが、あまり面白い検索結果には出会えませんでした。
多くの方が、「Vista」という単語をかなり正確に記憶されているようです。
ところが、です。
誤字の世界をあなどってはいけません。
何気なく、もうひとつの単語である「Windows」の方の誤字を検索してみたところ。
大量の検索結果を得ることができました。
まぁ、「Windows」自体に「積み重ねられた歴史」があるのですから、当然ではありますが。
そうして見つけた誤字が今回の表題、「Window Vista」です。
「Windows」の最後の「s」が抜けています。
「Windows」が複数形になっていることからは、画面上に開くいくつもの「窓」が連想されます。
それが単数形になってしまっては、形無しです。
同時にひとつのWindowしか開けないとは、ずいぶん古い時代に戻ってしまったものですね。
注目すべきは、誤字が発見されたサイト。
後述する「実例」は、すべて「Microsoft」のサイトで見つかったものです。
本家が間違えているようでは、世の中にこれほど誤字があるのも、無理からぬことかもしれません。
最新のOSである「Vista」との組み合わせで、これほどの件数が見つかるのなら。
他のバージョンのWindowsで試してみても、きっと次々とヒットするはずです。
さっそく、実行してみましょう。
Window 3.1:391件
Window NT:811件
Window 95:9,790件
Window 98:9,380件
Window 2000:12,500件
Window Me:551件
Window XP:44,400件
Window 2003:320件
やはり、「XP」が一番多いですね。
全体の数字を見ると、それぞれのOSの「普及率」にもリンクしているような気がします。
「XP」や「2000」が多いのは、それだけ「使われている」証でしょう。
比較すると、「Me」の少なさは異様です。
世紀の「失敗作」と呼ばれた「Me」の悲哀が感じられます。
他にも、いくつかのパターンで「Windows」の誤字を見つけることができました。
Windws Vista:536件
Widows Vista:518件
Windos Vista:308件
Widnows Vista:66件
Windnows Vista:3件
さらに、「カタカナ表記」による間違いも。
ウィンドウ ビスタ:12件
ウィンドウス ビスタ:1件
ウィンドース ビスタ:1件
ウィンドゥーズ ビスタ:1件
たくさんの誤字が見つかるのは、それだけ「言及される機会」が多いことを示します。
実際に広く使われ、話題にもなっている「Windows」ならでは、なのでしょうね。
さて、冒頭にあっさりスルーした「Vista」の方の誤字も、見ておきましょうか。
件数はともかく、そのバリエーションはなかなかに多彩です。
まず、文字ひとつが別の文字と置き換わったもの。
Windows Vesta:169件
Windows Viste:15件
Windows Vizta:3件
Windows Bista:66件
特に「Bista」は、どことなく「日本人らしい」気がして微笑ましいものです。
カタカナで「ヴィスタ」などと書きたがるより、よっぽど好感が持てます。
次に、「Window」と同様、1文字だけ抜け落ちてしまったもの。
Windows Visa:105件
Windows Vita:18件
Windows Vsta:3件
その逆に、文字が余計に付いているもの。
Windows Vissta:32件
Windows Vistta:14件
Windows Vistaa:2件
Windows Viista:1件
Windows Vistas:27件
Windows Vistan:5件
Windows Vistar:8件
文字の順番が入れ替わっているもの。
Windows Vitsa:9件
Windows Visat:16件
Windows Vsita:1,310件
「Vsita」の件数が飛び抜けていますね。
「s」と「i」の逆転が、最も「発生しやすい間違い」ということのようです。
たった二つの単語で構成される「Windows Vista」という商品名。
ここから、これだけ数多くの誤字を発見することができました。
「Vista」の誤字の件数が少ないのは、「歴史の浅さ」によるもの。
きっと、これからものすごい勢いで増えていくことでしょう。
現実問題として、英語に「スペルミス」は付き物です。
キーボードをタイプする際のちょっとした打ち間違いで、ミスは発生します。
紛らわしい間違いなら、どうしても見逃しも多くなります。
それで言葉の意味が変わったりしない限り、通常ならとりたてて話題にするほどのことでもありません。
しかし、これはただの言葉ではなく、「商品名」です。
「商売」として商品を扱う場合、書き間違いは「信用問題」に発展します。
自社で開発・販売している商品の名称も正確に記載できない企業のどこに「信頼性」が置けるのでしょう。
「WEBサイト」というものに対して、どれだけ真剣に向き合っているか。
このような誤字からは、その「姿勢」が問われるのではないかと、私は考えています。
ましてや、注目を集める新商品です。
「プロ」としての自負が見えないサイトで、買い物をする気にはなれませんね。
日本人とは、かくも「文字の過不足」に弱いのでしょうか。
このような「文字の過不足」が原因と思われる誤字等の品種を、「過不科(かぶか)」と命名しました。
Micosoft:27,400件
Micrsoft:14,400件
Microsft:78,600件
Microsot:10,300件