彫刻家のノート #5「天使たち」


クリストフォルスとその仲間の天使たちです。

  クリストフォルスの肩に背負われているのが、幼子イエス・キリスト。   クリストフォルスは世界一の力持ち、そして川渡し。ある日、一人の子供が、川を渡りたいと   彼に頼みました。「それはおやすい御用!」ところが、肩に乗せたその子供のなんと重いこと   世界一、力持ちの彼が、おもわず「重い!」というと、その子供が答えました。   「お前は、今、世 界 を背負っている」!     このテーマを与えて下さったのが「こどものくに幼稚園」の園長さん。出来上がるまでに、二年かかりました。  

このクリストフォルス像は、おそらく日本で最初の作例になるのではないでしょうか。   ・ヨーロッパではルネッサンス以降、多くの作例がみられますが、   日本で得られる資料は極めて限られており、構想から制作まで全   体を通して、そのイメージをふくらませていくのがとても難しく   幾度となく中断してしまい、それでも完成までもちこめたのは、   「こどものくに幼稚園」の園長さんのあたたかい言葉とやさしさの   おかげによるものです。因に、クリストフォルス本人のイメージ   は、園長先生である、曽根 基氏をイメージして彫りました。そし   て天使たちは、諸先生方。ここに、あらためて感謝いたします。  


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