医 学 生 日 記  

'00年度 二年生/冬休み

準冬休み  進級発表まで 
進級者発表  江戸川越え 
学部説明会  医学部へ 
幼児の親の副鼻腔炎  日経メディカルより 
新世紀  21世紀始まる
タイムトラベル・葉書  筑波・科学万博より
初雪  成人式の人は大変だったろうけど・・

準冬休み 
試験が終わって、はればれーとはすぐにいかない今回。留年は医学科、歯学部、共に毎年数人では あるのだけど、やはり心配。なので、せっせと他の仕事に励む。残っているレポート、シャーロック・ ホームズをこれが最後とばかりにじっくり辞書を引きつつまとめて郵送。家の中にはいくらでも 仕事があるのでやろうと思っていたことを順次片付けつつ、ずいぶん前から子供たちに作ると約束していた 子供たちを主人公にしたカルタの作成を少しずつ仕上げた。読み札の文句は一緒に考えたのも多いが、 大学の休み時間などに、50音で一覧にしたメモを前に「や・・や・・やきいも ほかほか おいしいな・・」 等と、絵も一緒に考えつつ書き込んだりして、数ヶ月にわたってちょびちょび準備をしていたのだ。
えにっ記 かるた

進級者発表 

12月21日午前11時に、進級者発表。全く心配ない人は別に見に来なくてもいいわけだが、結構人が集まって いる。観衆の注目の中、事務の人が小さな進級者の学籍番号一覧の紙を張る。どれどれ・・(ドキドキ)。 やったー。進級できてるよぉ!!あたりは喜びのどよめきがひろがって 久々に合格発表以来の雰囲気を味わってしまった。ついでにその庭でちょっとした打ち上げなどし (→えにっ記 進級者発表)、 初めて心から、あ〜冬休みだ〜!と、ほっとしながら家路についた。

6年間、勉強がきつくて、もしくは何か他の都合で留年してしまうことがあるかもしれないというのは、 入学前から覚悟していたし、別にこの年になったら1年ぐらい誤差の範囲さぁ!という気分だったが、 今年だけはどうしてもダブりたくなかった。6年間の内で最も帰りが遅くなり、時間的な拘束が多くなると いわれる3年生を、下の子の小学校入学とぶつけたくなかったからだ。(留年するとちょうど当たってしまう)

それに埼玉から都内を越えて千葉の市川まで通うのは遠い!お茶の水なら通学時間は半分。これでようやく 往復4時間弱とおさらばできる。何かあった時、素早く帰宅できる!それに、そろそろ東京に大地震が 起こるぞぉなんて記事などを見るたびに(この手の記事は昔から定期的に出ているが)、万が一交通が完全に 遮断されても、御茶ノ水からなら歩いてもなんとかその日のうちに子供の所に行けるかなぁとか、 色々シミュレーションしたりした。そういう場合、千葉から江戸川越えてというのはかなり難しいし・・

ちなみに、教養部のある千葉・市川と専門のある東京・御茶ノ水を隔てるシンボルとみなされているのが、 県境の川「江戸川」であり、学内では「進級する」いうのと同義で「江戸川を越える」という言い方をする。

学部説明会

進級者発表の翌日、御茶ノ水の学部校舎で学部進学者への説明会があった。お茶の水校舎は、のんびり広々 緑の多い教養部とは似ても似つかない、大学っぽい風情は全くない、コンクリの地面ばかりの狭いところに ぎゅうっといくつもの建物が詰め込んである所であるが、病院とごちゃ混ぜになったその校舎を歩くのも 嬉し恥ずかしな、初々しい(^_^;)私達である。

分厚いこれから4年間のカリキュラムなどを記した冊子などが配られ、色々な先生や事務の方が入れ替わり 立ち代り、授業の概要や生活上の注意などを説明する。私は帰りが遅い日が続いた場合の生活の組み立て といった方面に、まだ未知なところが多くてそれが目下の大きな心配事ではあるのだが、それにもまして、 楽しみ!!なのが先に立ってしまう。

ただ、今日から、これまでどの授業もずっと一緒だった歯学部ともお別れ。同じ敷地内ではあるが、校舎は 別々。歯学部には愉快な人たちがたくさんいたので、これがちょっと寂しい。1年の3学期でそれまで 語学や一般教養が一緒だった看護と検査の人たちが(いち早く専門に入るため)いなくなってしまったのも 寂しかったものだが・・・。

幼児の親の副鼻腔炎

日経メディカル(10月号)という雑誌をパラパラと読んでいて、保育園児の母親が副鼻腔炎にかかる ケースが意外と多いという記事を見つけた。もともと幼児は中耳炎だの扁桃腺だのでしょっちゅう化膿性の 菌に感染していることが多く、まして保育園などの集団だとかなり保菌率が高くなる。普段そういう持病が ないのに、風邪が長引き、副鼻腔炎になっていたという母親を調べると、子供から貰っていることが多く、 気付いていないケースも入れるとかなりになるんじゃないか、という話だった。

副鼻腔炎というのは鼻の回りの頭蓋骨の空洞(色々ある)に菌が繁殖して、その辺の痛みや発熱、頭重感、 膿性鼻汁といったのをおこすもので、急性でそんなにひどくなければたぶん本人も風邪としか思わない うちに治るし、慢性のものは「蓄膿症」として知られている。

私は普段鼻炎もなければ、その他の鼻の疾患は何もなく、鼻が詰まりやすいといったことも全くない体質だが、 ここ5年ほど、疲労がたまる時期などに風邪っぽくなると時々急性の副鼻腔炎になる。だらだらといつまでも 出たり引っ込んだりして治らない微熱や頭痛、歯痛、頬のあたりの痛み。でも鼻水は鼻風邪ほどは出ないので 初めはなんだか分からなかったが、今は、くそ〜また来たなっ!(-_-#)と、速攻で勝手に抗生剤(←風邪の 時なんかにもらった残りをためてある)を飲んで撲滅するタイミングが計れるようになった。

子供の頃から鼻関係が悪くなったことってないので結構不思議だったのだが、これってひょっとして、 まさにそのケース?!もらってきてんのかな?子供たち自身は問題ないのでまあいいんだけど・・(-.-;)

新世紀

無事2000年も終わり、ついに21世紀!とは言っても、去年ミレ二アムで騒ぎ疲れた感じで、世間は 割と普通のお正月だなぁって感じだった。年越しは家人の実家の南の島。島では「歳の祝い」と呼ばれる、 年男年女にあたる人の新年のお祝いがとても大切で、にぎやかに宴が張られる。お正月には帰省している 人も多いので、同時に同窓会が催され、成人式のお祝いもお正月。あっちこっち呼ばれてはしごする人も多く、 三が日には、折(折詰めのこと。宴会のご馳走の残りはたいてい包んで持って帰る)をぶら下げてとことこ 歩いている人が行き交い、島のお正月独特の風情をかもし出している。

タイムトラベル葉書

16年前のつくばの科学万博の、「21世紀に年賀状を出そう!」というイベントで投函した年賀状が届いた。 自分宛と家族宛に、「17才の私より」。見るまで忘れていたが、その日、何を書こうか色々考えて、結局 一行に一まとめにしたのだった。
"Be Happy! " 

それと、後で見たら面白いかな?と思って「今日の服装です」という文句と共に自分の全身図のイラスト。 ウエーブのかかった腰までの長い髪にリボン、レースなんかついたぶりぶりのブラウスに、 ジャンパースカート・・・う〜ん、確かに・・面白かったです・・

初雪

よりによって正月休み中に給湯器が壊れてお湯が出なくなった。修理は二日後にしか出来ないと言う。 その夜、じゃぁ久々に銭湯でも行きますか〜と、家族で外に出ると、夜空いっぱいに雪!!今シーズン初、 今年初、そして今世紀初の雪!頭に雪を載せて銭湯に行くのは(銭湯のすぐ前までは車で行ったのだが) なかなか乙なもので、給湯器が壊れたのもお引き合わせって感じの日だった。

翌日は冬休み最後の日(小学校も、大学も)。雪だるま作るのも、びしびし雪合戦するのも、子供がいると 大義名分があってよい。雪まみれの後は銭湯、さて新学期への充電もばっちり?!


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