shingo様よりの投稿2

 shingo様から2度目の投稿でございます。最初の投稿は奥様とのナレソメにまつわるお話でございましたが、今回は…これは久しぶりにトホ母ネタの王道を行くようなネタではないかと思うのでございます。やはりコドモ、特に男のコドモなどという、ほとんどサルと大差ないモノを育てるという仕事を続けると、母というのは相当タフになるようでございます。

『ヤモリ大捕獲戦』

 タクシの実家には、ヤモリがいます。
 普段は植え込みの中などに身を潜めているのか、見かけることはありません。でも、時折玄関脇の明り取りガラス窓に「ぴとっ」と張り付いておなかをひくひくさせているところを見ていると、なかなかカワワイものです。

 タクシは田舎育ちなので、トカゲ・ヘビなどはそれほど嫌悪感は無いのですが、ヨメさんは多くの女性と同様それらの類を極端に嫌います。トカゲ嫌いのヨメさんがワタクシの実家に近寄らなくなることの無いよう、「玄関あたりにヤモリがいることはヨメさんには内緒」というのはワタクシと母の間の暗黙の了解でした。

 の秘密がヨメさんに発覚したのは、先週の日曜日。
実家に遊びに行き、仏壇に手を合わせる私の横で、えもいわれぬ不安を感じたヨメさんは、不意に振り向き壁を見る...目に映ったのは、座敷の土壁を駆け上る一匹のヤモリ。
母は、「
あらあらあら、ほらほらほら...」と言いつつ、壁伝いに逃げるヤモリを追いかけ、 素手でむんずと掴んだのでした。

大丈夫なのよ、ほら。サラサラしてるの(手触りが)。全然ヌルヌルとかしてないのよ
突然のことにヒキツッテいるヨメに、事も無げに母は言いました。

そ〜いう問題ではない。サラサラしてても、手掴みはアリエナイ。

だめでしょ〜、こんな所に居ちゃ
母は優しくヤモリに話しかけ、玄関脇の植込みに放してきました。

  

 「ヤモリ手掴み」という荒業は、「キライなものが家の中に居る」という嫌悪感を「何でも平気なゴッド母ちゃん」という衝撃で忘れさせる母の頭脳プレイなのか、天然なのか...
虫も殺せぬ乙女(母談)も、息子を二人育てるとこれくらい平気になる、とのことでした。

 の投稿を拝読して、ワタクシが真っ先に思い出したのは、この投稿コーナーの初期も初期、今や前世紀である1999年のちょうど今頃に頂戴したのせたけ様の投稿でございます。うーむ…やはり「母は偉大なり」という言葉は真実なのでございますねぇ…。ヤモリを見てヒキツッていたshingo様の奥様も、もし将来ヤロウのクソガキを2〜3匹育てれば、軽くこのくらいになる可能性も秘めているわけでございますねぇ…。

 かし、ヤモリなどがそのイメージに反して実は全然ヌルヌル・ベタベタしていないというshingo母様の見解は正しいはずでございまして、いわんや家でも昔発生したトカゲ騒動の時、ワタクシがこの目で見たトカゲも実は表面は乾いてサラサラしておりました。トカゲやヤモリのような小型爬虫類がハエやネズミのように人間に有毒な病原菌を媒介するという話も聞いたことがございませんし、手づかみくらい、全然オッケーでございますよ。はっははは。

 は我が家でも一度、蛍光灯のフードの中にトカゲ(かヤモリ)が発見されたことがございました。何しろ照明器具の内部にいるわけでございますから(天井裏から配線用の穴を通ったと思われます)、ヤモリ(かトカゲ)の姿が黒いシルエットになっておりまして、なかなかオッカナい光景でございましたが、ワタクシは冷静に照明のフードを取り外し、そのままトカゲ(かヤモリ)を窓から外に放したのでございました。もちろん、その時はフードごと手に持っておりましたから、手づかみではございませんでしたが…ワタクシもまだまだ修行が足らないようでございます。shingo様、このたびは投稿ありがとうございました。

 

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