これは匡体側、キートップの突起に対応した溝が見えます。
この構造から考えるに、このキーボード特有の引掛りやカサカサ感はこの大きめの四角いスライダ部が原因なんでしょうね。角部がでっぱっているので、実際にはそれほどではないのかもしれませんが、この形状では、接触する面積がそれなりにありそうです。カサカサしそうです。それに、隙間もそれなりにあって、ちょっとガタついてるので、斜めに力が掛った時、かなり引掛りやすそうです。
それにしても、正直な印象、値段のわりにはけっこうチャチな構造のような気もしますねぇ。コスト的に有利なのはよく判りますが。
Qwerters Clinic やみみラボ!を見ると、同じ NMB 製の
Compaq
RT685BTW と
DEC 101 (RT6856T)
と似た構造のようですね。しかし、みみラボ!の
COMPAQ 101(RT6656TUS)
や
COMPAQ
Erase-Eaze(RT231BTW) とか見る限りでは、NMB のキーボードの中には、もっと凝った作りをしているものもあるし...
マージンとれる商品なんだから、もうちょいコストかけてくれても...
とか思ってしまいます。
一方、日本語版新品は同じ構造なのに、カサカサ感もなければ、引掛りも殆んど感じません。人気の高い SSK II ですが、以前から多く方が、問題点としてこのキータッチの悪さ---
カサカサ感と引掛り---を指摘していたのですが....。最近になって改良された、ということですかね?
そこで、もう一度キートップを外して良く見てみと.....やっぱり湿式の潤滑剤が塗布してありました。なるほどキータッチが3枚の中で一番良いわけです。それにしても、この湿式の潤滑剤、メチャメチャ効果がある感じです。引掛りが少なくなってるだけでなく、適度な粘性のためか滑り感(なんじゃそりゃ?)がしっとり上質な感じになってます。スライダ部の隙間に潤滑剤が入り込んでいるのもいいんでしょうね、カチャカチャ感も大分軽減されています。ほんと、他の2つに較べてもの凄く違います。
さて、同じ Revision にもかかわらず、店頭品のほうは、潤滑剤が塗られていた形跡もありません(それとも完全に蒸発しちゃったんでしょうかね?)。英語版のほうは、最初からこんなキータッチだったので、潤滑剤が塗布されてたとも思えません。とすると潤滑剤を塗布してやれば、英語版も店頭展示品もキータッチが改善するかもしれませんね。
それにしても、不思議なのは、第1回でも觝れた店頭品の極端なキータッチの悪さです。幾ら店頭で手荒な扱いを受けてきて、各部の劣化も激しい(特にスライダ部の隙間は摩耗で増加してそう)だろうとはいえ、このキーの極端な押し下げ圧特性は気になります。ゴムは劣化でしなやかさを失ない固くなるんで、この押し下げの初期だけ極端に固いという特性は、ラバードームの劣化のせいと考えられます。が、英語版は古い上にかなり使い込んでいるにもかかわらず、こんな極端な特性になっていません。
はて?ちょっと謎が残ります。ゴムの材質が違うんでしょうか。でもこれは、調べようがないですねぇ....。
ま、多少の疑問を残しつつ、