考古学のおやつ/NEWSLINK

2018年12月10日（月）

韓国: 忠清南道礼山郡礼山邑山城里・礼山山城で飲料水用の大型木槨貯水槽を確認。百済の地方山城としては初めて、大型石壁建物跡を発見。[聯合ニュース]
韓国: 慶尚北道慶州市南山列岩谷で倒れた状態で発見された磨崖仏像は1557年の地震で倒壊。従来の研究では1430年の地震と考えられていたが、追加実験に基づき見解を修正。[聯合ニュース]
イスラエル: ネゲヴ砂漠（Negev desert）のシヴタ（Shivta）での1930年代の出土遺物から、青銅の筒の中にビザンティン時代・1500年前の亜麻繊維のランプの芯。[The Times of Israel]
▼シヴタ関連記事→2018年11月15日
USA: テキサス州（State of Texas）クロス・プレインズ（Cross Plains）にある作家ロバート・E・ハワード（Robert E. Howard）の旧居の地下避難所を発掘。[Archaeology Magazine]

2018年12月9日（日）

青森県: 七戸町・猪ノ鼻1遺跡で続縄文文化・3世紀後葉と4世紀後葉～5世紀初頭の土坑墓4基。続縄文土器や古式土師器など出土。[東奥日報]
▼青森県上北郡七戸町
モンテネグロ: ポドゴリツァ（Podgorica）近くのドゥクリャ（Doclea）で、イリュリア人部族Docleatiの神殿の基礎など。古代イリュリア王バライオス（Ballaios）や女王テウタ（Teuta）など、紀元前2世紀半ばの硬貨が出土。[Archaeology News Network]
チェコ: ドルニー・ヴェストニツェ遺跡（Dolní Věstonice）で1986年に発見された後期旧石器時代・グラヴェット文化（Gravettian）・2万8000年前の3人合葬墓をDNA分析した結果、3人とも男性で兄弟と判明。16歳～21歳で、一人は手をほかの一人の腰の部分に置き、3人目はうつ伏せに埋葬。[Ancient Origins]
▼ドルニー・ヴェストニツェ遺跡関連記事→2016年10月6日

2018年12月8日（土）

ロシア: 大ノヴゴロド（Великий Новгород；Veliky Novgorod）で14世紀の木の橋。[The Koz Week]
ドイツ: バイエルン州（Freistaat Bayern）ヴァイセンブルク・イン・バイエルン（Weißenburg in Bayern）で市壁の近くから中世・14世紀の産業地域を発見。[Nordbyern]
▼バイエルン州（Freistaat Bayern）ヴァイセンブルク＝グンツェンハウゼン郡（Landkreis Weißenburg-Gunzenhausen）
UK（スコットランド）: ダンフリーズ・アンド・ガロウェイ（Dumfries and Galloway）にあるモット・アンド・ベイリー型（Motte-and-bailey）の城郭（土塁や堀によって曲輪を形成した城）「Mote of Urr」は、12世紀後半から14世紀前半まで200年間使用された。ウィリアム・ウォレス（Sir William Wallace）やスコットランド王ロバート1世（Robert the Bruce）がイングランド王エドワード1世（Edward I；1239～1307年；在位1272～1307年；プランタジネット朝）とこの地で戦ったスコットランド独立戦争（Scottish Wars of Independence）の時代に当たる。1951年から1953年の間に考古学者ブライアン・ホープ・テイラー（Brian Hope-Taylor）によって発掘された成果が65年ぶりに公表。[The Scotsman]
UK（スコットランド）: ハイランド（Highland）のキンガスジー（Kingussie）で16世紀以前のカルメル会修道院（Carmelite friary）の基礎。中世の頭蓋骨や四肢骨出土。[BBC]
エジプト: ファイユーム（Fayoum）のal-Khalwaで中王国時代の埋葬用の竪穴。内部に墓室3基。内部に砂岩製や玄武岩製の彫像、土器やカノプス壺など。[Egypt Today]
エジプト: ギザ台地（Giza Plateau）で、古代エジプト第4王朝カフラー王（Khafre）の時代・4500年前の集落の廃棄物から大量の家畜の骨。肉のついたヒツジやヤギの骨で、多くは端部が折り取られ、ゼラチンのスープを作るためと推定。富裕な人々は肉を食べ、ピラミッド建設の労働者らはゼラチンスープを口にした。[Archaeology Magazine]
ペルー: ランバイエケ県（Departamento de Lambayeque；Lambayeque Region）チクラヨ市（Chiclayo）ポモルカ町（Pomalca）・エル・チョッロ遺跡（El Chorro）で、モチーカ文化（Mochica culture）末期～ランバイエケ文化（Lambayeque culture）終末の、死者のための饗宴の場を伴う墓地。32基の墳墓のうち23基はモチーカ文化末期、ほか9基はランバイエケ文化。[Andina]

2018年12月7日（金）

長野県: 松本市・松本城の三の丸跡で、外堀と外側の総堀をつなぐ水路跡の一部に、補強のためとみられる土木技術。松本市教育委員会の調査。12/16現地説明会。[信濃毎日新聞]
香川県: 高松市・石清尾山古墳群のうち、石船塚古墳の露出した石棺の保存計画のため、高松市が棺や周辺にセンサーを設置。劣化の原因となる環境の状況を調べる。[FNN]
中国: 陝西省宝鶏市陳倉区で戦国時代の呉山大型祭祀遺跡。炎帝の祭祀のための「呉陽下畤」に当たるか。[中国新聞網]
トルコ: ビュクリュカレ遺跡（Büklükale）で、リディア王国時代・紀元前7～前6世紀の土馬。馬にまたがる人物がフリュギア式兜をかぶる。中近東文化センター附属アナトリア考古学研究所と千葉工業大学の調査。[朝日新聞]
▼ビュクリュカレ遺跡関連記事→2013年6月20日
ウクライナ: キーウ（キエフ；Київ；Kyiv）旧市街で、1970年代に解体された建物基礎から、埋納された銀貨2kg分。1817年から1912年の銀貨で、1917年直後に埋められたとみられる。[The Bobr Times]
フランス: ブールジュ（Bourges）のîlot Victor-Hugoで、17世紀の地下室。[Le Berry Républicain]
▼サントル＝ヴァル・ド・ロワール地域圏（Centre-Val de Loire）シェール県（Cher）
フランス: グラン・テスト（Grand Est）ランス（Reims）・ランス・ノートルダム大聖堂（Cathédrale de Reims）近くで、ローマ時代・1～4世紀の街角と中世の墓地。国立予防考古学研究所（INRAP: Institut national de recherches archéologiques préventives）の調査。[INRAP: Institut national de recherches archéologiques préventives]
▼グラン・テスト（Grand Est）マルヌ県（le département de la Marne）
スウェーデン: Frälsegårdenの新石器時代・5000年前の墓地では200年間に78人が死亡しており、比較的短い期間に集中。約20歳の女性の遺体からペストの菌株。ペストが新石器時代末期のヨーロッパ各地の集落を滅ぼした可能性。[LiveScience]
▼ヴェストラ・イェータランド県（Västra Götalands län）ファルショーピング（Falköping）
UK（イングランド）: 東ヨーク州（East Yorkshire）ポックリントン（Pocklington）で見つかった鉄器時代の馬車副葬墓では、被葬者の男性やウマが、まさに馬に乗ってら衣制に向かうように直立姿勢で葬られていた。発見時にウマの頭部は失われていたが、埋葬当初はウマの頭が墓から外に突き出していた可能性。[The Yorkshire Post]
▼ポックリントンのchariot burial関連記事→2018年10月2日
UK（イングランド）: 東ヨーク州（East Yorkshire）ポックリントン（Pocklington）の鉄器時代・紀元前3世紀の17～25歳の戦士の人骨は、自然死であるものの、死後に額に鈍器による打撃を受け、9本の槍で突き刺される。このような行為の理由は不明だが、吸血鬼を殺す儀式（？）の可能性も。[The Independent]
UK（イングランド）: カンブリア州（Cumbria）カークビー・ソア（Kirkby Thore）のローマ時代のBravoniacum砦で、城壁外側の住居と道路。GUARD Archaeologyの調査。[Current Archaeology]
UK（スコットランド）: ドラムナドロッキット（Drumnadrochit）で青銅器時代・ビーカー文化（Beaker culture）の墓地。4500年前～4000年前の土器出土。AOC Archaeology Groupの調査。[Current Archaeology]
▼ハイランド・カウンシル・エリア（Highland Council area）
USA: フロリダ州（State of Florida）タラハシー（Tallahassee）のワクーラ・スプリング・ロッジ（Wakulla Springs Lodge）で15,000年前の遺物。[Tallahassee Democrat]

2018年12月6日（木）

福島県: 南相馬市・泉官衙遺跡（いずみかんがいせき）で、行方郡家跡の正倉院を構成する掘立柱建物跡・礎石建物跡。院内における稲倉の規模・構造・配置が明らに。南相馬市教育委員会の調査。12/16現地説明会。[南相馬市]
鳥取県: 鳥取市・松原田中遺跡（まつばらたなかいせき）で古墳時代前期・3世紀後半の布掘建物から出土した、建物基礎を補強するための地中梁（ちちゅうばり）は、全長7.33m,7.22mで、国内最長級と判明。鳥取県埋蔵文化財センターの調査。[鳥取県]
▼松原田中遺跡関連記事→2015年10月30日
島根県: 安来市・月山富田城跡（がっさんとだじょうあと）の歩道整備や樹木伐採などの工事の一般競争入札で、業者に入札情報を漏らしたとして、島根県警は安来市教育委員会文化財課の主任と、土木工事を手掛ける企業の取締役を逮捕。[時事通信]
▼月山富田城跡関連記事→2018年9月8日
韓国: 江華郡玉林里に所在する高麗の江華中城で、防御施設である雉城と外濠。[聯合ニュース]
▼仁川市江華郡江華邑玉林里
▼江華中城跡関連記事→2009年11月20日
中国: 河北省行唐県・行唐故郡遺跡で東周時代の大型殉葬坑から高級馬車。[新華社]
スリランカ: マンナール（Mannar）Emil Nagarの大規模墓地で人骨266体。[Ada Derana]
スペイン: カナリア諸島（Islas Canarias；Canary Islands）テネリフェ島（Tenerife）で洞窟の中から、先住民グアンチェ族（Guanches）の嬰児のミイラ2体。洞窟は15世紀に墓地として利用された。[Daily Mail]
UK（イングランド）: ストーンヘンジのトンネル工事で1マイル離れた場所のブリックミード遺跡（Blick Mead）で6000年前の遺構が破損。[The Guardian]
▼ウィルトシャー州（the county of Wiltshire）
▼ブリックミード遺跡関連記事→2016年10月7日
UK（イングランド）: リンカーンシャー州（Lincolnshire）リンカーン（Lincoln）のリンカン大聖堂（Lincoln Cathedral）で中世・1280～1290年ごろの道路。修道院建設に利用か。さらにサクソン人の墓地。サクソン人の教会堂の手がかり。[Lincolnshire Live]
カナダ: オンタリオ州（Province of Ontario）に所在する主要な先住民の遺跡の3か所は、放射性炭素年代と年輪年代により、従来より新しいと判明。従来は1450年～1550年と想定されていたが、50年から100年新しく、むしろ1600年ごろを中心とした小氷期にあたる。北米大陸での先住民とヨーロッパ人の接触について、これまでのヨーロッパ人の記録によって想定されていた年代観は誤っていた可能性。従来は、ヨーロッパ産のガラス玉の有無といった、物質文化の変化から年代を比定していた。[Cornell University]
USA: バージニア州（Commonwealth of Virginia）オレンジ郡（Orange County）モントピリア（Montpelier）で、地面をレーダーでスキャン。従来の想定よりも10倍も大規模な奴隷墓地が存在する可能性。[NBC29]

2018年12月5日（水）

長野県: 茅野市・尖石遺跡の西側で、縄文時代のものとみられる貯蔵穴。茅野市教育委員会12/4発表。12/9見学会。[信濃毎日新聞]
福岡市: 西区・石ケ原古墳跡を紹介する「石ケ原古墳跡展望展示室」が、九州大学伊都キャンパスのイースト1号館最上階に設置された。[毎日新聞]
韓国: 忠清南道公州市宋山里古墳群で、頂上部の3段の石築から柱と鉄釘を発見。この石築が積石塚なのか、祭祀施設なのか、確定できる証拠は見つからず。[聯合ニュース]
韓国: 全羅南道新安郡黒山島と済州市翰京面新昌里の海域で南宋時代・800年前の中国陶磁550点。国立海洋文化財研究所の調査。[聯合ニュース]
インド: アヨーディヤー（Ayodhya）の、16世紀に建てられたバーブリー・マスジド（Babri Masjid）の地下に、古代の神殿の痕跡は見つからず。2003年のインド考古調査局（Archaeological Survey of India：ASI）が、神殿が見つかったと報告していた。[The Live Mirror]
▼ウッタル・プラデーシュ州（Uttar Pradesh）
ロシア: アルタイ山脈のデニソワ洞窟（Денисова пещера；Denisova Cave）で、旧石器時代・5万年前～4万5000年前のマンモスの牙製の頭飾り。[The Koz Week]
モンテネグロ: ポドゴリツァ（Podgorica）近くのドゥクリャ（Doclea）で、イリュリア人部族Docleatiの神殿など、古代イリュリア帝国の存在を示す証拠。[Tirana Times]
スロベニア: Podzemelj村のPezdirčeva Njiva遺跡で紀元前4世紀～前3世紀の墳墓15基。紀元前3世紀の金貨と銅のベルト出土。金貨はニケとアテナを表したアレクサンドロス大王のスタテル金貨をケルトが模倣したもの。[Slovenska Tiskovna Agencija]
▼メトリカ市（Metlika）
スロバキア: ポプラト（Poprad）のHozelecで中期～後期青銅器時代・3000年前の皮袋に入れられた青銅製装身具。[The Slovak Spectator]
▼プレショウ県（Prešovský kraj；Prešov）
ドイツ: フェーマルン島（Fehmarn）で100年以上前の人骨7体。[Deutsche Presse-Agentur]
▼シュレースヴィヒ＝ホルシュタイン州（Land Schleswig-Holstein）
フランス: シャティオン＝ル＝デュック（Châtillon-le-Duc）のカイエンヌ村（Cayenne）で、ガロ＝ローマ時代・1～3世紀の神殿跡。[L’EST Républicain]
▼ブルゴーニュ＝フランシュ＝コンテ地域圏（Bourgogne-Franche-Comté）ドゥー県（Doubs）
UK（イングランド）: ロンドン（London）のニュー・コベント・ガーデン・マーケット（New Covent Garden market）で、19世紀初めの墳墓から人骨約100体。厳しい労働環境や汚染された環境、疾病や栄養不足、暴力などの証拠を示す。[The Guardian]
UK（イングランド）: エセックス州（the county of Essex）ウェスト・マーシー（West Mersea）で出土したマンモスの牙はディベンシアン（Devensian）・12000年前。[BBC]
UK（イングランド）: バース寺院（Bath Abbey）で8～8世紀のサクソン族の木炭墓や15世紀の天使像。[Bath Echo]
▼サマセット州（the county of Somerset）
アイルランド: キルデア州（County Kildare）キルカレン（Kilcullen）マラマスト（Mullamast）で、中世の村。キルデア州最古の種馬飼育場（stud farm）。[Leinster Leader]
スウェーデン: ストックホルム（Stockholm）スルッセン（Slussen）で17世紀の砲弾が200個出土。[The Local]

2018年12月4日（火）

長野県: 伊那市・天神山古墳は6世紀後半～7世紀初頭に築造と判明。出土品を、所蔵していた美篶笠原区が伊那市に寄贈。[長野日報]
浜松市: 北区・郷ケ平6号墳（ごうがひら6ごうふん）から出土した動物埴輪の中にイノシシ形が含まれていた。浜松市12/3発表。[静岡新聞]
▼2024年1月1日から浜松市浜名区
▼郷ケ平6号墳関連記事→2018年11月9日
三重県: 桑名市・桑名城下町遺跡で江戸時代の上水道「町屋御用水」の遺構。上水を通水するための土管が敷設された状態で初めて発見。桑名市の調査。12/8現地説明会。[読売新聞]
イラン: フーゼスターン州（Ostān-e Khūzestān）・Jubji（Joobji）遺跡でパルティア時代の棺。[Tehran Times]
カザフスタン: タルバガタイ山脈（Tarbagatai）で鉄器時代・2700年前のクルガン墓からサカ族のティーンエージャーの男女2人の遺体。16歳程度の女性と19歳以下の男性。男性は黄金製品を身につけ、青銅の短剣や木製金張りの盛矢具、銅鏃をつけた矢を持つ。[Archaeology Magazine]
リヒテンシュタイン: トリーゼン（Triesen）で後期青銅器時代（紀元前10～前8世紀）から初期鉄器時代・紀元前8～前6世紀の遺物。後期青銅器時代の墳墓からは耳飾をつけた頭蓋骨。[PressePotal]
UK（イングランド）: ロンドン（London）バーモンジー（Bermondsey）のテムズ川（Thames）で、15世紀末～16世紀初めの人骨。革の長靴をはいており、どぶさらいか漁民の可能性。[The Guardian]

2018年12月3日（月）

韓国: 江華島興旺里高麗離宮跡で、高麗後期の建物跡や石築。高麗離宮の存在を確認。国立江華文化財研究所の調査。[アジア経済]
▼仁川市江華郡華道面興旺里山
韓国: 京畿道龍仁市・石城山烽燧跡（第2次調査）で、火を焚くための烟竈の規模を確認。[仁川日報]
イスラエル: カイザリア（Caesarea）で，埋納された11世紀末の金貨24枚と、金製耳飾。1101年の十字軍による征服に関連か。[The Jerusalem Post]
トルコ: アダナ（Adana）のシルケリ・ヒョユク遺跡（Sirkeli Höyük）で青銅器時代～鉄器時代の都市。古代キリキア（Κιλικία；Cilicia）の地域に当たる。トルコでは同時期の最大級の都市。ベルン大学（Universität Bern；University of Bern）の調査。[Archaeology News Network]
スイス: ツーク州（Kanton Zug）ヒャム（Cham）で、青銅器時代の祭祀土坑。内部が石の層で満たされる。3万年以上前のマンモスの歯も。[Luzerner Zeitung]
ポーランド: ピンチュフ（Pińczów）で早期青銅器時代・ミエジャノビツェ文化（Mierzanowice culture；Kultura mierzanowicka）・紀元前2000年の墳墓。新石器時代のロングハウスも。[Archaeology News Network]
▼シフィェンティクシシュ県（Województwo Świętokrzyskie）
ドイツ: ノルトライン＝ヴェストファーレン州（Land Nordrhein-Westfalen）ツュルピッヒ（Zülpich）で、ローマ時代の主要都市トリアー（Trier）とケルン（Köln）をつなぐ道路沿いで見つかった4世紀ごろの4.5tの巨大な石棺から、裕福な25～30歳の女性の墓。宝石や化粧道具などを多数副葬。[Archaeology Magazine]
▼ノルトライン＝ヴェストファーレン州（Land Nordrhein-Westfalen）オイスキルヒェン郡（Kreis Euskirchen）
フランス・スペイン: フランス・オート＝ピレネー県（Hautes-Pyrénées）のガルガ洞窟（Grotte de Gargas）では、231本の描かれた手のうち114本には指が欠けている。コスケール洞窟（Grotte Cosquer）では49のうち28、スペインのマルトラビエソ洞窟（Cueva de Maltravieso）では71のうち61で指が一部欠けている。ガルガ洞窟で1976年に手足の圧痕が発見されたが、指が欠けていた。後期旧石器時代には指を意図的に切断する習慣があった可能性。[ScienceAlert]
▼ガルガ洞窟はオクシタニー地域圏（Occitanie）
▼コスケール洞窟はプロヴァンス＝アルプ＝コート・ダジュール地域圏（Provence-Alpes-Côte d'Azur）ブーシュ＝デュ＝ローヌ県（Bouches-du-Rhône）
▼マルトラビエソ洞窟はエストレマドゥーラ州（Extremadura）カセレス（Cáceres）

2018年12月2日（日）

熊本市: 中央区・熊本市立熊本博物館が12/1リニューアルオープン。全館再開は5年5か月ぶり。[熊本日日新聞]
沖縄県: 宮古市・長浜地域の民家の敷地内で、井戸の内部に構築された避難壕を確認。宮古島市教育委員会の調査。[宮古毎日新聞]
パレスチナ: クムラン（Qumran）で新たに複数の洞穴。新たな死海文書の発見に期待。[The Times of Israel]
イタリア: プッリャ州（Regione Puglia）レッチェ県（Provincia di Lecce）ムーロ・レッチェーゼ（Muro Leccese）でヘレニズム時代・紀元前4～前3世紀のメサピ人（Messapii；Messapians）の子供の墓。未盗掘で、数人の子供の遺体と副葬品が見つかる。[Archaeology News Network]
メキシコ: メキシコシティ（Ciudad de México；Mexico City）のテンプロ・マヨール遺跡（Templo Mayor）で、アステカ皇帝アウィツォトル（Ahuitzotl）の治世で床下に埋められた石の箱の底からノコギリエイののこぎり。これまでの77本の出土例のうち最大級。[Archaeology Magazine]

2018年12月1日（土）

秋田県: 秋田市・久保田城の1759年の絵図を発見。佐竹氏の居城。郷土史研究家の田島桂男氏が群馬県高崎市・かみつけの里博物館に寄贈した歴史資料のうちひとつ。[上毛新聞]
中国: 長江デルタの近傍から採取した海洋堆積物コアから表層海水温変動が明らかに。長江文明が途絶えた約4400～3800年前に、大規模かつ複数回の急激な寒冷化。[東京大学]
トルコ: ムーラ県（Muğla il）ボドルム（Bodrum）でローマ時代後期の墓が、地滑りの際に見つかる。[Anadolu Ajansı]
ドイツ: ヘッセン州（Land Hessen）ハーナウ市（Hanau）ミッテルブーヘン（Mittelbuchen）で新石器時代後期・紀元前3000年の墓から人骨。[OP-Online]
▼ヘッセン州（Land Hessen）マイン＝キンツィヒ郡（Main-Kinzig-Kreis）
フランス: ビュシェール（Buchères）で鉄器時代ラ・テーヌ文化（La Tène）・紀元前4～前3世紀の墓地。[Archaeology Magazine]
▼グラン・テスト地域圏（Grand Est）オーブ県（Aube）
UK（スコットランド）: ファイフ（Fife）デアジー（Dairsie）でローマ時代・3世紀のハックシルバー（hacksilver）。ローマ帝国の領域外では最も古い例。ハックシルバーとは銀器を細かくちぎったもの。[Current Archaeology]

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