きまぐれNEWSLINK2025年11月30日（日）
- 鳥取県
- 北栄町・六尾反射炉跡（むつおはんしゃろあと）で、金物小屋とみられる建物跡。北栄町教育委員会の調査。[読売新聞]
▼六尾反射炉跡関連記事→2023年10月24日
2025年11月28日（金）
- ニセモノ
- 偽の浮世絵「相馬の古内裏」など本物だと装ってインターネットオークションで販売したとして、東京電力ホールディングス社員の男が警視庁に逮捕された。[日テレNews]
2025年11月27日（木）
- 神奈川県
- 茅ヶ崎市・浜之郷本社B遺跡で、古墳時代後期に築かれたとみられる円墳の周溝から古墳時代中期の盾形埴輪か家形埴輪とみられる埴輪片。[朝日新聞]
▼本社B遺跡関連記事→2023年12月15日 - 奈良県
- 橿原市・藤原宮大極殿院（飛鳥藤原第219次調査）で、西面回廊および西門の位置を確認し、大極殿院の東西規模を確定。奈良文化財研究所の調査。11/29現地説明会。
▶ 藤原宮大極殿院の調査（飛鳥藤原第219次）成果について[奈良文化財研究所] - 鹿児島県
- 伊佐市・焼山遺跡（やきやまいせき）で、古墳時代の板石積石棺墓。鹿児島県立埋蔵文化財センターの調査。[南日本新聞]
- 韓国
- 忠清北道 沃川郡 青城面 山桂里・已城山城（이성산성；イソンさんじょう）で、高麗時代と朝鮮時代のの瓦片や粉青沙器が大量に出土。「延祐元年」（1314年）や「站主」の銘文を持つ瓦も。已城山城は新羅が5世紀中葉に築城。新羅から朝鮮時代に至るまで行政と交通の要衝地であった可能性。[聯合ニュース]
▼已城山城関連記事→2023年12月12日 - 韓国
- 慶尚南道 咸安郡 伽倻邑 ・伽倻里遺跡（가야리 유적：カヤリいせき）で、阿羅加耶の王城の構造を示す城壁や排水施設などを発見。
▶ 阿羅加耶王城「咸安 伽倻里遺跡」排水施設など発掘成果公開（12.4）（韓国語）[国家遺産庁]
▼伽倻里遺跡関連記事→2025年3月24日 - チリ
- ラパヌイ島（Rapa Nui；イースター島；Easter Island）の石像モアイ（moai）製作に関わる採石場について、三次元モデルを製作。30か所の個別の採石場があり、それぞれに石像製作の機能があり、多様な製作技法があることを確認。ラパヌイ島に氏族（clan）にもとづく分散的な社会があったという説に合致。巨石記念物の建造に階層化した社会が必要とする考えへの反証。
▶ Carl Philipp Lipo, Terry L. Hunt, Gina Pakarati, Thomas Pingel, Noah Simmons, Kevin Heard, Laryssa Shipley, Caroline Keller, Colin Omilanowski (2025) Megalithic statue (moai) production on Rapa Nui (Easter Island, Chile). PLoS ONE, 20(11): e0336251.
2025年11月26日（水）
- 石川県
- 七尾市・国分山遺跡（こくぶやまいせき）で、弥生時代後期の方形周溝墓群や竪穴建物跡。周溝墓の中心埋葬施設は規模が大きく、北陸では類例が少ない。公益財団法人石川県埋蔵文化財センターの調査。11/29現地説明会。
▶ 七尾市国分山遺跡発掘調査 現地説明会の開催について[公益財団法人石川県埋蔵文化財センター] - 浜松市
- 浜松城（はままつじょう）の本丸石垣に使われているチャートと浜名湖北岸のチャートの化学組成がほぼ同一。[静岡新聞]
- 岡山県
- 倉敷市・酒津遺跡（さかづいせき）で、縄文時代草創期の石器類、弥生時代の溝、古墳時代の古墳群や竪穴住居、中世の掘立柱建物など。岡山県古代吉備文化財センターの調査。12/13-14現地説明会。
▶ 倉敷市酒津遺跡の現地説明会を開催します！ [岡山県古代吉備文化財センター] - 韓国
- 慶尚北道 青松郡 府南面 陽宿里・陽宿里古墳（양숙리 고분；ヤンスンニこふん）で、6世紀の金銅製装身具や、鉢形器台、大刀、鉄鎌、刀子など出土。[聯合ニュース]
- 韓国
- 慶尚南道 晋州市・晋州城（진주성；チンジュじょう）の北側で、防御用の堀「大寺池」（대사지：テサジ）が人工的に構築されていたことを確認。大寺池は『三国遺事』にも記載があるが、日本統治時代に2度にわたって埋め立てられた。[聯合ニュース]
▼晋州城関連記事→2020年6月3日
2025年11月25日（火）
- 滋賀県
- 長浜市・葛籠尾崎湖底遺跡（つづらおざきこていいせき）で、琵琶湖の水深64mの湖底に、縄文時代早期前葉〜早期中葉初期・11000年前〜10500年前の縄文土器。神宮寺式もしくは神並上層式。滋賀県11/25発表。[朝日新聞]
▼葛籠尾崎湖底遺跡関連記事→2025年9月18日 - 岡山県
- 小田郡矢掛町・毎戸遺跡（まいどいせき）で、古代の瓦だまりや建築部材。古代山陽道に設置された「小田の駅家」。矢掛町教育委員会の調査。11/29現地説明会。
▶ 毎戸遺跡発掘調査現地説明会の開催について[矢掛町] - トルコ
- モラ・ボトゥ遺跡（Mola Burnu）で、手工業生産の証拠貝。大量の孔の開いた貝殻や骨製のヘアピン、石製工具など。古代都市ペリントスペリントス（Πέρινθος；Perinthos）に当たる。[Anatolian Archaeology]
- スペイン
- カルタヘナ（Cartagena）で、ローマ時代・3世紀後半に焼失した建物から、共和政後期の銅製容器シテラ。未知の属州総督スプリウス・ルクレティウス・トリキピティヌス（Spurius Lucretius Tricipitinus）の名を含む銘文を記す。銘文末尾の記述から見て、この容器はくじ引きで何らかの決定をするために用いられた。ローマ時代のヒスパニア・キテリオル属州（Hispania Citerior）。[Arkeonews]
- ペルー
- アンカシュ県（Departamento de Áncash）のカスマ渓谷（Casma）にあるチャンキヨ遺跡（Chankillo）で、すでに知られていた同遺跡の太陽観測所よりも古い天文台。太陽や月を観測。[Heritage Daily]
▼チャンキヨ遺跡関連記事→2025年8月30日
2025年11月24日（月）
- 岡山県
- 総社市・作山古墳（つくりやまこふん）で、前方部の西側に造出を新たに確認。以前に確認されていた造出と並ぶ。5世紀中ごろの前方後円墳。総社市の調査。[NHK]
- トルコ
- バルケスィル県（Balıkesir il）エルデク（Erdek）にあった古代都市キュジコス（Κύζικος；Kyzikos）にあるハドリアヌス神殿で、ローマ時代の巨大な石柱とコリント式の柱頭。[Daily Sabah]
2025年11月23日（日）
- 福島県
- 三春町・三春城跡（みはるじょうあと）の二の丸跡から石垣が初めて見つかる。江戸時代初期の技術。三春町教育委員会11/22発表。[福島民報]
▼三春城跡関連記事→2002年9月30日 - トルコ
- ウシャク県（Uşak ili）ウルベイ郡（Ulubey）にある古代都市ブラウンドス（Βλαῦνδος；Blaundos；Blaundus）で、ローマ時代・1世紀の競技場と、岩盤に彫りこんだローマ時代の水道管。さらに墓やデメテル神（Δημήτηρ；Demeter）の神殿、ストーンヘンジに似た石造物。[Türkiye TodayTürkiye Today]
▼ブラウンドス関連記事→2024年11月27日 - スペイン
- バルセロナ県（Província de Barcelona）ペネデス（Penedès）のオルト・デン・グリマウ（Hort d'en Grimau）から出土した鉄器時代・紀元前8世紀半ば〜前6世紀半ばのラバは、遺伝子分析と放射性炭素分析により、西地中海地域では最古と判明。骨の病理学的な分析から、騎乗用と推定。炭素と窒素の同位体分析によると、穀物を含むエサで飼育された。
▶ Silvia Albizuri, Jordi Nadal, Maria Martín Cuervo, Aurora Grandal-D’Anglade, Ludovic Orlando, Antoine Fages, Oriol Mercadal, Josep Mestre, Jordi Farré, Javier López Cachero (2016) The oldest mule in the western Mediterranean. The case of the Early Iron Age in Hort d’en Grimau (Penedès, Barcelona, Spain). Journal of Archaeological Science: Reports, Volume 69, February 2026, 105506.
2025年11月22日（土）
- 北海道
- 苫小牧市で、コンクリート製構造物と塹壕。沼ノ端陸軍飛行場の付随する通信用の掩体壕。苫小牧市美術博物館11/21発表。[北海道ニュースリンク]
- 埼玉県
- 富士見市・氷川前遺跡（ひかわまえいせき）で、平安時代の住居跡から銅鋺。[東京新聞]
▼氷川前遺跡関連記事→2023年11月7日 - 長野県
- 松本市・弘法山古墳（こうぼうやまこふん）で出土した、県宝に指定されている高坏の一部が、木島平村教育委員会の男性職員による閲覧中に破損。松本市立考古博物館所蔵。[読売新聞]
▼弘法山古墳関連記事→2025年2月2日 - 長野県
- 飯田市・御猿堂古墳（おさるどうこふん）で基底石の列が発見され、古墳の規模が当初の想定より大きくなる。6世紀中ごろの前方後円墳。飯田市教育委員会11/21発表。[信濃毎日新聞]
▼御猿堂古墳関連記事→1999年7月2日 - 兵庫県
- 明石市で、室町時代〜安土桃山時代の西岡構居跡に伴う堀。明石市の調査。[神戸新聞]
▶ 西岡構居跡の発見について[明石市] - 中国
- 山西省の黄河中流域に位置する臨汾盆地（临汾盆地；Linfen）で出土した新石器時代の土器片109点を分析。臨汾盆地の竜山文化の遺跡の胎土には、通時的にも共時的にも差を見いだせない。陶寺（Taosi）付近の粘土を使用しており、陶寺の集団が粘土資源を管理していた可能性。
▶ Lei Huang, Luxiang Zou, Qiang Li, Nu He, Jiangtao Gao & Tao Shi (2025) Ceramic manufacturing and development of social complexity in the Neolithic Linfen Basin, China. npj Heritage Science, volume 13, Article number: 596. - イラン
- チェル・アーバード塩山（Chehrābād）で出土したサーサーン朝・220〜390年の毛織物を分析し、使用された染料を研究。インディゴチン（indigotin；青）、タンニン酸（tannic acid；茶）、ケルセチン（quercetin；黄）、アピゲニン（apigenin；黄）、アリザリン（alizarin；赤）、カルミン酸（carminic acid ；赤）を検出。ルテオリン（luteolin）は検出されず、これに代わる天然染料が用いられた可能性を示唆。
▶ Manijeh Hadian Dehkordi, Gihan Kamel, Amir Sayid Hassan Rozatian, Farah Sadat Madani, Sahar Noohi, Ahmed Refaat, Jebrael Nokandeh & Mohammadamin Emami (2025) Revealing sassanid dyeing practices through synchrotron FTIR. Scientific Reports, volume 15, Article number: 41318.
▼チェル・アーバード塩山関連記事→2023年1月1日 - ギリシャ
- アテネで考古学者を逮捕し、容疑者の自宅から土器片、小像など474点を押収。国際的な美術品密売ネットワークを捜査するブルガリ当局からの要請に基づくもの。逮捕された考古学者はブルガリアの「Черепа（the Skull）」の異名を持つ個人コレクターのヴァシル・ボジュコフ（Васил Божков；Vasil Bozhkov）の依頼により、そのコレクションの管理を任されていた。[Kathimerini]
2025年11月21日（金）
- 三重県
- 多気郡明和町・斎宮跡（さいくうあと：第211次調査）で、南北方向の道路跡。斎宮歴史博物館の調査。11/30現地説明会。
▶ 史跡斎宮跡で発掘調査現地説明会を開催します [三重県]
▼斎宮跡関連記事→2025年9月13日 - 兵庫県
- 姫路市・姫路城南側と大手門付近で、掲示物が燃やされる被害。[神戸新聞]
- 兵庫県
- 養父市・こうもり塚古墳・禁裡塚古墳（きんりづかこふん）で、周溝の一部を確認。養父市の調査。12/6現地説明会。
▶ こうもり塚古墳・禁裡塚古墳の発掘調査現地説明会について（ご案内）[養父市] - 奈良県
- 御所市・出屋敷北十三遺跡（でやしききたじゅうそいせき）で、方形周溝墓や古墳を多数確認。奈良県立橿原考古学研究所の調査。12/6現地説明会。
▶ 御所市 出屋敷北十三遺跡 現地説明会のご案内[奈良県立橿原考古学研究所]
▼出屋敷北十三遺跡関連記事→2025年7月30日 - 中国
- 山西省 晋城市 沁水県 鄭荘鎮・八里坪遺跡（八里坪遗址）で、新石器時代晩期・4300年前の「宮城」。三重の環濠に囲まれた高級建物跡。陶寺遺跡の宮城に似る。[新華社]
- 中国
- 陝西省 咸陽市 西咸新区 秦漢新城（秦汉新城）で、北魏早期の墳墓。陶俑には鮮卑文化が色濃く反映されており、孝文帝の洛陽遷都以前の平城に都があった時代と推定。[中国新聞網]
- ハンガリー
- ブダペスト（Budapest）のオーブダ地区（Óbuda）で、ローマ時代・1700年前の墳墓。石棺元製の石棺内に若い女性の遺体を安置。ローマ時代の都市アクインクム（Aquincum）に当たる。[Daily Sabah]
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