2020年8月10日(月)
- 中国
- 山東省 臨沂市 沂南県 ・里宏遺跡で新石器時代・北辛文化の環濠集落。[新華社]
- トルコ
- イズミル県(İzmir il)の古代都市スミュルナ(Σμύρνα;Smyrna)のイキチェシュメリク地区(İkiçeşmelik)で、ローマ時代・2世紀、ハドリアヌス帝(Hadrianus)ころの浴場やギムナシウム(gymnasium)。[TurkishPress]
- トルコ
- ニーデ県(Niğde il)ケメルヒサル郡(Kemerhisar)の古代都市ティアナ(Τύανα;Tyana)で、4世紀初めの八角形の教会跡や硬貨。[Daily Sabah]
- アルメニア
- シュニク地方(Syunik Province)シシアン市(Sisian)にあるカラフンジ古代列石(Carahunge)で、これまで知られていなかった石材30個が新たに見つかる。石材には複数の穴が開けられている。カラフンジ古代列石は「Zorats Karer」とも呼ばれる先史時代の遺跡で、これまでに223個の石材を確認。石材を配置したもの、墓室、立石などが知られている。[Public Radio of Armenia]
- ロシア
- モシニ島(Мощный;Moshchny Island)近くのフィンランド湾(Финский залив;Gulf of Finland)で18世紀中ごろの沈没船にかかわる遺物。サンクトペテルブルク(Санкт-Петербург;Saint Petersburg)に向かっていたオランダ船とみられ、数百のガラス瓶が発見される。ロシア地理学協会(Русское географическое общество;Russian Geographical Society)の調査。
ロシア語Подняты первые артефакты с корабля XVIII века, затонувшего в акватории Финского залива
英語 The first artifacts were raised from the 18th century ship sank in the Gulf of Finland[Русское географическое общество] - UK(イングランド)
- ノーサンプトンシャー州(the county of Northamptonshire)コービー(Corby)のプライヤーズ・ホール・パーク(Priors Hall Park)で、ローマ時代後期・3世紀後半〜4世紀中ごろのタイル窯、石灰窯、土器窯。などの産業遺跡と、ローマ時代の邸宅。
Previously unknown Late Roman industrial site excavated near Corby[Oxford Archaeology] - UK(スコットランド)
- スコティッシュ・ボーダーズ(The Scottish Borders)のピーブルス(Peebles)で青銅器時代・紀元前1000年〜前900年の剣と馬具。[The Telegraph]
- UK(北アイルランド)
- ティロン州(County Tyrone)Derrylaughanで、18世紀のバスケット・ヒルト(basket hilt、柄の部分に籠形の保護具=護拳がついたもの)のついた剣。10歳の少年が誕生日にもらった金属探知機でいきなり発見。[BBC]
- エジプト
- ルクソール(Luxor)にあるカルナック神殿複合体(Karnak Temple Complex)のうちモンチュの神域(Montu Temple)で発掘調査。石敷きの庭と、花崗岩製の柱の台座。マアトの神殿(Maat Temple)の建設後に厚さ3mの日干し煉瓦の壁が築かれていた。[新華社]
- エジプト
- ミート・ラヒーナ(Mit Rahina)で、ハトホル女神(Hathor)の神官の花崗岩製の像を発見。[Egypt Today]
- 訃報
- ヴスラト・ミュラー=カルペ 氏(Vuslat Müller-Karpe)7/8死去。考古学者。自身が調査したヒッタイト(Hittite)の遺跡カヤルプナル(Kayalıpınar)に埋葬。カヤルプナルは、トルコ、スィヴァス県(Sivas)ユルドゥゼリ郡(Yıldızeli)にある3800年前の遺跡。[Hürriyet Daily News]
- 非正規公務員
- 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言発令中、休業を余儀なくされた地方自治体の非正規公務員に対し、休業手当を支給していない例が多かった。労働基準法では、雇用者側の都合で労働者を休業させた場合、平均賃金の六割以上を休業手当として支払わなければならないと定めているが、自治体側は「不可抗力」を盾に支払わず。労働組合による交渉で方針が転換された例もある。[東京新聞]
2020年8月9日(日)
- 中国
- 西安市 新城区・明秦王府の遺跡が崩落。[中国新聞網]
- ロシア
- アルタイ山脈(Altai Mountains)のチャギルスカヤ洞窟(Чагырская пещера;Chagyrskaya Cave)で出土した中期旧石器時代(Middle palaeolithic)・ムスティエ文化(Mousterian)・5万年前のネアンデルタール人(Neanderthals)に関連付けられる石器インダストリーで、1000点以上の骨器。多くは石器製作時の調整用に使う骨器(bone retoucher)。
文献 Malvina Baumann, Hugues Plisson, William Rendu, Serge Maury, Kseniya Kolobova, Andrey Krivoshapkin "The Neandertal bone industry at Chagyrskaya cave, Altai Region, Russia" Quaternary International [ScienceDirect]
▼チャギルスカヤ洞窟関連記事→2020年1月28日 - ギリシャ
- サラミス島(Σαλαμίς;Salamis)に吹く風について、1960〜2019年の観測データを基に、紀元前480年のサラミスの海戦(Ναυμαχία της Σαλαμίνας;Naval Battle of Salamis)のときの風を検討。現代の観測値と、歴史家が記した海戦時の風は一致。テミストクレス(Θεμιστοκλής;Themistocles)ら古代ギリシャ人は、サラミスの風を熟知し、ペルシャ軍を挟み撃ちできるように作戦計画を立てた可能性。
cf. Christos Zerefos, Stavros Solomos, Dimitris Melas, John Kapsomenakis and Christos Repapis 'The Role of Weather during the Greek–Persian “Naval Battle of Salamis” in 480 B.C.' Atmosphere 2020, 11(8), 838 [MDPI] - チェコ
- モラヴィア地方(Moravia)の後期旧石器時代後半(Late Upper Palaeolithic、LUP)・後オーリニャック文化(Epiaurignacian)〜後グラヴェット文化(Epigravettian)・23000年前〜15000年前の遺跡50か所を、定住戦略(Settlement strategy)により統計的に分析。主要河川近くの低地を好む遺跡は後オーリニャック文化と関連し、東斜面の高地を好む遺跡は後グラベット文化に代表されるが多様。
文献 Zdeňka Nerudová, Petr Neruda, Petr Hamrozi "Statistical and geographical modelling of Moravian (Czech Republic) Late Upper Palaeolithic occupation" Quaternary International [ScienceDirect] - ポーランド
- レジャイスク(Leżajsk)で、第二次世界大戦中に道路建設に使用された、ユダヤ人の墓標(matzevot)が150以上が30mにわたり出土。占領したドイツが道路建設の時に用いる。1940-41年、占領していたドイツは道路の舗装のため、破壊したシナゴーグと爆破した家2軒から取ったレンガを使用し、レンガが尽きるとユダヤ人墓地の墓碑(matzevot)を使った。戦間期には人口の1/3がユダヤ人だったが、戦後に残ったのは33人。ポーランド人も戦後にユダヤ人墓碑を利用。[NFP]
- スペイン
- アストゥリアス州(Principado de Asturias)のナロン川(río Nalón;Nalón river)流域に見られる旧石器時代(Paleolithic)の石灰岩彫刻(Limestone engravings)について、作品の石材ではなく、製作に用いられた石器の方を使用痕分析(Use-wear analysis)するための実験的研究。
文献 Cristina López-Tascón, Antonella Pedergnana, Andreu Ollé, Marco de la Rasilla, Carlos Mazo "Characterization of the use-wear and residues resulting from limestone working. Experimental approach to the parietal art of La Viña rock shelter (La Manzaneda, Asturias, Spain)" Quaternary International [ScienceDirect] - ケニア
- ヴィクトリア湖(Lake Victoria)のルシンガ島(Rusinga Island)にあるニャミタ北遺跡(Nyamita North)で、更新世後期(Late Pleistocene)のワシリヤ層(Wasiriya Beds)から2010年に出土したヒトの右上腕骨の破片(KNM-RU 58330)は49000年前〜36000年前で、ホモサピエンス(Homo sapiens)の特徴。アフリカ中期石器時代(Middle Stone Age)のルヴァロワ技法(Levallois)の剥片を含む。
文献 Osbjorn M. Pearson, Ethan C. Hill, Daniel J. Peppe, Alex Van Plantinga, Nick Blegen, J. Tyler Faith, Christian A. Tryon "A Late Pleistocene human humerus from Rusinga Island, Lake Victoria, Kenya" Journal of Human Evolution. Volume 146 [ScienceDirect]
2020年8月8日(土)
- 福井県
- 敦賀市・沓見遺跡で、弥生時代後期から古墳時代のものとみられる住居跡。「周溝」を伴う建物跡が5棟分。福井県埋蔵文化財調査センター8/7発表。[毎日新聞]
- 岐阜県
- 大垣市・樫原城跡(かしばらじょうあと)は戦国時代後期の小規模な城跡。土塁や堀を備える。[中日新聞]
- 兵庫県
- 加古川市・広沢山遺跡で、新たな古墳を発見。古墳時代前期・4世紀か。加古川市教育委員会発表。[神戸新聞]
- オマーン
- クルム(Qurum)のラース・アル・ハルマ5遺跡(Ra’s al Hamra 5)の、新石器時代・紀元前3800年〜前3300年の漁業集団の墓地のうち、43地区で出土したヒトの肋骨を分析し、葬送儀礼(Funerary practices)を研究。一部のものは焼けている。埋葬前に屋内で腐敗させたことによるとみられる生物侵食(bioerosion)の度合いが個体ごとに異なる。死後すぐに埋葬される場合と、骨を焼いたり屋外に置かれるなどの場合もあった。
文献 Francesca De Cataldo, Robert R. Paine, Alfredo Coppa "An assessment of the Arabic RH5 Neolithic fishing community’s mortuary practices by examining human rib cross-sections for bioerosion patterns" Journal of Archaeological Science: Reports. Volume 33 [ScienceDirect] - イタリア
- パリッチ洞窟(Grotta Paglicci;Paglicci Cave)とロマネッリ洞窟(Grotta Romanelli)で出土した後期更新世(Late Pleistocene)・14000年前のイヌ科の化石を分析。イヌの飼育の最初の例。同時期のドイツのイヌと遺伝的に近い。
文献 Francesco Boschin, Federico Bernardini, Elena Pilli, Stefania Vai, Clément Zanolli, Antonio Tagliacozzo, Rosario Fico, Mariaelena Fedi, Julien Corny, Diego Dreossi, Martina Lari, Alessandra Modi, Chiara Vergata, Claudio Tuniz, Adriana Moroni, Paolo Boscato, David Caramelli & Annamaria Ronchitelli "The first evidence for Late Pleistocene dogs in Italy" Scientific Reports. volume 10, Article number: 13313 (2020) [Scientific Reports] - ポーランド
- レドニツァ湖(Lednica)の湖底から、ピャスト朝初期、ミェシュコ1世(Mieszko I)とボレスワフ1世(Bolesław I Chrobry)の時代・10世紀の武器。また橋も見つかり、木材の年代は913年で、ミェシュコ1世の祖父が築いた可能性。[TVN24]
- スペイン
- アンダルシア州(Comunidad Autónoma de Andalucía)マラガ(Malaga)で、15世紀の墓200基以上。マッカ(メッカ)の方向を向く、イスラーム教に則った遺体と、上を向き、腕を交差させてキリスト教に則った遺体がある。後者はマラガ征服に参加したカスティーリャ人(Castellanos;Castilians)キリスト教徒「コンキスタドール(Conquistadores)」たちとみられる。現在、ローマ時代の遺物を調査中。[The Olive Press]
- UK(イングランド)
- ストックトン(Stockton)のヤーム(Yarm)、チャペルヤード(Chapel Yard)で、1950年代に出土した冑(Yarm Helmet)は、10世紀のヴァイキング(Viking)のものと判明。英国では初。完全に近いものとしては世界で2番目。Preston Park Museumで展示中。もう1点の完全に近い例はノルウェーのイェルムンド(Gjermundbu)のもの。10世紀にはキリスト教の影響で墓に物を副葬しないため、例が少ない。[The Northern Echo]
▼ダラム州(County Durham)
2020年8月7日(金)
- 稲作
- 九州、四国、本州で出土した炭化米の放射性炭素年代により、稲作の普及状況を研究。縄文時代晩期・紀元前11世紀の中部高地にイネが登場。紀元9世紀には北部九州にも登場し、その後も断続的に東方に波及。中国の経済・政治的発展や、夏季モンスーンの降水量の増減などの影響を受ける。
文献 Christian Leipe, Tengwen Long, Mayke Wagner, Tomasz Goslar, Pavel E. Tarasov "The spread of rice to Japan: Insights from Bayesian analysis of direct radiocarbon dates and population dynamics in East Asia" Quaternary Science Reviews. Volume 244 [ScienceDirect] - 中国
- 陝西省 楡林地区のいくつかの遺跡で出土した動物骨を分析。仰韶文化晩期〜竜山文化後期・5000年前〜4000年前に、摂取した肉類は野生動物から家畜のウシ、ヒツジなどに移行。中国北方の農耕と牧畜が交錯した地域は4500年前に形成された。[新華社]
- カザフスタン
- テュルキスタン市(Түркістан;Turkestan)・クルトベ遺跡(Kultobe)で、15〜19世紀のスーフィズム(Sufism)の修行道場ハーンカーフ「khanaka」。10部屋からなり、東南側には長方形(8×11m)の廟と地下の納骨室。7つの埋葬はいずれもホージャ・アフマド・ヤサヴィー廟(Қожа Ахмет Яссауи кесенесі;mausoleum of Khoja Akhmed Yassawi)の方を向いており、このハーンカーフがヤサヴィー教団(Yassawi order)に属すことを示す。[Kazinform]
- ロシア
- デニソワ洞窟(Denisova Cave)の東の穴で後期旧石器時代初頭(Initial Upper Palaeolithic)の装飾品と骨器を分析。装身具として哺乳類の歯、マンモスの牙、ダチョウの卵の殻、動物や鳥の管状骨、石など多様な素材。製作技法・工程や赤土による顔料の使用も判明。
文献 Michael V. Shunkov, Alexander Yu Fedorchenko, Maxim B. Kozlikin, Anatoly P. Derevianko "Initial Upper Palaeolithic ornaments and formal bone tools from the East Chamber of Denisova Cave in the Russian Altai" Quaternary International [ScienceDirect] - イタリア
- パンテオン(Pantheon)で1833年に出土した人骨のうち、頭蓋骨の石膏キャストから、死亡当時の顔を3D復元し、ラファエロ(Raffaello Sanzio da Urbino、1483〜1520年)のものと確認。自画像などの絵画資料とも対比し確認。
Raffaello, la ricostruzione facciale in 3D di "Tor Vergata" ne svela il vero volto [Università degli Studi di Roma] - エストニア
- タリン(Tallin)のローシクランツィ通り(Roosikrantsi tänav)で、初期鉄器時代・紀元前500年〜紀元後1世紀の遺跡。[Eesti Rahvusringhääling]
- ドイツ
- バイエルン州(Freistaat Bayern)シュトラウビング=ボーゲン郡(Landkreis Straubing-Bogen)マリアポシング(Mariaposching)ズルツバッハ干拓地(Polder Sulzbach)で、ドナウ川の治水工事中に5000年に及ぶ遺跡。[FOCUS]
- オランダ
- ゼーラント州(Zeeland)の干拓地で、ローマ時代の土器。[PZC]
- UK(イングランド)
- ヨークシャー(Yorkshire)のフランバラ岬(Flamborough Head)沖22マイルの北海(North Sea)で、第一次世界大戦のドイツ軍の潜水艦UC47を調査。1917年11月に英国海軍により撃沈。[The Independent]
- カナダ
- ケベック州(le Québec;Quebec)バ・サン・ローラン地域(Bas-Saint-Laurent)サント=フロランス(Sainte-Florence)で古期・5500年前〜3000年前の槍先。[Radio-Canada]
- 授賞
- 日本高麗浪漫学会などが優れた渡来文化の研究書に贈る「渡来文化大賞」に、群馬県立歴史博物館が2017年に開催した企画展「海を渡って来た馬文化〜黒井峯遺跡と群れる馬〜」の図録と展示が選ばれた。[上毛新聞]
2020年8月6日(木)
- 京都府
- 与謝野町・日吉ケ丘遺跡(ひよしがおかいせき)の弥生時代中期後半の集落で、集落周辺の環濠跡や、柵列とみられる柱跡。土器が埋まった焼土跡からヒスイの勾玉出土。与謝野町教育委員会8/5発表。[毎日新聞]
▼日吉ケ丘遺跡関連記事→2001年9月7日 - 中国
- 河北省 保定市 博野県 劉陀店村で唐時代の墓14基。[京報網]
- ミャンマー
- パコック(Pakokku)のティホ・シン・パゴダ(Thiho Shin Pagoda)で、古いトンネル。深さ8フィート。[ELEVEN]
- イエメン、オマーン
- イエメンのマナイザ遺跡(Manayzah)やオマーンのアッ・ダハリズ遺跡(Ad-Dahariz)で、新石器時代・8000年前の有溝尖頭器(Fluted-point)。高い技術を示すために作った見栄え重視の石器か。ネイティヴアメリカンの石器と似るが、アラビア半島で独自に発達。
In ancient Arabia, some tools were created to show off skills [The Ohio State University]
文献 Rémy Crassard, Vincent Charpentier, Joy McCorriston, Jérémie Vosges, Sofiane Bouzid, Michael D. Petraglia "Fluted-point technology in Neolithic Arabia: An independent invention far from the Americas" PLOS ONE. Published: August 5, 2020 [PLOS ONE] - カザフスタン
- アクトベ州(Ақтөбе облысы;Aktobe Region)オイル郡(Ойыл ауданы;Oiyl District)で、青銅器時代・紀元前4〜前2世紀の墓から男の子の遺体。頭骨が人工的に変形されており、特殊な地位であることを示す。匈奴・サルマタイ時期に当たる。[Kazinform]
- カザフスタン
- パブロダール州(Павлодар облысы;Pavlodar Region)ジェレジン郡(Железин ауданы;Zhelezin district)バシュマチノエ村(Башмачное;Bashmachnoye)で、青銅器時代(Bronze Age)・アンドロノヴォ文化(Андроновская культура;Andronovo culture)・3500年前の幾何学文土器。[Kazinform]
- ドイツ
- ザクセン=アンハルト州(Land Sachsen-Anhalt)ベルデ郡(Landkreis Börde)マンメンドルフ(Mammendorf)で青銅器時代の合葬墓。石臼6個とメンヒルで覆われる。メンヒルには3か所に碗形の凹み。青銅器時代〜鉄器時代・4200年前〜3200年前の集落も発見。また、鉄器時代・2500年前の竪穴住居跡からは3cmのウマの頭をかたどった土製品。[Pledge Times]
- ドイツ
- テューリンゲン州(Freistaat Thüringen)アルテンブルク(Altenburg)で鉄器時代・紀元前5世紀の集落。Thüringer Landesamt für Denkmalpflege und Archäologieの調査。[Leipziger Volkszeitung]
- スペイン
- ビリェーナ(Villena)のカサス・デル・カンポ遺跡で、ローマ時代の邸宅を調査。大量の遺物出土。[El Periódico de Villena]
▼バレンシア州(Comunitat Valenciana)アリカンテ県(Provincia de Alicante)
2020年8月5日(水)
- 群馬県
- 高崎市・上野国分尼寺跡(こうずけこくぶんにじあと:第5次調査)で、金堂跡の推定地から基礎工事とみられる盛土の跡みつかり、金堂の位置を特定。回廊の全体規模も確定。高崎市教育委員会の調査。[上毛新聞]
▼上野国分尼寺跡関連記事→2019年9月10日 - 奈良県
- 奈良県内の戦争遺跡を帝塚山大学法学部法学科の末吉洋文教授(国際法・平和学)のゼミ学生10名が調査。成果を「奈良県の戦争遺跡 −忘れてはいけない歴史−」としてまとめ、帝犹蛎膤愕惱儺ヾ悒螢櫂献肇蠅念貳霧開。
戦後75年 帝犹蛎膤慄ヽ愽瑤粒慇犬 奈良県内の戦争遺跡をたどり調査[帝塚山大学]
奈良県の戦争遺跡 : 忘れてはいけない歴史[帝犹蛎膤愕惱儺ヾ悒螢櫂献肇] - 中国
- 中原と長江下流域の新石器時代・1万年前〜2000年前の動物考古学と同位体データにより、各地域での家畜化の過程を復元。中原では、家畜化に続いて、人口増加や社会経済的組織化につれてブタの飼育が集約化したが、長江下流域では、ブタの家畜化以後も野生の資源に依存し、飼育したブタは補助的な役割だった。
文献 Ningning Dong and Jing Yuan "Rethinking pig domestication in China: regional trajectories in central China and the Lower Yangtze Valley" Antiquity. Volume 94, Issue 376, pp. 864-879 [Cambridge Core]
▽「新石器時代」を「2000年前」までとするのは原文おまま。「Neolithic (c. 10 000-2000 BP)」 - タイ
- カオ・ウォン・プラチャン谷(Khao Wong Prachan)で得られた100件の新たなAMS年代の測定値をカーネル密度推定(Kernel Density Estimation、KDE)により分析。新石器時代のアワ農耕民は紀元前2000年ころまでに定着。最初に銅を採掘・溶解したのは紀元前2千年紀後半で、東南アジアの金属消費遺跡の年代に合致。
文献 Thomas F.G. Higham, Andrew D. Weiss, Charles F.W. Higham, Christopher Bronk Ramsey, Jade d'Alpoim Guedes, Sydney Hanson, Steven A. Weber, Fiorella Rispoli, Roberto Ciarla, Thomas O. Pryce and Vincent C. Pigott "A prehistoric copper-production centre in central Thailand: its dating and wider implications" Antiquity. Volume 94, Issue 376, pp. 948-965 [Cambridge Core] - タイ
- タイの海岸地域と西中部では、栽培種としてイネが優勢であるが、東中部では最初はアワで始まり、おそらく気候のため、徐々にイネに置き換わるが、乾燥地での天水栽培は継続する。
cf. Jade d'Alpoim Guedes, Sydney Hanson, Thanik Lertcharnrit, Andrew D. Weiss, Vincent C. Pigott, Charles F.W. Higham, Thomas F.G. Higham and Steven A. Weber "Three thousand years of farming strategies in central Thailand" Antiquity. Volume 94, Issue 376, pp. 966-982 [Cambridge Core] - トルクメニスタン
- ムルガーブ川(Murghab River)デルタのゴヌール・デペ(Goňur Depe)で調査されたゴヌール20号墓(Gonur 20)で、青銅器時代・バクトリア・マルギアナ複合(Bactria-Margiana Archaeological Complex)の木材に多彩色の絵画。
文献 Alexey Fribus, Nadezhda Dubova, Robert Sataev, Liliya Sataeva, Vladimir Kufterin and Muhametnazar Begliev "New polychrome painting from Gonur Depe, Turkmenistan" Antiquity. Access Volume 94, Issue 376 [Cambridge Core] - イスラエル
- ディモナ(Dimona)で、中期旧石器時代(Middle Paleolithic)・25万年前〜5万年前のフリント石器の加工跡。アフリカ起源のヌビア=ルヴァロワ技法(Nubian Levallois)。アフリカを出発したホモ・サピエンスが通過した経路の証拠。 豊富なフリント石材を入手するためにこの地に到来したと推定。Israel Antiquities Authorityの調査。
Evidence of the path of modern humans leaving Africa 100,000 years ago, was discovered in Dimona [Friends of the Israel Antiquities Authority] - 北マケドニア
- ペラゴニア渓谷(Пелагонија;Πελαγονία:Pelagonia)のヴルビャンスカ・チュカ遺跡(Врбјанска Чука;Vrbjanska Čuka)とヴェルシュカ・トゥンバ遺跡(Велушка Тумба;Veluška Tumba)で発掘された初期新石器時代(Early Neolithic)・紀元前6000年〜前5700年の植物遺体から、農耕開始期の穀物の選択を研究。ギリシャの遺跡に似た、幅広い穀物やマメ類を選択。アナトリアからギリシャに渡ったた農耕は、バルカン半島に伝播するとき植物の種類を徐々に減らすとみられていたが、その経路上の北マケドニア、ペラゴニア渓谷での分析が進んでいなかった。
cf. Ferran Antolín, Amalia Sabanov, Goce Naumov and Raül Soteras (2020) Crop choice, gathered plants and household activities at the beginnings of farming in the Pelagonia Valley of North Macedonia. Antiquity, Volume 94, Issue 376, e21 [Cambridge Core] - ラトビア
- ズヴェイニエキ(Zvejnieki)の墓地で発掘された、新石器時代・紀元前3786〜前3521年の狩猟採集民の男女合葬墓の出土品のうち、女性の脚についていたビーズの脚飾は、従来は鳥の骨と思われていたが、実際はウミユリ(Crinoidea)の化石。
文献 Aija Macāne "Petrified animals: fossil beads from a Neolithic hunter-gatherer double burial at Zvejnieki in Latvia" Antiquity. Volume 94, Issue 376, pp. 916-931 [Cambridge Core] - ポルトガル
- エボラ県(Distrito de Évora)のペルディゴンインス(Perdigões)で、中期新石器時代・紀元前3400年〜青銅器時代初め・紀元前2000年のウッドヘンジ。直径20m。[The Portugal News]
- 人類の島嶼進出
- 更新世の人類による島しょ進出について分析。偶然の漂流により10人程度のグループが島に渡ったとすれば、その子孫が集団として持続した可能性がある。近現代の狩猟採集民が家族単位で移動することに着目し、家族が乗った舟の偶然の漂流を、男女同数の若者たちによる意図的な移住と比較。偶然の漂流よる集団の持続可能性は大きく劣るが、集団の持続には10人程度の漂着が必要。琉球列島への人類の進出やフローレス島への原人の進出は漂着とは考えにくい。
人類はいかにして島に渡ったか 人口シミュレーションによる「漂流説」の検討 [東京大学]
文献 Yasuo Ihara, Kazunobu Ikeya, Atsushi Nobayashi, Yosuke Kaifu "A demographic test of accidental versus intentional island colonization by Pleistocene humans" Journal of Human Evolution. Volume 145 [ScienceDirect]
2020年8月4日(火)
- 青森県
- 八戸市が整備を進めている新美術館について、開館時期が2021年秋にずれ込む可能性。敷地内の地中に埋設物が見つかったことや、新型コロナウイルス感染症の流行のため。[デーリー東北]
- 福井県
- 敦賀市・沓見遺跡で、小規模な扇状地上に弥生時代の住居跡。自然流路から古墳時代の土器や須恵器。福井県埋蔵文化財調査センターの調査。8/8現地説明会。
敦賀市沓見遺跡の現地説明会を開催します [福井県] - 佐賀県
- 佐賀県内の12市町で、戦争遺跡の状況把握の調査を実施している市町はなく、ほとんどの市町も今後の予定もない。[佐賀新聞]
- イタリア
- トスカーナ州(Regione Toscana;Tuscany)シエーナ県(Provincia di Siena)サン・カシャーノ・デイ・バーニ(San Casciano dei bagni)の温泉近くで、ローマ帝政期(Roma Imperiale)のアポロ神(Apollo)の神殿。"Apollini scacrum pro salute..."のラテン語銘文。[Tgr Rai Toscana]
- スロバキア
- スピシュ(Spiš)地域のスピシュスケー・ウラヒ(Spišské Vlachy)の聖母被昇天教会(Assumption of Mary church)で、コンスタンティウス2世(Constantius II;317〜361年;在位337〜361年;コンスタンティヌス朝)を表した硬貨など、ローマ時代の遺物や、4世紀の鉄生産の痕跡。建物の入り口、18世紀後半の板張りの床や暖房設備、ポーランドやハンガリーの硬貨など。[The Slovak Spectator]
▼コシツェ県(Košický kraj;Košice Region)スピシュスカー・ノヴァー・ヴェス郡(okres Spišská Nová Ves) - エストニア
- パディセ(Padise)のパディセ修道院(Padise klooster;Padise Monastery)で中世の複数の墓室や敷石。墓室はパディセに修道士がいたころのものであるが現在は空。17世紀前半に新たな領主が来た時に空にされた。[Eesti Rahvusringhääling]
▼ハリュ県(Harju maakond) - ポーランド
- オスウォンキ1遺跡(Osłonki 1)の初期新石器時代・紀元前4600年〜前4100年のヒトと動物の骨のコラーゲンの炭素と窒素の同位体比から食生活を復元。同時期に埋葬された人の中で、銅遺物を持つ者が持たない者よりも有意に高いδ13C値。高い地位の品物と、集落内での食生活の違いや、農耕牧畜地へのアクセスの関連を示す。
文献 Chelsea Budd, Peter Bogucki, Malcolm Lillie, Ryszard Grygiel, Wiesław Lorkiewicz and Rick Schulting "All things bright: copper grave goods and diet at the Neolithic site of Osłonki, Poland" Antiquity. Volume 94, Issue 376, pp. 932-947 [Cambridge Core] - UK(スコットランド)
- オークニー諸島(Orkney)のメインランド島(Mainland)で、農地とノルウェー人の権力中枢をつないだヴァイキング(Viking)の水路を発見。海から離れた土地ながら、海や船に関する古地名が多く、注目されていた。[The Scotsman]
- メキシコ
- テオティワカン遺跡(Teotihuacan)のケツァルパパロトル(Quetzalpapálotl)の200〜350年ごろの壁画で、赤色顔料として辰砂(cinabrio;cinnnabar)や赤鉄鉱(hematita;hematite)を検出。漆喰の使用も判明。
Detectan uso de cinabrio y hematita en murales tempranos Teotihuacan [Instituto Nacional de Antropología e Historia] - ボリビア
- ティティカカ湖(Lago Titicaca;Lake Titicaca)のカカヤ岩礁(K'akaya reef)で見つかった石の箱の中に、ウミギク属(spondylus)の貝殻を削って作ったリャマの像と、巻いた金箔。インカ文明の奉納品。
Ancient shell llama offering found in Lake Titicaca[The Pennsylvania State University]
文献 Christophe Delaere and José M. Capriles "The context and meaning of an intact Inca underwater offering from Lake Titicaca" Antiquity. Volume 94, Issue 376, pp. 1030-1041 [Cambridge Core] https://doi.org/10.15184/aqy.2020.121
2020年8月3日(月)
- 広島市
- 中区・平和記念公園の一角から発掘された被爆前の住宅跡などの被爆遺構について、来年度末に公開へ。「天神町筋」道路や側溝などの実物を公開し、かつて繁華街「中島地区」があったことを伝える。広島市8/3発表。[朝日新聞]
- 香川県
- 丸亀市・丸亀城の崩落した石垣に、新たに江戸時代の崩落痕跡。[OHK岡山放送]
- 熊本県
- 人吉市・大柿観音堂にまつられていた木彫りの聖観音像が、7月の豪雨災害直後から何者かに持ち去られる。[熊本日日新聞]
- 中国
- 四川省 徳陽市広漢市・三星堆遺跡の東北8kmで、新石器時代、商周時代、秦漢時代、魏晋時代、唐宋時代、明清時代まで、5000年間絶え間なく続く文化層を発見。[中国新聞網]
- インド
- アーグラ(Agra)のジャグナー地区(Jagner)で、10〜11世紀のシヴァ神の神殿(Shiva temple)。マールワー(Malwa)のパラマーラ朝(Parmar dynasty)か、またはブンデールカンド(Bundelkhand)のプラティーハーラ朝(Pratihar dynasty)のものとみられる。[India Today]
- トルコ
- アフィヨンカラヒサール県(Afyonkarahisar il)エミルダ郡(Emirdağ)郡ヒサル村(Hisar)の古代都市アモリウム(Amorium)で、ビザンティン時代・9世紀の穀物倉庫。コムギを入れた大甕ピトス(πίθος;pithos)11点を納める。商業向けではなく、住民のための備蓄と推定。[Daily Sabah]
- チェコ
- 南モラヴィア州(Jihomoravský kraj;South Moravian Region)ヴィシュコフ郡(Okres Vyškov)ホルビチェ(Holubice)で新石器時代の墓23基。土器や、弓を用いる際の腕の保護具などが出土。また、後期青銅器時代の粘土採掘坑。ブジェツラフ郡(Okres Břeclav)フストペチェ(Hustopeče)では、初期青銅器時代の建物跡100棟、墳墓14基。墳墓はウーニェティツェ文化(Únětice culture)に属す。ズノイモ(Znojmo)では、中世の遺構。950〜1200年ごろの7〜8歳児の墓。青銅製耳飾9点出土。ブルノ郊外郡(Okres Brno-venkov)マレショヴィツェ(Malešovice)でもウーニェティツェ文化の遺物散布地や墳墓。[Brno Today]
- スペイン
- アルムニェーカル(Almuñécar)のサン・ミゲル(San Miguel)で、ローマ時代・1世紀の長さ14mの壁。ローマ時代の土器「テラ・シギラタ」(terra sigillata)出土。[Euro Weekly News]
▼アンダルシア州(Comunidad Autónoma de Andalucía)グラナダ県(Provincia de Granada) - メキシコ
- オアハカ州(Estado de Oaxaca)・ミシュテカ・アルタ(Mixteca Alta)のセッロ・ハスミン都市遺跡(Cerro Jazmín)で発見された後期・終末期形成期(Formative period)・紀元前300年〜後300年の墳墓と集落から、都市の食生活を分析。埋葬人骨24体の同位体分析によると、C4植物を摂取し、C4植物で飼育された動物の蛋白質もわずかに摂取。野生動物の摂取は少ない。乳児は3歳〜5歳の間に離乳。
文献 Verónica Pérez Rodríguez, Corina M. Kellner, Ricardo Higelín Ponce de León "Urban to the bone: Isotopic and faunal dietary data from Formative-period Cerro Jazmín, Mixteca Alta, Oaxaca, México" Journal of Archaeological Science. Volume 121 [ScienceDirect]
2020年8月2日(日)
- 熊本県
- 南阿蘇村・東海大学農学部キャンパスが、熊本地震の遺構として整備され、8/1から一般公開。[NHK]
- オマーン
- シャルビタート(Sharbithat)のアラビア海(Arabian Sea)岸の新石器時代集落から、中新世(Miocene)のサメの歯の巨大な化石。絶滅したオトドゥス属(Otodus)のサメ。新石器時代の人々にとって、化石のサメに特別な重要性があった可能性。
cf. Vincent Charpentier, Sylvain Adnet, Henri Cappetta (2020) The tooth of a giant sea creature Otodus (Megaselachus) in the material culture of Neolithic maritime hunter‐gatherers at Sharbithat (Sultanate of Oman). International Journal of Osteoarchaeology, First published: 01 August 2020 [Wiley Online Library] - イタリア
- ヴェネト州(Veneto)トレヴィーゾ県(Provincia di Treviso)ポッサーニョ(Possagno)の美術館カノーヴァ彫塑館(La Gypsotheca Canoviana)で、ポーリーヌ・ボナパルト(Pauline Bonaparte as Venus Victrix)像の石膏モデルに乗って自撮りをしようとしたオーストリア人観光客が、像のつま先部分を毀損。[Corriere della Sera]
▼アントニオ・カノーヴァ(Antonio Canova)が、ナポレオンの妹、カミッロ・ボルゲーゼ侯爵の妻ポーリーヌ・ボナパルトを勝利のウェヌス(Venus Victrix)になぞらえた像。 - ポーランド
- シロンスク県(Województwo śląskie)チェンストホーヴァ郡(Powiat częstochowski;Częstochowa County)オルシュティン(Olsztyn)のオルシュティン城(Zamek w Olsztynie;Castle Olsztyn)の下に洞窟とトンネル。伝説に言う、ヤスナ・グラ修道院(Zespół klasztorny paulinów na Jasnej Górze;Jasna Góra Monastery)とつながり、黒い聖母(Black Madonna)のイコンを避難させるためのトンネルか。クラクフ・チェンストホーヴァ高地(Wyżyna Krakowsko-Częstochowska;Kraków-Częstochowa Upland)の石灰岩の岩山に建つ14世紀の城。[The First News]
- ドイツ
- バイエルン州(Freistaat Bayern)パッサウ郡(Landkreis Passau)フィルスホーフェン・アン・デア・ドナウ(Vilshofen an der Donau)のドナウ川(Donau)で、4万年前のルヴァロワ技法の石器と石灰岩製の漁網錘。ネアンデルタール人がドナウ川で網による漁撈を行った証拠。
Waren die Neandertaler an der Donau auf Fischfang?[Archaeologie Online] - UK(イングランド)
- サマセット州(the county of Somerset)チェダー渓谷(Cheddar Gorge)のガフ洞窟(Gough's Cave)で、15000年前のトナカイの角製の、縄作りの道具。縄作りにより、火きり臼による点火や、テントやそりも組み立て可能に。[The Guardian]
▼昨年の報告時点では用途は特定せず。ただし、象徴的なものではなく、何かの用途を持ったものと指摘。
cf. C. Lucas, J. Galway-Witham, C. B. Stringer & S. M. Bello (2019) Investigating the use of Paleolithic perforated batons: new evidence from Gough’s Cave (Somerset, UK). Archaeological and Anthropological Sciences, volume 11, pages 5231–5255 [SpringerLink]
▼ガフ洞窟関連記事→2020年1月21日
2020年8月1日(土)
- 佐賀県
- 唐津市・黒岩前田遺跡で、古墳時代前期中ごろの住居跡から土器や粘土塊。粘土塊は土器の材料である可能性。唐津市教育委員会7/31発表。[佐賀新聞]
▼黒岩前田遺跡関連記事→2018年10月12日 - イラン
- ロレスターン州(Ostān-e Lorestān;Luristan)ルーメシュカーン郡(Rumeshkan)で、手掘りの地下水道カナート(qanat)。入口はチャカーボル遺跡(Chaqabol)の近く。[Tehran Times]
- エストニア
- ヴィリャンディ(Viljandi)で出土した後期鉄器時代(Late Iron Age)〜近世(Early Modern Period)・950〜1700年の鳥の骨5000点以上を分析。ヴィリャンディの農村、城、都市中心部、郊外を比較。13世紀のバルト十字軍(Baltic Crusades)を境に、先史時代にはニワトリを多く食べ、野鳥は少ない。歴史時代には多様な鳥を消費し、身分差を示す。ヴィリャンディは先史時代・中世の拠点の一つ。
文献 Freydis Ehrlich, Eve Rannamäe, Heiki Valk "Bird exploitation in Viljandi (Estonia) from the Late Iron Age to the early modern period (c. 950–1700)" Quaternary International [ScienceDirect] - フランス
- アルザス地域圏(Alsace)ストラスブール(Strasbourg)で、中世・13〜14世紀の墓7基。人骨5体以上。[RTL]
▼アルザス地域圏(Alsace)バ=ラン県(Bas-Rhin)ストラスブール(Strasbourg) - ドイツ
- ノルトライン=ヴェストファーレン州(Land Nordrhein-Westfalen)パーダーボルン郡(Paderborn)で、中世・13〜14世紀の集落。道路と蹄鉄の跡。[Neue Westfälische]
- ドイツ
- ノルトライン=ヴェストファーレン州(Land Nordrhein-Westfalen)のリッペ川(Lippe)で、中世・870年前の難破船。長さ10m。リッペ川はライン川の支流。[Deutschlandfunk Nova]
- UK(イングランド)
- ノース・ヨークシャー州(North Yorkshire)スコッチ・コーナー(Scotch Corner)で、ローマ人が道路を建設し、道路の凹みの補修も行っていた証拠。従来の想定より10年以上早くローマ人が定着。硬貨を生産。鉄器時代の集落も。[Richmondshire Today]
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