第99回出題の回答 [ 一覧 | ドルードル学園 ]

あ〜諸君、この私がドルードル学園の事務局長である.

世間では大型連休!
充実した休みをとっている生徒、そして充実して勉強や仕事をしている生徒と様々だろう。

ドルードル学園としては、年度がわりの直後にあたるいいタイミングでまとまった時間がとれるので、いろいろと作業をこなすことができる。
局長が遠出してしまって、まったく更新できないって年もある、というかその方が多いけどね。

は今回初登校の生徒・名前の前の"◎"は生徒会長)


どこまで探せるか

▼第99回出題の問題図


出題:事務局長

(図クリックで別表示します)
第100回を目前にした今回の授業。
局長はホームルームで「100回だからといって、格別に記念するようなイベントはしない」といったけど、
そのひとつ手前の回で、問題図にちょっと趣向をこらしてみた。

最初、これらのパーツが上から降ってくるような 動く問題図を数年ぶりに作ってみようかとも考えたけど、結局この形に落ちついた。
これが動いてたら、生徒諸君が考えた回答はどう変わっていたかな。

さあ、今回は数字の9をはじめとして、記号系の回答から紹介しよう。

【96いのが一つ混じってます】(徳島・後野まつりくん)
ダジャレからスタートだ!
「9」をどんな感じに配置しようかと考えてるうち、色違いのを いっこだけ入れてみようと考えた。回答を考えるスタートになるからね。
せまい問題図にたくさん詰まってて、99としてるねぇ。

【「99回記念ハンカチを作りました。1つだけ黒い9が混じってるのがポイント♪」「あれ?これって66回記念グッズの使い回しじゃ…」】(大阪・聖騎士ルーンくん)
枠を使ってくれた回答のひとつだけど、ハンカチは身近すぎて、意外と回答で使われることは少なかった。
第66回記念? 見返してみたら、今回とは反対に、思い切りまっすぐな問題図だったね。

【明日は局地的に雨、その周りは快晴、風向きは地域によってバラバラの予報です】(兵庫・ryu君)
そういえば、白丸黒丸の両方とも天気記号だった。黒丸が雨というのは思いついても、快晴はなかなか思いだしづらいね。
こんな密集してるのにここだけ雨ってことは、地域というよりも人についてきてる気がする。だれだ雨男は?

【水玉模様だと思ってたら、春になって芽が出たりしっぽが出たり…実は種&オタマジャクシ模様だったのね】(聖騎士ルーンくん)
じっさいに製品につくりこめそうだ。寒い季節にプレゼントしてもらって、春になってふと気づけば二重にびっくり。
模様が変わるのは温度じゃなく時間にしておかなきゃね。暖房に反応して芽がでてしまったら、せっかくのサプライズ計画がだいなしだ。

【左利きの人が書いた二分音符と四分音符】(東京・大ちゃんくん)
線がずいぶん短かったせいか、音符とみた生徒は少なかった。
左利きの人は創造性が高いという話をきくけど…これも楽譜?
以前、奇想天外な楽譜 を補習で紹介したことがあるけど、この曲も無茶してるねぇ。

【史上初(?)音楽での回答を目指してたんですが、さっぱり曲がまとまらず…音符が頭の中で乱舞してます】(聖騎士ルーンくん)
乱舞ぶりがよくわかる。二分音符が多いから察するに、頭の中でウヮーンウヮーン って鳴り響いていそうだ。
加藤邦樺君が一時期 サウンド回答 を作っていたのは 聖騎士ルーンくんも覚えてると思うから、もしかして楽譜回答を目指してたということか。
楽譜だけで回答が送られてきてしまったら、局長はお手上げ状態だ。

【もんだい。なかまはずれは どれでしょう】(心はいつも静岡県民・樹祐泉くん)
なにげない回答、というか問題だけど、じつはこの問題図の隠されたポイントを指摘していることに気づいたかな。

「幼稚園児向けテストのイメージですf^_^; いわゆるお受験?f^_^;」(樹祐泉くん)
これ、幼稚園児よりも大人のほうが正解率が低いと思うぞ。ドルードル学園の生徒諸君は こういう問題は得意だね。

【この中で「9」ではないものを2つ探しなさい】(広島・夢眠君)
夢眠君は気づいたようだ。
逆さになってるのは 6 とか、線しか見えてないのは 1、という意味じゃないよ。

【警官「黒いヤツがクロですね?」地中海刑事「いや右下のこいつ以外全員クロだ」警「え! なぜですか?」地「こいつだけクロ(9・6)じゃない、裏返しだからシロ!」】(東京北部・地中海刑事君)
地中海刑事君が、回答の中で はっきり明示してくれた。ちょっとダジャレもまじってるけど。
ひとつだけ黒く塗ったのとおなじように、ひとつだけ裏返しにしたのも混ぜておいたのだ。
気づいた生徒はもっと多くいたと思うけどね。ちょっとした遊びだった。

【「こっちはbだ!d!p!q!自分のグループに戻れ!」】(北東京・まさきち君)
黒色は隊長の印なのだろう。ひとめで上官が分かるのはいかにも軍隊っぽい。 しかし隊長、この図に b や q はたくさんいるけど、d か p は一人しかいないぞ。
隊長たるもの、隊員の所属は一目で見抜かなきゃ。


抑止力にもほどがある

丸がたくさんということで、人が集まっているという見方も多かったよ。

【腹に一物を持った政治家主催のパーティー会場】(千葉・チョックリー齋藤君)
全員、グラスを片手にしてるんだね。
このパーティー、政治家は主催しているひとりだけってことか。ほかの参加者で 腹に一物をもってるのが誰ひとりいないところが、なんだか逆に きな臭く思えるのだが…。

【ボブ「ジョージいったいどこに行ったんだ?俺がダンスしたいのは君だけなのに・・。」】(三重・日長石君)
黒いアフロがボブ? というかこのダンス会場、ほかにもスミスとかジョンとかロバートとかしかいないの?
ほかにも、まともにダンスしてるペアがあまり多くないように見えるぞ。

【この中にひとーりジャンケンで負けたやつがいる!】(東京・鯛一郎君)
みんなで片手を出している、といえばジャンケンもあったね。
こんだけいるのに ひとりだけ負けって、本当に気持ちが真っ黒になりそうなくらいショボーンってなりそ。

【オバマは何とか勝ち残っているホワイトハウスのじゃんけん大会】(千葉人民民主主義共和国・トミーQ君)
舞台を具体的に設定すると、おもしろさがより増幅するね!
ほかのアフリカ系高官はみんな負けてしまったか。それとも、大統領の相手がほんのちょっと遅出しして わざと負けてるのかも?
米国の政治中枢が本気になってするジャンケン、優勝のごほうびは何だろう?

【日本史もしもシリーズ。「壇ノ浦で平氏に囲まれる源頼朝」】(チョックリー齋藤君)
手が刀に変わり、こんどは本当に真剣勝負だ。
宮本武蔵とか井伊直弼とか、有名な舞台はたくさんあるところを、しぶい舞台を選んだね。
チョックリー齋藤君は平氏側に思い入れがあるのかな。

【数人相手にチャンバラ勝負してる最中ですが…最早誰を相手にしてるのか分からない状態です】(広島市・karz稲川君)
バガボンド は こういう舞台が目白押しだね。自分以外は全部敵、というのは逆に戦いやすい。
この図のように ひとめで敵味方がわかるといいんだけど、敵味方も似てる格好で もみくちゃになると、間違って味方を斬ってしまうこともよくあったことだろう。

【『銃を捨てな!』『おっと、お前こそ銃を捨てな』『おっとお前こそ、銃を『おっとお前こそ『おっとお前こ『おっとおま『おっと』で、こう】(まさきち君)
さらに、武器が銃へと変わった。黒いのが最初に抜いたってことか。
対立勢力はいくつあるんだ? 三すくみじゃないけど、これだけいたら、このまま永遠に続きそうだ。
緊張感を保つために、最後の ひとこと は無くてよかったよ。

【探偵「犯人は君だ」探偵「犯人は君だ」探偵「犯人は君だ」犯人「犯人は君だ」探偵「犯人は君だ」】(東京◎ぺぎら君)
今回が会長としての最後の授業だ。
ふたたび、細線が手にもどった。この回答もちょっと長いけど、これだけの人数がひしめいてると セリフも5人分ほしいね。
犯人以外、というか犯人も含めてみんな探偵という設定なんだろう。
出演者が全員探偵、という小説もすでにあるんだろうけど、解決まで導くには、よほど練りに練った構成が必要だね。

緊張感あふれる回答を紹介してきたけど、もうすこし戦いをなごやかにしよう。

【騎馬戦は白組が圧倒的に優勢の模様です】(夢眠君)
舞台は学校へと移った。細線は赤白帽の つば だね。
見る側にしてみれば なごやかなんだけど、生徒たちにとっては必死だ。
われ先にと白組が密集していないところをみると、これは紅組の大将組なのだろう。一筋縄には帽子を奪えないことを知っているからこその、この間合いだ。

【♪帽子の〜 中から〜 友達見たら〜 みんな白い帽子かぶってた】(東京・DA☆君)
何だと思ったら、天才クイズのテーマ曲か! 自分だけ 違う色 と気づいたときのがっかり感、涙がちょちょぎれるね。
この間も 中京ローカルのテレビネタ を東京の生徒があげてたけど、みんな なんで知ってるん?

【他の学童たちとともに先生の質問に元気よく手をあげる幼少の頃の松崎しげる】(ryu君)
回答の破壊力は強力だ。しかしこれはどっちから見たところだ?
横からだとちょっと不自然。学童みんなマルコメヘアーと見るのが妥当だろう。

ヘアー続きで、白丸黒丸をこう捕らえる生徒もいた。

【顕微鏡で見た枝毛だらけの胡麻塩頭の断面図】(千葉人民民主主義共和国・トミーQ君)
丸を髪一本一本とみた。 このくらいだったら、枝毛とまではいわないんじゃない?
ここはやはり、キューティクルって単語をつかいたくなる。

【白髪版アー○ネイチャー・・・黒い毛があるのでまだ研究段階の模様】(北海道・ロックX君)
全シルバーを目指してるんだけど、まだ黒髪があるていど混ざってる段階ってことか。
髪の グレー度 を各種取りそろえたほうが良くないか? それぞれに応じたニーズもあるはず。


今回の目玉回答

ここからの回答は人から離れるよ。

【蛸の吸盤をよく観察すると、キスをしすぎてうっ血している吸盤があるのです】(地中海刑事君)
吸盤をたくさんもってる動物というと その代表はタコなんだけど、足に2列にならんでるんだよね。ランダムに並んでる動物っていたかな。
しかし、吸盤のほうがこんなに赤くなってるってことは、キスマークのほうは、うっ血どころかアザになってるんじゃない?

【♪どんなに じょうずに かくれても まっくろ あたまは きみだけさ♪】(樹祐泉くん)
回答の調子から、動物なんだろう。白鳥がヒナから大人になるところとかね。
松崎しげるには…しないほうがいいだろう。

【『みにくいカエルのこ』】(東京・加藤邦樺君)
カギかっこでくくることで、タイトルだと容易に知らしめることができた。
ふつうオタマジャクシって黒色だから、幼児がすんなり受け入れられるような内容に仕上げるには難しいぞ。
大人でも読めるような、深い意味が込められそうだ。

【一匹のオタマジャクシが迷い込んだその場所は白骨化した仲間たちの墓場だった】(トミーQ君)
自分以外、全員の姿がちがうというシチュエーションとなると、こういう展開もよく出てくる。白色なのもうまく使った。
このシーン、子どにも見せられるだろうけど、寝られななくなるぞ〜。

オタマジャクシは両生類だけど、彼らを魚にすると、この話を思いだした生徒も多かった。

【スイミー「ダメだ、みんなバラバラに泳いでしまう……欲しい、統率力が欲しい! 後、絶対的な権力!」】(新潟・ブルースイカ君)
水ミーには、いろんなバージョンがあるというわけか。教科書に載ってるのは、もっとも成功したパターン。
それともすでに根回しずみだった、とかね。そういう裏ストーリーも読んでみたい。

【顕微鏡の中の世界にも、スイミーは居るようです】(樹祐泉くん)
【食べられたくない! プランクトンだって「スイミー」に挑戦するのです】(DA☆君)
姿かたちを より問題図の形に近づけると、彼らの出番だ。食べられたくないのは誰でもおなじだね。
顕微鏡で観察する研究者は食べるつもりはないんだろうけど、見てみてびっくりだ!

スイミーに挑戦するいきものは、他にもいるぞ。

【かたつむりが集団で大きなかたつむりになってます。やる気あり!】(まさきち君)
みんな、ほぼ全身を殻の中に入れてて、やる気があるようには見えないのだが…
それに、巨大かたつむりになるなら、目の役が こんな場所にいちゃダメじゃないか?

【ブラックかたつむりの孤独な戦いは始まったばかりだ!!! ムキョク先生の次回作にご期待下さい】(ブルースイカ君)
ブルースイカ君は、敵味方の関係という設定にした。やっぱここは、ブラックになにか語らせたくなるね。
局長には、黒色は ほどよく調理された、という風にしか見えないのだが…

【火の通りが悪く一匹しか焼けなかったエスカルゴ】(トミーQ君)
トミーQ君も同じことを考えた。カタツムリどうしの戦闘というより、生き残りをかけて押しつけ合ってるようだ。
どちらにせよ、みんな おいしくいただかれる運命にあるのだろうけど。

カタツムリつながりで、食べものとした回答へとつなげていくよ。ちょっと強引か?
次からは本格的に食べものだ。

【精製前の五穀米】(チョックリー齋藤君)
粒がくっついていないから調理前とした。黒い粒が混ざっているのを 毒入り などとせず 好意的にとらえたのがいいね。
短い線を、米でいうところの 米ぬか とみたのだろう。この点からも調理前っていうことが分かるね。
ほかの穀物でも ぬか っていうのかな?

【簡単に円形の目玉焼きが出来る便利アイテム、大家族の家でも大活躍!!でも油断をするとこげちゃいますよ】(日長石君)
これはいい。取っ手のところを プルプルって振ると、まるい目玉焼きが ぽとっ て落ちてくる仕掛けだね。
卵を何個も投入した巨大な目玉焼きですませることもできるけど、大家族ではケンカ必至だもんね。
小家族でもフライパンや食器を小さくすませられる。ちょっぴり省エネだ。

【ギャル曽根うっかりカレー食べ残し】(茨城・藤のの乃くん)
こんどは線がスプーンになった。この位置は、まさにカレーにぴったりだね。
曽根としたことが痛恨のミス! ほかの皿はきれいに食べきってるところも彼女らしいね。

授業の最初で記号系の回答を紹介したけど、地図記号だけは食べ物つながりってことで ここにまとめたよ。

【いや果樹園の地図記号書くのに、腐ってるリンゴもあるとか表現しなくていいから】(ブルースイカ君)
地図を作る人が、実のできぐあいまで調査してくれるのか! 使う人にとっても、ありがたいんだか迷惑なんだか。
線の向きで、美味しさまで現していたりしてね。ほとんど天気記号のような情報量だ。

【台風が過ぎた後の果樹園。木が腐ったものも】(加藤邦樺君)
荒れようがよく分かる。分かりすぎて農家のみなさんの気落ちする顔まで見えてきそうだ。
木が腐ったのは1本だけだけど、落ちた実までは見えてこない。被害は相当な規模だろう。

【台風被害後の広葉樹林が腐り始めてますね】(埼玉・軍司將軍君)
おなじく台風だけど、この地図記号は広葉樹林なんだよね。線の方向に木が倒れてしまったのだろうか。
収穫するものはないけど、山の持ち主の気落ちは やはり変わらないだろう。

【塗り絵・台風の中の林檎の木、途中で挫折の図】(日長石君)
こちらは地図記号じゃなく、本当のリンゴがビュンビュン飛んでくとこだろう。
青リンゴと赤リンゴなんだ、とか言いわけが聞こえてきそうだ。

【「こいつ、みにくいモヤシの子だな」「見てろ。いつか立派なゼンマイになってやる」】(地中海刑事君)
「みにくい」シリーズここでも登場。こんどはマイナーな食材を登場させた。どっちも、生えてきたばかりの姿だね。
両方とも美味いんだから、対抗意識を燃やすことないのに。


笛か味方か

さあ、モチーフのジャンルを大きく変えるよ。

【壊れたメガネとモノクルと遮眼子が混ざっちゃった。。】(後野まつりくん)
アレって遮眼子っていうんだ。 以前 「ランドルト環」を使った回答 もあったけど、さすが生徒諸君はよく知っている。
とはいえ、この部屋の散らかし加減はいただけない。壊れたメガネも、そこらに置いといたのを踏んづけたか?

【眼鏡50%OFFってこういうこと?】(まさきち君)
料金OFFとは言ってないし、決してウソ広告じゃないわけだが。
モノクルってことにして、うまくブランド展開すれば売れるかもよ。

【メガネやサングラスはこのように片方ずつ作られたものを最終的にくっつけて出来るのです】(ryu君)
実際そういう工程でつくるタイプもありそうだから、うかつに「ウソだろー」的なコメントもつけられないぞ。
真ん中で折りたためるタイプのメガネってあったっけ?

【ルパン「コレが我輩のコレクションだよ」地中海刑事「片眼鏡ばかり、こんなに… この黒いのはサングラスですか?」ル「暗視用だよ」】(地中海刑事君)
一人称が 我輩 ってことは、一世のほうのルパンだろう。
地中海刑事君は、ときどき明示的に自らを回答に登場させている。刑事という設定なので登場させやすいね。

次のモチーフはこれ。ほぼ同じ視点の回答だけど、秀作が多かった。

【ホイッスル使った中に一人喫煙者がいる!】(愛知・傭兵某君)
ホイッスルというと審判者のイメージが強いね。ちゃんとジャッジできてれば、タバコ吸ってても問題はないと思うけどね。
まさかホイッスル型のパイプで、試合中にプカプカしてたのか?

【千以上の笛を吹いてきたがあの試合の誤審だけが悔やまれる】(ぺぎら君)
試合ごとに新しい笛をおろしているのか! なんというプロ意識。
たった1試合のミスを許せない心情も、その強いプロ意識を裏付けている。

【昨年度ミスジャッジが多かった審判には黒いホイッスルが配られます】(藤のの乃くん)
藤のの乃くんの回答では、毎シーズンのはじめ、審判にひとつずつ配られるわけだ。きっと、2年連続でダメ判断されると退場というルールなんだろう。
審判のレベルごとに、何種類か色分けするっていう方法も考えられるけど、とりわけダメ審判を目立たせる方が分かりやすいね。

【あまりに審判がヘタクソなので、グラウンドに抗議のホイッスルが投げ込まれています】(DA☆君)
汚名返上はできなかったか…。 例の黒いホイッスルを放りだして逃げてった。
抗議用のホイッスルを用意してる観客も観客だが!

視点を小さーくしてみよう。このジャンルは局長の予想よりも回答はすくなかった。

【空気中では二酸化炭素が村八分にされようとしています】(軍司將軍君)
色が物語ってるとおり、すっかり 二酸化炭素=悪者、というイメージが定着してしまった。
空気中の二酸化炭素の割合って、この問題図よりも ずーっと少ないんだね。

【ウィルスをつかまえようと必死のナノイオンですが販売好調のプラズマクラスターにかないません】(ぺぎら君)
手が伸びている先がつながっていないあたりは、なんとなくイオンっぽいのは分かる。
プラズマ、クラスター、だと? すでに局長の化学知識は中学レベルもおぼつかないぞ。家電芸人番組でも見て勉強するか…

ふたたび視点を日常サイズにもどすよ。この形をつかった遊びはいろんなところで登場する。

【「このパチンコのおもちゃ、ピン多すぎっ。穴が一つしかないし」】(ブルースイカ君)
本物のパチンコは盤面いっぱいに液晶がきらめいてるけど、アナログ的な派手な動きをしてるところが子供向けだね。
形から想像するに、穴とピンとを入れ替えることができそうだ。きょうだいで遊ぶときにもハンデ戦ができるね。

【輪転がしにいっせいに飽きたようです……一人自分が転がってますが】(後野まつりくん)
レトロな遊具が登場だ。局長が かよってた小学校にはあったかな?
ふざけて輪を体にはめてみたら、取れなくなっちゃって もんどりうってるというパターンだな。
小学校で突然 ある遊具のブームが起こることってあるよね。流行る勢いと同じくらい、すたれる勢いも早いけど。

【碁石の養殖場 黒のほうが希少価値が高いです】(傭兵某君)
オセロの駒にして回答を作ろうか悩むところだけど、傭兵某君は碁石にした。 線の先に、のちに碁石に育つ種を付けておく仕掛けだろう。
どっちの色になるかは運まかせ? 養殖職人の経験とカンの見せどころだ。

【フンコロガシのオセロにはルールはありませんがクソはあります】(軍司將軍君)
こんどはオセロだ。しかも、短線を生き物にした。
ルールがなくとも、勝敗はすでに決してるように見える。

「「ルールもクソもない」と書きたかったけどフンコロガシだから少なくとも「クソ」はあるな、と思い直しました」(軍司將軍君)
もっともだ。
だんだん乾いていって、このままいくとぜんぶ白色になるような気もするぞ。


火薬に火を注ぐと

今回の授業ももう少し。この形でよく思い当たるものがまだ ひとつ残ってる。ここに集めたよ。

【ばかやろう!出荷前のネズミ花火に火ィ付けんじゃねぇ!!】(チョックリー齋藤君)
ドルードル学園にときどき出てくるダメ職人シリーズ、今回は花火職人で登場。火薬を扱わせちゃダメだって。
上からの視点だから分からないけど、出荷前ってことは、ネズミ花火を何本か束ねているはずだ。数秒後には、ド派手な大惨事が…!

【乱太郎「えっ!!煙玉のなかに宝禄火矢が混ざっちゃったって!?」】(日長石君)
忍たま だね。さすが教育テレビのアニメのアイテムは、確認せずとも だいたいどういうものか分かる。
そして何秒かあとに起こるであろう、ド派手な大惨事も!

【ロシアンねずみ花火(1つだけ地雷並みの破壊力)】(ぺぎら君)
ゲーム?を開始するときは、強力版を裏返して見分けをつかなくするのだろう。
もうちょっと離しといたほうがよくないか? こんなに詰めてたら誘爆してしまうぞ。

【38度線の北には地雷原がありますが、殆どが経年劣化のおかげでダミーと化しています】(軍司將軍君)
ケチくさいけど、実は費用対効果の高い、うまい作戦だ。
なにしろ探索するほうは、全部本物の地雷であることを前提として扱わなくちゃならないもんね。

【黒ボンバーマン対白ボンバーマン】(夢眠君)
ボンバーマン本人はこの図の中にはいなくて、それぞれの爆弾が並べられているところ、としたい。
もしかして、ボンバーマンはすでに両方ともやられちゃった? 局長も以前よく遊んだけど、人間対戦ではよくあるドローのパターンだね。

【ガシャーン!「うっ動かないで!押しピンをぶちまけちゃったから」】(聖騎士ルーンくん)
ボムほどじゃないけど、これも危険物。直線のはみ出し具合からみると、ちょっとピンが長めのタイプだろう。
違う色が混ざってるあたりからも、そそっかしさがうかがえる。逆にぶちまけた本人は動かさず、周りの人で片づけた方がよさそうだぞ。

危険地帯を通り越して、いよいよ今回の授業もラストスパートだ。

【梅雨時の傘売り場】(大ちゃんくん)
押しピンとほぼ同じ見方だけど、こっちはながめてて楽しいね。今年は薄めの無地が流行りってことか。
さすがに、今回の授業の更新が梅雨まで ずれこむことはなかったけど、商戦はもう始まってるだろう。

【メジャーリーグ】(藤のの乃くん)
そういえば、直線がちょっとだけはみ出ている道具といえば。これを忘れていたね。単語だけで見事に表現した。
このリーグも、いろんな地方から集まってきているのがうかがえる。
みごとリーグを制したものが、野球場の測定に使われるわけだろう。

【エスキモーの集落は、泥棒よけに一軒だけ「ドアを開けたら落とし穴」なのだそうです】(DA☆君)
ちょうど線の長さがドアに合ってたね。
これも北の地雷方式の応用、といったら現地の人たちにに怒られるかな?
この地方で落とし穴に閉じこめられるのは死にほぼ等しい。強力なドロボーよけになるぞ。

【これだけ人工衛星があって活きてるのはひとつかよ】(愛知・ヤッチ君)
案外、この割合って間違ってないかもよ。すでに数千は打ち上げられてるだろうし。
打ち上げるロケットはどでかいけど、じっさい宇宙をただよっている人工衛星ってシンプルな形が多いからね。
「北」ネタをまぎれ込ませるのは、ちょっとしつこくなりそうだから書かないでおこうか。

さあトップ賞だ。今回はこれにしよう!

◆◆◆ トップ賞 ◆◆◆
【メジャーリーグ】
(茨城・藤のの乃くん)

一瞬「ん?」と思わせておいて、なるほど! と分かったときの快感がドルードルの醍醐味の一つと考えると、
まさにそれを味わうことのできる回答だった。

この図では、他とタイプの違うパーツは2種類だけだったけど、
あえてそこに触れずに、いろんなタイプの出場者が平等に競っている状況もうまく表せていた。

最近の藤のの乃くんは、ほぼ年に1回のペースでコンスタントにトップ賞を獲得している。
大文字回答も多く、実力はほかの生徒も認めていることだろう。
トップ賞の獲得はこれでなんと4回目だ。おめでとう!

これからはトップ賞へのハードルがぐんっと高くなるけど、これからも精進してほしい。期待しているぞ。

今回の授業はこれまで!


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