1999年5月20日(木)
- 新潟県
- 岩船朝日村・元屋敷遺跡(もとやしきいせき)はは11月中旬までの第2・4土曜公開。その後ダムにより水没。縄文後・晩期。見学希望者は事前連絡。0254-72-1577。[新潟日報]
▼元屋敷遺跡関連記事→1999年5月7日
▼2008年4月1日から村上市 - 石川県
- 金沢市・経王寺境内跡(きょうおうじけいだいいあと)で発見の遺構は加賀藩主・前田利常の正室珠姫(1622没)の葬儀跡らしいと北國新聞が5/20報道。北陸中日新聞は慎重な表現。財団法人石川県埋蔵文化財センターの調査。
▼財団法人石川県埋蔵文化財センターは2013年4月1日から公益財団法人石川県埋蔵文化財センター - 静岡県
- 磐田市・堂山3号墳(どうやま3ごうふん)で葺石・埴輪棺。1ヶ所で同時発見は県内初。形象埴輪片も多数。5世紀中ごろ・方墳24m。磐田市教育委員会文化課5/20発表。5/23古墳見学会。
- 佐賀県
- 鎮西町・名護屋城跡(なごやじょうあと)の本丸通路に門の遺構。佐賀県立名護屋城博物館の調査。
▼佐賀県東松浦郡鎮西町→2005年1月1日から唐津市 - オーストラリア
- ニューサウスウェールズ州(New South Wales)・マンゴ湖(Lake Mungo)の埋葬遺跡で1974年に出土した人骨マンゴ人(Mungo Man)の年代再測定の結果,遅くとも56,000〜68,000年前。遺跡が大陸盗難に位置することから考えて,移動や適応に10,000年を見込むとオーストラリアへの人類の到達は66,000〜78,000年前に遡る可能性。従来説の10,000年以上前。遺体は葬送儀礼のときに赤土を塗布され,顔料使用の最古例も示す。同時に火葬骨も伴い,火葬の最古例にも。オーストラリア国立大学(the Australian National University)のアラン・ソーン博士(Dr Alan Thorne)らのウラニウム法,電子スピン共鳴法,光励起ルミネッセンス法による分析。マンゴ人はこれまで放射性炭素年代により40,000年前の考えられていた。[Australian Broadcasting Corporation]
1999年5月19日(水)
- 北海道
- 苫小牧市内のホテル・イーストジャパンで5/27-28全国公立埋蔵文化財センター連絡協議会の1999年度総会。北海道内で初の開催。5/28は苫小牧市埋蔵文化財調査センターと静川遺跡を見学。
- 北海道
- 浦幌町教育文化センター内に設置予定の博物館,展示内容ほぼ確定。十勝太若月土坑(続縄文)を原寸大復元。
- 岩手県
- 胆沢町・旧穴山堰(きゅうあなやまぜき)の復元を目的とする保全委員会結成。
▼岩手県胆沢郡胆沢町→2006年2月20日から奥州市 - 群馬県
- 赤堀町・多田山古墳群(ただやまこふんぐん)の唐三彩について5/18「からっ風96」に画像つき紹介記事。北橘村・群馬県埋蔵文化財センター発掘情報館で5/24から展示。
▼赤堀町は2005年1月1日から伊勢崎市
▼北橘村は2006年2月20日から渋川市 - 埼玉県
- 吹上町・石田堤史跡公園5/29完成式。石田三成が築造。堤自体が史跡公園化されるのは例がない。吹上町が整備。
▼2005年10月1日から鴻巣市 - 富山県
- 小矢部市・桜町遺跡(さくらまちいせき)で「鬼」を彫刻した柱が2本目の出土。縄文中期末。角と目を彫り込み表現。水場の木組みに転用されていた。
- 兵庫県
- 赤穂市・赤穂城跡(あこうじょうあと)二の丸で米蔵跡。文書の記載通り。赤穂市教育委員会5/18発表。5/22現地説明会。[朝日新聞]
- 島根県
- 広瀬町・月山富田城(がっさんとだじょう)5/29現地説明会。礎石・石垣・堀が見つかった戦国時代・尼子氏の居城。当日のコメンテーターに河瀬正利・広島大学教授,小野正敏・国立歴史民俗博物館助教授。
▼2004年10月1日から安来市 - 岡山県
- 津山市・金屋古墳群(かなやこふんぐん)で6世紀末〜7世紀の大刀・耳飾・馬具など。津山市教育委員会の調査。[朝日新聞]
- 広島県
- 東広島市・保育園移転用地で戦国時代の平城。財団法人東広島市教育文化振興事業団文化財センターの調査。
1999年5月18日(火)
- 北海道
- 上士幌町・居辺17遺跡(おりべ17いせき)調査開始。黒曜石製の細石刃など試掘で出土。上士幌町内で発掘調査15年ぶり。道路拡幅工事に伴い上士幌町教育委員会が調査。
- 山形県
- 米沢市・台ノ上遺跡(だいのうえいせき)5/17調査報告会。縄文中期。
- 東京都
- 府中市・武蔵国分寺(むさしこくぶんじ)の門柱跡は9世紀前半。5/22-23現地説明会。
江口桂・府中市教育委員会主事「8世紀後半から9世紀前半に国分寺の第2次基盤整備期」。
坂詰秀一・立正大学長「国分寺設計の具体的な検討可能に」。 - 富山県
- 小矢部(おやべ)市と富山県合同の「桜町遺跡発掘調査団」5/17発会式。今秋にも発掘着手。
- 石川県
- 金沢市・角間遺跡(かくまいせき)から平安時代の石帯。交通の要衝。加賀郡田上郷に関連か。金沢大学埋蔵文化財調査センターの調査。
- 愛媛県・高知県
- 愛媛県南部と高知県西南部の郷土史研究家らが「西南四国歴史文化研究会」結成へ。
1999年5月17日(月)
- 青森県
- 青森遺跡探訪5/17「案内人日記」も青森県蟹江町・大平山元I遺跡(おおだいやまもと1いせき)の縄文土器の年代に関する読売新聞記事に言及。こちらも読みましょう。
▼大平山元I遺跡関連記事→1999年5月16日 - 岩手県
- 盛岡市で盛岡城(もりおかじょう)外曲輪を囲む中堀跡と土塁。土塁以前の建物は盛岡城以前の不来方城慶善館(こずかたじょうけいぜんだて)か。16世紀中頃の灰釉陶器出土。盛岡市教育委員会の調査。[岩手日報]
- 山形県
- 寒河江市・富山遺跡の前期旧石器時代工房は,山形県立寒河江工業高校社会部が1968年に調査していたが,財団法人山形県埋蔵文化財センター1995年調査の報告で「大筋で一致」と“お墨付き”。[山形新聞]
▼財団法人山形県埋蔵文化財センターは2012年4月1日から公益財団法人山形県埋蔵文化財センター - 群馬県
- 唐三彩陶枕が出土したのは多田山12号墳(ただやま12ごうふん)。陶枕は7世紀末から8世紀初めの作。やはり古墳の築造・初葬(7世紀後半)より遅れる。
- 東京都
- 武蔵国分寺(むさしこくぶんじ)の寺域示す門柱跡。府中市教育委員会5/17発表。
- 高知県
- 中村市・双海中駄場遺跡(ふたみなかだばいせき)で後期旧石器の舟底状石器。宿毛市の建設作業員が表面採集。[読売新聞]
▼中村市は2005年4月10日から四万十市
1999年5月16日(日)
- 青森県
- からっ風965/14「最近の話題」で,青森県蟹江町・大平山元I遺跡(おおだいやまもと1いせき)の縄文土器の年代に関する読売新聞記事を管理人・矢口裕之氏が批評。
▼大平山元I遺跡関連記事→1999年4月18日 - 山形県
- 長井市・長者屋敷遺跡(ちょうじゃやしきいせき)で漆を入れた土器。ヘラで漆をかき集めた跡もあり,漆の一時貯蔵か漆器製作に用いられたらしい。近隣に工房か。縄文中期。長井市教育委員会が昨年調査。[朝日新聞]
▼長者屋敷遺跡関連記事→1999年4月13日 - 群馬県
- 赤堀町・今井三騎堂遺跡(いまいさんきどういせき)・多田山古墳群(ただやまこふんぐん)の7世紀後半の円墳(30m)前庭部から唐三彩陶枕。日本最古。古墳から初。東日本と大陸を結ぶ交流ルート存在か?財団法人群馬県埋蔵文化財調査事業団の調査。追葬時とかの可能性は?
▼2005年1月1日から伊勢崎市
▼財団法人群馬県埋蔵文化財調査事業団は2012年4月1日から公益財団法人群馬県埋蔵文化財調査事業団
▼今井三騎堂遺跡関連記事→1999年4月16日 - 千葉県
- 船橋市・印内台遺跡(いんないだいいせき)で古墳後期・7世紀後半の卜骨。馬か牛の骨。財団法人船橋市文化・スポーツ公社埋蔵文化財センター1997年調査。[読売新聞]
- 山梨県
- 明野(あけの)村・大日川原遺跡(だいにちがわらいせき)で古墳初頭の方形周溝墓12基(主体部遺存2基)。一辺8-12m。周溝に土師器廃棄。土器棺も。付近の神取遺跡(かんどりいせき:古墳初頭の集落)と関連か。明野村教育委員会の調査。5/15現地説明会。
村教委「集落と墓域セットで調査された希少例で重要」。
▼2004年11月1日から北杜市 - 学会
- 奈良市・奈良教育大学サーバに5/12日本文化財科学会第16回大会ページ登場。
1999年5月15日(土)
- 茨城県
- ひたちなか市・ぼんぼり山遺跡で32000年前の石器。県内最古か。財団法人ひたちなか市文化・スポーツ振興公社埋蔵文化財調査センターの調査。[朝日新聞]
▼財団法人ひたちなか市文化・スポーツ振興公社は2011年4月1日から財団法人ひたちなか市生活・文化・スポーツ公社 - 富山県
- 小矢部(おやべ)市総合保険福祉センターで5/14,全国15自治体職員らによる全国縄文遺跡連絡協議会の第1回交流会。
- 石川県
- 金沢市・国道8号線バイパスのトンネル工事現場で昨年10月発見された江戸末〜明治初の人骨約40体(当コーナー5/10の火葬を予定していた建設省北陸地方建設局金沢工事事務所に対し,カトリック金沢教会などが,浦上キリシタンの遺体の可能性高いとして史実究明を求めている。同工事事務所は火葬を延期したものの,対応に苦慮。
- 長野県
- 明科(あかしな)町・明科廃寺跡(あかしなはいじあと)で柱穴など。建物遺構の検出は初。桜坂古窯址と同じ瓦も出土。7世紀後半と推定。明科町教育委員会の調査。5/19現地説明会。[信濃毎日新聞]
▼2005年10月1日から安曇野市 - 山口県
- 宇部市・小野地区で一字一石経経塚。宇部市内2例目。宇部市教育委員会社会教育課は発掘調査の方針。
- 山口県
- 防府市・周防国分寺(すおうこくぶんじ)金堂の解体修理現場5/30一般公開。5/20までに往復葉書で同寺へ申込み。
▼周防国分寺関連記事→1999年5月13日 - 愛媛県
- 松山市・愛媛大学構内の文京遺跡(ぶんきょういせき)(平安後期〜鎌倉)で,新たに弥生中期後半〜後期初頭の高床式倉庫群。愛媛大学埋蔵文化財調査室の調査。
田崎博之助教授「住居区,工房区など機能的に区画された集落」。[愛媛新聞]
前から不思議に思っていたが,学報には埋文調査室や文京遺跡が登場しても,愛媛大学の紹介に埋文調査室はない。
▼文京遺跡関連記事→1998年12月7日・1999年5月11日 - 沖縄県・中国
- 琉球国から明・清朝への未公開の献上品を中国北京市・故宮博物院で確認。漆器10,紅型5,刀1。安里進・浦添市教育委員会文化課長らが展覧会準備のため調査。
- 北朝鮮
- 慈江道雲坪里で紀元前に遡る前方後円墳と四隅突出型墳丘墓発見と朝鮮中央通信が5/14報道。[共同通信]
1999年5月14日(金)
- 岩手県
- 平泉町・中尊寺(ちゅうそんじ)金色堂の藤原三代の遺体のうち,中央の清衡以外は「お堂に向かって秀衡が左で基衡が右」と判明。中条利一郎・帝京科学大学教授らが,遺体の身につけていた絹布のアミノ酸の分析から,気温が何度のときにカイコが吐いた絹であるかを特定したそうだが,それがどうして遺体の個人識別につながるのか,読売新聞の情報からはわからなかった(^^;ゞ。5/27高分子学会(会場=国立京都国際会館)で発表へ。第9会場の「I-9-08 種々の蚕が産出する絹のアミノ酸組成」というのがそれらしい(探すの大変)。しっかし参加料が高い(しかも,入会しないと参加できない)なぁ。
▼岩手県西磐井郡平泉町 - 栃木県
- 宇都宮市・栃木県立博物館「ふしぎ大陸南極展」で展示中のオオハリガネゴケ(所蔵=国立極地研究所)の一部が開館時間中に盗難。
博物館「入館者に実物を間近に見てもらえるように展示しているが,一部の心無い人に傷つけられ残念」。 - 千葉県
- 我孫子市・下ケ戸貝塚(さげとかいづか)で縄文後期のほぼ完全な人骨。身長170cm。我孫子市教育委員会の調査。[朝日新聞]
- 石川県
- 金沢市が『金沢市史資料編19 考古』5/13刊行。
- 京都市
- 旧陸軍第16師団長官舎が記録保存後,2年後までに撤去。
- 大阪府・兵庫県など
- 大阪・兵庫中心に大学非常勤講師労働組合結成。5/16設立総会。年々厳しくなる雇用環境へ対処。
- 鳥取県
- むきばんだ応援団が5/13,門脇正大山(だいせん)町長を訪ね,妻木晩田遺跡群(むきばんだいせきぐん)の有効活用に積極的対応求めた。
鳥取県・西尾前知事が全面保存を決断する以前,大山町は遺跡とゴルフ場の共存案(開発を重視する案)に傾いていた。 - 島根県
- 広瀬町・月山富田城(がっさんとだじょう)で礎石・堀・石垣など検出。石垣は16世紀末。礎石は17世紀初頭か。富田城で礎石発見は初。広瀬町教育委員会の調査。[山陰中央新報]
▼2004年10月1日から安来市 - 岡山県
- 岡山市・岡山理科大学のサーバに速報!日本最古のイネ細胞化石の発見 朝寝鼻貝塚(岡山県岡山市津島東)の調査よりが登場。
▼朝寝鼻貝塚は2009年4月1日から岡山市北区
▼朝寝鼻貝塚関連記事→1999年4月27日 - 香川県
- 三野町・宗吉瓦窯跡(むねよしがようあと)で国内最大級の窯跡。全長13m。京都府・宇治市隼上り1号窯(はやあがり1ごうよう)を抜く。藤原宮(ふじわらのみや)や豊中町・妙音寺(みょうおんじ)の瓦を焼いた窯跡群。三野町教育委員会5/13発表。
花谷浩・奈良国立文化財研究所主任研究官「藤原京の成り立ちなど調べる上で貴重」。[山陽新聞]
▼香川県三豊郡三野町→2006年1月1日から三豊市 - 香川県
- 大内町・白鳥町の原間6号墳(わらま6ごうふん)(円墳,30m,古墳中期)主体部は木槨の可能性。長さ4m,幅1.7m,深さ1.5m。同時期の国内に例なく,被葬者は渡来人か。木槨中央の推定木棺付近から国内最古級の三累環頭大刀出土。香川県教育委員会の調査。
四国横断道インターチェンジ建設に伴い破壊の予定。保存問題に発展しそう。
亀田修一・岡山理科大学助教授「香川にも渡来人との交流の証拠があった。貴重な発見」。[山陽新聞]
▼2003年4月1日から東かがわ市 - 愛媛県
- 松山市・播磨塚古墳群(はりまづかこふんぐん)で前方後円墳1基確認。「播磨塚天神山古墳」(はりまづかてんじんやまこふん)と命名。古墳後期,全長34m。後円部に横穴式石室あり,装身具・馬具・須恵器出土。墳丘に埴輪。松山市教育委員会・松山市埋蔵文化財センターの調査。[愛媛新聞]
- 福岡市
- 鴻臚館跡(こうろかんあと)で福岡大空襲の焦土。福岡市教育委員会の調査。
▼鴻臚館跡関連記事→1999年5月7日 - 熊本県
- 熊本県立博物館の最有力候補は松橋町・運転免許試験場跡地。交通の便,県の経費負担を勘案。
▼2005年1月15日から宇城市 - 鹿児島県
- 国分市・上野原遺跡(うえのはらいせき)の脂肪酸分析,集石付近の土壌からは動物・鳥・魚の脂肪酸も。上野原遺跡で漁撈痕跡は初検出。
▼2005年11月7日から霧島市 - 鹿児島県
- 国分市・上野原遺跡(うえのはらいせき)の土坑に人骨に由来する脂肪。墓であることを裏付け。鹿児島県埋蔵文化財センター5/13発表。
▼2005年11月7日から霧島市 - 考古学サイト
- 栃木県埋蔵文化財センターのサイト5/7以前に移転。新URLhttp://www.maibun.or.jp/。独自ドメインだが内容は以前通り。
以前のページは,トップページから先に進まないと移転のメッセージが出ないようになっているのでご注意。 - 美術館サイト
- 横浜美術館は展覧会情報一覧を4/8まででやめ,4/9から新たに美術情報・データベース開始。この中の展覧会情報の検索は便利だが,考古展はあまり取り上げてない。
- Computer
- Express PCギョーカイWatchは3/1以来「まともに書く時間がありません」とメッセージが出ていたが,5/14午前10時「しばらくおやすみします。」に変わった。復活をお待ちしています。
1999年5月13日(木)
- 岩手県
- 平泉町・柳之御所遺跡(やなぎのごしょいせき)で今年度発掘調査5/13開始。情報誌発行やWebPage設置による情報発信も予定。
▼岩手県西磐井郡平泉町 - 岩手県
- 江刺市・下惣田遺跡(げそうだいせき)で江刺市立立岩谷堂小学校の6年生児童約120人が5/13発掘体験。成果は学級新聞で報告へ。
▼2006年2月20日から奥州市 - 栃木県
- 小山市・外城遺跡(とじょういせき)で小山氏の家臣の館跡。火災で焼失。小山市教育委員会の調査。5/15現地説明会。[毎日新聞]
- 奈良県
- 奈良市・菅原はにわ窯公園完成。5/24完成式。
- 和歌山県
- 御坊市・堅田遺跡(かただいせき)の青銅器鋳型見学希望者のため,御坊市歴史民俗資料館では速報展を1日繰り上げ開始。5/12-8/31。盛況の様子。
- 鳥取県
- 倉吉市・伯耆国庁跡附法華寺畑遺跡(ほうきこくちょうあとつけたりほっけじばたいせき)の西門と塀を復元の予定。国庁関連施設らしい。四脚門復元は全国初。倉吉市教育委員会の事業。
- 島根県
- 松江市・田和山遺跡(たわやまいせき)(弥生前・中期)をめぐり住民団体が5/12松江地方裁判所に遺跡破壊の差し止め求める仮処分申請。松江市の6月造成着手に対抗。同日,開発中止訴訟第2回口頭弁論も。
- 広島県
- 東広島市・「古代山陽道を考える研究会」が踏査の結果,古代山陽道(こだいさんようどう)のルート推定。
- 山口県
- 防府市・周防国分寺(すおうこくぶんじ)金堂の部材は再建前の室町時代の金堂部材を一部使用。同規格による再建を裏付け。解体修理の際判明。
- 熊本県
- 熊本市・熊本城(くまもとじょう)西出丸を熊本市が整備へ。熊本城復元整備計画の第1弾。熊本市5/12発表。
▼2012年4月1日から熊本市中央区
1999年5月12日(水)
- 岩手県
- 前沢町・寺ノ上経塚(てらのうえきょうづか)で1970年発見の経塚外容器は平安後期の渥美焼。法華経を墨書したかわらけをかぶせていた。奥州藤原氏と関連か。岩手県立博物館・相原康二学芸部長の追跡調査。
▼2006年2月20日から奥州市 - 秋田県
- 秋田市・秋田城跡(あきたじょうあと)で1989年出土の木製品は弓矢作りのとき竹をまっすぐに伸ばす「矯め具」。使用痕あり。延暦十年(791)の紀年木簡とともに出土。
秋田市教育委員会秋田城跡調査事務所・日野久所長「秋田城での武器製造を裏付け」。
五城目町の矢師・永澤則明さん「矢師は自分の手に合った道具使う。2点は初心者向けと熟練者向け。2人以上の矢師がいたのでは」。 - 石川県
- 金沢市・金沢城跡(かなざわじょうあと)で築城初期の遺構。お松の方の屋敷跡か。財団法人石川県埋蔵文化財センターの調査。[北國新聞]
▼財団法人石川県埋蔵文化財センターは2013年4月1日から公益財団法人石川県埋蔵文化財センター - 長野県
- 長野県文化財保護協会と信毎文化事業財団が,長野市の大室古墳保存会など4団体を文化財保護の業績で表彰。[信濃毎日新聞]
- 滋賀県
- 破壊された大津市・「小野妹子の父の石室」は,京阪電気鉄道株式会社(京阪電鉄)の宅地造成事業地。志賀町・唐臼山古墳(からうすやまこふん:妹子の墓と推定)の南700m。石室消滅は市民の指摘で明らかに。
丸山竜平・名古屋女子大学教授「唐臼山が妹子の墓なら,この石室はその父のものに違いない」。
石部正志・五條文化博物館館長「日本ほど文化財軽視する国ない」。
▼志賀町は2006年3月20日から大津市に編入 - 和歌山県
- 御坊市・堅田遺跡(かただいせき)の青銅器鋳型は5/13から御坊市立歴史民俗資料館で公開。
- 島根県
- 出雲市・姫原西遺跡(ひめばらにしいせき)の弩形木製品,上原真人・京都大学教授や宮本一夫・九州大学助教授が調査し弩と判断。付近で漢式銅鏃模した木鏃も出土。
宮本助教授「中国起源の武器が祭祀に使われており興味深い」。
宍道正年・島根県埋蔵文化財調査センター所長「弥生人は本物の弩を見た可能性高い」。
文化庁主催「発掘された日本列島'99」でも展示。[日本海新聞]
すでに配布されている同展ちらしにも「弩形木製品」の文字が。昨日が最初の発表ではなかったわけだ。やられた……。ま,よくあることですが(^^;ゞ。
▼姫原西遺跡関連記事→1999年5月11日 - 福岡県
- 穂波町・小正西古墳(おばさにしこふん)の古墳公園に設置された円筒埴輪(ボランティアにより製作)の半数が中高生により破壊。穂波町教育委員会は警察に被害届出し,学校にも指導の方針。公園内の自転車乗り入れ規制し,墳頂も立入禁止に。埴輪作りボランティアの一人,城月和恵さんは,子供に埴輪を作らせる陶芸教室を町教委に提案。
▼小正西古墳関連記事→1999年3月20日
▼2006年3月26日から飯塚市 - 佐賀県
- 中原町・臥牛城(がぎゅうじょう)に県道鳥栖・川久保線改良工事区間が引っかかっている件で,地権者が「保存優先すべき」と佐賀県道路課に5/12要望。
▼2005年3月1日からみやき町 - 鹿児島県
- 名瀬市・古見方地区で本土の中世山城に似た遺跡17ヵ所確認。土塁,曲輪,空堀などあり。中世には沖縄のグスクに似た城郭があるとされていたが,分布調査の成果,沖縄のグスクとは異なり,「奄美大島型城郭遺跡」と仮称。名瀬市教育委員会5/11発表。
▼2006年3月20日から奄美市 - 訃報
- 渡辺直経(わたなべ・なおつね)先生5/10死去。80歳。元・東京大学教授。
- Internet
- プロヴァイダの名を騙り,ウイルス駆除ソフトと偽ってウイルス添付メールを送る事件がInfoWebやAOL(アメリカオンライン)で発生。受信者のパスワードを盗む。
▼そもそも,プロヴァイダが自前のサーバに負担をかける添付ファイル付メールを大量に送るなど考えにくい。ファイルが添付されたメールには気をつけましょう。 - 考古学サイト
- 立命館大学の吉井秀夫さんがサイト開設。
- 考古学サイト
- ハカタントロプスお猿の伝言板メンテナンス終了。みなさん,書き込みましょう。
1999年5月11日(火)
- 北海道
- 芽室町で5/10北海道教育委員会による発掘調査開始。試掘で落とし穴など検出。高規格道路「帯広・広尾自動車道」予定地。十勝毎日新聞は発掘に警戒した表現。北海道のマスコミは埋文調査についてやや辛いようだ。アイヌ関連記事でのスタンスと対照的。
- 長野県
- 長野市・松代象山地下壕(まつしろぞうざんちかごう)の非公開部分が学術調査も含めて全面立入禁止に。崩落などが見つかっていた。[信濃毎日新聞]
- 滋賀県
- 大津市で小野妹子の父親の墓の可能性のある石室(名前調べる暇がない(^^;ゞ)が宅地造成で破壊。大津市教育委員会は事前調査しており移築復元計画。市教委「重要と認識していなかった」。
- 京都府
- 精華町・北尻遺跡(きたじりいせき)で方墳2基とL字形の溝。精華町教育委員会5/10発表。5/13現地説明会。[毎日新聞]
▼京都府相楽郡精華町 - 兵庫県
- 姫路市・書寫山圓教寺の狛犬銘文は仏像修復家・桜庭裕介氏(早稲田大学講師)の修理過程で発見。5/15より円教寺で公開。
岩田茂樹・奈良国立博物館主任研究官「仏教美術史の基準作」。 - 和歌山県
- 最古の青銅器鋳型発見の御坊市・堅田遺跡(かただいせき)。
工楽善通・奈良国立文化財研究所埋蔵文化財センター長「鋳型に間違いない。紀南に先進文化早く伝わったかも」。
菅谷文則・滋賀県立大学教授「海上に未解明の交易ルートの可能性」。
七田忠昭・佐賀県教育委員会主査「九州でも前期にさかのぼる可能性あり」。
調査地はスーパー建設予定地。地元には保存求める声。御坊市は資金難で買い上げできず,砂で埋め戻してコンクリート板を基礎とする予定。
文化庁記念物課「全面保存はひとつの前進。地元の状況見守る」。
▼堅田遺跡の青銅器鋳型関連記事→1999年4月14日 - 鳥取県
- 前政権の政策決定過程に厳しい片山善博・鳥取県知事が,今度は県立博物館の立地変更の可能性を検討中と5/10定例会見で表明。すでに基本設計を終えているが,県東部偏重として県民の不満あり。
- 島根県
- 出雲市・姫原西遺跡(ひめばらにしいせき)で1996年出土した弥生終末(2c末〜3c初)の木製品は「弩(ど)形木製品」。矢柄通す溝や引金をはめる穴も表現。模倣品も含め,日本で「弩」の確認は初。神戸川(かんどがわ)下流域で,現場ではほかに木戈,琴板など出土。祭祀用らしい。島根県教育委員会5/11発表。県教委「祭祀用の模造品あれば実物もあるはず。当時の戦争観変える発見」。5/12-31,松江市・島根県立八雲立つ風土記の丘で展示。[共同通信]
▼文献上は日本書紀推古紀に高句麗から贈られた記載。 - 愛媛県
- 松山市・愛媛大学キャンパス内の文京遺跡(ぶんきょういせき:第18次調査)で平安末〜鎌倉中ごろの幹線水路備えた水田跡。愛媛大学埋蔵文化財調査室「中世の水田開発過程窺える」。5/15現地説明会。[愛媛新聞]
▼文京遺跡関連記事→1998年12月7日 - 高知県
- 南国市の小中学校で高知県文化財団埋蔵文化財センターによる「出前考古学教室」5/10開始。
- 福岡市
- 下月隈C遺跡(しもつきぐまCいせき)の「ねずみ返しと一体の横木」,ねずみ返しの反対側の端は杭のようになっているらしい。再加工して転用か。福岡市埋蔵文化財センターで5/22説明会。
▼下月隈C遺跡関連記事→1999年5月10日 - 博物館サイト
- 博物館にホームページを!が復活。4/27-/10サーバ不具合でアクセスできなかった。
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