2019年11月10日(日)
- 岩手県
- 盛岡市・盛岡城跡は、岩手公園が開設された1906年ごろに土台などが改変されていた。本丸への石段は取り外され、別の場所に設置。城の礎石は撤去。盛岡市教育委員会の調査。11/9現地説明会。[河北新報]
- 韓国
- 大邱市 南区・大明洞古墳群で、原三国時代の木槨墓2基、三国時代の木槨墓12基、石槨墓21基、岩盤掘削墓6基、甕棺墓1基。石槨墓からはサメの脊柱。三韓文化財研究院の調査。[毎日新聞]
- USA
- モンタナ州(State of Montana)シャーピー・クリーク(Sarpy Creek)のクロウインディアン居留区(Crow Indian Reservation)で、ネイティブアメリカンによるバイソンのキルサイトが、ウェストモアランド・エナジー社(Westmoreland Energy)による炭鉱の採掘のため危機に。[Post Register]
2019年11月9日(土)
- ロシア
- カバルダ・バルカル共和国(Кабардино-Балкарская Республика;republic of Kabardino-Balkaria)のザユコヴォ2遺跡(Заюково-2;Zayukovo-2)で、1〜2世紀のアラン人(Alans)の高位の女性の遺体。戦士と2人の男性とともに葬られており、彼女は戦士か首長の親族と推定。ローマ帝国由来の、透明な白色ガラスに金糸をあしらった指輪を身に着ける。靴はガラスと紅玉髄(carnelian)で飾る。また、紫水晶も。ロシア国立歴史博物館(Государственный Исторический музей;State Historical Museum)の調査。[Daily Mail]
▼バクサン地区(Баксанский район;Baksan) - ロシア
- サマーラ市(Самара;Samara)ヴィンノフカ(Винновка;Vinnovka)のヴォルガ川(Волга;Volga River)の深さ10mの川底から、中世の船。長さ40m、幅20m。木材の放射性炭素年代は1415±85年。金属製の釘は99.5%の鉄で、中世の特徴。アジア、スカンディナヴィア、西ヨーロッパのいずれかに由来と推定。サマーラ州立工科大学(Самарский политех: Самарский государственный технический университет;Samara Polytech: Samara State Technical University)の調査。
An ancient boat was found near Samara[Phys.Org] - ブルガリア
- ブルガス州(Област Бургас;Oblast Burgas) カメノ(Камено;Kameno)のルソカストロ砦(Русокастро;Rusokastro)で、バイソン、ラクダなど中世の獣骨。特にブルガリアではラクダの骨の出土例は珍しく、中世ルソカストロが交易の拠点だったことを示す。ブルガス歴史博物館(Регионален исторически музей Бургас;Regional historical Museum Burgas)の調査。[Регионален исторически музей Бургас]
- ドイツ
- バーデン=ヴュルテンベルク州(Land Baden-Württemberg)コンスタンツ(Konstanz)のスコットランド人墓地跡で、16〜19世紀の人骨1300体以上。戦争犠牲者や、ペスト、結核の犠牲者、治療痕跡など。「吸血鬼」の墓も。Landesamt für Denkmalpflege Baden-Württembergの調査。
Von Massengräbern und Nachzehrern[Archaeologie Online] - ドイツ
- ノルトライン=ヴェストファーレン州(Land Nordrhein-Westfalen)ミンデン(Minden)で中世・13世紀の建物の土台と木製の構築物。従来の知見よりも集落の開始が100年早まる。また、運河の跡も。ヴェストファーレン=リッペ地方連合(Landschaftsverband Westfalen-Lippe (LWL))の調査。
Mittelalterliche Häuser und Kanäle[Archaeologie Online] - ポルトガル
- イベリア半島の初期中石器時代(Early Mesolithic)の人骨に対し、初めて直接に放射性炭素年代測定(radiocarbon dating)。初期中石器時代の人骨は、骨が断片的であったり一部失われているが、堆積後の変化では、骨が欠けていることを説明できない。先行する後期旧石器時代最終段階のパターンに似るが、後続する後期中石器時代とは異なる。初期中石器時代には移動性が高く、小家族で行動していたが、後期中石器時代から、世界観や生活スタイルに変化が生じた。
文献 Ana Cristina Araújo, Giampaolo Piga, David Gonçalves "Fragmentary bodies or fragmentary perceptions? Mortuary practices of early mesolithic communities in South-western Iberia (c. 11,200-8500 cal BP)" Journal of Archaeological Science: Reports, Volume 28 [ScienceDirect] - スウェーデン
- ヴァクスホルム(Vaxholm)近くの海底で17世紀の戦艦2隻。うち1隻はヴァーサ号(Vasa)の姉妹艦の可能性。[The Guardian]
2019年11月8日(金)
- 東京都
- 新国立競技場予定地で187人分の人骨が2013年〜2015年に出土。江戸時代の埋葬人骨と推定。[テレビ朝日]
- 徳島県
- 徳島市・一宮城跡の曲輪「明神丸」で、建物の礎石や礎石痕。16世紀に阿波に入国した蜂須賀氏が整備した可能性。徳島市教育委員会11/7発表。11/9現地説明会。[徳島新聞]
- トルコ
- デニズリ県(Denizli il)の古代都市ラオディキア(Laodicea;Laodikeia)で、4世紀の日常生活を描く洞窟壁画 。ピノキノ(Pinocchio)のような鼻の長いキャラクターを描く。[Anadolu Ajansı]
- ギリシャ
- シフノス島(Σίφνος;Sifnos)のアイオス・アンドレアス砦(Άγιος Ανδρέας;Agios Andreas)で、ミュケナイ文明(Μυκηναϊκός πολιτισμός;Mycenaean civilization)のアクロポリス(Ακρόπολη;Acropolis)や防御体系。紀元前11世紀に放棄。
The Mycenaean citadel of Agios Andreas in Sifnos[archaeology & arts] - イタリア
- ローマとその周辺の石器時代から中世まで12,000年間の29遺跡、127人のDNAサンプルを調査。2度にわたる大規模な移民。8000年前に農耕とともにトルコやイランから、5000年前〜3000年前にウクライナのステップ地帯からヒトの移動があり、ローマ建国の紀元前753年には多様性が固まる。ローマ帝国の地中海への拡大とともに拡散。その後、中東、ヨーロッパ、北アフリカからの移民。ウィーン大学(Universität Wien)、スタンフォード大学(Stanford University)、ローマ・ラ・サピエンツァ大学(Sapienza Università di Roma)の調査。
Ancient Rome: a 12,000-year history of genetic flux, migrations and diversity[Universität Wien]
大規模な移民は、新石器時代に狩猟採集民から農耕民への移行したことと、青銅器時代の貿易や人口移動に関連付けられる。
論文 Margaret L. Antonio, Ziyue Gao, Hannah M. Moots, Michaela Lucci, Francesca Candilio, Susanna Sawyer, Victoria Oberreiter, Diego Calderon, Katharina Devitofranceschi, Rachael C. Aikens, Serena Aneli, Fulvio Bartoli, Alessandro Bedini, Olivia Cheronet, Daniel J. Cotter, Daniel M. Fernandes, Gabriella Gasperetti, Renata Grifoni, Alessandro Guidi, Francesco La Pastina, Ersilia Loreti, Daniele Manacorda, Giuseppe Matullo, Simona Morretta, Alessia Nava, Vincenzo Fiocchi Nicolai, Federico Nomi, Carlo Pavolini, Massimo Pentiricci, Philippe Pergola, Marina Piranomonte, Ryan Schmidt, Giandomenico Spinola, Alessandra Sperduti, Mauro Rubini, Luca Bondioli, Alfredo Coppa, Ron Pinhasi, Jonathan K. Pritchard "Ancient Rome: A genetic crossroads of Europe and the Mediterranean" Science. Vol. 366, Issue 6466, pp. 708-714 [Science] - イタリア
- ローマのマッセンツィオ大聖堂(Basilica di Massenzio)の地下でローマ帝国の医師ガレノス(Γαληνός;Galeno)の2世紀半ばの研究室。ガレノスはマルクス・アウレリウス・アントニヌス帝(Marcus Aurelius Antoninus;Marco Aurelio)とコンモドゥス帝(Commodus;Commodo)の宮廷医師。[Il Messaggero]
- オーストリア
- ウィーン(Wien)のシュテファン大聖堂(Stephansdom)にある皇帝フリードリヒ3世(Friedrich III)の墓を小型カメラで調査。遺体のそばに王冠(Krone)、王笏(Zepter)、帝国宝珠(Reichsapfel)を確認。[Donaukurier]
- ドイツ
- ノルトライン=ヴェストファーレン州(Land Nordrhein-Westfalen) オルペ郡 (Kreis Olpe) アッテンドルン(Attendorn)ノイ=リスターノール(Neu-Listernohl)で、鉄器時代・2000年前の農場跡。ザウアーラント(Sauerland)最古の建物跡。ヴェストファーレン=リッペ地方連合(Landschaftsverband Westfalen-Lippe (LWL))の調査。
Der älteste Hausgrundriss des Sauerlandes[Archaeologie Online] - スウェーデン
- ヨーテボリ市(Göteborg;Gothenburg)トルスランダ(Torslanda)のトゥムレヘド(Tumlehed)の石器時代の岩絵に、新技術により、従来知られていなかった、肉眼で見えないモチーフが判明。船や、ヘラジカの頭部などを表す。また年代も石器時代後期・紀元前4200年〜前2500年と判明。アザラシやクジラを狩るために訪れたハンターが描いたと推定。ヨーテボリ大学(Göteborgs universitet;The University of Gothenburg)の研究。
Newly discovered motifs in rock art in Tumlehed in Sweden show seafaring in the Stone Age
スウェーデン語のリリースNyupptäckta motiv på hällmålningen i Tumlehed avslöjar sjöfart på stenåldern[Göteborgs universitet]
論文 Bettina Schulz Paulsson, Christian Isendahl, Fredrik Frykman Markurth "Elk Heads at Sea: Maritime Hunters and Long‐Distance Boat Journeys in Late Stone Age Fennoscandia" Oxford Journal of Archaeology. Volume38, Issue4, Pages 398-419 [Wiley Online Library]
▼ヴェストラ・イェータランド県(Västra Götalands län) - UK(スコットランド)
- オークニー諸島(Orkney) のファース湾(Bay of Firth)の海底で、ストーンヘンジの原型とみられる構造物。青銅器時代・紀元前4000年にさかのぼるか。[Express]
- ネアンデルタール人
- ネアンデルタール人(Neanderthals)の絶滅はホモサピエンスから感染した病気のためか。スタンフォード大学(Stanford University)の調査。
Stanford scientists link Neanderthal extinction to human diseases[Stanford University]
論文 Gili Greenbaum, Wayne M. Getz, Noah A. Rosenberg, Marcus W. Feldman, Erella Hovers & Oren Kolodny "Disease transmission and introgression can explain the long-lasting contact zone of modern humans and Neanderthals" Nature Communications. volume 10, Article number: 5003 [Nature Communications] - エジプト
- ヒエラコンポリス(Hierakonpolis)の5600年前のビールの成分を研究。従来は、コムギ、オオムギを使っていることまではわかっていたが、細かいレシピは知られていなかった。
論文 Mohamed A. Farag, Moamen M. Elmassry, Masahiro Baba & Renée Friedman "Revealing the constituents of Egypt’s oldest beer using infrared and mass spectrometry" Scientific Reports. volume 9, Article number: 16199 [Scientific Reports] - USA
- コロラド州(State of Colorado)デュランゴ(Durango)で、プエブロ1期(Pueblo I period)・1200年前の竪穴住居跡。[NPR]
- メキシコ
- メヒコ州(Estado de México)トゥルテペク(Tultepec)でマンモス捕獲のための罠。直径25m、深さ1.7m。マンモス14頭以上の骨824個が発見され、うち頭蓋骨1個には槍による傷。ヒトがマンモスを怯えさせて落とし穴に追い込んだという推定に初めての物的証拠。メキシコ国立人類学歴史学研究所(Instituto Nacional de Antropología e Historia)の調査。[The Guardian]
2019年11月7日(木)
- 青森県
- 南部町・聖寿寺館跡(しょうじゅじたてあと)で、枡形虎口を確認。東北地方では最古。南部町教育委員会11/7発表。[東奥日報]
- 宮城県
- 大衡村・彦右衛門橋窯跡で、土師器の焼成遺構7基、鍛冶関係遺構2基、灰原。名生館官衙遺跡伏見廃寺跡などの古代の役所・寺院跡でみつかっていた瓦の生産地と判明。宮城県の調査。11/10現地説明会。[宮城県]
- 長野県
- 松川町・竹越遺跡で、花崗岩の巨石18個を不規則に配した平安時代の遺構。松川町教育委員会の調査。11/9現地説明会。[南信州新聞]
- 奈良県
- 奈良市・東大寺の東塔院跡で奈良時代の創建時に設けられた東門の遺構など。鎌倉時代に東門が再建された際の遺構も出土。11/10現地説明会。[産経新聞]
- 沖縄県
- 那覇市・首里城の建物群で所蔵している約1500点の絵画や漆器などのうち、南殿や寄満にあった耐火性の収蔵庫から「白澤之図」など県指定有形文化財3点を含む約千点を回収。[共同通信]
- サウジアラビア
- 北西部のハーイル(Ha'il)のMuzhir al-Fajjaで、紀元前1千年紀の岩絵。人物像のほか、実物大のウマ、ラクダなどを描く。[News1]
- シリア
- エブラ遺跡(Ebla)に戦闘機による攻撃。[Idleb Antiquites Center]
- トルコ
- マルディン県(Mardin il)ダルゲチト郡(Dargeçit)で、紀元前9800年の下水道システムや、8階建てを含む建築遺構。[Anadolu Ajansı]
- チェコ
- ボヘミアのリフノフ・ナド・クニェジュノウ郡(Okres Rychnov nad Kněnou;Rychnov nad Kněnou District)で初期青銅器時代・ラウジッツ文化(Luická kultura;Lausitzer Kultur;Lusatian culture)・紀元前1200年ごろの青銅製の剣。祭祀のため埋められたと推定。刃部はいまだ鋭利で、装飾的な彫りを施す。舌状の茎に把をリベットで留める。ラウジッツ文化の遺物は東ボヘミアには多いが、青銅剣の出土例は稀。正確な出土地は遺跡保護のため秘匿。[Novinky]
▼フラデツ・クラーロヴェー州(Královéhradecký kraj) リフノフ・ナド・クニェジュノウ郡(Okres Rychnov nad Kněnou;Rychnov nad Kněnou District) - ノルウェー
- スターヴ教会(Stave church)の木材を、写真樹幹測定(photodendrometry)により、コアサンプルを用いず年輪年代測定。ソグン・オ・フィヨーラネ県(Sogn og Fjordane fylke)のホッペルシュタのスターヴ教会(Hopperstad stavkyrkje;Hopperstad Stave Church)は1131〜1132年と判明。従来は1125〜1250年とされていた。ウルネスのスターヴ教会(Urnes stavkirke;Urnes Stave Church)は、1069年〜1070年に建立され、新しい部分は1129年〜1130年。従来説より古い。ノルウェー科学技術大学(Norges teknisk-naturvitenskapelige universitet)の調査。
Stave churches in Norway older than previously believed[Phys.Org] - UK(イングランド)
- ノーサンバーランド州(the county of Northumberland)ヴィンドランダ(Vindolanda)で出土したローマ時代の木簡「Vindolanda Tablets」は、ハドリアヌスの城壁(Hadrian’s Wall)以前、85〜92年に存在した木造の砦のころの将校ユリウス・ウェレクンドゥス(Julius Verecundus)の書簡。[ChronicleLive]
論文 A. K. Bowman, J. D. Thomas and R.S.O. Tomlin "The Vindolanda Writing-Tablets (Tabulae Vindolandenses IV, Part 3): New Letters of Iulius Verecundus" Britannia Volume 50, pp. 225-251 [Cambridge Core] - UK(スコットランド)
- オークニー諸島(Orkney)サウス・ロナルドセー島(South Ronaldsay)の遺跡、The Cairnsから出土した遺物をDNA分析。ナガスクジラ(fin whale)の椎骨を加工した容器。内部にヒトの顎の骨と、生まれたてのヒツジ2頭を収め、円形建物ブロッホ(broch)が廃絶する2世紀半ばに、ブロッホ入口近くの壁の外に置く。ナガスクジラはシロナガスクジラに次いで大きい種。[The Scotsman]
- チュニジア
- 現在のナブール(Nabeul)沖の地中海の海底で、ローマ帝政期の都市ネアポリス(Neapolis)。紀元前5世紀にキュレネ(Cyrene)のギリシャ人が建設。ローマが北アフリカを征服して港町となったが、365年7月21日の津波で沈む。[Express]
- チュニジア
- 古代都市ムスティス(Mustis)で、130以上のラテン語銘文。神殿や公共建築、について記す。ムスティスはヌミディア人(Numidian)により建設されて王国を形成。紀元前2世紀にローマに征服される。ワルシャワ大学地中海考古学センター(Centrum Archeologii Śródziemnomorskiej Uniwersytetu Warszawskiego;Polish Centre of Mediterranean Archaeology University of Warsaw )の調査。[The First News]
- メキシコ
- メヒコ州(Estado de México)トゥルテペク(Tultepec)で、15000年前のマンモス捕獲用の落とし穴。直径25mで、深さ1.7mの垂直壁を持つ。マンモス14個体以上。824個の骨が出土。メキシコ国立人類学歴史学研究所(Instituto Nacional de Antropología e Historia)の調査。[Instituto Nacional de Antropología e Historia]
2019年11月6日(水)
- 愛知県
- 設楽町・万瀬遺跡で江戸時代後期の建物跡。愛知県埋蔵文化財センターの調査。11/9現地説明会。[愛知県埋蔵文化財センター]
- 韓国
- 全羅北道 南原市 阿英面 清渓里古墳群で、5世紀前半に築造された長さ31mの墳墓。湖南地方最古・最大の加耶高塚古墳。[聯合ニュース]
木製櫛や車輪形土器が出土。車輪形土器は咸安末伊山古墳の出土品に似る。[京郷新聞] - 韓国
- 康津郡 大口面 沙堂里・康津高麗青磁窯跡で、高麗青磁の素焼きに用いた楕円形の窯跡。中国の北宋〜南朝時代の「饅頭窯」に似るが、韓国では初の発見。また、大規模な青磁選別場跡から数万点の青磁破片。[聯合ニュース]
▼全羅南道 - 中国
- 陝西省 西咸新区の秦咸陽城遺跡の青銅器銘文について、『史記』によると、秦の昭襄王23年(紀元前283年)に「尉」斯離が三晋、燕と協力して斉を攻撃。この時点での斯離は蜀郡の「郡尉」と推定。[東方財富網]
▼咸陽城関連記事→2019年11月5日 - イラン
- サルポル・エ・ザハブ郡(Sar Pol-e Zahab)で長さ115kmの石造りの「ガウリの城壁」(Gawri Wall)。推計百万立米の規模。南北に伸びる。城壁に沿っていくつかの小塔。付近で出土した土器から、紀元前4世紀〜紀元後6世紀の間に築造。パルティアかサーサーン朝の西部国境の可能性。
https://www.livescience.com/hadrians-wall-of-iran-discovered.html[LiveScience]
論文 Sajjad Alibaigi "The Gawri Wall: a possible Partho-Sasanian structure in the western foothills of the Zagros Mountains" Antiquity. Volume 93, Issue 370 [Cambridge Core]
▼ケルマーンシャー州(Ostān-e Kermānshāh) - ヨルダン
- ジャラシュ遺跡(Jerash)で、観光客4名(メキシコ3、スイス1)を含む8名が刺される。犯人は単独で、逮捕。メキシコ人女性1名とヨルダン人警備員1名は重体で、首都アンマンに空路で搬送。ローマの円形劇場や柱列のある道路で知られた観光地。[BT]
- イスラエル
- マノット洞窟遺跡(Manot Cave)で出土したヒトの歯6個を分析。レバントに4万年前に住んだオーリニャック文化(Aurignacian)の担い手はヨーロッパから移動してきた可能性。
Study reveals that humans migrated from Europe to the Levant 40,000 years ago[EurekAlert] - トルコ
- イズミル県(İzmir)トルバル郡(Torbalı)の古代都市メトロポリス(Metropolis)で、ローマ時代の大規模建物跡。400m2。4〜5世紀の小型の浴室バルネウム(Balneum)を伴い、裕福な家族の邸宅。入り口の大理石の板石の下から、幾何学装飾のモザイク。地震で破壊された建物の上に構築。[Hürriyet Daily news]
▼メトロポリス関連記事→2018年1月2日 - ロシア
- 沿海州(Приморский край;Primorsky Krai)・クラスキノ城(Краскинское Городище;Kraskino)の中心部で、渤海最大の寺院跡。渤海の塩州城は、仏教寺院を中心とした「城・寺複合体」。極東歴史学考古学民族学研究所の調査。高句麗を継承していることを示す。[ソウル経済]
- ギリシャ
- ヴィオティア県(Βοιωτία)のグラ(Gla)のアクロポリスで、ミュケナイ文明(Μυκηναϊκός πολιτισμός;Mycenaean civilization)・紀元前13世紀の建物遺構。アクロポリスの規模は従来説の7倍。[Greek Reporter]
- フランス
- オクシタニー地域圏(Occitanie)ピレネー=オリアンタル県(Le département des Pyrénées-Orientales)ボルケール(Bolquère)のセール・デ・ザルティグ遺跡(Serre des Artigues)で1500年前の松脂の抽出遺構。国立予防考古学研究所(INRAP: Institut national de recherches archéologiques préventives)の調査。
Découverte d’un lieu d’extraction de la poix vieux de 1500 ans à Bolquère[INRAP: Institut national de recherches archéologiques préventives] - UK(スコットランド)
- オークニー諸島(Orkney) サウス・ロナルドセー島(South Ronaldsay)のThe Cairns Brochで出土した鉄器時代のクジラの脊椎で作った容器をDNA分析。ナガスクジラ(fin whale)の骨と判明。ヒトのあごの骨と、生まれたばかりのヒツジの骨が入っていた。[BBC]
- エジプト
- サッカラ(Saqqara)でローマ時代・1〜2世紀のカタコンベ(Catacomb)。日干しレンガ積みでドーム天井を持つ。サッカラで同時代の墓の発見は初。[Egypt Independent]
- コロンビア
- トゥンハ(Tunja)でスペイン人到来以前の墳墓15基。ムイスカ人(Muisca)のものと推定。[Archaeology News Network]
2019年11月5日(火)
- 青森県
- 黒石市・獅子が沢のしし石に、従来知られていた数の倍以上、少なくとも20頭以上のシカが彫られていることがわかる。[東奥日報]
- 鳥取県
- 倉吉市・小鴨道祖神遺跡で飛鳥時代〜奈良時代の集落跡。公益財団法人鳥取県教育文化財団の調査。11/9現地説明会。[鳥取県]
- 中国
- 陝西省 西咸新区の秦咸陽城遺跡で、秦国時代晩期の秦の貴族墓2基。このうち1基から、「十九年蜀守斯離造工師某臣求乗工耐」の銘文ある、昭襄王の時代の青銅器。紀元前287年に当たる。「蜀守斯離」が製作を取り仕切った青銅器。秦は蜀に張若を「蜀国守」として派遣し、紀元前285年には「蜀郡」を設置。今回の青銅器は、張若の派遣から蜀郡設置までの間の時期のもので、この時に斯離が蜀の「国守」として羈縻政策に当たっていたことがわかる。[中国新聞網]
▼咸陽城関連記事→2018年3月19日 - インドネシア
- フローレス島(Flores)・リアンブア洞穴(Liang Bua)で見つかった人類ホモ・フロレシエンシス(Homo floresiensis)の体がたいへん小さいことについて、島嶼化(island rule)による矮小化を計量遺伝学によりシミュレーション。350世代5000年間でホモ・フロレシエンシスの大きさになった。島嶼化とは、種の多様性が小さい閉じた環境で、小さな動物は大きく、大きな動物は小さく進化していく現象。[FOX News]
論文 José Alexandre F. Diniz-Filho, Lucas Jardim, Thiago F. Rangel, Phillip B. Holden, Neil R. Edwards, Joaquín Hortal, Ana M. C. Santos and Pasquale Raia "Quantitative genetics of body size evolution on islands: an individual-based simulation approach" Biology Letters. Volume 15. Issue 10 [The Royal Society] - ギリシャ
- カソス島(Κάσος;Kasos Island)沖で、さまざまな時代の難破船5隻。[Greek Reporter]
- ドイツ
- ザクセン=アンハルト州(Land Sachsen-Anhalt) ザーレ郡(Saalekreis)ギュンタースドルフ(Günthersdorf)で、線帯文土器文化(Linienbandkeramik;Linear Pottery culture)・紀元前5700年〜前5000年と、球状アンフォラ文化(Kugelamphorenkultur)の集落跡。[Mitteldeutsche Zeitung]
- フランス
- アルザス地域圏(Alsace;Elsass)オー=ラン県(Haut-Rhin;Oberelsaß)エンシスハイム(Ensisheim)とレギュシェム(Réguisheim)で、中石器時代や新石器時代の遺跡。中期中石器時代 ・紀元前8500年〜前8000年と末期中石器時代・紀元前7000年〜前6500の狩猟採集民のキャンプサイトや、新石器時代 ・線帯文土器文化(Rubané)・紀元前5300年ごろの墓地。さらに青銅器時代や鉄器時代の遺構も。国立予防考古学研究所(INRAP: Institut national de recherches archéologiques préventives)とArchéologie Alsaceの調査。
Importante nécropole néolithique à Ensisheim[INRAP: Institut national de recherches archéologiques préventives] - UK(イングランド)
- エセックス州(the county of Essex)ハリッジ(Harwich)のウィクス(Wix)で、昨年出土した17世紀の銀製の鷹狩り用の輪(hawking ring)は、サフォーク州(Suffolk)ソッタリー(Sotterley)の準男爵(baronet)トーマス・プレイターズ(Thomas Playters)のもの。[BBC]
- エジプト
- Hememiah North Spur遺跡で1924年に発掘された、3000年前のエンマーコムギ(emmer wheat)のゲノムを分析。栽培化の過程の手がかりに。
3,000-year-old Egyptian wheat genome sequenced for first time[University College London]
論文 Michael F. Scott, Laura R. Botigué, Selina Brace, Chris J. Stevens, Victoria E. Mullin, Alice Stevenson, Mark G. Thomas, Dorian Q. Fuller & Richard Mott "A 3,000-year-old Egyptian emmer wheat genome reveals dispersal and domestication history" Nature Plants [Nature Plants] - エリトリア
- ナブロ火山(Nabro volcano)とマラレ火山(Mallahle volcano)の40万年の噴火史を、アルゴンの同位体比により確立し、考古学の編年に活用。ナブロ火山は13万年前に大噴火を起こし、カルデラを形成。13万年前と62000年前の爆発的噴火で、ナブロ産の黒曜石(Obsidian)の供給が減少。新石器時代には高品質な黒曜石の産地としてエチオピアやイエメンにも供給。
cf. Clive Oppenheimer, Lamya Khalidi, Bernard Gratuze, Nels Iverson, Christine Lane, Céline Vidal, Yonatan Sahle, Nick Blegen, Ermias Yohannes, Amy Donovan, Berhe Goitom, James O. S. Hammond, Edward Keall, Ghebrebrhan Ogubazghi, Bill McIntosh, Ulf Büntgen "Risk and reward: Explosive eruptions and obsidian lithic resource at Nabro volcano (Eritrea)" Quaternary Science Reviews. Volume 226, 15 December 2019, 105995 [ScienceDirect] - USA
- フロリダ州(State of Florida)の湾岸地域にあるラリー島(Raleigh Island)で、ドローンに搭載したレーザーで調査。900〜1200年のビーズ作り集落。高さ4mにおよぶ環状の貝塚に囲まれた居住域37か所。フロリダの貝製ビーズは中西部まで流通し、内陸の首長制社会(Chiefdom)で重要な役割を果たした。フロリダ大学(University of Florida)の研究。[The Guardian]
論文 Terry E. Barbour, Kenneth E. Sassaman, Angelica Maria Almeyda Zambrano, Eben North Broadbent, Ben Wilkinson, and Richard Kanaski "Rare pre-Columbian settlement on the Florida Gulf Coast revealed through high-resolution drone LiDAR" Proceedings of the National Academy of Sciences published November 4, 2019 [PNAS] - USA、カリブ海諸国
- フロリダとカリブ海で、2500年前までの遺跡から出土したウミガメの骨の蛋白質を分析。コラーゲンフィンガープリント法(collagen fingerprinting)により、人類がどの種類のウミガメを食べたかを判別。
Ancient bone protein reveals which turtles were on the menu in Florida, Caribbean[Florida Museum of Natural History]
論文 Virginia L. Harvey, Michelle J. LeFebvre, Susan D. deFrance, Casper Toftgaard, Konstantina Drosou, Andrew C. Kitchener and Michael Buckley "Preserved collagen reveals species identity in archaeological marine turtle bones from Caribbean and Florida sites" Royal Society Open Science. Volume 6. Issue 10 [The Royal Society]
2019年11月4日(月)
- 岡山県
- 津山市・桑山古墳群(くわやまこふんぐん)の1〜4号墳は6世紀中ごろの円墳。石室内から装身具や武器類が出土。岡山県古代吉備文化財センターの調査。11/6-7現地説明会。[山陽新聞]
- 韓国
- 忠清北道 堤川市 松鶴面 浦田里のチョムムマル洞窟を一般公開に向けて2021年までに整備へ。旧石器時代のサル・シカ・アイエナ・サイの化石、熱帯・亜熱帯植物化石出土。[ハンギョレ]
- 中国
- 河北省 邢台市 邢台県 竜泉寺郷 柳林村で、金時代・1189年の墳墓。磚積みのドーム天井で、二十四孝の故事の壁画と、「大定廿九年九月二十八日記之」の銘文あり。[中国新聞網]
- フィンランド
- オーランド島(Åland)沖のバルト海に沈むスウェーデン船「S/S Kyros」から、フランス製コニャック900本を引き揚げ。第一次世界大戦中、ロシア皇帝ニコライ2世(Николай II;Nicholas II;1868〜1918年;在位1894〜1917年)のためにフランスからロシアのペトログラート(Петроград)まで中立国スウェーデン領内を運搬中の1917年5月19日に、ドイツ軍の潜水艦に臨検を受け、沈没。[The Local Sweden]
- UK(イングランド)
- バーミンガム(Birmingham)のパーク・ストリート墓地(Park Street burial ground)で人骨6500体。1810〜1873年、都市の拡大期に、ブルリングの聖マーチン教会(St Martin’s-in-the-Bullring)に収まりきらなくなった遺体を埋める。多くの人骨に壊血病(scurvy)やくる病(rickets)、感染症、関節病、歯の病気など、19世紀の典型的な都市の汚染を示す。MOLA Headlandの調査。[Current Archaeology]
- アイルランド
- ブルー・ナ・ボーニャ遺跡群(Brú na Bóinne)を流れるボイン川(The River Boyne)の河床で新石器時代の丸木舟。近隣のニューグレンジ羨道墳(Newgrange)やノウス羨道墳(Knowth)の築造に利用したものか。UCD School of Archaeologyとアルスター大学(Ulster University)の調査。[The Journal]
▼ミーズ州(Contae na Mí;County Meath)
2019年11月3日(日)
- マルタ
- マルタ沖の地中海の海底400フィートで、第二次世界大戦中の英国海軍の潜水艦アージ(HMS Urge)を発見。[The Maritime Executive]
- UK(イングランド)
- ダラム州(County Durham)セッジフィールド(Sedgefield)のビショップ・ミドルハム(Bishop Middleham)で、12世紀の司教領の生活を示す遺物。ダラム司教(Prince Bishops of Durham)は宮殿や城などを多数所有していた。Dig Venturesの調査。[The Northern Echo]
- UK(イングランド)
- ブリックミード遺跡(Blick Mead)で石器7万点以上と、儀式用のプラットフォーム。中石器時代・10000年前に祭祀用の重要な場所だった。[The Telegraph]
2019年11月2日(土)
- 福島県
- 川俣町・前田遺跡で縄文時代後期末葉〜晩期前葉の柱穴約200基。大型建物が建っていた可能性。公益財団法人福島県文化振興財団の調査。[福島民友新聞]
- 福岡市
- 博多区・博多遺跡群の冷泉小学校跡地で、11世紀後半〜12世紀前半の港の護岸の可能性がある石積み遺構。同遺跡群内で同時代の港とみられる遺構は初。福岡市11/1発表。[毎日新聞]
- 大分県
- 臼杵市・臼杵城跡の石壁に、「十」形の彫り込みなどのいたずら。[西日本新聞]
- 中国
- 浙江省 安吉県 遞鋪街道 古城村で、春秋時代晩期・2500年前の「越」国の貴族墓。[新華社]
- ギリシャ
- クレタ島(Κρήτη;Crete)沖の小島フリシ島(Χρυσή;islet of Chrysi)で、ミノス文明(Μινωικός πολιτισμός;Minoan civilization)・紀元前1500年の集落。赤や紫の染料を作るための大量の貝殻出土。古代ギリシャ語でポルフィラ(πορφύρα;porfyra)=貝紫。染料産業が発達していたことを実証。[Greek Reporter]
- ドイツ
- ノルトライン=ヴェストファーレン州(Nordrhein-Westfalen) ノイェンキルヒェン(Neuenkirchen)の聖マルガレータ教会(Kirche St. Margareta)前で、大量の人骨。ヴェストファーレン=リッペ地方連合(Landschaftsverband Westfalen-Lippe (LWL))の調査。
Archäologen entdecken Gräber in Neuenkirchen[Archaeologie Online]
▼ノルトライン=ヴェストファーレン州(Nordrhein-Westfalen)シュタインフルト郡(Kreis Steinfurt) - スペイン
- タラゴナ県(Província de Tarragona)カラフェイ(Calafell)のフォラダダ洞窟(Cova Foradada)で、シャテルペロン文化(Chatelperronian culture;Châtelperron)・39000年前のイベリアカタシロワシ(Aquila Adalberti;Spanish Imperial Eagle)の指骨(phalange)。指骨をワシの脚から取り外したときのカットマークあり。食用ではなく、指骨を得ること自体が目的。ネアンデルタール人(Neanderthals)はワシの指骨をペンダントなど象徴的な装身具として用いた。12万年前〜4万年前の南ヨーロッパで広く行われた習慣の可能性。
The last Neanderthal necklace[Universitat de Barcelona]
この洞窟の中でワシや猛禽類の骨は12個しか出ず、うち7つはつま先で1つは指骨。調理の痕跡はなく、指骨を得ること自体が目的。
A toe bone hints that Neandertals used eagle talons as jewelry[ScienceNews]
論文 A. Rodríguez-Hidalgo, J. I. Morales, A. Cebrià, L. A. Courtenay, J. L. Fernández-Marchena, G. García-Argudo, J. Marín, P. Saladié, M. Soto, J.-M. Tejero and J.-M. Fullola "The Châtelperronian Neanderthals of Cova Foradada (Calafell, Spain) used imperial eagle phalanges for symbolic purposes" Science Advances Vol. 5, no. 11 [Science Advances]
▼カタルーニャ州(Cataluña) - ノルウェー
- Solørのヴァイキング墓地で見つかった女性は、大量の武器とともに葬られ、彼女自身も顔に刀傷を負っていたことから、女性戦士と推定。傷には治癒の跡があり、死因かどうかは不明。[The Guardian]
2019年11月1日(金)
- 神奈川県
- 山北町・河村新城跡で、戦国時代の堀や鉄砲の弾など。公益財団法人かながわ考古学財団の調査。11/30現場見学会。[公益財団法人かながわ考古学財団]
- 沖縄県
- 那覇市・首里城の火災により、尚家の関係資料など少なくとも400点以上が焼失。[時事通信]
- 韓国
- 昌寧郡 兎川里土器窯跡で、窯跡1基と土取場、灰原、排水路など。窯跡は4世紀後半〜5世紀初め。長さ15mで、加耶の土器窯として最大規模。大型土器を専門的に焼いた窯。昌寧郡による「非火加耶歴史文化復元事業」の一環としての調査。東亜細亜文化財研究院の調査。11/6現地説明会。[嶺南考古学会]
- パレスチナ(ヨルダン川西岸地区)
- サマリア(Samaria)のシロ遺跡(Shiloh)で、古代の祭壇の角。ヘブライ語聖書「列王記」第2章28節の祭壇の角に当たるか。[JForum]
- トルコ
- マルディン県(Mardin il)ダルゲチト郡(Dargeçit)で、新石器時代・11000年前の神殿とみられる建築。小石を積み、粘土で床を貼る。石板4基が立つ。[Yeni Şafak]
- イタリア
- テッラチーナ(Terracina)のモンテ・サンタンジェロ(Monte Sant'Angelo)の丘で、小さな神殿を伴う聖域。湾とアッピア街道(Via Appia)を見下ろす場所。神殿は紀元前2世紀に建造。ラティウム地域(Latium)で最古のヘレニズム様式の神殿。ラティウムがローマに征服される以前、ギリシャ都市と接触していたことを示す。
Ein kosmopolitischer Ort[Ludwig-Maximilians-Universität München
▼ラツィオ州(Regione Lazio)ラティーナ県(Provincia di Latina) - UK(イングランド)
- グロスタシャー州(the county of Gloucestershire)のディーンの森(Forest of Dean)にあるタイデナム村(Tidenham)で、青銅器時代・紀元前2500年〜前1500年の環状の積石リングケルン(ring cairn)。直径25m、幅5mの堤を設け、上部には石灰岩の立石10基以上。LiDARによる調査。リングケルンはダービーシャー州(the county of Derbyshire)、ノーサンバーランド州(the county of Northumberland)、ウェールズ(Wales)には知られているが、グロスタシャー州での確認は初。[BBC]
- UK(イングランド)
- ノーサンプトンシャー州(the county of Northamptonshire)で、パブの屋根裏からヴィクトリア朝(Victorian)・19世紀の魔除けの「魔女の便」(witch bottle)。内部には釣り針、ヒトの歯、ガラスと液体を入れる。[BBC]
- UK(イングランド)
- スタッフォードシャーの埋納品(Staffordshire Hoard)は、最大規模のアングロサクソンの埋納品。金製品700点。軍事的な色彩が強い。マーシア王国(Mercia)が7世紀中ごろに、ノーサンブリア(Northumbria)、イースト・アングリア(East Anglia)、ウェセックス(Wessex)のいずれかと戦って得た戦利品と推定。マーシア王ペンダ(Penda)の頃に当たる。[The Independent]
- UK(イングランド)
- エセックス州(the county of Essex)サフラン・ウェルデン(Saffron Walden)近くのブロックステッド(Broxted)で、ローマ支配の末期・300〜399年の、紫水晶をはめた金の指輪。2017年に金属探査で発見。大きさからみて、女性か若い人用。[BBC]
▼エセックス州(the county of Essex)アトルズフォード(Uttlesford)
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