考古学のおやつ/NEWSLINK

2020年9月30日（水）

縄文人: 縄文人の歯髄から得られたDNAを用い、そこに含まれるウイルスのゲノム配列を決定。11種類のウイルスのゲノム配列が見つかる。
縄文人が感染していた古代ウイルスのゲノム配列を特定～縄文人ウイルスから解き明かすウイルス進化過程～
縄文人が感染していた古代ウイルスのゲノム配列を特定～縄文人ウイルスから解き明かすウイルス進化過程～[国立遺伝学研究所]
cf. Luca Nishimura, Ryota Sugimoto, Jun Inoue, Hirofumi Nakaoka, Hideaki Kanzawa-Kiriyama, Ken-ichi Shinoda & Ituro Inoue "Identification of ancient viruses from metagenomic data of the Jomon people" Journal of Human Genetics. 2020 September 30 [Journal of Human Genetics]
文化財防災センター: 国立文化財機構が10/1、災害から文化財を守る目的で、文化財防災センターを開く。[朝日新聞]
イスラエル: ガリラヤ（Galilee）で、第二神殿時代（Second Temple Period）・2000年前の儀式用の浴槽ミクワー（Mikveh）。重量57t。
2,000-year-old ritual bath uncovered in salvage archaeological excavations [Israel Ministry of Foreign Affairs]
イスラエル: 鉄器時代の300以上の土器の頸部の内径が8.85～8.97cmでほぼ一定であることから、手の幅を表す聖書記載の単位トファ（tefach）の長さを推定。[Haaretz]
ロシア: ヤマル半島（полуостров Ямал；Yamal peninsula）サレハルド（Салехард；Salekhard）のボリショイ・ポルイスキ・ソル湖（Lake Bolshoy Poluisky Sor）近くで、16世紀の墓。銅の鍋を頭に載せて葬られた6～7歳の少年。[The Siberian Times]
イタリア: モンタルト・ディ・カストロ（Montalto di Castro）の古代ヴルチ（Vulci）にあるポッジェット・メンガレッリ墓地（Poggetto Mengarelli）で、エトルリア（Etruscan）・2700年前の女王の墓。王冠などが出土。[Tuscia Web]
イタリア: サルデーニャ島（Sardegna；Sardinia）沖のタヴォラーラ島（Tavolara）にあるスパルマトレ・ディ・テッラ遺跡（Spalmatore di terra）で2011年～2013年に出土した土器を分析。地元産ではなく、ティレニア海（Mar Tirreno；Tyrrhenian Sea）中部沿岸のさまざまな産地に由来。トスカーナ（Toscana）やラツィオ（Lazio）を含むエトルリアの領域すべてを覆う。初期鉄器時代（Early Iron Age）・紀元前9～前8世紀にサルデーニャ島のヌラーゲ文化（Nuragic culture）の人々とイタリア半島のヴィッラノーヴァ文化（Villanovan culture）の人々間のある種の合意のもと、スパルマトレ・ディ・テッラ遺跡が交易の拠点となったと推定。ヴィッラノーヴァ文化は中部イタリアから北部イタリアにかけての、エトルリアの最初の段階の文化（proto-Etruscan）。従来から、ヌラーゲ文化の鉄器や土器はヴィッラノーヴァ文化の墓地から出土したことがあったが、ヴィッラノーヴァ文化の遺物がサルデーニャ島で出土することは少なかった。
ドイツ語Keramiken zeigen 3000 Jahre altes Handelsnetz
英語 Ceramics uncover 3000-year-old trading network [Eberhard Karls Universität Tübingen]
cf. Silvia Amicone, Kyle P. Freund, Paola Mancini, Rubens D'Oriano, Christoph Berthold "New insights into Early Iron Age connections between Sardinia and Etruria: Archaeometric analyses of ceramics from Tavolara" Journal of Archaeological Science: Reports. Volume 33. [ScienceDirect]
ドイツ: バーデン＝ヴュルテンベルク州（Land Baden-Württemberg）マンハイム市（Mannheim）のネッカラウ（Neckarau）で、11～12世紀にさかのぼる集落。16世紀には、木の柱と粘土の壁からなる住居。[Rhein-Necker-Zeitung]
ドイツ: ノルトライン＝ヴェストファーレン州（Land Nordrhein-Westfalen）ギュータースロー郡（Kreis Gütersloh）ハルセヴィンケル（Harsewinkel）で中世・9～12世紀の集落。9～10世紀の長さ37m、最大幅6.5mの建物の柱穴や、鉄滓出土。[Westfalen-Blatt]
ルクセンブルク: エシュ＝シュル＝アルゼット（Esch-sur-Alzette）で、エレルグロン（Ellergronn）とオーダン＝ル＝ティッシュ（Audun-le-Tiche）の間の森に中世の城。[Tageblatt]
フランス: パ＝ド＝カレー県（Pas-de-Calais）ルヴロワ（Rouvroy）で、鉄器時代1期・紀元前800年～前450年の鍛冶遺構が存在した可能性。[La Voix du Nord]
▼オー＝ド＝フランス地域圏（Hauts-de-France）パ＝ド＝カレー県（Pas-de-Calais）
UK（イングランド）: ケンブリッジシャー州（the county of Cambridgeshire）にあるアングロサクソン時代・6～7世紀地に築造された城壁、デヴィルズ・ダイク（Devil's Dyke）が、歩行者やイヌの糞のため劣化。[BBC]
UK（イングランド）: シュロップシャー（the County of Shropshire）にあるミッチェルズ・フォールド（Mitchell's Fold）のストーンサークルに、木星（Jupiter）や土星（Saturn）の位置を記録。青銅器時代の遺構。[FOX News]

2020年9月29日（火）

韓国: 慶州金鈴塚で出土した新羅の騎馬人物形土器は、水注として用いることが可能。コンピューター断層撮影で判明。そのほかの成果も含めて韓国・国立中央博物館の特別展「光の科学、文化財の秘密を明かす」で11/15まで公開。[聯合ニュース]
中国: 雲南省（Yunnan）滄源ワ族自治県（Cangyuan）の岩絵について、ウラン系列による年代測定。後期新石器時代・3800年前�2700年前と推定。
cf. Qingfeng Shao, Yun Wu, Edwige Pons-Branchu, Qian Zhu, Arnaud Dapoigny, Tingyun Jiang "U-series dating of carbonate accretions reveals late Neolithic age for the rock paintings in Cangyuan, southwestern China" Quaternary Geochronology [ScienceDirect]
クロアチア: コルチュラ島（Korčula）のルンバルダ（Lumbarda）で、ヘレニズム時代（Hellenistic）・紀元前4世紀末～前3世紀初めの巨大な貯水槽。10×17mで、現存する最大深さは3m半。アドリア海東岸にこれに匹敵するヘレニズム時代の建物はない。ルンバルダは、古代ギリシャ人の定着を示すルンバルダの決議文（Lumbarda Psephisma）の石碑が見つかった場所。[Croatia Week]
スペイン: 東南部のカステリョン・アルト遺跡（Castellón Alto）で出土した青銅器時代（Bronze Age）・エル・アルガール文化（Cultura argárica；Argar Culture）のヒト106人の歯を分析。5人の女性について、繊維やかご作りの糸や紐を作るため、歯を用いたことがわかる。青銅器時代における職業の専門化と男女の分業を示す。
cf. Marina Lozano, Sylvia A. Jiménez-Brobeil, John C. Willman, Lydia P. Sánchez-Barba, Fernando Molina, Ángel Rubio "Argaric craftswomen: Sex-based division of labor in the Bronze Age southeastern Iberia" Journal of Archaeological Science. [ScienceDirect]
ポルトガル: ラパ・ド・ピカレイロ遺跡（Lapa do Picareiro）で、41100年前～38100年前の地層からオーリニャック文化（Aurignacian）の石器。ユーラシア半島西端へのホモサピエンスの拡散は、従来知られていたよりも5000年古い。ホモサピエンスが南ヨーロッパに登場してから数千年以内に急速に拡散し、ネアンデルタール人が生き残っていたユーラシア大陸西端まで達していた。
UofL researcher leads team that discovered modern humans and Neanderthals possibly lived in the same area concurrently[University of Louisville]
cf. Jonathan A. Haws, Michael M. Benedetti, Sahra Talamo, Nuno Bicho, João Cascalheira, M. Grace Ellis, Milena M. Carvalho, Lukas Friedl, Telmo Pereira, and Brandon K. Zinsious "The early Aurignacian dispersal of modern humans into westernmost Eurasia" Proceedings of the National Academy of Sciences. first published September 28, 2020 [PNAS]
▼ラパ・ド・ピカレイロ遺跡関連記事→2020年8月28日
ノルウェー: ムーレ・オ・ロムスダール県（Møre og Romsdal）オルスタ（Ørsta）で、ヴァイキング時代（Vikingtida；Viking Age）・600～1000年の大型建物跡。長さ14m、幅7～8m、高さ推定10m。神殿と推定。キリスト教以前のオーディン（Odin）やトール（Tor；Thor）などの神をまつる。ノルウェーでこの種の遺構は初。ベルゲン大学博物館（Universitetsmuseet i Bergen）の調査。[NRK]

2020年9月28日（月）

高知県: 南国市・若宮ノ東遺跡で、弥生時代の住居跡、平安時代の井戸、室町時代の屋敷跡。公益財団法人高知県文化財団埋蔵文化財センターの調査。10/4現地説明会。[公益財団法人高知県文化財団埋蔵文化財センター]
▼若宮ノ東遺跡関連記事→2019年11月30日
福岡県: 苅田町・石塚山古墳で、後円部の頂上付近の6か所が何者かに掘り返される被害。苅田町教育委員会9/28発表。警察が文化財保護法違反の疑いで捜査。古墳時代前期の前方後円墳、130m。国史跡。[読売新聞]
インド: タミル・ナードゥ州（Tamil Nadu）トゥーットゥックディ県（Thoothukudi district；Tuticorin）・アディチャナルール遺跡（Adhichanallur）で、21本のパイプがつながったパイプライン、瓦、タミル・ブラフミー文字（Tamil-Brahmi）が書かれた土器、たばこ用パイプ、チェスのようなゲーム、人骨など出土。[The Times of India]
イラン: ロレスターン州（Ostān-e Lorestān；Luristan）ポレ・ドフタル郡（Pol-e Dokhtar）Miankoohで、各時代の遺跡192か所を認識。[Tehran Times]
トルコ: カスタモヌ県（Kastamonu il）アラチ郡（Araç）バシュキョイ村（Başköy）・カヒン・テペ遺跡（Kahin Tepe）で、先土器新石器時代（Aceramic Neolithic）・紀元前12,000年～前7000年の集落。黒海沿岸で、最古の祭祀場の可能性。[Hürriyet Daily News]
トルコ: イスタンブル県（İstanbul il）チャタルジャ（Çatalca）にある、東ローマ帝国（East Roman Empire）・1700年前の水路が、採石業者のダイナマイトで破壊の危機。37の村のムフタール（村長）が採石業者の行為をやめさせるよう当局に訴えたが、業者は保護区域での違法工事を継続し、文化自然遺産管理局の命令にも従わず。[Hürriyet Daily News]
スロバキア: トレンチーン（Trenčín）のトレンチーン城（Trenčiansky hrad；Trenčín castle）近くのブレジナ森林公園（Lesopark Brezina；forest park Brezina）で、鉄器時代・2200年前のケルト人が犠牲をささげた場所。土器片や骨。金属片や、土偶頭部出土。[The Slovak Spectator]
リトアニア: Raubiškiai村で、第二次世界大戦中の1945年2月にソ連の秘密警察に殺害されたセルギウシュ・コシュチャウコフスキ（Sergiusz Kościałkowskiら、ポーランド人パルチザン6名の遺体。[Express]
ポーランド: ルブシュ県（Województwo lubuskie；Lubusz）スウビツェ郡（Powiat słubicki；Słubice County）シフィエツコ（Świecko）で、シュベティヒ強制労働収容所（Lager Schwetig）でのナチスの強制労働で死亡した犠牲者の墓8基から遺体21体。[Gazeta Lubuska]
メキシコ: ユカタン州（Estado de Yucatán）内の5つの自治体でマヤ文明（Maya）のピラミッド6基発見。イサマル市（Izamal）・チャルトゥンハ遺跡（Chaltún Ha）では2基発見され、うち1基は高さ8m、長さ10m。ティシミン市（Tizimín）・クルバ遺跡（Kulubá）のピラミッドは高さ6m、長さ50m。メキシコ国立人類学歴史学研究所（Instituto Nacional de Antropología e Historia）の調査。[The Yucatan Times]
▼クルバ遺跡関連記事→2019年12月25日

2020年9月27日（日）

中国: 湖北省襄陽市（Xiangyang）・柿庄南朝墓（Shizhuang）から出土した、「五石散」と疑われる粉末を分析。石英（quartz）、明礬（alum）、カオリナイト（kaolinite）、硫黄（sulfur）、鍾乳石（stalactite）、青蒙石（lapis chloriti）を含み、魏晋南北朝時代に用いられた有名な薬「五石散」（Wushi Powder）に当たる可能性。
cf. Y. Qin, Y. Zhang, M. Yuan, J. Liu, H. Li "Analytical Study on the Suspected Wushi Powder Excavated from the Southern Dynasty Tombs in Xiangyang, Hubei, China" Archaeometry [Wiley Online Library]
中国: 陝西省西安市臨潼区驪山鎮・唐の華清宮の朝元閣遺跡で、保存状態の良い唐時代の建築遺構。高さ6mの版築基壇上に築く。朝元閣遺跡は華清宮のうち驪山禁苑の中心部にあり、最も規模の大きな建物群。[中国新聞網]
イラン: コルデスターン州（Ostān-e Kordestān；Kurdistan）サルヴァーバード郡（Sarvabad）で、パルティア時代（Parthia）の甕棺墓。2つの大きな甕をつなげて棺とする。人骨出土。肋骨の下に槍先があり、負傷して死んだ可能性。[Tehran Times]
トルコ: ムーラ県（Muğla il）ミラース郡（Milas）の古代都市エウロモス（Euromos）で、ビザンティン時代の墳墓の一部とみられるタイル、土器、墓標。[Daily Sabah]
ドイツ: ザクセン＝アンハルト州（Land Sachsen-Anhalt）フェルダーシュテット（Förderstedt）で、縄目文土器文化（Schnurkeramische Kultur；Corded Ware culture）・紀元前2800年～前2200年の墳墓7基。中期青銅器時代・紀元前1550年～前1200年の墳丘墓2基。後期青銅器時代・紀元前1200年～前750年の火葬墓。以前発見された後期青銅器時代～初期鉄器時代の土坑列（pit alignment）の続きも。
Gräber und Siedlungsspuren aus Jungsteinzeit und Bronzezeit[Archaeologie Online]
▼ザルツラント郡（Salzlandkreis）シュタースフルト（Staßfurt）
フランス: アブリ・デュ・マラ遺跡（Abri du Maras）での中期旧石器時代のネアンデルタール人（Neanderthals）による植物利用と石器の機能について研究。検出された植物内生真菌（endophytic fungi）からみて、炉の近くの床に湿地などの植物が敷かれていたと判明。また、石器からはハンノキの根を利用していたことがわかった。湿地や河岸の生態系はネアンデルタール人にとって好適だった。
cf. Yannick Miras, Delphine Barbier-Pain, Ana Ejarque, Elisabeth Allain, Ethel Allué, Juan Marín, Delphine Vettese, Bruce Hardy, Simon Puaud, Javier Mangado Llach, Marie-Hélène Moncel "Neanderthal plant use and stone tool function investigated through non-pollen palynomorphs analyses and pollen washes in the Abri du Maras, South-East France" Journal of Archaeological Science: Reports. Volume 33 [ScienceDirect]
▼アブリ・デュ・マラ遺跡関連記事→2020年7月27日

2020年9月26日（土）

中国: 山東省沂水県・跋山ダムの下流で、中期旧石器時代～後期旧石器時代・5万年前～3万年前の遺跡。動物化石のほか、フリント製石器、石英製石器出土。[新華社]
イスラエル: ベエルシェバ地域（Beersheva）のホルヴァート・ベテル遺跡（Horvat Beter）で、紀元前5千年紀後半の銅溶解遺構。炉、るつぼ、鉱滓が出土。鉛同位体により、100km以上離れたファイナーン（Faynan）の鉱石をもっぱら使用と判明。一方で、同時期の銅合金に関連した証拠は見られず、専門化が進んでいたことを示す。
cf. Dana Ackerfeld, Yael Abadi-Reiss, Omri Yagel, Yehudit Harlavan, Talia Abulafia, Dmitry Yegorov, Erez Ben-Yosef "Firing up the furnace: New insights on metallurgical practices in the Chalcolithic Southern Levant from a recently discovered copper-smelting workshop at Horvat Beter (Israel)" Journal of Archaeological Science: Reports. Volume 33 [ScienceDirect]
▼ベエルシェバ関連記事→2019年4月4日
トルコ: エディルネ（Edirne）で、3500年前のトラキア（Thracian）の岩の祭壇に、日時計。月や太陽の動きを観測した。[Anadolu Ajansı]
キプロス: ネアパフォス（Νέα Πάφος；Nea Paphos）の4世紀の邸宅「アイオーンの家」（Aion's House）で、1983年に見つかったモザイクに、キリスト教を批判する意味。ギリシャ神話のゼウス神（Ζεύς；Zeus）、カシオペア、サテュロスなどを描写しているように見せかけて、例えばヘルメスの膝に座るディオニュソス（Διόνυσος；Dionysus）は、聖母マリアの膝に座るイエスを揶揄している。4世紀はキリスト教信者が急増した時期に当たっている。批判者は3～4世紀の新プラトン主義（Neoplatonism）に基づいたとみられる。[Express]
アイルランド: ダブリン（Dublin）の発祥とされる黒い水たまり「ドゥヴ・リン」（Dubh Linn）で、9～10世紀の10～12歳のヴァイキングの子供（おそらく男児）の遺体。布に包まれて川に投げ込まれた。両肩を縛られ、鉄のバックルのようなものも伴い、暴力を示唆。[RTÉ]
アイルランド: ウェックスフォード県（County Wexford）ニュー・ロス（New Ross）のハイ・ヒル（High Hill）で、13世紀の長さ15mの建物跡。サントンジュ（Saintonge）から輸入された土器、瓦など。[New Ross Standard]
モロッコ: サフィ（Safi）沖で、紀元前2世紀、または青銅器時代・紀元前2700～前900年の遺跡。失われた都市ティーガーリーン（Tighalin）の可能性。[Morocco World News]

2020年9月25日（金）

大阪府: 島本町・尾山遺跡で、鎌倉時代の池跡。後鳥羽上皇が造営した水無瀬離宮の施設の一部、もしくは後鳥羽上皇に近しい貴族が関与した施設の可能。島本町教育委員会の調査。10/3現地説明会。
尾山遺跡発掘調査に伴う現地説明会の開催[島本町]
奈良県: 奈良市・興福寺鐘楼・東金堂院（平城第625次調査）で、鐘楼の創建当初の建物規模や構造を確認。再建の際はその位置や規模を踏襲しつつ繰り返し基壇を改修。鐘楼の四周には袴腰の基礎を抜き取った痕跡と考えられる素掘溝。袴腰が奈良時代の創建期までさかのぼる可能性。東金堂院の西面回廊で、五重塔の正面に開く門の規模と構造を確認。奈良文化財研究所の調査。9/28現地説明会。
興福寺鐘楼・東金堂院の発掘調査(平城第625次調査)[奈良文化財研究所]
中国: 東周から漢・紀元前770年～紀元後220年の青銅器に、錫で表面装飾する3種の技法。大英博物館所蔵の6点を分析。技法には錫を貼り付けるもの、アマルガムを使用するもの、加熱して焼き付けるものがあるが、地域や文様とは対応しない。
cf. Q. Wang "Tin‐rich surface decoration of Chinese bronzes: a case study of the British Museum collection" Archaeometry [Wiley Online Library]
アゼルバイジャン: ナヒチェヴァン自治共和国（Naxçıvan）シャルル県（Şərur）キズカラ遺跡（Qızqala）で出土した、中期青銅器時代～初期鉄器時代・紀元前2500年～前800年の動植物は、フレキシブルな農耕牧畜システムを示唆。ヤギとウシを牧畜し、冬はコムギやオオムギ、夏はキビを収獲。キズカラ遺跡では、中期青銅器時代～初期鉄器時代・紀元前2500年～前800年の防御性集落や、中期青銅器時代のクルガン墓が発掘されている。
cf. Hannah Lau, Lucas Proctor, Hilary Gopnik, Veli Bakhshaliyev "Agropastoralism in middle bronze through early iron age Naxçıvan: Zooarchaeological and paleoethnobotanical data from Qızqala" Journal of Archaeological Science: Reports. Volume 33 [ScienceDirect]
ドイツ: ニーダーザクセン州（Land Niedersachsen）オスナブリュック郡（Landkreis Osnabrück）ブラームシェ市（Bramsche）カルクリーゼ（Kalkriese）にあるトイトブルク森の戦い（Varusschlacht）の故地で、ローマ時代の鎧（Schienenpanzer）。鎧とともに拘束具（Fesselungsinstrument；Halsgeige）。出土状況から見て、ゲルマン人によって生け捕りにされたローマ兵が、自ら持参した拘束具で拘束されていたか。[Süddeutsche Zeitung]
スウェーデン: ブレーキンゲ県（Blekinge län）セルヴェスボリ（Sölvesborg）で、石器時代・8400年以上前のヒトの墓に、イヌをともに葬る。[ABC News]
51棟からなる石器時代の集落の、建物の中に埋葬。イヌの埋葬としてスウェーデン国内では最古。[The Local Sweden]
エジプト: ギザ（Giza）の古代都市メンフィス（Memphis）近くのピラミッドが、新たに建設予定の道路による交通増加により毀損や、盗難被害などの恐れ。[Al-Monitor]
ネアンデルタール人: ネアンデルタール人（Neanderthals）3人とデニソワ人（Denisovans）2人のY染色体（Y chromosome）を解読。ネアンデルタール人のY染色体は、デニソワ人よりも現代人に近い。ネアンデルタール人は現代人から男性の性染色体を受け入れ、Y染色体が完全に入れ替わった。
Y chromosomes of Neandertals and Denisovans now sequenced[Max-Planck-Gesellschaft]
cf. Martin Petr, Mateja Hajdinjak, Qiaomei Fu, Elena Essel, Hélène Rougier, Isabelle Crevecoeur, Patrick Semal, Liubov V. Golovanova, Vladimir B. Doronichev, Carles Lalueza-Fox, Marco de la Rasilla, Antonio Rosas, Michael V. Shunkov, Maxim B. Kozlikin, Anatoli P. Derevianko, Benjamin Vernot, Matthias Meyer, Janet Kelso "The evolutionary history of Neanderthal and Denisovan Y chromosomes" Science. Vol. 369, Issue 6511, pp. 1653-1656. [Science]

2020年9月24日（木）

青森県: 南部町・聖寿寺館跡（しょうじゅじたてあと）で、武家屋敷跡とみられる溝と堀に囲まれた方形区画。城館の中に主殿とは別に武家屋敷があるのは珍しい。南部町教育委員会9/23発表。[毎日新聞]
愛知県: 北設楽郡設楽町・上ヲロウ・下ヲロウ遺跡（かみおろう・しもおろういせき）で、弥生時代中期後葉の竪穴建物跡など。建物跡の周囲には周堤。愛知県埋蔵文化財センターの調査。
保存状態の良い弥生時代の竪穴建物跡（たてあなたてものあと）群が設楽町の上ヲロウ・下ヲロウ（かみおろう・しもおろう）遺跡で発見されました[愛知県]
大阪府: 羽曳野市と藤井寺市にまたがる陵東遺跡（みささぎひがしいせき）で、古墳時代前期の竪穴建物1棟、井戸2基。古代の掘立柱建物。古代の溝の中から5世紀後半～6世紀初頭の人物埴輪3体男子像・盾持人・力士。大阪府教育庁の調査。
古墳時代前期と古代の集落跡及び三体の人物埴輪を発見[大阪府]
韓国: 京畿道で朝鮮王朝の胎室（胎封）30か所確認。うち10か所は初の確認。胎室は、王室の子孫の出産の後、その胎盤やへその緒を安置して石碑を立てた場所。その子が後に王となると、胎室をさらに装飾して胎封とする。[NEWSIS]
韓国: 全羅北道長水郡白華山古墳群で、8号墳の埋葬部から加耶時代の鍛冶具出土。鉄器を鍛造するための槌や鉄鉗、金床。湖南地方の加耶古墳では初めての発見。[聯合ニュース]
イスラエル: ネゲヴ砂漠（Negev）にあるラマト・ハリフ遺跡（Ramat Harif）の終末期旧石器時代後半（Late Epipaleolithic）・ハリフ文化（Harifian）・12650/12500年前～11650年前の大規模な動物相について研究。アイベックスとガゼルの幼生の割合が高い。地中海沿岸のナトゥーフ文化の遺跡ほどではないが、集中的に遺跡が使用されており、ネゲブ砂漠は終末期旧石器時代後半に最も盛んに使用された。
cf. Natalie D. Munro, Roxanne Lebenzon, Avi Gopher, A. Nigel Goring-Morris "Hunting in the Negev: Insights from the Late Epipaleolithic fauna of Ramat Harif" Journal of Archaeological Science: Reports [ScienceDirect]
イスラエル: キブツ・マアガン・ミケル（Kibbutz Ma’agan Michael）沖の7世紀中ごろ～8世紀中ごろの難破船マアガン・ミケルB（Ma'agan Mikhael B）で、三角帆をもつ帆船（lateen‐rigged vessel）に特徴的なマストヘッドの部品や、帆の一部とみられる羊毛の繊維。レバント全域と、おそらくはエジプト、キプロスと交易。[The Jerusalem Post]
cf. Maayan Cohen, Deborah Cvikel "Rigging of the Ma‘agan Mikhael B shipwreck (7th–8th centuries AD): new finds" The International Journal of Nautical Archaeology [Wiley Online Library]
▼マアガン・ミケルB難破船関連記事→2020年7月27日
トルコ: デニズリ県（Denizli）ベイジェスルタン（Beycesultan）で、4000年前の織物工場（textile mill）。手織り機（handloom）と繊維出土。後期銅石器時代から後期青銅器時代に及ぶ遺跡。[Anadolu Ajansı]
トルコ: カラビュック県（Karabük il）エスキパザル郡（Eskipazar）の古代都市ハドリアノポリス（Hadrianopolis）は、後期銅石器時代（Late Chalcolithic）・5500年前までさかのぼる。従来は後期ヘレニズム時代（Late Hellenistic）・紀元前1世紀に建設されたと考えられていた。[Daily Sabah]
▼ハドリアノポリス関連記事→2019年12月27日
ギリシャ: ペロポネソス半島（Πελοπόννησος；Peloponnesos）キラーダ湾（Κοιλάδα；Kiladha）ランバヤナ海岸（Λαμπαγιαννά；Lambayanna）沖のエーゲ海で青銅器時代・紀元前2500年の建物跡、舗装道路や土器などの遺物。[Express]
スロベニア: ザゴルニエ・ラドヴァニエ（Zgornje Radvanje）で、初期銅石器時代（Early Copper Age）のランプ2個。有機物の分析で燃料は亜麻仁油と動物脂肪。一方の遺物に残る炭化物は植物繊維で、ランプの芯。
cf. Bine Kramberger, Nives Ogrinc, Doris Potočnik, Jože Grdadolnik “The multi-disciplinary study of Early Copper Age lamps from Zgornje Radvanje (NE Slovenia)” Quaternary International [ScienceDirect]
ドイツ: ノルトライン＝ヴェストファーレン州（Land Nordrhein-Westfalen）パーダーボルン郡（Kreis Paderborn）ビューレン（Büren）のヴェーヴェルスブルク（Wewelsburg）で新石器時代（Jungsteinzeit）の石棺墓（Steinkistengrab）。[Neue Westfälische]
スペイン: バレンシア州（Comunitat Valenciana）サグント（Sagunto）の考古学博物館が所蔵するローマ時代のアンフォラ（amphora）をさまざまな方法で分析。型式学的に同定されている20点と未分類の27点を分析した結果、未分類のサンプルの大半を同定することに成功。
cf. Mirco Ramacciotti, Gianni Gallello, Daniel Navarro-Martos, Antonio Doménech-Carbó, Clodoaldo Roldán, Emilia Hernández, Salvador Garrigues, Agustín Pastor "An innovative multi-analytical approach based on spectroscopic and electrochemical techniques to study a complex Roman amphorae collection" Applied Clay Science. Volume 198. [ScienceDirect]
スペイン: マラガ（Málaga）の市街地でローマ時代（época romana）の城壁、イスラーム時代（época musulmana）の市街地と墳墓、16世紀に建ったサンタ・アナ（hospital de Santa Ana）病院の遺構。開発か現地保存か未決定[SUR]
USA: バーモント州（State of Vermont）バーリントン（Burlington）で、 1812年の米英戦争（War of 1812）で戦死した兵士を埋葬したと見られる遺体。周辺にも同様の遺体が埋まっている可能性。米英戦争中、バーリントンには大規模な野戦病院があった。[VPR]

2020年9月23日（水）

奈良県: 奈良市・興福寺の北円堂（鎌倉時代に再建）と南円堂（江戸時代に再建）は、地震の時に異なる動き。北円堂は円を描くように揺れるが、南円堂は向拝が存在するため不規則に揺れる。藤田香織・東京大学大学院教授の研究。[朝日新聞]
韓国: ソウル市鍾路区清進洞での発掘成果を紹介する特別展「発掘、その後：清進地区」を、漢城百済博物館が9/25-11/29オンライン開催。[聯合ニュース]
韓国: 慶尚南道昌原市で、三国時代・4世紀の大規模な木槨墓群が、第2安民トンネル建設予定地内にあるため、消滅の危機。木槨墓1500基。加耶全盛期の海上中継貿易の拠点。[ハンギョレ]
イラン: チャーハク遺跡（Chahak）で、11世紀にるつぼ鋼に意図的にクロムを混ぜ、クロム鋼（chromium steel）を作った証拠。ビールーニー（Biruni、フワーリズミー、10～11世紀）が記述した謎の化合物rusakhtajも、クロム鉄鉱（chromite）を指していた可能性。
cf. Rahil Alipour, Thilo Rehren, Marcos Martinón-Torres "Chromium crucible steel was first made in Persia" Journal of Archaeological Science [ScienceDirect]
トルコ: マルディン県（Mardin il）ギョクタシュ村（Göktaş）で、396年に建てられた教会からモザイク出土。古代シリア文字のエストランゲロ体（Estrangelo）で9行の銘文。さらに動物文、幾何学文、狩猟文など。[Anadolu Ajansı]
▼マルディン県（Mardin il）デリク郡（Derik）ギョクタシュ村（Göktaş）
イタリア: エミリア＝ロマーニャ州（Regione Emilia-Romagna）フォルリ＝チェゼーナ県（Provincia di Forlì-Cesena）ガッテーオ（Gatteo）で、東方化様式時代（Orientalizing Age）・紀元前8世紀末～前7世紀前半の火葬墓地。共和政ローマ～古代末の防御施設と駐屯地。[Living Cesenatico]
イタリア: シチリア州（Sicilia、Sicily）ファヴィニャーナ島（Favignana）のオリエンテ洞窟（Grotta d’Oriente）で出土した中石器時代（Mesolithic）・9377±25年前の人骨オリエンテB（Oriente B）から新たにDNAを採取し、U2′3′4′7′8′9ヘレログループに属すると判明。後期旧石器時代のオリエンテC（Oriente C）や初期中石器時代のウッツォ洞窟（Grotta dell’Uzzo）の人骨とも遺伝的なつながり。U2′3′4′7′8′9ヘレログループをもつ後グラヴェット文化（Epigravettian）の狩猟採集民が、イタリア半島から最終氷期最盛期（Last Glacial Maximum、LGM）にできた一時的な陸橋でシチリアに渡ったと推測。
cf. Alessandra Modi, Giulio Catalano, Giuseppe D’Amore, Sylvia Di Marco, Martina Lari, Luca Sineo, David Caramelli "Paleogenetic and morphometric analysis of a Mesolithic individual from Grotta d’Oriente: An oldest genetic legacy for the first modern humans in Sicily" Quaternary Science Reviews. Volume 248 [ScienceDirect]
スペイン: カスティーリャ＝ラ・マンチャ州（Castilla-La Mancha）グアダラハラ県（Provincia de Guadalajara）ラ・マリア岩陰遺跡（La Malia）で、後期旧石器時代（Upper Paleolithic）の最古段階と、ソリュートレ文化（Solutrean culture）の2時期の石器や獣骨。
El abrigo de La Malia, una ventana al Paleolítico superior del interior de la península ibérica
英語 La Malia site, a window onto the Upper Paleolithic in the Iberian Peninsula interior [Centro Nacional de Investigación sobre la Evolución Humana, CENIEH]
スペイン: ガリシア州（Galicia）ビミアンソ自治体（Vimianzo）カンベーダ教区（Cambeda）のオガス（Ogas）にあるアス・バレイラス城（castro de As Barreiras）で鉄器時代末期の大量の土器やローマ時代の建材。[La Voz de Galicia]
アイルランド: ミーズ州（Contae na Mí；County Meath）ドロヘダ（Drogheda）のビーモア（Beamore）で、中世・13世紀のシトー派修道院に、サワードウ・ブレッド（sourdough bread）の工房や、水道システム、トイレ。鍵、ウシ、ヒツジ、ネコ、イヌの骨、農作物などが出土。フランスのノルマンディーから来たシトー会修道士30～50人が、ここで自給自足の生活を行っていた。[IrishCentral]
エジプト: 古代エジプトで、ミイラとして神に捧げられた大量のトキなどの鳥は、野生の鳥を捕獲したもの。フランス、リヨンにあるコンフリュアンス博物館（Musée des Confluences）所蔵の20羽から得たサンプルで食生活を分析し、ヒトのミイラの場合よりも多様性が大きかったため、飼育されたものではないと判定。墓の壁画にも描かれているような大規模な狩りが行われていた。
フランス語 Des oiseaux sauvages comme offrandes aux dieux égyptiens
英語 Wild birds as offerings to the Egyptian gods[Centre National de la Recherche Scientifique]
cf. Marie Linglin, Romain Amiot, Pascale Richardin, Stéphanie Porcier, Ingrid Antheaume, Didier Berthet, Vincent Grossi, François Fourel, Jean-Pierre Flandrois, Antoine Louchart, Jeremy E. Martin & Christophe Lécuyer "Isotopic systematics point to wild origin of mummified birds in Ancient Egypt" Scientific Reports. volume 10, Article number: 15463 (2020) [Scientific Reports]
メキシコ: ユカタン州（Estado de Yucatán）マヤパン遺跡（Mayapán）で、後古典期（Postclassic）の、金属生産に用いられた羽口（tuyère；blowpipe）。スペイン人到来以前のメソアメリカで羽口が発見されたのは初。南米大陸から西メキシコに金属がもたらされたとき、狩猟民の吹矢の伝統が羽口に応用されたと推定。
cf. Jennifer L. Meanwell, Elizabeth H. Paris, Carlos Peraza Lope, Linda M. Seymour, Admir Masic "Blowpipes and their metalworking applications: New evidence from Mayapán, Yucatán, Mexico" PLoS ONE 15(9) [PLOS ONE]

2020年9月22日（火）

新潟県: 村上市・平林城跡の中曲輪で、城内の通路跡。[NHK (@nhk_news)]
ドイツ: ザクセン＝アンハルト州（Land Sachsen-Anhalt）ブリュッケン・ハックプフュフェル（Brücken-Hackpfüffel）で、民族移動時代（Great Migration）・480～530年のゲルマン人首長の墓。釜を囲む6人の女性の遺体を伴う。首長の遺体は見つからず、おそらく中央の釜の中に遺灰を納める。[Daily Mail]
▼ブリュッケン・ハックプフュフェル関連記事→2020年9月18日
フランス: アラス（Arras）のジョルジュ・オフェル通り（rue Georges Auphelle）で、後期ローマ帝国（Bas-Empire）・4世紀の鉛棺出土。400kg。聖アンデレ十字（croix de saint André）を表す。鉛棺はアラス市内で4例目で、遺存しているものとして唯一。[L'Avenir de l'Artois]
▼オー＝ド＝フランス地域圏（Hauts-de-France）パ＝ド＝カレー県（Pas-de-Calais）
UK（スコットランド）: エディンバラ（Edinburgh）の邸宅キャンモ・エステート（Cammo Estate）の召使小屋（Cottage）で、第一次世界大戦以前の家政婦マーガレット・ライト（Margaret Wright）にかかわる遺物。[Edinburgh Evening News]

2020年9月21日（月）

京都府: 城陽市・久津川車塚古墳（くつかわくるまづかこふん）で、南西端の最下部と、南端部テラスを確認。テラスには埴輪4体の基部。5世紀前半の前方後円墳。城陽市教育委員会の調査。[毎日新聞]
▼久津川車塚古墳関連記事→2019年8月30日
兵庫県: 淡路市・釜口沖の海底から、古墳時代～鎌倉時代のものとみられる土器。[神戸新聞]
韓国: 慶尚北道慶州市路西洞の金冠塚は、長さ48.5m、高さ12.1mと推定。積石部と墓壙の大きさを、天馬塚や瑞鳳塚と比較し、推算。金冠塚は新羅の王族の墓。[文化日報]
中国: 山東省浜州市博興県・疃子遺跡で、晩唐の墓7基。うちM1号墳では墓誌が出土しｍ853年と判明。また、北朝～隋の建物、井戸、陶窯など。[中国社会科学院考古研究所]
中国: 山西省五寨県で元時代の彩色壁画墓
山西五寨発現元代壁画墓[中国社会科学院考古研究所]
▼忻州市
中国: 内モンゴル自治区鑲黄旗・乃仁陶勒盖遺跡で、新石器時代早期・裕民文化・8400年前～7600年前の大規模な集落遺跡。住居跡270棟。[中国新聞網]
タイ: プーケット島（Phuket）南方沖150kmのマラッカ海峡（Strait of Malacca）の海底で、第二次世界大戦当時の米軍の潜水艦グレナディアー（USS Grenadier）を発見。グレナディアーは1943年4月に日本軍の爆撃を受け、乗組員76名は捕虜となって2年以上拷問などの苦痛を受け、うち4名は生還できなかった。[Navy Times]
インド: ケーララ州（Kerala）コーチ市（Kochi）エルナクラム（Ernakulam）のパッタナム（pattanam）で、ギリシャ、ローマとのつながりを示す遺物。瑪瑙にスフィンクスを刻んだ印章用指輪（seal ring）と、ローマ風の髪型の男性像頭部。[The Hindu]
イラン: 東アーザルバーイジャーン州（Ostān-e Āzarbāyjān-e Sharqī；East Azarbaijan）ボスターナーバード郡（Bostanabad）アンバルダラン村（Anbardaran）で、石製のヒツジ。勇気の象徴として、墓石の上に置くもの。[Tehran Times]
イタリア: ローマのコロッセオ（Colosseo）の柱に、アイルランド人旅行者がイニシャルを刻み、告発される。[La Repubblica]
ドイツ: ラインラント＝プファルツ州（Land Rheinland-Pfalz）トリーア（Trier）のルクセンブルガー通り（Luxemburger Straße）で、ローマ時代の集落。地下室、井戸、城壁など。ケルン（Köln）方面とガリア／ランス（Reims）方面の道路が交差する場所。ライン州立博物館（Rheinisches Landesmuseum Trier）の調査。[SWR]
フランス: アンドル＝エ＝ロワール県（Le département d'Indre-et-Loire）トゥール（Tours）のヴェーニェ（Veigné）にあるヴォーグルドン集落（Vaugourdon）で、ガロ=ローマ時代・2世紀の、レンガとモルタルで作られたワイン造りの桶。北フランスでは最古の例。近隣では1世紀、2世紀、3世紀の邸宅跡。国立予防考古学研究所（INRAP: Institut national de recherches archéologiques préventives）の調査。[la Nouvelle République]
▼サントル＝ヴァル・ド・ロワール地域圏（Centre-Val de Loire）
スペイン: マラガ県（Provincia de Málaga）アンテケーラ（Antequera）のメンガ・ドルメン（Dolmen de Menga；Menga Dolmen）近くで、新石器時代の祭祀遺構とヒトの頭蓋骨2個。この地域最古の巨石墓の可能性。[The Olive Press]
エジプト: サッカラ（Saqqara）で、竪穴からさらに14基の木棺出土。2500年前。当初の彩色が残る。合計27基に。[Ahram Online]

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