考古学のおやつ/NEWSLINK

2021年7月31日（土）

沖縄県: 首里城の正殿、瑞泉門、崇元寺石門を1877年5月16日に撮影した写真を入手。正殿の写真は最古。仏海軍巡洋艦ラクロシュトリ号で那覇に寄港したジュール・ルヴェルテガ海軍中尉が撮影。[沖縄タイムス]
中国: 寧波（Ningbo）の大榭遺跡（Daxie）で出土した新石器時代の動物遺体を分析。野生動物は多いが家畜は少ない。また、海産物も多く利用しており、魚が供給され、製塩も発達。新石器時代後期の島嶼での小規模遺跡の自給自足の生活は、良渚遺跡の拠点集落とも緩やかに結びついていた。
▶ Xuchu Zhu, Ningning Dong, Shao Lei & Jing Yuan (2021) Island Life: A Zooarchaeological Study of the Daxie Site, China. Environmental Archaeology. [Taylor & Francis Online]
北マケドニア: オフリド湖（Охридско Езеро；Liqeni i Ohrit；Lake Ohrid）東岸グラディシュテ（Градиште；Gradište）のプロチャ・ミコフ・グラド（Плоча-Миков Град；Ploča Mičov Grad）で見つかった保存状態の良い木材について年輪年代推定。新石器時代・紀元前5千年紀中ごろ、青銅器時代・紀元前2千年紀、紀元前1800年、紀元前1400年、紀元前1300年に建設に伴う木の杭が多数存在。
cf. Albert Hafner, Johannes Reich, Ariane Ballmer, Matthias Bolliger, Ferran Antolín, Mike Charles, Lea Emmenegger, Josianne Fandré, John Francuz, Erika Gobet, Marco Hostettler, André F. Lotter, Andrej Maczkowski, César Morales-Molino, Goce Naumov, Corinne Stäheli, Sönke Szidat, Bojan Taneski, Valentina Todoroska, Amy Bogaard, Kostas Kotsakis, Willy Tinner "First absolute chronologies of neolithic and bronze age settlements at Lake Ohrid based on dendrochronology and radiocarbon dating" Journal of Archaeological Science: Reports, Volume 38, August 2021, 103107 [ScienceDirect]
ドイツ: シュテンダール郡（Landkreis Stendal）インゼル（Insel）で後期青銅器時代・ラウジッツ文化（Lausitzer Kultur；Lusatian culture）・3000年前の骨壺70基。墳墓200～250基が存在すると推定。[Allgemeine Zeitung]
▼ザクセン＝アンハルト州（Land Sachsen-Anhalt）
フランス: グラン・テスト地域圏（Grand Est）モゼル県（Moselle）ヴォワピー（Woippy）で、初期新石器時代・線帯文土器（culture du Rubané；Linear Pottery culture）・紀元前5300年～前4950年の建物跡。また、ガロ＝ローマ時代・3～4世紀の邸宅。5部屋からなる母屋と、高温浴室カルダリウム（caldarium）、微温浴室テピダリウム（tepidarium）、冷浴室フリギダリウム（frigidarium）からなる浴場。古代都市ディウォドルム・メディオマトリコルム（Divodorum Mediomatricorum）の近郊に当たる。
Un site d’habitats du Néolithique et une villa gallo-romaine à Woippy (Moselle)[INRAP: Institut national de recherches archéologiques préventives]
フランス: シェール県（Cher）シャトーメイヤン（Châteaumeillant）のオッピドゥム（oppidum）で出土した紀元前2世紀～前1世紀のドレッセル1式（Dressel I）アンフォラに残る有機物の遺存体を分析。シリング酸（syringic acid）、安息香酸（benzoic acid）、コハク酸（succinic acid）、バニリン酸（vanillic acid）が検出され、ワインが入っていたことを示す。マツ科（Pinaceae）とヒノキ科（Cupressaceae）の樹脂は、アンフォラの防水のためのものか、あるいはワインの添加剤と推定。
cf. Hitomi Fujii, Sophie Krausz, Fabienne Olmer, Carole Mathe, Cathy Vieillescazes "Analysis of organic residues from the Châteaumeillant oppidum (Cher, France) using GC–MS" Journal of Cultural Heritage, Volume 51, September–October 2021, Pages 50-58 [ScienceDirect]
▼サントル＝ヴァル・ド・ロワール地域圏（Centre-Val de Loire）
UK（イングランド）: ウィルトシャー州（the county of Wiltshire）ストーンヘンジ（Stonehenge）でのトンネル建設に関し、高等法院（High court）が差し止めの判決。遺跡内の個々の遺構への影響評価が十分でないと判断。反対派は、トンネルが世界遺産の範囲の外から始まるべきと主張していた。一方、この判決により、ストーンヘンジ付近の交通量や騒音の軽減は遅れることに。[The Guardian]
UK（イングランド）: 大マンチェスター州（Greater Manchester）ロッチデール（Rochdale）のタウンホール・スクエア（Town Hall Square）で、ヴィクトリア朝の建物や、ジンジャービアの瓶。[BBC]
USA: テキサス州（State of Texas）で、フランス、ロレーヌ地方（Lorraine）のムーズ県（Meuse）バル＝ル＝デュック（Bar-Le-Duck）で作られた19世紀のガラス製のジャム容器。[The Press Stories]
古典期マヤ: 古典期マヤ（Classic Maya）・250～900年の紛争に気候変化が与えた影響を評価。夏の気温上昇が紛争を悪化させる。しかし年間降水量の差は、特に影響しない。
cf. Mark Collard, W. Christopher Carleton, David A. Campbell "Rainfall, temperature, and Classic Maya conflict: A comparison of hypotheses using Bayesian time-series analysis" PLoS ONE 16(7): e0253043. [PLOS ONE]

2021年7月30日（金）

兵庫県: 明石市・太寺廃寺跡付近で、7世紀前半～11世紀後半の集落跡。飛鳥時代・7世紀前半の掘立柱建物、石製紡錘車、須恵器。奈良～平安時代では柱跡80基、播磨国府系瓦2点が見つかり、駅家と関連。明石市の調査。[神戸新聞]
島根県: 出雲市・旧海軍大社基地の跡地について、出雲市が滑走路跡の測量や写真・動画撮影などの記録を開発前に取る考え。必要経費を9月補正予算に計上し、土地を所有する事業者にも打診中。滑走路跡地には近年、新型コロナウイルスの影響で広島に行けず、平和学習を目的に訪れる市内外の小中学生が増えている。[山陰中央新報]
島根県: 津和野町・津和野城下町遺跡（つわのじょうかまちいせき）で、文化財保護法に基づく埋蔵文化財の発掘に関する手続を行わないまま島根県発注の急傾斜地崩壊対策工事が行われていた。出雲市・荻杼I遺跡（おぎとち1いせき）の問題の後、今年度の全事業個所について調査し、判明。
文化財保護法に基づく手続に関する不適切事案について（6月18日公表後の追加判明分）[島根県]
▼津和野城下町遺跡関連記事→2006年3月21日
韓国: 忠清南道扶余郡草村面草坪里で、青銅器時代の石蓋甕棺墓と石蓋土壙墓。松菊里遺跡から400m離れた同一丘陵上。[聯合ニュース]
韓国: 慶尚南道金海市・亀山洞支石墓（クサンドンしせきぼ）の地下から、木棺墓と土器2点（高杯と甕）。青銅器時代・紀元前1世紀の墓域と推定。石材は長さ10m、幅4.5m、高さ3.5m、重さ350t。従来、青銅器時代の墓域なのか、祭壇なのか、意見が分かれていた。[聯合ニュース]
▼亀山洞支石墓関連記事→2021年3月28日
▽今どき、紀元前1世紀を青銅器時代と呼ぶとはちょっと意外。
インド: テランガーナ州（Telangana State）ヤダドリ（Yadadri）で、巨石時代・紀元前2000年ごろのメンヒル。[Telangana Today]
トルコ: キュタヒヤ県（Kütahya il）チャウダルヒサール郡（Çavdarhisar）の古代都市アイザノイ遺跡（Αιζανοι；Aizanoi）で、ゼウス神（Ζεύς；Zeus）の神殿の入り口を発見。[Daily Sabah]
イタリア: ナポリ湾（Naples Harbour）で2016年の物理探査により発見された木造船は、1799年1月8日にフランス軍の攻撃に備えて沈められたブルボン朝の艦隊の1隻であるコルヴェット艦フローラ（Flora）と推定。ナポリ湾内での帆船の発見は初。
cf. Giovanni de Alteriis, Luigi Ombrato, Lucio Amato, Carmela Guastaferro, Alessandro Scuotto, Filippo Avilia, Salvatore Agizza, Filippo D’Oriano, Giorgio Ruta, Roberto Saggiomo & Enrico Angelo Stanco "The 1799 Bourbon Fleet Sunk in Naples Harbour and the Flora Corvette Shipwreck" International Journal of Nautical Archaeology [Taylor & Francis Online]
フィンランド: フィンランドのハンコ半島（Hanko）とエストニアのヒーウマー島（Hiiumaa）の間のフィンランド湾の水深85mで、昨年Badewanne社が発見した沈没船は、オランダ式帆船フライト（fluit）。船尾梁（transom）に白鳥の絵と「1636」の文字が刻まれていたため、1636年に建造と推定。[yle]
デンマーク: ヴォーデンボー城（Vordingborg Slot；Vordingborg Castle）の堀から2012年に出土した14世紀の丸木舟を分析。木材は1355年～1366年にポーランドのグダニスク（Gdańsk）付近で伐採。船の建造はヴォーデンボー付近で行われたとみられ、城の内装のため持ち込まれた部材で作られたと推定。
cf. Aoife Daly, Arne Jouttijärvi, Lars Meldgaard Sass Jensen, Tom Nicolajsen & Morten Ravn "The Vordingborg Boat: Investigation, Presentation and Interpretation of a 14th-Century Boat-Find from Vordingborg Castle, Denmark" International Journal of Nautical Archaeology [Taylor & Francis Online]
UK（イングランド）: カンタベリー大聖堂（Canterbury Cathedral）のステンドグラス（stained-glass）のうち、古手の4枚を分析し、中世・1130～1160年にさかのぼることが判明。従来の想定より半世紀古い。1170年に、ヘンリー7世（Henry VII）に忠誠を誓った兵士がカンタベリー大司教（Archbishop of Canterbury）トマス・ベケット（Thomas Becket）を殺害したとき、ステンドグラスのうち4枚はすでにあった。
Cathedral's stained-glass windows 'witnessed' medieval murder of Archbishop of Canterbury[LiveScience]
cf. Laura Ware Adlington, Ian C. Freestone and Léonie Seliger "Dating Nathan: The Oldest Stained Glass Window in England?" Heritage, 2021, 4(2), 937-960 [MDPI]
USA: ニューヨーク市（New York）チェルシー地区（Chelsea）のThe Terminal Warehouseの木材の出自を探るため、根太に用いたダイオウマツ（Pinus palustris；longleaf pine）の年輪を分析。ジョージア州中西部かアラバマ州東部の年輪パターンに一致し、この地域から木材供給。金ぴか時代（Gilded Age）・19世紀後半には、ニューヨークの急速な発展に伴う木製品への需要を満たすため、遠方から木材を供給しており、南方のマツが重要な役割。
cf. Caroline Leland, Mukund Palat Rao, Edward R. Cook, Benjamin I. Cook, Bryan M. Lapidus, Andrew B. Staniforth, Alan Solomon, Marguerite Y. Holloway, Milagros Rodriguez-Caton "Dendroarchaeological analysis of the Terminal Warehouse in New York City reveals a history of long-distance timber transport during the Gilded Age" Journal of Archaeological Science: Reports, Volume 39, October 2021, 103114 [ScienceDirect]
メキシコ: ユカタン州（Estado de Yucatán）ティヌム市（Tinúm）ピステ（Pisté）で、2つの建物基礎を発見。カスタ戦争（Guerra de Castas；Caste War of Yucatán）末期に失われた、17世紀の無原罪の聖母神殿と、19世紀の軍事基地。メキシコ国立人類学歴史学研究所（Instituto Nacional de Antropología e Historia）の調査。[The Yucatan Times]
ペルー: パロマ（Paloma）で1978年に発掘された、17歳程度の少年の人骨に、サメに襲われた痕跡。放射性炭素年代で6000年前。サメに襲われた最古の人類。最近報じられた、縄文時代・3000年前のサメ被害者人骨よりも古い例だった。[ScienceNews]
▼津雲貝塚のサメ被害者人骨関連記事→2021年6月24日

2021年7月29日（木）

愛知県: 豊川市・花の木古墳群から、古墳時代中期・5世紀の蛇行剣出土。愛知県埋蔵文化財センターの調査。
埋文 : 豊川市「花の木古墳群」から出土した蛇行剣を一般公開します。[愛知県埋蔵文化財センター]
▼花の木古墳群関連記事→2020年10月16日
インド: タミル・ナードゥ州（Tamil Nadu）シヴァガンガイ県（Sivaganga district）キーラディー（Keeladi；Keezhadi）で銀貨出土。一方の面に太陽、月、ウシ、イヌ、他方の面には半円と、タミル文字。デザインから見て、キーラディーの文明はマウリヤ王朝（Maurya）の時代よりさかのぼる。[The Times of India]
ロシア: 北西コーカサスのメズマイスカヤ洞窟（Мезмайская пещера；Mezmaiskaya Cave）の後期旧石器時代（Upper Palaeolithic）の層の出土品により、長距離の社会的ネットワークを推定。マンモスの牙の装身具はロシア平原との接触を示す。黒曜石は北中部コーカサスと南部コーカサスの2か所の産地から繰り返し供給。黒海の貝殻や藍銅鉱入り砂岩は、黒曜石供給ルート上の地域から運ばれた。
cf. Liubov V. Golovanova, Vladimir B. Doronichev, Ekaterina V. Doronicheva, Vladimir F. Sapega, Michael S. Shackley "Long-distance contacts and social networks of the Upper Palaeolithic humans in the North-Western Caucasus (on data from Mezmaiskaya Cave, Russia)" Journal of Archaeological Science: Reports, Volume 39, October 2021, 103118 [ScienceDirect]
マルタ: ゴゾ島（Gozo）のシュレンディ湾（Xlendi Bay）沖で見つかった紀元前700年～650年のフェニキア船の積み荷の土器と磨り臼を分析。土器は大きく3グループ。ティレニア型のアンフォラ、フェニキア・カルタゴ西型アンフォラ、大型のオラからなり、船の航路の手がかり。遺跡範囲と積み荷の量から船の大きさも推定。
cf. T. Gambin, J.-Chr. Sourisseau & M. Anastasi "The Cargo of the Phoenician Shipwreck Off Xlendi Bay, Gozo: Analysis of the Objects Recovered Between 2014–2017 and Their Historical Contexts" International Journal of Nautical Archaeology [Taylor & Francis Online]
▼ゴゾ島関連記事→2014年8月25日
ハンガリー: ブダペスト（Budapest）近くのドナウ川沿いにあるシゲトセントミクローシュ・ユルゲヘギー（Szigetszentmiklós-Ürgehegy）で、青銅器時代・ヴァティヤ文化（Vatya-kultúra；Vatya culture）・紀元前2150年～前1500年の骨壺墓地。ハンガリー最大の骨壺墓地。うち1基で、エリート女性の火葬墓。青銅の頸飾、金の髪飾などの豪華な副葬品。歯や骨の化学分析の結果、女性は遠方の出身でこの地に嫁入りし、双子の胎児を妊娠したが、出産直前に死亡。分析したほかの墓はそれぞれ1人のみを葬り、副葬品もわずか。
Remains of twin fetuses and wealthy mom found in Bronze Age urn[LiveScience]
cf. Claudio Cavazzuti, Tamás Hajdu, Federico Lugli, Alessandra Sperduti, Magdolna Vicze, Aniko Horváth, István Major, Mihály Molnár, László Palcsu, Viktória Kiss "Human mobility in a Bronze Age Vatya ‘urnfield’ and the life history of a high-status woman" PLoS ONE 16(7): e0254360. [PLOS ONE]
オランダ: オーステルハウト（Oosterhout）で、ローマ時代・2000年前の運河。幅10m以上。また、ナイメーヘン（Nijmegen）では、ローマ時代の軍事キャンプ近くから道路跡。運河はナイメーヘンとライン川を結び、部隊や補給物資、建材を運んだと見られる。[France24]
スペイン: バレアレス諸島（Islas Baleares；Balearic Islands）メノルカ島（Menorca）シウタデリャ（Ciutadella）のソン・カトラル遺跡（Son Catlar）で、防御に用いられたカルタゴ様式の門や、紀元前100年のローマ兵の武器。ローマによるバレアレス諸島征服に関する手掛かり。
[Universidad de Alicante]
ヨーロッパ: イングランド、フランス、ドイツ、ベルギー、スイス、オランダの中世初期・6～8世紀の墳墓で、副葬品の使用状況とその変化を分析し、副葬品が減少する過程を比較。イングランドとアラマンニア（Alamannia）では副葬品が多く、フランク王国（Frankia）とブルグンド（Burgundy）では少ないが、地域間や遺跡間の多様性がある。副葬品が減少する速度にも違いがあり、北海沿岸のケント（Kent）、フランク王国の西部、低地諸国では8世紀初頭に副葬を突然やめるまでほとんど減らない。装身具以外の副葬品の意義は、地域によって異なっていた。
cf. Emma Brownlee "Grave Goods in Early Medieval Europe: regional variability and decline Open Data" Internet Archaeology 56. [Internet Archaeology]
スウェーデン: ルンド（Lund）近郊のウポークラ（Uppåkra）で、磁気センサー調査により、大規模な方形遺構2か所など、多数の遺構を確認。スウェーデンのグスタフ・ホルン（Gustav Horn）の軍が、デンマーク軍に備えた1644年の野営地とみられる。
cf. Immo Trinks, Manuel Gabler, Mario Wallner, Erich Nau, Alois Hinterleitner, Roland Filzwieser, Lars Larsson, Wolfgang Neubauer "Traces of a Swedish army camp from 1644 revealed at Uppåkra by extensive magnetometer survey" Archaeological Prospection [Wiley Online Library]
▼スコーネ県（Skåne län）
UK（イングランド）: エセックス州（the county of Essex）コルチェスター（Colchester）のレックスデン・ロード（Lexden Road）にある旧エセックス・カウンティ病院（Essex County Hospital）で、ローマ時代のガラス製カップ。近隣のローマン・サーカス・ウォーク（Roman Circus Walk）での戦車競争（chariot race）の時に参加者がお土産として持ち帰ったもの。Colchester Archaeological Trustの調査。[Daily Gazette]
UK（イングランド）: ケンブリッジシャー州（the county of Cambridgeshire）バーウェル（Burwell）のニューマーケット・ロード（Newmarket Road）で、後期青銅器時代～初期鉄器時代・紀元前1200年～前350年の集落や人骨出土。[Cambridgeshire Live]
UK（イングランド）: 東ヨーク州（East Yorkshire）ブラフ（Brough）で、ローマ時代・3世紀の城壁。ローマ時代の砦テトゥアリア（Petuaria）は70年ごろ築かれ、125年ごろに放棄されてローマ市民の居住区ウィクス（vicus）に引き継がれたので、今回発見された城壁は市壁か、あるいはカラウシウス帝（Carausius）が築いた水軍基地と推定。出土した硬貨の多くはカラウシウスとその跡を継いだアレクトゥス（Ellectus）のもの。[The Yorkshire Post]
UK（スコットランド）: オークニー諸島（Orkney）のサンデー島（Sanday）の海岸で、見つかった岩に、8世紀のピクト人（Picts）が描いたキリスト教の十字架。岩は長さ2.5m、十字架は1.5m。[The National]
モロッコ: カサブランカ（Casablanca）郊外のトーマス採石場（La carriére Thomas I；Thomas Quarry I）で、130万年前の石器ハンドアックス（hand-axe）製作跡。北アフリカ最古のハンドアックス。北アフリカでのアシュール文化（Acheulean）の始まりを数十万年さかのぼらせる。従来は70万年前からとみられていた。[Al Jazeera]
cf. Rosalia Gallotti, Giovanni Muttoni, David Lefèvre, Jean-Philippe Degeai, Denis Geraads, Andrea Zerboni, Valérie Andrieu-Ponel, Matteo Maron, Serena Perini, Mohssine El Graoui, Séverine Sanz-Laliberté, Camille Daujeard, Paul Fernandes, Mathieu Rué, Lionel Magoga, Abderrahim Mohib & Jean-Paul Raynal "First high resolution chronostratigraphy for the early North African Acheulean at Casablanca (Morocco)" Scientific Reports, volume 11, Article number: 15340 (2021) [Scientific Reports]

2021年7月28日（水）

韓国: 全羅北道南原にある大加耶系古墳群、酉谷里・斗洛里古墳群の30号墳は5世紀末～6世紀初頭。内部は主体部と副葬槨からなる。主体部の盗掘坑の埋土から鉄鏃や土器片。主体部から寄生（蛇行状鉄器）と鞘尻金具。盗掘を受けていない副葬槨からは大加耶様式の器台と壺。壺の中から二枚貝オオノガイ（Mya arenaria）と、巻貝アカニシ（Rapana venosa）が出土しており、海から遠く離れた内陸の南原では稀。国立完州文化財研究所の調査。[聯合ニュース]
アラブ首長国連邦: サールーク・アル・ハディード遺跡（Saruq Al Hadid）で、先住民の集落。衛星を利用したリモートセンシング技術による。[Gulf Today]
▼サールーク・アル・ハディード遺跡関連記事→2020年7月4日
トルコ: アンタルヤ県（Antalya il）カシュ郡（Kaş）にある、地中海沿岸の古代都市パタラ（Πάταρα；Patara）のテペジク（Tepecik）地域で、紀元前3世紀の魚骨。また、貝殻による紫染料も出土。[Daily Sabah]
スペイン: ガリシア州（Galicia）ア・コルーニャ県（A Coruña）オサ・セスーラス（Oza-Cesuras）の丘陵で、スエビ王国・6世紀の王テオドミロ（Teodomiro）の城を確認。風力発電事業のため破壊の危機。[El Español]
ボリビア: パカヘス郡（Pacajes）のチャラニャ（Charaña）の東28kmの黒曜石は、ティティカカ湖（Lago Titicaca；Lake Titicaca）盆地に見られる、トゥムク型（Tumuku）やコンコ型（Khonko）と呼ばれる黒曜石の産地と確認。同地の黒曜石は3000年にわたって開発され、中期ホライズン（Horizonte Medio；Middle Horizon）には低地ティワナク文化のオモ遺跡までもたらされていた。従来、主要な黒曜石の供給源であるチバイ（Chivay）以外を産地とする黒曜石については産地が同定されていなかった。
cf. Richard L. Burger, Martin Giesso, Vanessa Jimenez Balderrama, Paul S. Goldstein & Michael D. Glascock "The Charaña Obsidian Source and its Role in the Prehispanic Exchange Networks of the Titicaca Basin" Ñawpa Pacha [Taylor & Francis Online]

2021年7月27日（火）

福井県: 水月湖（Lake Suigetsu）の毎年の堆積物に含まれる花粉を分析し、葉の放射性炭素年代を測定して紀元前16000年～前8000年の気候を再構成。農業の最初の試みは、紀元前12000年ごろからの安定した気候のもとで行われた。
Sediments from Lake in Japan Reveal Stable Climate Led to Origin of Agriculture[Ritsumeikan University]
cf. Takeshi Nakagawa, Pavel Tarasov, Richard Staff, Christopher Bronk Ramsey, Michael Marshall, Gordon Schlolaut, Charlotte Bryant, Achim Brauer, Henry Lamb, Tsuyoshi Haraguchi, Katsuya Gotanda, Ikuko Kitaba, Hiroyuki Kitagawa, Johannes van der Plicht, Hitoshi Yonenobu, Takayuki Omori, Yusuke Yokoyama, Ryuji Tada, Yoshinori Yasuda, Suigetsu 2006 Project Members "The spatio-temporal structure of the Lateglacial to early Holocene transition reconstructed from the pollen record of Lake Suigetsu and its precise correlation with other key global archives: Implications for palaeoclimatology and archaeology" Global and Planetary Change, Volume 202, July 2021, 103493 [ScienceDirect]
中国: 内モンゴル自治区赤峰市寧城県三座店鎮・小塘山遺跡で、早期青銅器時代・夏家店下層文化・4000年前～3500年前の、室温調整機能のある住居跡。[新華社]
イタリア: シチリア自治州（Regione Siciliana）パレルモ県（Città metropolitana di Palermo）イーゾラ・デッレ・フェンミネ（Isola delle Femmine）沖の水深92mで、ローマ時代・紀元前2世紀の沈没船。積み荷としてドレッセル1A式（Dressel 1 A）のアンフォラを積む。[RagusaNews]
エジプト: マレア（Marea）で6～8世紀の13ヘクタールにわたる古代都市。ローマ時代のワイン農場の跡地に建設。アブ・メナ神殿（Abu Mena）に向かう巡礼のために整備された都市と推定。
Egipt/ Archeolodzy odkryli centrum obsługi chrześcijańskich pielgrzymów z VI w.[Nauka w Polsce]
ハワリア（Hawwariya）北部のマレア（Marea）で、ビザンティン時代・6世紀後半に築かれた、古代末期の大規模な計画的都市。
cf. Mariusz Gwiazda and Tomasz Derda "Marea: a swan song of ancient urban planning" Antiquity, First View, pp. 1 - 8 [Cambridge Core]
授賞: 第33回濱田青陵賞に、河上麻由子・大阪大学准教授。[朝日新聞]

2021年7月26日（月）

愛知県: 美浜町・杉本美術館が10月末閉館へ。コロナ禍で入館者が減り、運営が苦しくなっていた。杉本健吉氏の作品などを収蔵。名古屋鉄道7/26発表。[朝日新聞]
ブルガリア: チェルノモレツ（Черноморец；Chernomorets）の聖二コラ湾の沈没船（Saint Nicholas Bay Shipwreck）は19世紀後半のヨーロッパ地中海岸の商船。オーストリア=ハンガリー帝国のアドリア海岸に由来と同定。トリエステ技術工場（Stabilimento Tecnico Triestino）で1863年～1869年に建造。
cf. Dragomir Garbov "The Saint Nicholas Bay Shipwreck, Chernomorets, Bulgaria: Rescue Excavations of a 19th-Century Sailing Merchantman" International Journal of Nautical Archaeology [Taylor & Francis Online]
▼ブルガス州（Област Бургас；Oblast Burgas）ソゾポル（Созопол；Sozopol）
イタリア: シチリア島（Sicilia；Sicily）セリヌンテ（Selinunte）で、神殿R（Tempio R）の正面の大規模なプラットフォームは紀元前570年の祭壇と推定。アルカイック期からクラシック期にかけて使用。ヘレニズム時代の堆積層から大理石のクーロス像の腕が発見され、409年にカルタゴにより破壊された可能性。[Prima Pagina Trapani]
スペイン: カスティーリャ・レオン自治州（Comunidad Autónoma de Castilla y León）ブルゴス県（Provincia de Burgos）のアタプエルカ山脈（Sierra de Atapuerca）にあるシマ・デル・エレファンテ遺跡（Sima del Elefante）の第7層で、石英により年代測定。アタプエルカに140年前から人類が居住していたことを証明。[Efe]
▼シマ・デル・エレファンテ遺跡関連記事→2016年12月16日
ノルウェー: アーレンダール（Arendal）沖の水深12mの海底で、青銅器時代のものとみられる斧。同時代の沈没船が存在する可能性。ノルウェー海洋博物館（Norsk Maritimt Museum）の調査。[Norway Today]
▼アグデル県（Agder）
UK（イングランド）: ロンドン（London）のVictoria and Albert Museumが所蔵する、ミケランジェロ（Michelangelo）作とされる500年前の蝋の彫像「奴隷」（A Slave）から、彼の指紋とみられる痕跡を発見。
Michelangelo's fingerprint possibly found on butt of wax statue[LiveScience]
アイルランド: ミーズ州（Contae na Mí；County Meath）のボーベック遺跡（Beaubec）で、中世・13世紀に建てられたシトー修道会の石造りの納屋の基礎。25m×8m。[Irish Independent]
南アフリカ: クーパーズD遺跡（Cooper’s D）で、前期更新世（Early Pleistocene）・140万年前～100万年前の骨器。パラントロプス・ロブストス（Paranthropus robustus）の遺体7体と、石製遺物50点を伴う。骨器は近隣のスタークフォンテイン洞窟（Sterkfontein Caves）、スワークランズ洞窟（Swartkrans）、クロムドラーイ洞窟（Kromdraai）、ドリモレン古洞窟（Drimolen palaeocave）の出土品に似る。アフリカ初期石器時代（Early Stone Age）の骨器の新例であるとともに、パラントロプス・ロブストスとの関連をさらに傍証。パラントロプスの認知能力の高さを示す。南アフリカでは、従来、アフリカ初期石器時代の4遺跡から骨器102点出土。オルドワン文化や、アシュール文化の可能性のある遺物、パラントロプス・ロブストスや、初期ホモ属に関連する遺物を伴っていた。
cf. Raphaël Hanon, Francesco d'Errico, Lucinda Backwell, Sandrine Prat, Stéphane Péan, Marylène Patou-Mathis "New evidence of bone tool use by Early Pleistocene hominins from Cooper’s D, Bloubank Valley, South Africa" Journal of Archaeological Science: Reports, Volume 39, October 2021, 103129 [ScienceDirect]
▼ドリモレン古洞窟関連記事→2020年4月3日

2021年7月25日（日）

佐賀県: 嬉野市で、長崎街道の遺構を確認。道幅2～4mで、両側に溝。江戸時代末期には使われていたとみられる。嬉野市教育委員会の調査。[佐賀新聞]

2021年7月24日（土）

中国: 河南省新鄭市の漢代の墳墓が、豪雨のため流失。[新浪網]
トルコ: ブルサ県（Bursa il）ムスタファケマルパシャ（Mustafakemalpaşa）の洞窟で、岩絵と10000年前の食べ物、食器。野生のコムギ、植物の根、牛乳のようなもので作られ、樹脂と炭酸カルシウムで覆われて保存されていた。壁画にはスイギュウやウシとみられる動物が家畜化されようとするさまが表されていた。[Hürriyet Daily News]
ドイツ: バーデン＝ヴュルテンベルク州（Land Baden-Württemberg）ツォレルンアルプ郡（Zollernalbkreis）アルプシュタット（Albstadt）のエービンゲン（Ebingen）で、中世・700年～11/12世紀の集落。木造建築や、手工業に用いられた竪穴など。
Archäologische Grabung in Albstadt-Ebingen: erste Ergebnisse[Archaeologie Online]
火の使用: 火の使用の知識は40万年前から伝播し、さまざまなヒト族に伝わる。このような文化的な伝播は、火の使用にやや遅れて、ルヴァロワ技法の広範な伝播としても現れる。このようなありかたは、類人猿よりも現在のホモサピエンスに近い。
cf. Katharine MacDonald, Fulco Scherjon, Eva van Veen, Krist Vaesen, and Wil Roebroeks "Middle Pleistocene fire use: The first signal of widespread cultural diffusion in human evolution" Proceedings of the National Academy of Sciences, August 3, 2021 118 (31) e2101108118 [PNAS]

2021年7月23日（金）

韓国: 光州市南区良瓜洞で造成中の光州市立樹木園の地域内で三国時代の鉄鏃、玉、土器、紡錘車など200点。[聯合ニュース]
インド: タミル・ナードゥ州（Tamil Nadu）トゥーットゥックディ県（Tuticorin；Thoothukudi）ティルヴァイクンダム区（Srivaikundam）コルカイ（Korkai）で、2000年前のレンガ積みの7層の建築。鋳鉄製品、ガラス玉など、産業活動の痕跡。[The Hans India]
ロシア: タマン半島（Таманский полуостров；Taman Peninsula）のファナゴリア（Φαναγόρεια；Фанагория；Phanagoria）で、576年の火災の層から、ボスポロス王国（Боспорское царство；Bosporan Kingdom）で3世紀末～4世紀初めに鋳造されたスタテル銅貨80枚。アンフォラに納められて埋納。ファナゴリアでは6世紀に2度の火災に遭っており、1回目はビザンティン帝国支配下のフン族首長ゴルダ（Горда）の反乱によるもの。2回目は突厥のボスポラス海峡遠征（576年）に関連。[N + 1]
ファナゴリアがビザンティン帝国に服属した時期に当たり、この地にキリスト教徒の古代の教区があったことを傍証。[Русская планета]
イタリア: ヴェネツィア（Venezia；Venice）のラグーンのうち、トレポルティ海峡（Treporti channel）の海底で、ローマ時代の道路と、造船所や集落を確認。中世ヴェネツィアの成立よりもさかのぼる。現在水没している地域の多くが、かつては乾いた陸地だった可能性。
Sunken settlement discovered beneath a Venice lagoon[LiveScience]
cf. Fantina Madricardo, Maddalena Bassani, Giuseppe D’Acunto, Antonio Calandriello & Federica Foglini "New evidence of a Roman road in the Venice Lagoon (Italy) based on high resolution seafloor reconstruction" Scientific Reports, 11, Article number: 13985 (2021) [Scientific Reports]
フランス: ブルターニュ地域圏（Région Bretagne）コート＝ダルモール県（Côtes-d'Armor）メルドリニャック（Merdrignac）で、新石器時代・青銅器時代・鉄器時代・ガリア時代・ローマ時代・中世の集落、青銅器時代・鉄器時代の墓。
Plus de 5000 ans d'occupation à Merdrignac (Côtes-d'Armor)[INRAP: Institut national de recherches archéologiques préventives]

2021年7月22日（木）

中国: 山東省煙台市の廟島群島で、旧石器時代の大規模な石器製作遺跡。20000m2。[山東大学]
カンボジア: アンコール・トム（Angkor Thom）の西大門（Takav Gate）の橋で、巨人と天使の像。[Khmer Times]
トルコ: ガズィアンテプ県（Gaziantep）ベルクス（Belkıs）の古代都市ゼウグマ遺跡（Zeugma）のうち「ミューズの家」（House of Muses）地区で、岩に彫りこんだ部屋2か所を調査。[Hürriyet Daily News]
チェコ: クラディナ（Kladina）で2017年に出土した紀元前9世紀の青銅製の容器の付着を分析し、雑穀やハーブの花粉を検出。雑穀にハーブを加えた飲食物を入れたと推定。埋没時期は春か夏。
cf. Jan Jílek, Martin Golec, Petr Bednář, Miloslav Chytráček, David Vích, Tomáš Zavoral, Zuzana Mírová, Libor Petr, Jaromír Kovárník, Peter Milo, Lukáš Kučera "The oldest millet herbal beer in the Europe? The 9th century BC bronze luxury bucket from Kladina, Czech Republic" Archaeometry [Wiley Online Library]
▼パルドゥビツェ州（Pardubický kraj；Pardubice Region）
ドイツ: アルプ＝ドナウ郡（Alb-Donau-Kreis）・ホーレ・フェルス洞窟（Grotte Hohle Fels；Hohle Fels Cave）で、65000年前の槍先。ネアンデルタール人が槍を使った狩りをしていたことを示す。[Süddeutsche Zeitung]
▼バーデン＝ヴュルテンベルク州（Land Baden-Württemberg）
▼ホーレ・フェルス洞窟関連記事→2020年11月28日
ドイツ: ノルトライン＝ヴェストファーレン州（Land Nordrhein-Westfalen）ドルトムント（Dortmund）で新石器時代・6000年前のフリント製の短剣の刃。長さ9.8cm、幅4cm。石材は南ホラント州（Zuid-Holland）のフリント。[Nordstadtblogger]
ドイツ: ノルトライン＝ヴェストファーレン州（Land Nordrhein-Westfalen）オルペ郡（Kreis Olpe）アッテンドルン（Attendorn）の水門で、中世・12～13世紀の石積みの市壁。水門は14世紀末に建造、1812年に取り壊し。[LokalPlus]
デンマーク: 初期鉄器時代・紀元前405年～前380年の湿地遺体（bog body）「トーロンマン」（Tollund Man）の腸を分析。彼が絞殺される前の最後の食事が判明。死の12時間～24時間前に穀物のおかゆと魚を食べる。また寄生虫による感染症にかかる。
Last meal of ancient human sacrifice victim 'Tollund Man' revealed in exquisite detail[LiveScience]
cf. Nina H. Nielsen, Peter Steen Henriksen, Morten Fischer Mortensen, Renée Enevold, Martin N. Mortensen, Carsten Scavenius and Jan J. Enghild "The last meal of Tollund Man: new analyses of his gut content" Antiquity, First View, pp. 1 - 18 [Cambridge Core]
▼トーロンマン関連記事→2018年11月27日

2021年7月21日（水）

青森県: むつ市・酪農(3)遺跡（らくのう3いせき）で、縄文時代後期前葉の環状列石の外側に、直線的に伸びる列状の配石2か所検出。捨て場では縄文時代後期初頭～前葉の大量の土器。青森県埋蔵文化財調査センターの調査。8/5-6現地説明会。
むつ市酪農(3)遺跡[青森県埋蔵文化財調査センター]
福井県: 若狭町・西塚古墳の周濠跡から完全な形の鋤など木製品5点。儀礼などのために意図的に置かれたと推定。若狭町7/20発表。7/24現地説明会。西塚古墳は古墳時代中期・5世紀後半の前方後円墳、74m。[毎日新聞]
▼西塚古墳関連記事→2020年11月19日
広島市: 中区・中央公園広場で見つかった中国軍管区輜重兵補充隊の施設の遺構で、製造年が「1896」と刻印された近代水道管。[中国新聞]
北朝鮮: 平壌市大城区域林興洞で、高句麗・1世紀～5世紀の建物1棟、井戸2基などの遺構や遺物。石製の碁盤出土。[우리 민족끼리]
ドイツ: バイエルン州（Freistaat Bayern）ミュンヘン（München）のホーホブリュッケ通り（Hochbrückenstraße）で、中世・11世紀～12世紀初めの木造建築、カマド、土器など。特に土器が大量出土。ミュンヘンが設立されたとされるアウクスブルク裁定（Augsburger Schied）の1158年6月14日よりも古い。[Süddeutsche Zeitung]
火の使用: 火の使用の知識は40万年前から伝播し、さまざまなヒト族に伝わる。従来は7万年前にホモサピエンスの拡散とともにから伝播したとみられていた。
Widespread cultural diffusion of knowledge started 400,000 years ago[Universiteit Leiden]

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