考古学のおやつ/NEWSLINK

2021年9月20日（月）

トルコ: ヴァン県（Van il）ギュルプナール郡（Gürpınar）のチャヴシュテペ城（Çavuştepe Kalesi；Çavuştepe Castle）で、新たにウラルトゥ（Urartu）の墓2基。[Daily Sabah]
トルコ: アンタルヤ県（Antalya il）セリク（Serik）の古代都市シリオン（Σίλλυον；Sillyon）でセルジューク朝（Seljuk）の鍛冶工房。また、ローマ帝政期の競技場は、長さ245m、幅65mと判明。シリオンは4000年の歴史がある遺跡で、ローマ時代の劇場や浴場、塔、セルジューク朝のモスクなどがある。発掘調査ではヒッタイト、ハカーマニシュ朝、ヘレニズム時代、ローマ帝国、ビザンティン帝国、ルーム・セルジューク朝の遺構・遺物を確認。[Hürriyet Daily News]

2021年9月19日（日）

イラン: ファールス州・サルヴェスターン遺跡（Sarvestan）の壁の木材と、メインドームに用いられた漆喰の中の炭化物による放射性炭素年代は658～683年。この地域にムスリムが侵入する時期に大規模な建設事業。サーサーン朝からイスラーム帝国の移行期に建設と判明。従来はサーサーン朝中期・5世紀からアッバース朝初期・9世紀まで、測定値にばらつきがあった。
cf. Morteza Djamali, Manuela Capano, Alireza Askari-Chaverdi, Nicolas Faucherre, Frédéric Guibal, Alastair Northedge, Elnaz Rashidian, Thibaut Tuna, Edouard Bard (2021) An absolute radiocarbon chronology for the world heritage site of Sarvestan (SW Iran): A late Sasanian heritage in early Islamic era. Archeometry [Wiley Online Library]
ロシア: カリーニングラート（Калининград；Kaliningrad）で、3～4世紀の墓地。硬貨、土器、琥珀玉のほか、1～4世紀にはやったボードゲーム「ルードゥス・ラトルンクロールム」（ludus latrunculorum）。[Sputnik]
ドイツ: バーデン＝ヴュルテンベルク州（Land Baden-Württemberg）バーリンゲン（Balingen）近くのロッヘンシュタイン（Lochenstein）で、青銅器時代・紀元前2千年紀からローマ時代までの居住の痕跡。土器、宝石、獣骨など出土。
Die Aussicht vom Lochenstein genoss man schon in der Bronzezeit [Archaeologie Online]
ベルギー: ウェスト＝フランデレン州（West-Vlaanderen；West-Flanders）ブリュージュ（ブルッヘ；Bruges；Brugge）の聖母教会（Notre-Dame de Bruges）で、彩色壁画を持つ14世紀の地下埋葬室（burial vault）を発見。[The Brussels Times]

2021年9月18日（土）

福岡県: 糸島市・平原遺跡（ひらばるいせき）で出土したガラス玉、「重層ガラス連珠」は、ナトロンを使ったソーダガラスで、アンチモン、マンガンなどの微量成分を含み、モンゴルやカザフスタンの類例と同じ場所で作られた可能性が高い。[朝日新聞]
日本人のゲノム: 縄文人や古墳人など12体のDNAを解読し、既存のデータとも比較。古墳人は弥生人以前は持たず、現代日本人が持つ遺伝的特徴を持つ。土着の縄文人と、大陸から渡来した弥生人に加え、さらに大陸からの渡来が進んだ古墳時代に、現代につながる祖先集団が誕生したと推定。[朝日新聞]
cf. Niall P. Cooke, Valeria Mattiangeli, Lara M. Cassidy, Kenji Okazaki, Caroline A. Stokes, Shin Onbe, Satoshi Hatakeyama, Kenichi Machida, Kenji Kasai, Naoto Tomioka, Akihiko Matsumoto, Masafumi Ito, Yoshitaka Kojima, Daniel G. Bradley, Takashi Gakuhari and Shigeki Nakagome "Ancient genomics reveals tripartite origins of Japanese populations" Science Advances, Vol 7, Issue 38 [Science Advances]
モンゴル: 後期青銅器時代・鹿石・ヘレクスル複合（Deer Stone-Khirigsuur (DSK) Complex）で出土したウマの遺体を分析し、戦車用と乗馬用のウマと比較。モンゴルのウマの歯の損傷は、ステップ地帯の戦車で用いられたウマのそれに近い。
cf. William T.T. Taylor, Jinping Cao, Wenquan Fan, Xiaolin Ma, Yanfeng Hou, Juan Wang, Yue Li, Chengrui Zhang, Helena Miton, Igor Chechushkov, Jamsranjav Bayarsaikhan, Robert Cook, Emily L. Jones, Enkhbayar Mijiddorj, Tserendorj Odbaatar, Chinbold Bayandelger, Barbara Morrison and Bryan Miller "Understanding early horse transport in eastern Eurasia through analysis of equine dentition" Antiquity, First View, pp. 1 - 17 [Cambridge Core]
イラン: 北ホラーサーン州（Ostān-e Khorāsān-e Shomālī；North Khorasan province）のアトラク川上流域（Upper Atrak Valley）の岩絵は牧畜生活に関連している可能性。ゼイネカーンル（Zeynekānlu）の岩絵は後期銅石器時代・紀元前3500年ごろまたは初期青銅器時代・紀元前3000年ごろで、ヤギの狩猟場面を描く。マルドカーンル（Mardkānlu）岩陰遺跡とバーシュ・マハレ岩絵（Bāsh Mahalle）は後期鉄器時代・紀元前6～前2世紀で、単純な記号を描くが。古代末期～初期中世・3～8世紀に書き加えられた可能性。
cf. Ali A. Vahdati "Newly found rock painting sites in the Upper Atrak Valley, Northern Khorasan, North-eastern Iran" Archaeological Research in Asia [ScienceDirect]
キプロス: ネアパフォス（Νέα Πάφος；Nea Paphos）のアゴラで2015年に出土した6世紀の護符に、回文（palindrome；どちらから読んでも同じになる文）になっている古代ギリシャ語の銘文。銘文は59字で「ΙΑΕW ΒΑΦΡΕΝΕΜ ΟΥΝΟΘΙΛΑΡΙ ΚΝΙΦΙΑΕΥΕ ΑΙΦΙΝΚΙΡΑΛ ΙΘΟΝΥΟΜΕ ΝΕΡΦΑΒW ΕΑΙ」。銘文のギリシャ語には誤りがあり、筆者や保持者はギリシャ語ネイティヴではない。回文の反対面にはエジプトのオシリス神や、ギリシャのハルポクラテス神などを描く。当時（6世紀）のキプロスではキリスト教が公式とされていたが、異教の信仰も生きていた。[Greek Reporter]
ブルガリア: ブルガス州（Област Бургас；Oblast Burgas）カメノ（Камено；Kameno）のルソカストロ砦（Русокастро；Rusokastro）で、中世の巨大な貯水槽。長さ15m、幅7m、深さ2.7m。アーチ天井まで4.4m。中央に南北に支柱が並び、半円筒形の天井を支える。ブルガリアで最大級の貯水池遺。硬貨、鉄鏃、冑、中世土器が出土。硬貨にはアカイア公国（Achaean principality；1205～1432年）、ビザンティン皇帝アンドロニコス3世パレオロゴス（Andronicus III Palaeologus；在位1328～1341年）、ブルガリア皇帝イヴァン・アレクサンダル（Tsar Ivan Alexander；在位1331～1371年）、ミハイル3世シシュマン（Tsar Michael III Shishman Assen；在位1323～1330年）のものがある。
ブルガリア語В Русокастро проучват едно от най-големите водохранилища в България
英語Archaeologists explore in Rusokastro one of the largest water reservoirs in Bulgaria[Регионален исторически музей Бургас]
フランス: オー＝ド＝フランス地域圏（Hauts-de-France）オワーズ県（Oise）ポン＝サント＝マクサンス（Pont-Sainte-Maxence）で、ローマ時代・1～4世紀の集落。
Un quartier d’une agglomération secondaire romaine à Pont-Sainte-Maxence (Oise)[INRAP: Institut national de recherches archéologiques préventives]
フランス: サント＝マリー＝ド＝ラ＝メール（Saintes-Maries-de-la-Mer）のローマ時代の沈没船から出土した鉄素材の同位体分析で、産地推定。鉄素材のうち2グループは南西フランスのモンターニュ・ノワール地区（Montagne Noire metallurgical district）に由来。ほか1グループは未知の由来地。鉄素材は製錬所の近くで作られたと推定。
cf. Jean Milot, Marie-Pierre Coustures, Franck Poitrasson, Sandrine Baron "Investigating the provenance of iron bars from Les Saintes-Maries-de-la-Mer Roman shipwrecks (Southwest France) with iron isotopes" Archaeometry [Wiley Online Library]
▼プロヴァンス＝アルプ＝コート・ダジュール地域圏（Provence-Alpes-Côte d'Azur）ブーシュ＝デュ＝ローヌ県（Bouches-du-Rhône）アルル郡（Arles）
スペイン: カタルーニャ州（Cataluña）バルセロナ県（Provincia de Barcelona）シッチェス（Sitges）のコバ・デル・へガント（Cova del Gegant）の年代をさまざまな方法で推定。ネアンデルタール人による中期旧石器時代・94000年前～59000年前、ホモサピエンスによるシャテルペロン文化（Chatelperronian）／オーリニャック文化（Aurignacian）・43000年前～39000年前と、後期オーリニャック文化（Late Aurignacian）／グラヴェット文化（Gravettian）・34000年前～32000年前の3時期に分ける。ネアンデルタール人の人骨は4体出ており、72000年前～67000年前と60000年前～52000年前の2回にわたり埋葬。気候が寒冷化した時に海岸に沿った南フランスからイベリア半島への移動が有利になり、コバ・デル・へガントにヒトが居住した。
A comprehensive dating research expands the Neanderthal occupation period in Cova del Gegant[Universitat de Barcelona]
cf. Joan Daura, Montserrat Sanz, Martina Demuro, Lee J. Arnold, Ana Maria Costa, João Moreno, Maria da Conceição Freitas, Vera Lopes, Natalia Égüez, Dirk L. Hoffmann, Alexa Benson, Dan Cabanes, Joan García-Targa, Josep Maria Fullola "A new chronological framework and site formation history for Cova del Gegant (Barcelona): Implications for Neanderthal and Anatomically Modern Human occupation of NE Iberian Peninsula" Quaternary Science Reviews [ScienceDirect]
▼コバ・デル・へガント関連記事→2019年5月2日
UK（イングランド）: ヨークシャー丘陵（Yorkshire Wolds）で、鉄器時代の聖域。塀で目隠しした方形区画を溝で囲み、方形区画の中央には小児の人骨。塀の抜去後、周囲をウシの頭蓋骨40個を初め、ウシの骨やシカの角などで囲む。また、付近で青銅器時代の防御性集落リング・フォート（ring fort）。[The Yorkshire Post]
エジプト: カフル・アッシャイフ（Kafr El-Sheikh）で、ファラオの神殿から、ハトホル女神（Hathor）の祭祀に用いられた道具。石灰岩の柱や、ファイアンス製の香炉、黄金のウジャト眼など。さらに、第26王朝のファラオの名を現すヒエログリフの銘文。[Ahram Online]
USA: ヴァージニア州（Commonwealth of Virginia）ジェームズタウン（Jamestown）で、焼けた土層。出土遺物は1676年直後に当たる。ナサニエル・ベイコン（Nathaniel Bacon）による1676年のベイコンの反乱（Bacon’s Rebellion）の証拠。白人入植者たちがネイティヴアメリカンの土地への進出を求めて、植民地政府に対し起こした反乱。[The Virginia Gazette]

2021年9月17日（金）

千葉県: 市川市・下総国分尼寺跡（しもうさこくぶんにじあと）の伽藍から南側70mで、奈良・平安時代のものと見られる四面庇建物の跡。国分尼寺に付随する建物の可能性。市川市教育委員会の調査。[毎日新聞]
福井県: 若狭町・脇袋古墳群の糠塚古墳（ぬかづかこふん）は、全長50m級の前方後円墳。周濠には高低差が確認され、水を調整する構造があったとみられる。花園大学考古学研究室の調査。[中日新聞]
▼福井県三方上中郡若狭町
▼糠塚古墳関連記事→2009年8月21日
大阪府: 茨木市・東奈良遺跡（ひがしならいせき）で出土した土製品に、女性とみられる人物像の点描。人物は両手を上げたポーズで、弥生時代中期後半とみられる。茨木市教育委員会9/17発表。[朝日新聞]
▼東奈良遺跡関連記事→2015年2月11日
福岡県: 古賀市・船原古墳（ふなばるこふん、6世紀末～7世紀初頭）で、石室入口の1号土坑から出土した遺物の中に、竪矧板革綴冑を確認。頭頂部に輪状の「伏板」が付いており、冠帽がついていた可能性。5世紀後半～6世紀前半の朝鮮半島で出土する冑の構造と近く、舶載品の可能性。古賀市教育委員会9/17発表。[毎日新聞]
▼船原古墳関連記事→2020年11月13日
長崎県: 諫早市・千々石ミゲル墓所推定地（第4次調査）で、ほぼ全身の骨格。歯も遺存。千々石ミゲルの遺骨の可能性。[長崎新聞]
▼千々石ミゲル墓所推定地関連記事→2021年9月14日
中国: 安徽省界首市で、宋時代の仿木結構磚室墓3基。[中国社会科学院考古研究所]
▼安徽省阜陽市界首市
中国: チベット（Tibet）の却桑（Quesang）で、子供の手形と足形。石灰岩の年代が22万6000年前～16万9000年前であり、絵画が同時代なら最古の先史美術。足形は7歳前後の子供、手形は12歳前後の子供のもの。[Ancient Origins]
cf. David D. Zhang, Matthew R. Bennett, Hai Cheng, Leibin Wang, Haiwei Zhang, Sally C. Reynolds, Shengda Zhang, Xiaoqing Wang, Teng Li, Tommy Urban, Qing Pei, Zhifeng Wu, Pu Zhang, Chunru Liu, Yafeng Wang, Cong Wang, Dongju Zhang, R. Lawrence Edwards "Earliest parietal art: hominin hand and foot traces from the middle Pleistocene of Tibet" Science Bulletin [ScienceDirect]
オーストラリア: 南オーストラリア州（South Australia）のマレー川（Murray River）流域で、先住民の作った6000年前～600年前の貝製品3点。ムラウォング遺跡（Murrawong）では、穿孔された貝製品。カルペラム・ステーション（Calperum Station）では、鋸歯状の貝製品と穿孔された貝製品。貝塚は珍しくないが、貝製品は珍しく、特に鋸歯状のものはほかに例がない。[Phys.Org]
6181年前～517年前（cal. BP）。
cf. AMY ROBERTS, CRAIG WESTELL, CHRISTOPHER WILSON, MICHELLE C. LANGLEY, RIVER MURRAY AND MALLEE ABORIGINAL CORPORATION, NGARRINDJERI ABORIGINAL CORPORATION "Aboriginal serrated and perforated shell artefacts from the Murray River, South Australia" Archaeology in Oceania [Wiley Online Library]
トルコ: アンタルヤ県（Antalya il）デムレ郡（Demre）・古代都市ミュラ（Μύρα；Myra）で、古代の劇場の地下から後期銅石器時代・5000年前の土器。遺跡の始まりが、従来の知見より2000年さかのぼる可能性。[Hürriyet Daily News]
ロシア: ハカス共和国（Хакасия；Khakassia）で、青銅器時代・カラスク文化（Карасукская культура；Karasuk culture）・2900年前～2700年前の墓。被葬者の女性は指輪、腕輪、こめかみ飾り（Височное кольцо；temple ring）などの青銅製装身具を身に着ける。[The Siberian Times]
ギリシャ: クレタ島（Κρήτη；Crete）シティア（Σητεία；Siteia）近くのパレオカストロ湾（Παλαιόκαστρο；Paleokastro）で、ローマ時代・2世紀の沈没船と積み荷のアンフォラ。船はイベリア半島から来たと思われる。クレメノス湾（Κουρεμένος；Kouremenos）では、ミノス文明（Μινωικός πολιτισμός；Minoan civilization）の建物跡。[Greek Reporter]
イタリア: サルデーニャ島（Sardegna；Sardinia）アルツァケーナ（Arzachena）のプリスジョーナ遺跡（Prisgiona）で出土した、青銅器時代・ヌラーゲ文化（Nuragic）の繊維。青銅製の螺旋形首飾の中に遺存。この繊維を非破壊的に分析し、亜麻（Linum usitatissimum L.）と確認。
cf. Roberta Iannaccone, Angela Antona, Donatella Magri, Alba Canu, Salvatore Marceddu, Antonio Brunetti "First characterization of a Bronze Age textile fibre from Sardinia (Italy)" Spectrochimica Acta Part A: Molecular and Biomolecular Spectroscopy [ScienceDirect]
ドイツ: ノルトライン＝ヴェストファーレン州（Land Nordrhein-Westfalen）パーダーボルン郡（Paderborn）バート・ヴュネンベルク（Bad Wünnenberg）で、初期中世・6～7世紀の農村集落。[Neue Westfälische]
フランス: 東ピレネーの丘陵上にあるウルトレラ（Ultrera）の中世・5～10世紀の集落で出土したガラス製品43点について、型式学的分析とレーザアブレーションICP質量分析（LA-ICP-MS）。西ゴート王国（Visigothic）・5～7世紀はゴブレットなどの容器類が大半で、ナトロンガラスで、大半はリサイクルの痕跡がみられる。カロリング朝（Carolingian）・9～10世紀には、ガラス食器は減少し、イスラームの植物灰ガラスビーズを輸入。カロリング朝からは木灰ガラスのリネンスムーザーを輸入。ガロンリング朝からの独立を強めていたことと関連。
cf. Inès Pactat, André Constant, Nadine Schibille "Supply of glass to the medieval hilltop settlement of Ultrera (Eastern Pyrenees, France)" Journal of Archaeological Science: Reports. Volume 39, October 2021, 103185 [ScienceDirect]
モロッコ: コントルバンディエ洞窟（Contrebandiers）から、12万年前～9万年前の動物の肋骨で作った道具62点。うち7点は動物の皮をはぐ道具と推定。動物の皮を用いて衣服を作ったことを示す。[ScienceNews]
cf. Emily Y. Hallett, Curtis W. Marean, Teresa E. Steele, Esteban Álvarez-Fernández, Zenobia Jacobs, Jacopo Niccolò Cerasoni, Vera Aldeias, Eleanor M.L. Scerri, Deborah I. Olszewski, Mohamed Abdeljalil El Hajraoui, Harold L. Dibble (2021) A worked bone assemblage from 120,000–90,000 year old deposits at Contrebandiers Cave, Atlantic Coast, Morocco. iScience [Cell]

2021年9月16日（木）

滋賀県: 米原市・長比城跡（たけくらべじょうあと）の虎口で、新たな土塁。戦国大名・浅井長政が1570年に築いた城。米原市教育委員会の調査。[中日新聞]
京都府: 木津川市・恭仁宮跡（くにきゅうせき）で、朝堂院の北東隅を確認。掘立柱塀で四囲を囲まれた構造。東西116.9m、南北98.8mの規模が確定。京都府9/15発表。[朝日新聞]
恭仁宮跡第102次発掘調査を実施しました[京都府文化財保護課]
▼恭仁宮跡関連記事→2020年12月11日
イラン: ハカーマニシュ朝（アケメネス朝；Achaemenid）の労働者は、賃金を銀で受け取っていた。エラム語の粘土板文書の解読により判明。調査した33枚の粘土板は、大半がダレイオス1世（Δαρείος；Darius I）の時代にさかのぼる。[Tehran Times]
ロシア: カレリア地方（Карелия；Karelia）の新石器時代、銅石器時代の石器インダストリーを検討し、狩猟漁撈採集民の交換を検討。限られた地域で大量に生産した石器が1000kmのかなたまで輸出されている。日用品として、社会的儀式的な道具として、遠距離コミュニケーションの道具としても機能。同時代のヨーロッパの農耕社会の交換システムとも類似。
cf. Alexey Tarasov and Kerkko Nordqvist (2021) Made for exchange: the Russian Karelian lithic industry and hunter-fisher-gatherer exchange networks in prehistoric north-eastern Europe. Antiquity, First View, pp. 1 - 17 [Cambridge Core]
イタリア: カラブリア州（Regione Calabria）コゼンツァ県（Provincia di Cosenza）ライーノ・ボルゴ（Laino Borgo）のサン・ガダ遺跡（San Gada）で、ヘレニズム時代のアンフォラなど出土。[ECO dello Jonio]
UK（イングランド）: ノーフォーク州（Norfolk）グレート・ヤーマス（Great Yarmouth）のゴーレストン＝オン＝シー（Gorleston-on-Sea）近くにあるフリットン（Fritton）で、中世の竈2基。炭化したオーツ麦が大量に出土しており、14世紀以降と推定。当時の人口増加やそれに続く食糧難に関連か。近隣のコールデコット（Caldecott）の荘園に属すと推定。CFA Archaeologyの調査。[Great Yarmouth Mercury]
UK（イングランド）: ハートフォードシャー州（the county of Hertfordshire）リトル・ハダム（Little Hadham）で、ローマ時代・1～4世紀の集落と火葬墓。また、330年～348年の銅貨72枚。Cotswold Archaeology の調査。[HertsLive]
UK（スコットランド）: イースト・ロージアン（East Lothian）で、トラネント・ワゴンウエイ（Tranent Waggonway）の木製線路。1722～1724年、1728～1730年、1743～1744年の3時期のものを確認。トラネント（Tranent）からコッケンジー・アンド・ポート・シートン（Cockenzie and Port Seton）の塩田に石炭を輸送。コッケンジー海岸では塩田を調査し、1630年から1780年ごろまでの2段階の塩作りを解明。[East Lothian Courier]
メキシコ: トラスカラ州（Estado de Tlaxcala）・ショチテカトル遺跡（Xochitécatl）で、円形ピラミッドの本来の階段。さらに男性像2体を含む後期古典期（epiclásica；late Classic）・700～900年の奉納品。奉納品はメキシコ湾のトトナカ文化（Totonaca）の特徴を示す。メキシコ国立人類学歴史学研究所（Instituto Nacional de Antropología e Historia）の調査。
El INAH descubre escalinata original y ofrenda con dos figurillas masculinas en la Zona Arqueológica de Xochitécatl, en Tlaxcala[Instituto Nacional de Antropología e Historia]

2021年9月15日（水）

青森県: 弘前市・湯の沢遺跡で、弥生時代前期の大型住居跡。弘前大学北日本考古学研究センター9/13発表。[朝日新聞]
中国: 済南市裴家営で、戦国時代から清までの古墓84基。うち、宋・元の墓は15基あり、黄緑釉獅座蓮花灯が出土。戦国時代晩期の磚槨墓が15基あり、中国最古の磚槨墓。[中国新聞網]
▼山東省
サウジアラビア: サウジアラビア北部の「らくだ遺跡」（Camel Site）にある、岩から彫り出された等身大のラクダ像の年代を、様々な方法を用い、新石器時代（Neolithic）・紀元前6千年紀と推定。アラビア半島が湿潤だった時代に牧蓄民が残した。従来、ヨルダンのペトラ遺跡の作品との類似から、ナバテア時代・2000年前と推定されていた。
ドイツ語 Lebensgroße Felsbilder von Kamelen sind aus dem Neolithikum
英語 Life-sized Camel Carvings in Northern Arabia Date to the Neolithic Period[Max-Planck-Institut für Menschheitsgeschichte]
cf. Maria Guagnin, Guillaume Charloux, Abdullah M. AlSharekh, Rémy Crassard, Yamandú H. Hilbert, Meinrat O. Andreae, Abdullah AlAmri, Frank Preusser, Fulbert Dubois, Franck Burgos, Pascal Flohr, Pascal Mora, Ahmad AlQaeed, Yasser AlAli "Life-sized Neolithic camel sculptures in Arabia: A scientific assessment of the craftsmanship and age of the Camel Site reliefs" Journal of Archaeological Science: Reports [ScienceDirect]
ロシア: チュクチ自治管区（Чукотка；Chukotka）のペグティメリ（Пегтымель；Pegtymel）で、2000年前の岩絵。クジラ漁や、川を渡るトナカイ、クマを追うイヌ、幻覚性のキノコを手に踊る男女など描く。[The Siberian Times]
ウクライナ: 歯の歯石の研究により、青銅器時代以前は90%がミルクを消費しなかったのに対し、初期青銅器時代には94%がミルクを消費。ほとんどのミルクはウシ、ヒツジ、ヤギに由来。ユーラシアのステップ地帯で、初期青銅器時代の大規模な移動を可能にしたのは酪農。
Milk Enabled Massive Steppe Migration
Milch machte Migration möglich[Max-Planck-Institut für Menschheitsgeschichte]
cf. Shevan Wilkin, Alicia Ventresca Miller, Ricardo Fernandes, Robert Spengler, William T.-T. Taylor, Dorcas R. Brown, David Reich, Douglas J. Kennett, Brendan J. Culleton, Laura Kunz, Claudia Fortes, Aleksandra Kitova, Pavel Kuznetsov, Andrey Epimakhov, Victor F. Zaibert, Alan K. Outram, Egor Kitov, Aleksandr Khokhlov, David Anthony & Nicole Boivin "Dairying enabled Early Bronze Age Yamnaya steppe expansions" Nature (2021). [Nature]
ブルガリア: 古代ローマ都市ノヴァエ（Novae；Нове）で、第8軍団アウグスタ（Legio VIII Augusta）の第1コホルス（cohors）の兵舎と、第1軍団イタリカ（Legio I Italica）の百人隊長（centurio）の家。[TVP]
▼ヴェリコ・タルノヴォ州（Област Велико Търново；Oblast Veliko Tarnovo）スヴィシュトフ（Svishtov；Свищов）
チェコ: パルドゥビツェ州（Pardubický kraj；Pardubice Region）のクラディナ（Kladina）で出土した3000年前の容器に、雑穀やハーブで作ったビールの痕跡。再現したビールは東ボヘミア博物館が入っているパルドゥビツェ城のカフェのメニューに加わった。ビールが入っていた3000年前の青銅器も、同博物館で公開される予定。[Expats.cz]
（再録）cf. Jan Jílek, Martin Golec, Petr Bednář, Miloslav Chytráček, David Vích, Tomáš Zavoral, Zuzana Mírová, Libor Petr, Jaromír Kovárník, Peter Milo, Lukáš Kučera "The oldest millet herbal beer in the Europe? The 9th century BC bronze luxury bucket from Kladina, Czech Republic" Archaeometry [Wiley Online Library]
▼クラディナの3000年前のビール関連記事→2021年7月22日
フランス: ペイ・ド・ラ・ロワール地域圏（Pays de la Loire）ロワール＝アトランティック県（Loire-Atlantique）ルゼ（Rezé）で、ロワール（Loire）河口の古代都市ラティアトゥム（Ratiatum）に1世紀ごろ築かれ、3世紀ごろ放棄された木造建築。国立予防考古学研究所（INRAP: Institut national de recherches archéologiques préventives）の調査。
À Rezé, de spectaculaires vestiges de quais antiques (Loire-Atlantique)[INRAP: Institut national de recherches archéologiques préventives]
フィンランド: キルッコヌンミ（Kirkkonummi）沖のフィンランド湾で、18世紀の沈没船「カスーニ沈没船」（Kasuuni wreck）から、木材から彫り出したライオンの頭部が引き上げられる。船の碇を操るための吊錨架（cathead）に用いられた部材。カスーニ沈没船は長さ30mの戦艦であるが、所属は不明。[yle]
UK（イングランド）: サマセット州（the county of Somerset）チェダー（Cheddar）で、初期中世・800～900年のトレウィドル様式（Trewhiddle-style）の銀のブローチ。円形で、複雑に組み合わさった動物文様。[BBC]
メキシコ: ユカタン州（Estado de Yucatán）で、古典期前期～古典期後期・600～800年のチョチョラ様式土器（Chocholá-style vessel）。象形文字を刻む。オシュキントク（Oxkintok）の地域に関連。メキシコ国立人類学歴史学研究所（Instituto Nacional de Antropología e Historia）の調査。[The Yucatan Times]

2021年9月14日（火）

浜松市: 中区・浜松城で、二の丸御殿の礎石や、雨落ち溝、礎石の据え付け穴など。浜松市の調査。[静岡新聞]
▼2024年1月1日から浜松市中央区
長崎県: 諫早市・千々石ミゲル墓所推定地（第4次調査）で、新たに見つかった墓坑（2号墓）から人骨。[長崎新聞]
▼千々石ミゲル墓所推定地関連記事→2021年9月12日
イラン: マルキャズィー州（Ostān-e Markazī）タフレシュ郡（Tafresh）Tarkhoranで、150ヘクタールの巨大な地下都市。土器、骨、石臼などを発見。セルジューク朝（Seljuk）に比定。[Iran Front Page]
トルコ: ヨズガト県（Yozgat il）ソルグン郡（Sorgun）のウシャクル・ヒュユク遺跡（Uşaklı Höyük）で、紀元前1500年のモザイク。3247個の石からなり、3m×7m。世界最古のモザイク。[Anadolu Ajansı]
トルコ: ヴァン県（Van il）ギュルプナール郡（Gürpınar）のチャヴシュテペ城（Çavuştepe Kalesi；Çavuştepe Castle）で、ウラルトゥ（Urartu）時代・2750年前の骨壺45個。死者の遺灰を納める。壺には孔があけられ、魂が出入りできるようにする。[Hürriyet Daily News]
▼チャヴシュテペ城関連記事→2021年8月31日
トルコ: デニズリ県（Denizli il）ブルダン（Buldan）の古代都市トリポリス（Τρίπολις；Tripolis）で，ローマ時代・2000年前の下水システム。高さ160cm、幅70cm。[Anadolu Ajansı]
カザフスタン: 西カザフスタン州（Батыс Қазақстан облысы；West Kazakhstan）テレクティ（Теректі ауданы；Terekti）で、ジョチ・ウルス（キプチャク・ハン国；Алтын Орда；Golden Horde）・14世紀の廟を発見。装飾品や、生贄の獣骨出土。[Qazaq TV]
スペイン: リプリェス郡（Ripollès）ケラルブス（Queralbs）・forat de l’Embut洞窟で、新石器時代～青銅器時代の石器、土器など。孔雀石（malaquita；malachite）や銅の採掘場としても利用。ピレネー山脈の標高2235mに立地。[El Punt Avui]
▼カタルーニャ州（Cataluña）ジローナ県（Girona）
スペイン: カスティーリャ・レオン自治州（Comunidad Autónoma de Castilla y León）政府は、過去3年間で15件の盗掘について訴訟を開始。[La Gaceta de Salamanca]
スペイン: ブルゴス県（Provincia de Burgos）メリンダー・デ・ソトスクエバ（Merindad de Sotoscueva）のオホ・グアレニャ（Ojo Guareña）で、西ゴート王国（Visigoths）の墓。
Excavation of a Hispano-Visigothic grave at Ojo Guareña[Centro Nacional de Investigación sobre la Evolución Humana, CENIEH]

2021年9月13日（月）

ベトナム: ゲアン省（Nghê An）クイチャウ県（Quy Chau）Thuan Chuan社・タム・チャン洞窟（Tham Chang）で、3000年前の壁画。[VietnamPlus]
イラン: マルヴダシュト郡（Marvdasht）・ナグシェ・ラジャブ遺跡（Naqsh-e Rajab）でサーサーン朝（Sassanids）のゾロアスター教徒の墓に、パフラヴィー文字（Pahlavi script）の浮彫。被葬者はイスタフル（Istakhr）市民。イスタフルはサーサーン朝の都の一つ。ナグシェ・ラジャブ遺跡はペルセポリスの北3kmにあり、、ペルセポリスからイスタフルに向かう経路上。[Tehran Times]
▼ファールス州（Ostān-e Fārs）マルヴダシュト郡（Marvdasht）
トルコ: アイドゥン県（Aydın il）チネ郡（Çine）の古代都市アラバンダ（Ἀλάβανδα；Alabanda）の古代の議場から、120年に作られたローマ皇帝ハドリアヌス帝（Publius Aelius Traianus Hadrianus）の大理石製彫像。高さ2.5m。[Hürriyet Daily News]
イタリア: シチリア島（Sicilia）パレルモ県（Città metropolitana di Palermo）テルミニ・イメレーゼ（Termini Imerese）の古代ギリシャ都市ヒメラ（Ίμέρα；Himera）で、紀元前409年のヒメラの終焉に至るまでの生活の変遷が判明。[Giornale di Sicilia]
ドイツ: グレンツァッハ＝ヴィレン（Grenzach-Wyhlen）のカペレンバッハ・オスト（Kapellenbach-Ost）で、ローマ時代・1世紀の建物3棟、井戸、地下室。[Badische Zeitung]
▼バーデン＝ヴュルテンベルク州（Land Baden-Württemberg）レラッハ郡（Landkreis Lörrach）
ベルギー: ナミュール市（Namur）ジャンブ（Jambes）で中世の集落から出土した象牙製のチェスの駒をDNA分析。原料はアフリカゾウ（African elephant；genus Loxodonta）。東アフリカまたは南アフリカからスワヒリ回廊（Swahili Corridor）経由の交易ルートでもたらされた可能性。
cf. Quentin Goffette, Nathalie Suarez Gonzalez, Raphaël Vanmechelen, Erik Verheyen, Gontran Sonet "Tracking the origin of worked elephant ivory of a medieval chess piece from Belgium through analysis of ancient DNA" International Journal of Osteoarchaeology [Wiley Online Library]
スペイン: ブルゴス県（Provincia de Burgos）ササモン（Sasamón）のオルミージョス・デ・ササモン（Olmillos de Sasamón）にあるカステレーニョ岬（Castarreño）で、ローマ時代の攻城のための2重の堀を6kmにわたり確認。[SER]
UK（ウェールズ）: レクサム（Wrexham）のロセット村（Rossett）で、ローマ時代・1世紀の邸宅跡。ウェールズ北部では初めて発見されたローマ時代の邸宅。[North Wales Live]
USA: ワイオミング州（State of Wyoming）メディスン・ロッジ州立考古学公園（Medicine Lodge State Archeological Site）で、クロウ族（Crow）＝アプサロケ族（Apsáalooke）の土器、石器、獣骨、黒曜石など。出土遺物を放射性炭素年代測定することにより、クロウ族がこの地に到来した時期の手がかり。[AP]

2021年9月12日（日）

長野県: 飯田市・遠山森林鉄道跡にある遠山川第四号橋梁が、高強度のプレストレストコンクリートを使った国内最初期の橋。1954年に完成。当時としては最先端の工法。[信濃毎日新聞]
島根県: 出雲市・大社基地跡地について、国から滑走路跡地を買取所有する出雲市の企業「アリオン」に対し、出雲市はアリオン所有地の一部と市有地とを交換する協議進める。平和学習を行う場所を残すため。アリオンも出雲市に協力の方針。[FNN]
▼大社基地関連記事→2021年9月6日
島根県: 大田市・池田北遺跡で古墳時代の大型掘立柱建物跡。大田市教育委員会の調査。[山陰中央新報]
長崎県: 諫早市・千々石ミゲル墓所推定地（第4次調査）で、新たに墓坑が見つかり、中から人骨が出土。[長崎新聞]
▼千々石ミゲル墓所推定地関連記事→2021年8月31日
キプロス: アクロティリ半島（Χερσόνησος Ακρωτηρίου；Akrotiri peninsula）で、初期キリスト教の教会。石灰岩や大理石で作った内陣や、ギリシャ語銘文「ΚΕ ΒΟΗΘΙ ΤΟΙΣ ΤΟ ΩΝΟΜΑ ΣΟΥ ΦΩΒΟΥΜΕΝΟΙΣ」を持つモザイク。[Arkeonews]
フランス: アルザス地方（Alsace）カン（Kembs）で古代末・4世紀のアルマン人（alamanes）の墓地。ローマの国境を守る兵士の墓か。メロヴィング朝・7世紀の溝で区画された墓地、剣やスクラマサクス（scramasaxe）、馬具、拍車など出土。さらに、初期キリスト教時代とみられる教会跡。[Le Figaro]
UK（イングランド）: ロンドン（London）で、ローマ時代・3世紀のミトラース神（Mithras）の地下神殿。[My London]
USA: ミシシッピ州（Mississippi）イーグル湖（Eagle Lake）で見つかったアメリカアリゲーター（Mississippi alligator）の胃の中から紀元前6000年～前5000年の先住民の遺物。鏃のようなものは投槍器アトラトル（átlatl）で用いる槍先。もう1点は紀元前1700年ごろの赤鉄鉱（hematite）で、用途不明の重り（plummet）。[Business Insider Australia]

2021年9月11日（土）

鳥取県: 鳥取市・善田傍示ケ崎遺跡（よしだぼうじがさきいせき）で、古代山陰道の一部とみられる盛り土と、道路側溝と推測される溝状遺構。鳥取市埋蔵文化財センター9/10発表。[朝日新聞]
熊本市: 中央区・熊本城の監物櫓の石垣の一部は、裏込めにれんがなどが含まれ、明治時代以降に築造と確認。監物櫓の石垣の外側は、江戸時代に修理された。平櫓では、現在の礎石は1953～1954年の解体時に設置され、その下層に2つの異なる時期の礎石。熊本城調査研究センターの調査。[朝日新聞]
クロアチア: ロシニ島（Lošinj）やイロヴィク島（Ilovik）沖のアドリア海（Jadransko more；Adriatic Sea）の水深2.5mで、紀元前2世紀の沈没船。[Total Croatia News]
イタリア: ヴァッレ・ダオスタ州（Valle d'Aosta）ドンナス（Donnas）のBarma Cotzeで新石器時代・5000年前の墓。[la Sentimella del Canavese]
スペイン: ムルシア州（Murcia）サントメーラ（Santomera）のシエラ・デ・バルンバ（Sierra de Balumba）にある洞窟で紀元前4～前3世紀の聖域。土器、鉛鋺、鉤十字スヴァスティカ（svastika）を表す青銅製の印章など出土。バルンバは紀元前5世紀に始まり、紀元前3世紀に最盛期を迎えたイベリア人の集落で、第2次ポエニ戦争やカルト・ハダシュトの陥落に伴い衰退。[La Opinión de Murcia]

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