春立つ日富士に二重の雲の笠 ![]()
白梅や鐘は墨絵の上野山
香りにて雪と見分ける梅の花
梅の花それとも見えず雪景色
梅を見る間に逆転の棋王戦 ![]()
河津では梅より早き桜かな
梅ヶ香や倭王讃珍済興武
金印が春風を呼ぶ志賀島
ニイハオと春風招く鴻臚館
都府楼の春風今に倭の五王
天照に譲りし国の春霞
日出づる処の天子黄砂舞ふ
黄砂舞ふ卑弥呼の国になゐ猛る
国引きのロマンが香る蜆汁
後世に豆腐残して祖来の忌
なまくらの刀を磨く光悦忌
高熱で一日休む清盛忌
今日だけは割り勘にする清盛忌
満開の桜に積もる牡丹雪 ![]()
時ならぬ雪に「いいね」と掃部殿 ![]()
甲斐の道すもももももも花盛り
甲斐路では桃と桜が咲き競ひ
咲く花を追ひかけ作句昨日今日 ![]()
庭の桃始めて笑う暖かさ
桜餅去年の香と今日の味
遠山の桜を賞でし江戸の民
政宗も愛でし三春の滝桜
吹く風や勿来の関の山桜
忠義なり「天勾践・・・」と桜の木
「サクラチル」後一年は駿河台
総長の式辞や花の武道館
春うらら桜こじゃんと工科大
風誘ふ花を遺して泉岳寺
爛漫の花を送るや多摩の丘
清明に桜満開いとをかし ![]()
さても絵にかきおとりする桜かな
花開耶伊都国佐々禮石の宮
外は花前に電脳大欠伸
石を割る桜が告げる春の音
「日本一最古の桜」弘前城
黄砂舞ひ道も狭に散る桜花 ![]()
花筏めだかの上を通り過ぎ
桃咲くや南朝四百八十寺
啄木鳥が柳あをめる川に啼き
「春よ来い」と富士山麓にオウム鳴く
スモッグも句に詠まれれば春霞
春の風邪花粉症かと人は問ふ
若者が愛でるを見れば翁草 ![]()
マムシよりコブラに似たり蝮草 ![]()
毒のなき花であれかし金鳳花 ![]()
海棠の眠り足らざる昼下がり
佐久街道抜けて小諸の花海棠 ![]()
春なれや遊女も拝む芭蕉の碑
古寺や甘茶でかっぽれ花祭
街道の躑躅の陰にねずみとり
大小の手鞠揃ふや多摩の丘 ![]()
阿漕とて東へ下る西行忌
美女ありて命なりけり西行忌
野点する花の下にて西行忌
五十まで生きて恥ずかし兼好忌
禁客寺日没閉門百間忌
散り残る桜ちらほら四稜郭
藤棚の甘き香りや五稜郭
富山では薬立山蜃気楼
正則も蛙に負ける岩松院
果てしなきよもぎの大地家二軒
壁何処春風渡る国境 ![]()
国境を小舟で往き来のどかなり ![]()
麗らかやリオ・グランデの野天風呂 ![]()
雪解けを待ち侘びて越す分水嶺
記念碑の谷にナバホの風光る
塩の原直線道路蜃気楼
死の谷の花に恵の春の雨 ![]()
春の雨悪魔ゴルフの手を休め ![]()
ブライスの谷の松籟残り雪 ![]()
頂上にすばる訪ねて残り雪 ![]()
東風吹きて登れぬウルル仰ぎ見る ![]()
衣川緑あふれて義経忌
新緑を食べた毛虫を百舌が食べ
カネモチと見れば垣根がカナメモチ ![]()
名も知らぬ花も立夏の散歩道 ![]()
漱石も驚く今の五月祭
業平も三河に来ればかきつばた
機械化で今は聞かれぬ田植え唄
田植え唄下から読んでもたうえうた
田一枚植ゑてしばしの柳かげ
紫陽花の花がきれいなコロナれど ![]()
ワクチンを接種した日の薔薇一輪 ![]()
梅雨空に天下が動く寒さかな
梅雨空に眠気を誘ふ蹴鞠かな
梅雨空に蹴鞠眺めて夜もすがら
梅雨空に平家を偲ぶ壇ノ浦
無惨やな梅雨が暴れて愚陀仏庵
はまなすの岬に休む渡り鳥
烏賊釣りの漁火遠く最終便
花かつみ色も形も知らねども
卯の花は咲けど未だに夏は来ず
卯の花や唐紅の瓦屋根
隠元の花咲く頃や禅師の忌
上水で蛍の光見えるまで ![]()
上水に光映して蛍飛ぶ ![]()
ヤマモモもすももも桃も実る里 ![]()
寄超高級苺:美人姫一期一会のおもてなし ![]()
昼寝から目覚めてみれば日は西に ![]()
長谷寺や牡丹の陰に観世音
はらはらと牡丹の散りし昼下がり
はらはらと牡丹散りぬるお墓かな
牡丹散って舞台は回る浜松屋
牡丹散って後は野となれ浜松屋
芍薬を愛で百薬の長を飲む ![]()
白鷺の城に牡丹と揚羽蝶
長江に六月無しと人は言ひ
六月の山のドライブ雪の壁 ![]()
星繁く昼の熱さを愁ふかな
今日もまた鯖の味噌煮か無縁坂
鳳来寺月が鳴いたか仏法僧
水団を食べて油団に大あぐら
蛇蠍駱駝驢馬猿好吃ロ馬
てんぷらをこはごは食べる家康忌
梔の花は静かにものをいひ
待ち針に名前残して小町の忌
傾城の眠れる墓に虞美人草
天が下時利あらず光秀忌
海の日に山登りする寒さかな
海の日に山登りする天邪鬼
宗匠を迎へて夏の文部省
夕立の空より高き都庁かな
夕立の空突き抜けし都庁かな
暑さ足り栗の実育つ夏のうち ![]()
白き雲遊子は何処千曲川 ![]()
涼しさを田の面に映す佐久路かな ![]()
大木に蝉集まりし昼下がり
桐の花月と坊主は今何処
閑さや大国主と夏木立
大樟が語る応神宇美の宮
信玄の国に鮑の干物かな
山の宿朝寝許さぬ蝉時雨
蝉時雨その日暮らしの我が身にも
二声は星が鳴いたか青葉木菟
瓜売りの声懐かしき昼下がり
尺玉を遠くに聞いて庭花火
野辺山に星を見上げる月見草
国のため散りし乙女や仏桑華
朝顔と暑さ喜ぶ仏桑華 ![]()
今もなほナバホ緑の地平線
山が呼ぶシェーンの姿大雪渓
雪残る山に「シェーン」が谺して ![]()
バイソンに先導されて夏の旅
バイソンに道ふさがれて夏野かな
湖で遊ぶ篦鹿華氏百度 ![]()
雷か加洲の巨木黒焦げに ![]()
山燃えてハーフドームが霞む夏 ![]()
記念碑の谷に涙の虹の橋
ユッカ咲く白き砂丘にキノコ雲
蝙蝠の群待つ日暮鍾乳洞
熱砂の地出臍の如き岩ひとつ ![]()
南風吹きて登れぬウルル蠅が飛ぶ ![]()
西空を茜に染めて夏逝きぬ ![]()
七夕の笹に重たき願ひ事
稲妻が大峡谷に架ける橋 ![]()
加洲ではブドウオレンジアーモンド ![]()
台風はどこ吹く風と多摩の丘 ![]()
朝顔も恐れ入谷の鬼子母神
朝顔は一輪のみとわびの道
秋の句を五線譜に書き友逝きぬ
神々の国に鱸の奉書焼
赤壁の賦に松江の鱸かな
武蔵野は空より広し道灌忌
不覚なり今朝の御膳か盛遠忌
天高く牛馬のどかに大草原
澄む空に響く音色の馬頭琴
西瓜にて喉を潤す休肝日 ![]()
梨もげば二十世紀は去年の味
素魚の踊念仏一遍忌
無花果と山吹互に笑ひ合ひ
竜胆の峠に馬の鈴の音
猪の鼻をくすぐる萩の花
鹿の群異国の丘の湯のけむり
龍野には小さき城あり赤とんぼ
龍野なる宿禰の墓に赤とんぼ
葉は何処御仏に問へ曼珠沙華
話する阿礼の宮に曼珠沙華
長崎の鐘常しへに曼珠沙華
川沿ひに彼岸花やら此岸花 ![]()
彼岸花とはいふものの此岸花 ![]()
彼岸花見た者をらず曼珠沙華 ![]()
彼岸にも此岸にも咲く曼珠沙華 ![]()
文学と古城の街にかんなかな ![]()
台風が吹き清めたる富士の山 ![]()
富士の嶺を望む峠に式部の実 ![]()
嵐過ぎ紫式部峠道 ![]()
近頃は見られぬ大和の女郎花
仁徳も喜びたまふ七竈 ![]()
空近く蜻蛉群飛ぶ蔵王釜
花巻の蕎麦が美味しい賢治の忌
龍さんも寅さんもゐて土佐の秋
長城の影を映して月清し
名月が照らす歴史の盧溝橋
天高く嶺を連ねて伏せる龍
天高く馬も我等も飽極了
頤和園の水面を渡る秋の風
広場には毛の写真と菊の花
京劇の空に飛び交ふ流れ星
秋風に吹かれて険し磐錘峰
西安でふりさけ見れば今日の月
名月に凝脂を洗ふ華清の湯
名月を吹き飛ばす気かこの台風
名月を雲と屋根との隙間から ![]()
嵐過ぎ青と茜の江戸の空 ![]()
雲の上昇る満月照る夕陽 ![]()
満月が照らす峡谷ナバホの地
天の川果つる処に十字星 ![]()
神ぞ知る磐井の墓か月かなし
景行を偲ぶ浮羽の秋の風
なにはさへゆめのまたゆめ太閤忌
九十九に一つ加えて定家の忌
宇津谷の団子懐かし許六の忌
その昔秋刀魚獲れたか目黒川
白居易の酒煖めし紅葉かな
寂しさや鹿無き山の紅葉狩
往きかかるたびに色増す紅葉かな ![]()
時節柄何を祝ふか水引草 ![]()
金木犀昔厠の臭ひ消し ![]()
独眼が見下ろす丘の紅葉かな ![]()
宗匠を迎へる紅葉多摩句会 ![]()
ピラミッド逆ピラミッド秋句会 ![]()
富士の嶺を軒端にぞ見る秋句会 ![]()
句会待つ亀甲竹と萩の花 ![]()
かりん植えて句会を祝ふ多摩の丘 ![]()
萩咲ける多摩に名句の山築く ![]()
この丘に木口小平のやうな柿 ![]()
榠樝の実数へてみれば十三個 ![]()
武蔵野は明日も晴れるや落葉風 ![]()
春桜十月桜二度さくら ![]()
紅葉の初めや多摩の片田舎 ![]()
鴨遊ぶ池に紅葉の映える午後 ![]()
知恵伊豆の墓に鴉が集ふ秋
この寺の名前借りたか禅寺丸
柿の実が鐘の音を聞く王禅寺
黄金田にバッタぞなもし蝗跳ね
見つけられ運か不運かこの浮塵子 ![]()
蟷螂が土下座して待つ散歩道 ![]()
もたいなや踏みつけて行く茶碗蒸し ![]()
一位の実小さき祈り二位の尼
そぞろ寒朝雲暮雨の神女峰
そぞろ寒もっと光を窓の内 ![]()
そぞろ寒昭和は遠くなりにけり ![]()
コロナなど知らぬ昔の紅葉かな ![]()
往き来する人まばらなり去来の忌
鈴を振る張合もなし宣長忌
秋の日の暮れ残してや光堂
秋風の吹き残してや富士の山 ![]()
鹿仰ぐ崖に四人の大統領
栗鼠遊ぶ悪魔の塔に秋の風
くたばってしまへと眠る蘭の国 ![]()
大鷲が渡る峡谷ナバホの地
白頭の鷲悠々と分水嶺 ![]()
門守る獅子の頭に散る落ち葉
霜月に咲けど皐月は五月かな ![]()
コロナなど飛ばしてしまへやつでの葉 ![]()
寒空に天狗の団扇花盛り ![]()
用ありてちとあの世まで宗鑑忌
芭蕉忌に句を作るこそむなしけれ
東山寝たる姿や嵐雪忌
一日は壁に向かひて達磨の忌
業平の心は何処都鳥
寄山本眞一先生:牛肉を鱈腹食べる神の留守 ![]()
空白み時雨しと降る山の宿
山刀伐の子宝地蔵初時雨
このわたをうるかと宗祇戻し橋
このわたをいくらでうるか迷ひ箸
このわたをいくらでうるかいわしたひ
木枯らしが山けふ越えて飛鳥川
冬枯れや考古学者が夢のあと
十国を見渡す峠枯れ野の日
天地の分かれしあたり冬茜
吉良の忌にいつしか雪の南部坂
枯れて尚存在感増す樹冠の葉 ![]()
もたいなや鳥も食べずに残る柿 ![]()
荒海や佐渡をいろどる波の花
狸汁飲めば思はず腹鼓
昨今は書生が走る年の暮れ
不景気で今年は休む神の旅
漱石も諭吉も走る年の暮
宇宙よりカプセル還り朗人逝く ![]()
寒くても「きぼう」が見える今朝の空 ![]()
檀林の僧マスクして修行かな ![]()
神の旅石仏にも会釈して
不景気で底が見えてる社会鍋
寄紅梅の早咲:間違へて師走のうちに灰を撒き ![]()
首筋にトクホンを貼る歳の暮れ
煤掃きを目の前にしてあせるなり
行く年を惜しむ暇さへなかりけり
東山雲こそかかれ義政忌
とどめしは小町の姿遍昭忌
みすずかる信濃路に咲く桜鍋
信濃では鹿を交えて桜鍋
譲られつ譲りつ入る柚子湯かな ![]()
つかまれて六腑吐き出す海鼠かな
八甲田賽の河原の雪だるま
灰ならで雪降り積もる桜島
長野では氷の上のみずすまし
長野では雪と氷とみどりの聖火
珍しや卑弥呼の国の雪景色
景行は何処筑紫の雪景色
大雪やそれでも地球温暖化
新世紀目指しはばたけ都鳥
有明の声聞く今朝の寒さかな
雪吊りを忘れ一枝金木犀
極楽へ急ぎ候大晦日
日の本を巡り尽くして除夜の鐘
除夜の鐘駄句打ち出して子年
一族は紐と虫とに名を残し
下田にて松陰芯まで疲れ果て
芋は今喉元辺り四苦八苦
長岡や無法の誉花楽居士
目出度さもちう位也千年紀
先づ蛇が扉を開く新世紀
日大の正体見たりアメフット ![]()
埃及の埃及ぶやいわきまで ![]()
今日も朝来たを喜び朝ご飯 ![]()
明日も朝来るを願つて夕ご飯 ![]()
コロナより先に消えるか安と菅 ![]()
安も菅も五月に消えろ民の声 ![]()
支持率が落ちて彼等の春が逝く ![]()
「忖度」を普通語にした総理去る ![]()
理想 : 国民に尽くした人が親分に ![]()
現実 : 親分に尽くした人が親分に ![]()
石橋を外して菅を植える秋 ![]()
菅笠が二階に集ふ船出かな ![]()
初めての所信表明目次録 ![]()
カメラより紙等が頼り菅総理 ![]()
勝とうにもまともに受けぬ二階席 ![]()
コロナでもまだ庭園は閑かなり ![]()
幸くものは花ばかりなりコロナの世 ![]()
木星と土星接近金曜日 ![]()
信濃には海こそなけれ海ノ口 ![]()
二度で済む「かな」を四度も叩く「KANA」 ![]()
年俸と年度で暮らす偉い人 ![]()
月給と曜日で暮らす只の人 ![]()
菅邸と府省不随になりにけり ![]()
人を喰ふ人が食む牛草を食む ![]()
菅下りて株が上がった金曜日 ![]()
町田の酒 : 尾根桜太古のめざめ禅寺丸 ![]()
まさかやぁ告訴変じて国葬に ![]()
寄カナダ産松茸:食卓の香りは遥かカナダより ![]()
日本では大人が騒ぐハロウィーン ![]()
寄皆既月食:道長も驚く今日の夜の月 ![]()
来る者を捕らえてみれば何と猿 ![]()
諸物価は値上げ庶民は音を上げる ![]()
天道が照らす地道な人の道 ![]()
地蔵様南無冥土in安楽寺 ![]()
寄山本眞一先生 in Glasgow:外つ国で青岛啤酒Glass-go ![]()
奢られつ驕りつ果ては只の人 ![]()
寄糸瓜(へちま):「と」瓜とは「へ」と「ち」の間いとをかし ![]()
ひのもとの神は大抵ひだりきき ![]()