考古学のおやつ/NEWSLINK

2023年6月30日（金）

石川県: 金沢市・高尾城跡（たこうじょうあと）で、14～16世紀の土師器や中世の渡来銭出土。北宋銭「熙寧元宝」。築造時期を示す証拠が初めて出土。14世紀後半には築造が始まっていた可能性。金沢市埋蔵文化財センターの調査。7/1現地説明会。[北陸中日新聞]
▼高尾城跡関連記事→2022年5月24日
山梨県: 山中湖の湖底の地層8000年分を調査。富士山の活動の空白期とみられていた5000年前～4000年前に富士山が少なくとも6回噴火していたことを確認。[共同通信]
▶ Shinya Yamamoto, Nobuko Kametani, Mitsuhiro Yoshimoto, Yosuke Miyairi, Yusuke Yokoyama (2023) Eruptive history of Mt. Fuji over the past 8000 years based on integrated records of lacustrine and terrestrial tephra sequences and radiocarbon dating. Quaternary Science Advances. [ScienceDirect]
ニュージーランド: 亜南極地域にあるオークランド諸島（Auckland Islands）のエンダービー島（Enderby Island）で、マーオリ人が早い段階に到達し、拡大し、その後居住した証拠。従来の研究では1400年ごろとされていた。[Te Ao - Māori News]
インド: タミル・ナードゥ州（Tamil Nadu）ダルマプリ県（Dharmapuri）Poothinathamで新石器時代の石斧。[The Hindu]
チェコ: モラヴィア地方（Moravia）のニェムチツェ遺跡（Němčice）で、ラ・テーヌ文化（La Tène）のガラス工房。アルプス以北のヨーロッパでは最古のガラス工房。琥珀を運んだ交易路アンバー・ロードの途上にあり。
▶ Jana Čižmářová (2023) Němčice: research at a key La Tène site in Moravia. Antiquity, First View, pp. 1 - 7. [Cambridge Core]
フランス: ブルターニュ地域圏（Région Bretagne）コート＝ダルモール県（Côtes-d'Armor）プラット（Prat）のケルアム遺跡（Kerouarn）で、大西洋中期青銅器時代（Atlantic Middle Bronze Age）の埋納遺構3基。住居や埋葬は伴わず。
▶ Marilou Nordez (2023) Metal hoards in a ritual space? The Atlantic Middle Bronze Age site of Kerouarn, Prat (Côtes-d'Armor, France). Antiquity, First View, pp. 1 - 9. [Cambridge Core]
UK（イングランド）: ケント州（the county of Kent）セヴノークス（Sevenoaks District）のオトフォード（Otford）にあるローマ時代の邸宅で、350～400年ごろのウマとみられる獣骨。無傷のまま埋まっており、祭祀の目的で埋められたか。また、床下暖房施設も。[Kent Online]
UK（イングランド）: スクレンビー（Scremby）で調査されたアングロ・サクソン・5世紀後半～6世紀半ばの墓地から出土した牙製のバッグ・リング（bag ring）7点のうち1点を分析。コラーゲンを分析によりアフリカゾウ属（Loxodonta）と判明。放射性炭素年代により5世紀ごろ生息。ストロンチウム同位体により、東アフリカのリフトバレー州（Rift Valley）あたりで育った。アフリカで加工され、4000マイルの距離を運ばれた。アングロ・サクソンのエリート女性の墓から多数出土している象牙製のバッグ・リングは、指輪には大きすぎ、布製の小物入れをを腰につけるためのものとみられている。[LiveScience]
▶ Katie A. Hemer, Hugh Willmott, Jane E. Evans, Michael Buckley (2023) Ivory from early Anglo-Saxon burials in Lincolnshire – A biomolecular study. Journal of Archaeological Science: Reports, Volume 49, June 2023, 103943. [ScienceDirect]
▼リンカーンシャー州（Lincolnshire）
▼スクレンビーのアングロ・サクソン墓地関連記事→2019年10月16日

2023年6月29日（木）

青森県: 七戸町・鉢森平(7)遺跡（はちもりたいなないせき）で、縄文時代後期前葉に埋められた土器の中から貝殻が重なって出土。青森県埋蔵文化財調査センターの調査。[青森県埋蔵文化財調査センター]
▼鉢森平(7)遺跡関連記事→2022年12月10日
埼玉県: 北本市・デーノタメ遺跡の国指定史跡化に向けた関連予算が北本市議会で可決。遺跡保護のために土地区画整理事業を見直し。[毎日新聞]
山梨県: 笛吹市・毘沙門遺跡（びしゃもんいせき）で、平安時代を中心とした竪穴建物。山梨県埋蔵文化財センターの調査。7/2現地説明会。
▶毘沙門遺跡(びしゃもんいせき)現地説明会　2023年7月2日開催 [山梨県]
奈良県: 橿原市・日高山瓦窯（ひだかやまがよう）で、藤原宮跡で使われた瓦の窯が新たに3基見つかる。最新型の平窯と旧来型の窖窯が混在。奈良文化財研究所6/29発表。7/1現地説明会。[朝日新聞]
鳥取県: 西伯郡大山町・妻木晩田遺跡（むきばんだいせき）の妻木新山地区で、斜面を壇上に加工した竪穴住居跡や段状遺構、土坑。緩やかな斜面全体を利用していたことが明らかに。鳥取県の調査。7/9現地説明会。
▶国史跡妻木晩田遺跡の発掘調査現地説明会 [鳥取県]
山口県: 下松市・天王森古墳（てんのうもりこふん）には埋葬施設などが遺存している可能性。6世紀前半の前方後円墳。下松市教育委員会のレーダー調査。[毎日新聞]
▼天王森古墳関連記事→2023年6月12日
韓国: 慶州市・味呑寺（ミタンサ）の規模や伽藍配置を確認。新羅の王京内にある寺とは異なる配置。苑池を伴う。『三国遺事』に記述が伝わる寺。統一新羅・8世紀後半から高麗時代・13世紀まで営まれた寺とみられている。[聯合ニュース]
インド: タミル・ナードゥ州（Tamil Nadu）アリヤルール（Ariyalur）にあるガンガイコンダチョーラプラム（Gangaikonda Cholapuram）のマリガイムドゥ村（Maligaimedu）で、11～12世紀の貨幣の鋳型、土製印章のほか、中国製の磁器。チョーラ朝と中国との交流を示す。ガンガイコンダチョーラプラムはチョーラ朝の2番目の首都。[DT Next]
▼マリガイムドゥ村関連記事→2022年3月2日
カザフスタン: アクモラ州（Ақмола облысы；Akmola Oblast）コルガルジン（Қорғалжын；Korgalzhyn）で、ジョチ・ウルス（キプチャク・ハン国；Алтын Орда；Golden Horde）・15世紀の墳墓2基。レンガ積みで石灰モルタルで固める。[Kazinform]
ドイツ: バーデン＝ヴュルテンベルク州（Land Baden-Württemberg）テュービンゲン郡（Landkreis Tübingen）アンマーブーフ（Ammerbuch）で新石器時代の人骨、土器、金製指輪など。[SWR]
フランス: サヴォワ県（Savoie）のブールジェ湖（Lac du Bourget）近くで、メロヴィング朝・7世紀の、密集した墓80基。被葬者はいずれも顔を東に向けるキリスト教の葬法。副葬品を持たず。国立予防考古学研究所（INRAP: Institut national de recherches archéologiques préventives）の調査。[Newsweek]
USA: ワシントン州（State of Washington）シェラン郡（Chelan County）にあるロック・アイランド・オーヴァールック遺跡（Rock Island Overlook；45CH204）で1974年に出土した石器は16000年前～13000年前。石器のうち3点にはウマの遺存物が付着。アメリカ大陸の更新世のウマは12700年前に絶滅。以降、スペイン人征服者が15世紀に持ち込むまで、アメリカ大陸にウマはいなかった。[The Wenatchee World]
アルゼンチン: フエゴ島（Tierra del Fuego）大西洋岸（東海岸）にある完新世後期の8遺跡について、狩猟・漁労・採集者集団のによる石器原材料の消費戦略を調査。活動ごとに、最適な石材を選択していたことが判明。
▶ Ivan Briz i Godino, Nélida M. Pal & Myrian R. Álvarez (2023) Raw Material Consumption Strategies in Holocenic Hunter-Fisher-Gatherer Groups from the South-Eastern Coast of Tierra del Fuego (Argentina): A Use-Wear Perspective. Lithic Technology. [Taylor & Francis Online]
性的分業: 採集集団における労働の性的分業について、過去100年の民族誌を調査。さまざまな文化で、女性が狩猟に従事。男性が狩猟、女性が採集を担ったと認識されることが多いが、考古資料ではさまざまな時代のホモサピエンス女性が狩猟や戦争に携わった証拠が見つかっており、狩猟における女性の重要な役割を説明するため、従来の性的分業パラダイムに転換が迫られる。
▶ Abigail Anderson, Sophia Chilczuk, Kaylie Nelson, Roxanne Ruther, Cara Wall-Scheffler (2023) The Myth of Man the Hunter: Women’s contribution to the hunt across ethnographic contexts. PLoS ONE, 18(6): e0287101. [PLOS ONE]

2023年6月28日（水）

北海道: 厚沢部町・館城跡（たてじょうあと）で、御殿の基礎の礎石が上下2つ重なった構造。[北海道新聞]
滋賀県: 彦根市・稲部遺跡（いなべいせき）で、2019年に溝から出土した漆塗りの帯状の繊維製品の断片は、箱状の矢入れ具「靫」の横帯び。古墳時代初頭・3世紀とみられる。彦根市など6/28発表。[京都新聞]
▼稲部遺跡関連記事→2021年10月17日
奈良県: 斑鳩町・藤ノ木古墳（ふじのきこふん）で出土した金銅製筒形品のくびれ部分に、動物の毛が付着。ヒトの髪の毛の可能性が高い。奈良県立橿原考古学研究所の調査。[NHK]
タイ: ナコーンラーチャシーマー県（Nakhon Ratchasima）スーンヌン郡（Sung Noen）のプラサット・バン・ブー・ヤイ遺跡（Prasat Ban Bu Yai）で、アンコール朝（Angkor）・1000年前の石製の楣が出土。[Bangkok Post]
オーストラリア: 西オーストラリア州（Western Australia）ピルバラ地域（Pilbara）のフライングフォーム海峡（Flying Foam Passage）で、水深14mの海底から先住民の石器。オーストラリアでもっとも深い位置にある先住民遺跡。[Australian Broadcasting Corporation]
▼フライングフォーム海峡関連記事→2020年7月2日
インド: カルナータカ州（Karnataka）ラーヤチュール県（Raichur）マスキ（Maski）で、新石器時代の大規模墓地。
▶ Peter G. Johansen and Andrew M. Bauer (2023) Social distinctions during the south Indian Neolithic: changing mortuary practices in a late prehistoric cemetery at Maski. Antiquity, First View, pp. 1 - 21. [Cambridge Core]
イスラエル: ネゲヴ砂漠北西部のべソール（Besor）川流域で、中期旧石器時代の遺跡2か所（B37とB27）から、豊富な石器や獣骨、炭化物。
▶ M. Goder-Goldberger, I. Gilead, E. Boaretto, L. Edeltin, L.K. Horwitz, Y. Jacoby-Glass, R. Lavi, F.H. Neumann, N. Porat, M.B. Toffolo, A.C. Van Aardt, T. Zilberman and O. Crouvi (2023) Living in an ecotone: Late Middle Palaeolithic occupations in the lower Besor Basin, north-western Negev Desert, Israel. Antiquity, First View, pp. 1 - 8. [Cambridge Core]
イスラエル: 紀元前10世紀の城塞遺跡の検討から、古代ユダ王国のイスラエルへの拡大は、従来の想定よりも早い。[The Jerusalem Post]
スイス: グラウビュンデン州（Kanton Graubünden；Canton des Grisons）アルブラ地区（Albula）のサローフ（Salouf）で、青銅器時代・紀元前12世紀～前11世紀の鎌、斧、釘など80点。革で包み木箱に納めたと見られる。[swissinfo]
スロバキア: ヴァラリキ（Valaliky）でハンガリー時代・10世紀の墳墓260基。[The Slovak Spectator]
ドイツ: ガルツヴァイラー鉱山（Garzweiler）の各地で、ローマ時代の集落や墳墓。[Deutsche Welle]
UK（イングランド）: サフォーク州（the county of Suffolk）ユーストン（Euston）で、後期ローマ時代・2000年前の鈴合金（pewter）の皿などの埋納。穴の中に丁寧に積み上げた状態。[Suffolk News]

2023年6月27日（火）

群馬県: 安中市・旧安中高校校庭で見つかった東山道駅路（とうさんどうえきろ）の道路跡とみられる遺構を、安中市が現状保存の方針。予定していた新庁舎は、遺構と重ならないよう計画変更。[上毛新聞]
▼東山道駅路関連記事→2023年6月20日
佐賀県: ▽ひどい記事▽とどめは本郷和人教授「あれだけ土が入っていたら、仮に鏡や剣があったとしても溶けてしまっていると思われます。」って、どんなすごい酸性土壌だと思っているのか？▽有名人ではあるが専門外の人に話を聞きに行き、専門外の悲しさで誤った話を引き出してしまっても、気づかず記事にして公表してしまう……記者も編集者もひどすぎる▽このテーマへの知識もなく勉強もせず、話題になったから有名人にしゃべらせて記事の体裁にしたのか？▽
▶（タイトルは引用しません）[AERA]
中国: 内モンゴル自治区シリンゴル盟アバグ旗バイントグ・ソム（巴彦図嘎蘇木）・額日很希孛石人墓葬群で、大型の墓から石人像。突厥の石人と同様のもの[中国新聞網]
中国: 山西省陽泉市洪城北路で戦国時代・2400年前の井戸。当時の井戸づくりの技術を示す。[中国新聞網]
中国: 江蘇省無錫市浜湖区・馬鞍遺跡で、馬家浜文化・6000年前の土製のブタ像。子供のおもちゃか。当時の無錫でブタが飼育されていたことを示す。[新華社]
インド: 古代の交易都市ソパラ（Sopara）について、ドローンによる地形調査やボーリングにより、都市の範囲と、3世紀に廃絶したことを確認。[Nauka w Polsce]
イスラエル: ネゲヴ砂漠（Negev Desert）のトラリム（Tlalim）で、後期鉄器時代～前期ペルシャ時代・2600年前～2500年前の大規模な墓。50体以上の被葬者は全員女性と推定され、丁寧に埋葬され、香を用いた儀式が行われる。さまざまな地域との交易品が副葬されるが、特に南アラビア的な要素が強い。各地から南アラビアに売られた女性たちの可能性。。[Haaretz]
イタリア: シチリア島（Sicilia；Sicily）の古代都市リリュバエウム（Lilybaeum）で、カルタゴ～ヘレニズム時代（Punic-Hellenistic）の彩色壁画を分析。ヘマタイト（hematite）、雄黄（orpiment）、鉛黄（massicot）、グリーン・アース（green earths）、エジプシャンブルー（Egyptian blue）、マンガン・ブラック（manganese black）を検出。
▶ F. Albertin, L.E. Baumer, M. Bettuzzi, R. Brancaccio, F. Casali d, L. Cifarelli, G. Festa, M.G. Griffo, A. Mistretta, M.P. Morigi, R. Nania, C. Scatigno, L. Strolin (2023) A spectroscopic study of Punic-Hellenistic polychromy on wall paintings at the Lilybaeum archaeological site. Materials Letters. [ScienceDirect]
イタリア: ラツィオ州（Regione Lazio） ネミ湖（Lago di Nemi：Lake Nemi）の湖底で、石像の頭部が出土。ローマ帝国のカリグラ帝（Caligula；12～41年）の治世・1世紀に建造されたネミ船（Naves Nemorenses；Nemi ship）に関連か。[Heritage Daily]
▼ネミ湖関連記事→2011年1月18日
フランス: ヨンヌ県（Yonne）アルシー＝シュル＝キュール（Arcy-sur-Cure）のトナカイ洞窟（Grotte du Renne）でシャテルペロン文化期（Châtelperron）とみられる第10層からネアンデルタール人の人骨。
▶ Juliette Henrion, Jean-Jacques Hublin, Bruno Maureille (2023) New Neanderthal remains from the Châtelperronian-attributed layer X of the Grotte du Renne (Arcy-sur-Cure, France). Journal of Human Evolution, Volume 181, August 2023, 103402. [ScienceDirect]
▼ブルゴーニュ地域圏（Bourgogne）
UK（イングランド）: ヘレフォードシャー州（Herefordshire）ドーストーン・ヒル（Dorstone Hill）で、前期新石器時代・紀元前4千年紀前半の複合遺跡。意図的に焼かれた3棟の木造建築の上に、3基の長墳丘ロング・バロウ（long barrow）を築き、近隣には環濠も。
▶ Keith Ray, Julian Thomas, Nick Overton, Seren Griffiths, Tim Hoverd, Michael J. Allen, Alistair Barclay, Julie Birchenall, Dana Challinor and Charley French (2023) Dorstone Hill: a Neolithic timescape. Antiquity, First View, pp. 1 - 18. [Cambridge Core]
▼ドーストーン・ヒル関連記事→2022年8月11日
USA: ミシガン州（State of Michigan）マッキノー市（Mackinaw）・ミキリマキナック（Michilimackinac）で、地下室から錫釉陶器。[Cheboygan Daily Tribune]
メキシコ: チャルコ・デ・ディアス・コバルビアス（Chalco de Díaz Covarrubias）で。ヌエバ・エスパーニャ副王領（Virreinato de Nueva España；Viceroyalty of New Spain）の時代・400年前の木造船。発掘地点は当時のチャルコ湖（Lake Chalco）に当たっていた。メキシコ国立人類学歴史学研究所（Instituto Nacional de Antropología e Historia）の調査。[Heritage Daily]
メキシコ: ウエイポストラ（Hueypoxtla）の聖バルトロマイ教会（Saint Bartholomew Parish）の地下に、16～19世紀にスペイン人征服者や先住民が用いた地下墓地。[Heritage Daily]

2023年6月26日（月）

神奈川県: 鎌倉市・大倉幕府周辺遺跡群（おおくらばくふしゅうへんいせきぐん）で、鎌倉時代を中心とした道路と考えられる整地層や、それらと並行する柵の柱穴、門と考えられる建物跡など。鎌倉市教育委員会の調査。7/8現地説明会。
▶大倉幕府周辺遺跡群の発掘調査現地説明会（第3回）を開催します [鎌倉市]
▼大倉幕府周辺遺跡群関連記事→2023年5月24日
堺市: 大山古墳（だいせんこふん）の全長は513.3mだった可能性。100年ぶりに墳丘全体を詳細に測量し、完成当時の姿を推定。仁徳天皇陵として管理される5世紀中ごろの前方後円墳。宮内庁の調査。[共同通信]
中国: 河南省商丘市・宋国故城遺跡で、東周時代の環状道路。路面の厚さ80cm以上。[中国新聞網]
中国: 陝西省西安の三民墓地で、西晋～隋唐の官人墓57基を調査。うち20基の被葬者はすべて唐代の20～30歳の女性。[華商網]
トルコ: カスタモヌ県（Kastamonu il）タシュキョプリュ（Taşköprü）ドナラル村（Donalar）にある2700年前の岩窟墓が、消滅の危機。適切な保護が行われず、略奪や盗掘の対象に。[Hürriyet Daily News]
イタリア: オスティア・アンティカ遺跡（Ostia Antica）で、大理石に刻まれた碑文史料ファステ・オステエンセス（Fasti Ostienses）の断片。ハドリアヌス帝の128年の行動に関する新情報を記す。[Il Messaggero]
ケニア: トゥルカナ（Turkana）のコービ・フォラ遺跡（Koobi Fora）で出土した、更新世前期・145万年以上前の人類の化石にカットマーク。
▶ Briana Pobiner, Michael Pante & Trevor Keevil (2023) Early Pleistocene cut marked hominin fossil from Koobi Fora, Kenya. Scientific Reports, volume 13, Article number: 9896. [Scientific Reports]

2023年6月25日（日）

石川県: 金沢市・大場遺跡（おおばいせき）で、古墳時代～平安時代・5世紀後半～9世紀と平安時代～室町時代・11～16世紀の生活跡。公益財団法人石川県埋蔵文化財センターの調査。6/24現地説明会。[北陸中日新聞]
山口県: 山口市・小森遺跡で中世の集落跡。石組の井戸や、井戸を囲む柱穴を確認。このほか、炉とみられる遺構や柱穴、土師器、備前焼など。鎌倉時代に人が住み始め、室町時代には廃絶。山口市教育委員会の調査。6/24現地説明会。[読売新聞]
▼小森遺跡関連記事→2023年6月8日
中国: 広州市黄埔区竜湖街道何棠下村・竹園嶺遺跡で、商（殷）代の8万平方mに及ぶ大規模遺跡。珠江デルタ（珠三角）での商時代の遺跡として最大。[中国新聞網]
イスラエル、サウジアラビア: レヴァント地域のタブーン洞窟（Tabun cave）、アラビア半島北部のハール・アマユシャン48遺跡（Khall Amayshan 48）とハブ・ムッサイーブ遺跡（Khabb Musayyib）について、アシュール文化（Acheulean）のハンドアックスの形態の統一性と多様性を研究。タブーン遺跡では多様性が高く、アラビア半島北部では多様性が低い。
▶ Ceri Shipton, Huw S. Groucutt, Eleanor Scerri & Michael D. Petraglia (2023) Uniformity and Diversity in Handaxe Shape at the End of the Acheulean in Southwest Asia. Lithic Technology. [Taylor & Francis Online]
▼タブーン洞窟関連記事→2020年12月28日
ポーランド: クヤヴィ＝ポモージェ県（Województwo kujawsko-pomorskie）カチュコヴォ（Kaczkowo）で、新石器時代・6000年前の同心円状の祭祀遺構「ラウンデル（Roundel）」2基。[Nauka w Polsce]
ポルトガル: ポルトガル中部のアルト・アレンテージョ（Alto Alentejo）、ベイラ・アルタ（Beira Alta）の2地域の考古資料から、前期中世・5～11世紀の小作農経済を推定。
▶ Sara Prata & Catarina Tente (2023) The Early Medieval Peasant Economy: An Analysis of Archaeological Data from Central Portugal. Al-Masāq. [Taylor & Francis Online]
UK（イングランド）: ノッティンガムシャー州（Nottinghamshire）ニューアーク（Newark）のコディントン（Coddington）で、鉄器時代とローマ帝政期の集落。石壁、家畜の水やり場、獣骨や土器片など。Museum of London Archaeology (Mola)の調査。[Newark Advertiser]

2023年6月24日（土）

京都市: 伏見区の淀城近くで桂川西岸の護岸の遺構。桂川が江戸時代前期に15メートル以上拡幅されたことが判明。公益財団法人京都市埋蔵文化財研究所6/23発表。[毎日新聞]
▼長岡京跡・淀水垂大下津町遺跡（ながおかきょうあと・よどみずたれおおしもづちょういせき）
トルコ: スィノプ県（Sinop il）で、ヘレニズム時代・紀元前4世紀の裕福な家族のダイニングルームからモザイク床。[Hürriyet Daily News]
ロシア: スーズダリ（Суздаль；Suzdal）で、12～13世紀前半の集落から、聖ゲオルギウス（Georgios；St George）を表した鉛製印章出土。聖ゲオルギウスは右手に槍、左手に盾。銘文「GEOR」。[Heritage Daily]
▼ヴラジーミル州（Владимирская область；Vladimir Oblast）
クロアチア: フヴァル島（Hvar）沖のシュチェドロラ島（Šćedra）で、紀元前3世紀の沈没船。アンフォラを積載。[Croatia Week]
ドイツ: ヘッセン州（Hessen）ホーフガイスマー（Hofgeismar）で新石器時代・線帯文土器文化（Linienbandkeramik；Linear Pottery culture）・紀元前5500年～前4900年の集落。
▶Innovative Zeiten - Die ersten Bauern in Hofgeismar [Archaeologie Online]
ドイツ: ノルトライン＝ヴェストファーレン州（Land Nordrhein-Westfalen）パーダーボルン（Paderborn）で、アウグストゥス帝のころにローマ軍が駐屯した痕跡。5種のアンフォラ出土。2か所の炉跡から得た試料の放射性炭素年代は紀元前後。
▶Ein augusteisches Marschlager in Paderborn? [Archaeologie Online]
フランス: ヌーヴェル＝アキテーヌ地域圏（Nouvelle-Aquitaine）オート＝ヴィエンヌ県（Haute-Vienne）イル（Isle）のラ・シャブルリー（la Chabroulie）で、ガリア時代末・紀元前1世紀のレモウィケス族（Lemovices）の農村。
▶Un établissement rural des Lémovices à la Chabroulie (Isle, Haute-Vienne)[INRAP: Institut national de recherches archéologiques préventives]
スペイン: カタルーニャ州（Cataluña）バルセロナ県（Provincia de Barcelona）ムーヤ（Moià；Moyá）のコバス・デル・トル洞窟（Coves del Toll）で、52000年以上前のネアンデルタール人の子供の遺体。カットマークがあり、また細片化した骨もあることから、ネアンデルタール人によって解体され、肉や骨髄が食べられた可能性。[Heritage Daily]
カナダ: モントリオール（Montréal）で、1801～1825年の石造りで木の床の家。18世紀に場外の労働者の町として発展した街に、富裕層も住んでいたことがわかる。[CBC]
コロンビア: サバナ・デ・ボゴタ（Sabana de Bogotá）のヌエバ・エスペランサ遺跡（Nueva Esperanza）で出土した、過去2300年間のヒト71体、動物20体のコラーゲンについて、炭素と窒素の安定同位体分析。トウモロコシとC3資源（植物と動物）がヒトの食生活の大部分を占め、C4植物を食べる動物はそれほど重要な資源ではなかった。年齢・性別・時代による差は小さい。
▶ Sebastián Rivas, Diana Calderón, Catherine Marulanda, Luisa Fernanda Mendoza, G. Richard Scott, Simon R. Poulson, Miguel Delgado (2023) Stable isotopes and paleodiet of the ancient inhabitants of Nueva Esperanza: A late Holocene site from Sabana de Bogotá (Colombia). International Journal of Osteoarchaeology. [Wiley Online Library]
▼ヌエバ・エスペランサ遺跡関連記事→2020年8月30日

2023年6月23日（金）

北海道: 檜山郡厚沢部町・館城跡（たてじょうあと）で、礎石や整地層の下に、埋め立てられた礎石。厚沢部町の調査。
▶6月21日　石の下からまた石が出た [厚沢部町]
▼館城跡関連記事→2022年3月26日
兵庫県: 太子町・沖代遺跡（おきだいいせき）で、縄文時代後期中ごろ・3700年前の竪穴住居5棟。元住吉山式I式土器出土。香川産のサヌカイト製石器や九州地方の土器、東海地方のタイプの土偶など出土。兵庫県教育委員会6/22発表。6/24現地説明会。[毎日新聞]
▶沖代遺跡（揖保郡太子町）の現地説明会を開催します [兵庫県立考古博物館]
奈良県: 明日香村の酒船石の矢穴は、高取町・高取城で昨年見つかった石材の矢穴と酷似しており、石材も同じ「飛鳥石」。酒船石の両側が削られたのは高取城の16世紀末の大改修の際の可能性が高い。[読売新聞]
インド: テランガーナ州（Telangana）のるつぼ鋼（crucible steel）のAMS年代分析で、分析結果に予想される範囲を超えたばらつきが生ずる現象。
▶ Meghna Desai, S. Jaikishan, Thilo Rehren (2023) Are crucible steel ingots isotopically homogenous? AMS radiocarbon measurements on ingots from Telangana, India. Journal of Archaeological Science, Volume 156, August 2023, 105805. [ScienceDirect]
シリア: ホムス県（Homs）ラスタン（Rastan）で、ローマ時代・1600年前のモザイク床300平方m。アマゾン族や、水の神、ギリシャ神話の妖精、トロイ戦争などを表す。[teleSUR English]
チェコ: 南モラヴィア（Southern Moravia）のプシェドモスティ1遺跡（Předmostí I）、パブロフ1遺跡（Pavlov I）、ドルニー・ヴェストニツェ1遺跡（Dolní Věstonice I）で出土した、旧石器時代・グラヴェット文化（Gravettian）初期＝パヴロフ文化（Kultur des Pavlovien；Pavlovian culture）のワタリガラス（Corvus corax）の遺体12体について、窒素（δ15N）・炭素（δ13C）・硫黄（δ34S）の安定同位体分析。主に大型草食動物を食べており、同時期の狩猟採集民の食生活に対応。ヒトの狩り現場近くにカラスがいた。
▶ Chris Baumann, Shumon T. Hussain, Martina Roblíčková, Felix Riede, Marcello A. Mannino & Hervé Bocherens (2023) Evidence for hunter-gatherer impacts on raven diet and ecology in the Gravettian of Southern Moravia. Nature Ecology & Evolution. [Nature Ecology & Evolution]
▼ドルニー・ヴェストニツェ遺跡関連記事→2020年5月22日
ポーランド: シロンスク県（Województwo śląskie；Śląsk；Silesia）ヴィドゥフ（Widów）のグリ・ヴィドフスキエ（Góry Widowskie）の防御性集落で、15世紀の騎士の邸宅。木造の塔を持つ。暖炉のゴシック様式のタイルに、聖ペテロや、ドラゴンと戦うゲオルギウスを表す。[Nauka w Polsce]
▼シロンスク県（Województwo śląskie；Śląsk；Silesia）グリヴィツェ郡（powiat gliwicki；Gliwice County）ルージニエツ（Gmina Rudziniec）
ペルー: カニエテ郡（Cañete）ラ・ケブラーダ墓地（La Quebrada）の1750～1860年の墓から出土した遺体のミトコンドリアDNAを調査し、アフリカ系ペルー人の起源を研究。うち2人は母系がペルー系。アフリカ系奴隷と先住民の通婚が早くから行われていたことを示す。[Andina]

2023年6月22日（木）

大阪府: 八尾市・由義寺跡（ゆげでらあと）で、前身の弓削寺のものとみられる17m四方の基壇。8世紀中ごろの瓦出土。八尾市6/22発表。6/24現地説明会。[産経新聞]
▶令和5年度　史跡由義寺跡発掘調査の現地説明会開催について [八尾市]
▼由義寺跡関連記事→2022年10月7日
韓国: 朝鮮時代後期・17～19世紀の巨大な仏画12件に用いられた黄色の有機顔料と無機顔料、計194試料をp-XRFで分析し、金、雄黄（orpiment）、有機質を検出。有機物についてはp-XRFでは同定できなかったが、ラマン分光法により、雌黄を単独、あるいはほかの顔料と混ぜるなどして用いていた。
▶ Na Ra Lee, Ji Hyeon Yun, So Jin Kim (2023) Raman spectroscopy of yellow organic pigments of large Korean Buddhist paintings from the late Joseon dynasty (17th–19th centuries). Journal of Raman Spectroscopy. [Wiley Online Library]
フランス: アンドル＝エ＝ロワール県（Indre-et-Loire）ラ・ロッシュ＝コタール洞窟（La Roche-Cotard）の指で描いた75000年前の線刻は、出土した石器から見て、ネアンデルタール人によるもの。ヨーロッパ最古の意図的な線刻。[LiveScience]
▶ Jean-Claude Marquet, Trine Holm Freiesleben, Kristina Jørkov Thomsen, Andrew Sean Murray, Morgane Calligaro, Jean-Jacques Macaire, Eric Robert, Michel Lorblanchet, Thierry Aubry, Grégory Bayle, Jean-Gabriel Bréhéret, Hubert Camus, Pascal Chareille, Yves Egels, Émilie Guillaud, Guillaume Guérin, Pascale Gautret, Morgane Liard, Magen O’Farrell, Jean-Baptiste Peyrouse, Edit Thamó-Bozsó, Pascal Verdin, Dorota Wojtczak, Christine Oberlin, Jacques Jaubert (2023) The earliest unambiguous Neanderthal engravings on cave walls: La Roche-Cotard, Loire Valley, France. PLoS ONE, 18(6): e0286568. [PLOS ONE]
▼サントル＝ヴァル・ド・ロワール地域圏（Centre-Val de Loire）
ドミニカ共和国とプエルトリコ: ドミニカ共和国のエル・フランセス遺跡（El Frances）の土器時代・紀元前800/500年～紀元後1500年の土器と、プエルトリコ（Puerto Rico）のアシエンダ・グランデ遺跡（Hacienda Grande）、テクラ遺跡（Tecla）、ラ・ガリェラ遺跡（La Gallera）、ドラド42遺跡（Dorado-42）ソルセ遺跡（Sorcé）の5遺跡の土器を比較。エル・フランセス遺跡のソラドイド文化（Saladoid）の初頭段階・350～900年の土器は、製作工程や原材料の一部がプエルトリコの土器に似る。900年～1200年には技術的な変化があり、社会文化的な転換にかかわるとみられる。同様の現象はイスパニョーラ島内の同時期のアル・フラコ遺跡（El Flaco）、ラ・ルペロナ遺跡（La Luperona）、エル・カボ遺跡（El Cabo）でも観察される。
▶S. Casale, A. López Belando, D. Shelley, Y. Narganes, I. Hernández & P. Degryse (2023) Sharing ceramic manufacturing processes: A technological and petrographic study on ceramic production and exchange between Hispaniola and Puerto Rico (350–1200 CE). The Journal of Island and Coastal Archaeology. [Taylor & Francis Online]
メキシコ: カンペチェ州（Estado de Campeche）のバラムク（Balamkú）のジャングルで、これまで知られていなかったマヤ文明の都市オコムトゥン（Ocomtún）を発見。主に古典期・250～1000年に栄え、ピラミッド型建築、広場、球戯場などを確認。メキシコ国立人類学歴史学研究所（Instituto Nacional de Antropología e Historia）の調査。[Heritage Daily]

2023年6月21日（水）

佐賀県: ▽吉野ケ里遺跡に関し、デイリー新潮は大げさなタイトルのもと、ひたすらテレビ朝日の報道姿勢のみを批判▽確かに報道ステーションの報じ方は、出演者も浮足立っていて、ひどい内容だったが。[デイリー新潮]
韓国: 全羅北道益山市金馬面新龍里・弥勒山城（ミルクさんじょう）で半円形の土塁と、4次にわたって改築された石築貯水槽を確認。包谷式山城。
▶益山弥勒山城で土塁と石築貯水槽を新たに確認 [文化財庁]
▼文化財庁は2024年5月17日から国家遺産庁
中国: 河南省信陽市・城陽城遺跡の戦国中期の楚の貴族墓（8号墓）で、槨室のうち後室の机の上から、2000年以上前のちまき40個。植物性の包みの中からイネやキビなどの食物。[新華社]
オーストリア: ニーダーエスターライヒ州（Niederösterreich）ドラーゼンホーフェン（Drasenhofen）で、青銅器時代・紀元前2000年の墓地の男性2人の遺体から、ペスト菌のDNA。オーストリア最古のペスト犠牲者。[derStandard.at]
オランダ: ティール（Tiel）近郊のワール河畔（Waal）で、4000年前の墳丘墓。最大のものは直径20mで人骨60体出土。メソポタミア由来のガラス玉出土。墳丘には日時計としての機能もあったか。[NOS]
▼ヘルダーラント州（Provincie Gelderland）
スペイン: アンダルシア州（Andalucía）コルドバ県（Córdoba）オルナチュエロス（Hornachuelos）で出土したローマ時代・1800年前のオリーブ油用のアンフォラに、ウェルギリウス（Vergilius；Virgil）の「農耕詩」（Georgica：Georgics）の詩句を落書き。[The Guardian]
グアダルキビル川流域（Guadalquivir）で出土した、ドレッセル20式（Dressel 20）のアンフォラ。農村部での識字率を示唆。同流域はローマ時代のヒスパニア・バエティカ属州（Hispania Baetica）に当たる。
▶ Iván González Tobar, Antònia Soler i Nicolau and Piero Berni Millet (2023) Las Geórgicas de Virgilio in figlinis: a propósito de un grafito ante cocturam sobre un ánfora olearia bética. Journal of Roman Archaeology, First View, pp. 1 - 22. [Cambridge Core]
▼グアダルキビル川流域関連記事→2023年6月8日
エジプト: ギザ台地（Giza）で、5200年前に東サハラの遊牧民が定着し、牧畜と、散発的ながら農業に従事。さらに氾濫原を開発。巨大なピラミッドを建造する持続可能な食料供給の基盤となった。
▶ Hader Sheisha, David Kaniewski, Nick Marriner, Morteza Djamali, Gamal Younes, Zhongyuan Chen, Gad El-Qady, Amr Saleem, Carla Khater, Alain Véron, Edward Anthony, Mohamed Mustapha Abdelmaguid, Mohamed A.R. Abouarab, Zahra Akacha, Maria Ilie, Christophe Morhange (2023) Feeding the pyramid builders: Early agriculture at Giza in Egypt. Quaternary Science Reviews, Volume 312, 15 July 2023, 108172. [ScienceDirect]
メキシコ: カンペチェ州（Estado de Campeche）コンワス（Conhuas）の、マヤ鉄道（Tren Maya；Maya Train）建設現場で、古典期前期（Early Classic）・200～600年の死の神キシン（Kisin；Kisin）の石灰岩製の像が出土。バラムク遺跡（Balamkú）の近隣。メキシコ国立人類学歴史学研究所（Instituto Nacional de Antropología e Historia）の調査。[Heritage Daily]

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