2024年3月20日(水)
- 広島県
- 福山市・中山城跡で、縄文時代草創期の神子柴型石斧が出土。広島県内での出土は初。広島県の調査。[中国新聞]
- 福岡県
- 久留米市・森部平原古墳群(もりべひらばるこふんぐん)で、円墳1基が昨年7月の記録的大雨による影響で半壊。さらなる崩壊の恐れから立ち入り調査もできない。6世紀後半の群集墳。[西日本新聞]
- 中国
- 竜門石窟の伊河段で、唐代の菩薩半身像。[大河網]
- ニュージーランド
- マールボロ地区(Marlborough)のワイラウ・バー(Wairau Bar)にあるマーオリ人の遺跡で、モンフォール社(Montford Corporation Limited)がヘリテージ・ニュージーランド(Heritage New Zealand)の許可を得ぬまま土木工事を行って遺跡を破壊し、55250ドルの罰金刑。[RNZ]
▼ワイラウ・バー関連記事→2009年1月23日 - ドイツ
- アーヘン(Aachen)のポントシュトラーセ(Pontstraße)で、ローマ時代・3世紀の砦の石造りの城壁跡。
▶ Pontstraße: Archäologen finden Reste eines spätrömischen Kastells [Stadt Aachen]
▼ローマ時代のアクアエ・グランニ(Aquae-Granni) - ブラジル
- パライバ州(Estado da Paraíba)のセロテ・ド・レトレイロ遺跡(Serrote do Letreiro)で岩絵を確認。園内を放射線で埋める。9400年前〜2620年前(BP)のものと推定。遺跡内の恐竜の足跡を避けるように描く。[Heritage Daily]
▶ Leonardo P. Troiano, Heloísa B. dos Santos, Tito Aureliano & Aline M. Ghilardi (2024) A remarkable assemblage of petroglyphs and dinosaur footprints in Northeast Brazil. Scientific Reports, volume 14, Article number: 6528. [Scientific Reports]
2024年3月19日(火)
- 奈良県
- 奈良市・平城京跡で、724年に即位した聖武天皇の大嘗祭を示すと考えられる「大嘗」と書かれた木簡。同じ遺構から「養老七年」(723年)、「神亀元年」(724年)の木簡が出土しており、後者に集中。また、奈良時代に一時的に施工された「郷里制」(717〜740年)の行政単位で表記。奈良文化財研究所3/19発表。[奈良新聞]
平城京左京三条一坊二坪で見つかった土坑から出土。[共同通信] - 沖縄県
- 名護市・米軍キャンプ・シュワブ内にあるヤニバマ遺物散布地と大浦崎収容所跡(今帰仁村民収容地区)で、土器や石器を発見。ヤニバマ遺物散布地は沖縄県教育委員会の調査。大浦崎収容所跡は名護市教育委員会の調査。[琉球新報]
- 中国
- 新疆ウイグル自治区 奇台県・唐朝墩古城の景教寺院区で、景教に関する大画面の彩色壁画。[天山網]
▼唐朝墩古城関連記事→2020年11月19日 - オマーン
- ウスタ行政区(al-Wusṭā)のナフーン遺跡(Nafūn)で、鉄器時代2期・紀元前1012年~前536年(Cal BCE)の貝塚。この地域には後期鉄器時代にもロックアート、積石塚など人類の活動の証拠。内陸や海上で交易に従事。
▶ Alběta Danielisová, Maria Pia Maiorano, Dominik Chlachula, Dennys Frenez, Elena Maini, David Daněček, Jakub Trubač, Helen David-Cuny, Roman Garba (2024) The first investigation of an Iron Age shell midden in Oman: The Nafūn complex. Journal of Archaeological Science: Reports, Volume 55, May 2024, 104501. [ScienceDirect]
▼ナフーン遺跡関連記事→2023年4月15日 - ポーランド
- 西ポモージェ県(Województwo zachodniopomorskie) カミエン・ポモルスキ(Kamień Pomorski)で、中世の帯金具。類例はハンガリーで1点、オーストリアで1点、ドイツで12点出土しており、大半はバイエルン出土。[Heritage Daily]
2024年3月18日(月)
- 静岡県
- 沼津市・興国寺城跡(こうこくじじょうあと)で、石垣の築造時期は戦国時代最末期〜江戸時代最初期・1600年前後と判明。石の切り方や積み方の特徴から。沼津市文化財センターの調査。[静岡新聞]
▼興国寺城跡関連記事→2019年11月12日 - 愛媛県
- 西条市・宮之内遺跡(みやのうちいせき)で、12世紀後半〜13世紀前半の五輪塔の形をした舎利容器。公益財団法人愛媛県埋蔵文化財センターの調査。[NHK]
- イスラエル
- ガリラヤ(Galilee)のフコック(Huqoq)で、第1次ユダヤ戦争(First Jewish-Roman War;66〜70年)やバル・コクバ(Bar Kokhba;Bar Kochba)の乱(132〜136年)のときの地下の避難所。[The Times of Israel]
- トルコ
- ボドルム(Bodrum)のケシクセルヴィ墓地(Kesikservi)で、20〜25歳の成人男性のピトス墓から、前期青銅器時代1期の隕鉄製の護符。アナトリアで最古の隕鉄製品。
▶ Ayşegül Aykurt, Kadİr Böyükulusoy, Ece Benlİ-Bağci, Seda Denİz (2024) THE EARLIEST ANATOLIAN ITEM MADE OF METEORIC IRON: AN AMULET FROM THE BODRUM KESIKSERVI EARLY BRONZE AGE I CEMETERY. Oxford Journal of Archaeology, Early View. [Taylor & Francis Online]
▼ムーラ県(Muğla il)
2024年3月17日(日)
- 中国
- 湖北省 襄陽市(Xiangyang) 鄧城県で戦国時代の大規模な墓地。[Heritage Daily]
- チェコ
- オロモウツ州(Olomoucký kraj;Olomouc)プシェロフ(Přerov)で、10〜11世紀のウマの脛骨製のスケート。[Heritage Daily]
2024年3月16日(土)
- 北九州市
- 門司区で見つかった明治時代の鉄道遺構について、武内和久・北九州市長は、北九州市議会の主要3会派と合意の上、追加の発掘調査と記録保存を行うと3/15発表。文化財指定につながる「価値付け」は行わない方針。[西日本新聞]
- 北九州市
- 門司区の明治時代の鉄道遺構について、施設整備を優先する方針の北九州市に対して、九州考古学会が現状保存、適切な価値づけ、公表を求める要望書。[西日本新聞]
- トルコ
- アドゥヤマン県(Adıyaman ili)ゲルゲル県(Gerger)Önevler村のクムル山(Kımıldağı)で、コンマゲネ王国(Kομμαγηνή;Commagene)のアンティオコス1世(Antiochus I)の碑文。人民に法の尊重を訴える。アンティオコス1世とミトリダテス1世の姿を表わしたレリーフも。[Arkeonews]
- トルコ
- イスタンブル(İstanbul)のテオドシウス港(Theodosian Harbour)で、沈没船「イェニカプ7号」(Yenikapı 7)を発見。10世紀と推定。長さ6.6m、幅2.10m。
▶ Işıl Özsait-Kocabaş (2024) The Shipwreck Yenikapı 7 from the Theodosian Harbour in Istanbul, Türkiye: A Preliminary Report. International Journal of Nautical Archaeology. [Taylor & Francis Online] - ボスニアヘルツェゴビナ
- トゥズラ市(Tuzla)のゴルニャ・トゥズラ(Gornja Tuzla)で、新石器時代の土器からナトリウムや塩化物が検出され、塩水の沸騰に土器が使われたことを示す。東ヨーロッパでは最古の製塩の証拠。岩塩鉱で有名な地域。
▶ Ivana Pandić, Rejhana Dervišević, Bojan Šarac (2024) Salt detection in Neolithic pottery from Gornja Tuzla, BH. Quaternary Science Reviews, Volume 330, 15 April 2024, 108526. [ScienceDirect] - フランス
- ブルゴーニュ=フランシュ=コンテ地域圏(Bourgogne-Franche-Comté)コート=ドール県(Côte-d'Or)ディジョン(Dijon)の聖ヨハネ教会(église Saint-Jean)で、教会の後陣と、前期中世の墓地。国立予防考古学研究所(INRAP: Institut national de recherches archéologiques préventives)の調査。
▶Redécouverte de la nécropole du haut Moyen Âge de Dijon (Côte-d'Or)[INRAP: Institut national de recherches archéologiques préventives] - USA
- ドライ・トートゥガス国立公園(Dry Tortugas National Park)で、1742年に沈んだ18世紀の英国の戦艦タイガー号(HMS Tyger)を確認。[Heritage Daily]
2024年3月15日(金)
- 三重県
- 伊賀市で保管されていた明治時代初期のガラス板の写真ネガを調査。明治時代初期の伊賀上野城や町の風景などが詳細に映っていた。[NHK]
- 北九州市
- 門司区・初代門司駅の駅舎本体が埋まっている可能性が高いエリアでJR九州が掘削工事を計画。北九州市は試掘や発掘調査の対象ではないとするが、福岡県教育委員会は文化財保護法に基づき、一帯を開発の際に届け出が必要な周知の埋蔵文化財包蔵地としている。[西日本新聞]
- 沖縄県
- 沖縄戦の混乱で米国に持ち出されたとみられる「第十三代尚敬王御後絵」「第十八代尚育王御後絵」などの文化財が返還された。[沖縄タイムス]
- 国宝
- 三重県宝塚1号墳出土埴輪と宮城県多賀城市の多賀城碑が国宝に。文化審議会が3/15文部科学大臣に答申。[朝日新聞]
- 韓国
- 慶尚北道 漆谷郡 石積邑で、文化財の発掘調査中に、軍用の迫撃弾の不発弾が発見される。朝鮮戦争のときに使用された81mm迫撃砲の砲弾。[聯合ニュース]
- 韓国
- 釜山市 中区 東光区で出土した朝鮮時代・18世紀後半〜19世紀前半の陶磁器は、草梁倭館(チョリャンわかん)で使用する陶磁器の窯(倭館窯)を修理する過程で運ばれてきたものと推定。発見された日本青白磁は有田産。倭館の日本人500名は、日本式の調理道具で日本料理を作り、朝鮮の陶磁器に酒や調味料を保管した。片山まび・東京藝術大学教授の研究。草梁倭館1678年に釜山に設置された。[東亜日報]
▼草梁倭館関連記事→2000年4月13日 - 中国
- 陝西省 清澗県・寨溝遺跡で、商(殷)晩期の貴族墓の封土の中から、青銅製の牛車とみられる車両。中国では最古の「双轅車」。轅(ながえ)が2本平行に前後に延びる車両。[環球網]
▼陝西省 楡林市 清澗県 寨溝村
▼寨溝遺跡関連記事→2024年1月26日
2024年3月14日(木)
- 山梨県
- 甲府市・大津天神堂遺跡(おおつてんじんどういせき)で、室町時代の有力者の屋敷地跡。掘立柱建物の柱穴や溝など。山梨県埋蔵文化財センターの調査。3/31現地説明会。
▶ 大津天神堂遺跡(おおつてんじんどういせき)現地説明会 3月31日(日曜日)開催 [山梨県] - 滋賀県
- 近江八幡市・江頭南遺跡(えがしらみなみいせき)で、日野川の中州から、古墳時代中期後半〜後期(5世紀後半〜6世紀前半)の前方後円墳。2列の埴輪列がハの字に並ぶことから前方口縁負の前方部と推定。公益財団法人滋賀県文化財保護協会3/14発表。[毎日新聞]
▶ 川の中からみつかった古墳は前方後円墳だった!−江頭南遺跡出土埴輪の展示案内(3/16〜4/14) [公益財団法人滋賀県文化財保護協会] - 奈良県
- 明日香村・飛鳥宮跡で、舒明天皇の飛鳥岡本宮の内部を区切るとみられる大型の溝。奈良県立橿原考古学研究所の調査。[産経新聞]
▼飛鳥宮跡関連記事→2023年11月22日 - 中国
- 山西省 臨汾市 襄汾県・陶寺北墓地で春秋晩期の墓から、大量の青銅器。晋のもののみならず楚、斉、魯文化の青銅器も含み、2000年以上前の文化交流を示す。[人民日報]
▼陶寺北墓地関連記事→2024年1月17日 - 中国
- 山西省 大同市 平城区で北魏時代の仏教寺院。[Heritage Daily]
- パキスタン
- パンジャーブ州(Punjab)ラホール県(Lahore District)のベガンプラ(Begampura)で、ムガル朝の墓廟。[The Express Tribune]
- ギリシャ
- カソス島(Κάσος;Kasos Island)沖で、先史時代からオスマン朝までの沈没船10隻を確認。[Heritage Daily]
- ルーマニア
- クルジュ=ナポカ(Cluj-Napoca)で、ローマ時代・117年〜124年の城壁が中世の城壁の下層から発見。ナポカ(Napoca)の城壁の一部か。[Romania-Insider]
- ポーランド
- マズールィ地方(Mazury;Masuria)のボルキの森(Borki forest)で、ボガチェヴォ文化(Bogaczewo culture)またはスドヴィア文化(Sudovian)・2世紀末〜3世紀初めのブローチ、指輪、装飾品。ローマに影響を受けた遺物。[Nauka w Polsce]
- ポーランド
- トルン(Toruń)で、修道院の門跡近くから13世紀の埋葬。[Nauka w Polsce]
- オランダ
- スカーゲン(Schagen)で見つかった1500年以前のウミガメの甲羅と、フリースラント州(Friesland)レーワルデン(Leeuwarden)で出土した1650〜1850年のウミガメの甲羅について、種と出自を同定。それぞれアカウミガメ(loggerhead turtle;Caretta caretta)とアオウミガメ(green turtle;Chelonia mydas)で、同位体分析で出自を推定し、後者はウミガメのスープが流行した時期の輸入品と推定。
▶ Willemien de Kock, Youri van den Hurk, Merita Dreshaj, Max Ramsøe, Michael Dee, Alberto J. Taurozzi, Per J. Palsbøll & Canan Çakırlar (2024) Sea turtle shells in the Netherlands: Zooarchaeology by mass spectrometry and stable isotope analysis identify species and provenance. The Journal of Island and Coastal Archaeology. [Taylor & Francis Online] - フランス
- オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ地域圏(Auvergne-Rhône-Alpes)ピュイ=ド=ドーム県(Puy-de-Dôme)クレルモン=フェラン(Clermont-Ferrand)のポンシャロー(Pontcharaud)で、新石器時代の建物や埋葬。一部の獣骨の年代は中石器時代にさかのぼる。国立予防考古学研究所(INRAP: Institut national de recherches archéologiques préventives)の調査。
▶ Architectures et dépôts funéraires au Néolithique à Pontcharaud (Clermont-Ferrand, Puy-de-Dôme) [INRAP: Institut national de recherches archéologiques préventives]
2024年3月13日(水)
- 滋賀県
- 竜王町・勘定海路遺跡(かんじょうかいろいせき)から、平安時代・9〜10世紀の農村集落。掘立柱建物や灌漑用水路を確認。墨書土器や10世紀前半の緑釉陶器が出土。竜王町教育委員会の調査。3/16現地説明会。[読売新聞]
▼勘定海路遺跡関連記事→2024年1月30日 - 兵庫県
- 三木市・愛宕山古墳(あたごやまこふん)の後円部で、盛土や列石の存在など墳丘構造の一部が判明。埴輪の特徴から、築造時期が4世紀初めごろにさかのぼる可能性。大阪大学人文学研究科考古学研究室の調査。3/16現地説明会。
▶ 愛宕山古墳の発掘調査現地説明会 [三木市] - 奈良県
- 奈良市・富雄丸山古墳(とみおまるやまこふん)の木棺の内部から、青銅鏡3面や竪櫛など出土。木棺内に武器がないことから、女性の墓の可能性。奈良市埋蔵文化財調査センター3/13発表。3/16-17一般公開。[時事通信]
▶ 富雄丸山古墳発掘調査(第7次調査)について(令和6年3月13日発表) [奈良市]
▼富雄丸山古墳関連記事→2024年2月6日 - 和歌山県
- 和歌山市・友ヶ島第3砲台(ともがしまだいさんほうだい)で、砲座を発掘調査し、28cm榴弾砲を直径5.4mの砲座に据えた痕跡が明らかに。3/16現地公開。
▶友ヶ島の文化財調査の現地公開 [和歌山市] - 沖縄県
- 八重瀬町・須武座原遺跡(すんざばるいせき)で貝塚時代早期・6000年前とみられる首飾り。ゴカイが砂粒を固めた巣「棲管」を利用。[沖縄タイムス]
- 韓国
- 慶尚南道 咸安郡 咸安邑(ハマンウプ)で牛形土器が出土。背中に角杯がついた形。金海市 大東面 徳山里で出土した騎馬人物形角杯と形が似る。加耶の文化圏で牛形土器は初。阿羅加耶の王宮跡推定地の近く。[聯合ニュー]
- 中国
- 河南省 南陽市(Nanyang)・医聖祠(Yishengci)の、漢代の非エリート層の居住遺跡から出土した動物遺体を分析。家畜や野生生物を食用、農耕への利用、さらには加工品として利用。都市の成長に寄与した。南陽市は古代都市「宛」(Wan)に当たる。
▶ Marcella Festa, Miao Wu, Gaomin Qin, Batong Qiao, Wei Wang, Yiheng Xian, Francesca Monteith, Chun Yu (2024) Animal use in Han dynasty cities: Zooarchaeological evidence from Yishengci, Nanyang (China). Archaeological Research in Asia, Volume 38, June 2024, 100514. [ScienceDirect] - 中国
- 江蘇省 常州市 金壇区・三星村遺跡で、新石器時代・6300年前の大量の石器、玉器、骨器。墓から先史時代の最大の石鉞出土。幅36cm。[新華社]
- ドイツ
- ザクセン=アンハルト州(Land Sachsen-Anhalt)クヴェードリンブルク(Quedlinburg)のクヴェードリンブルク参事会教会(Quedlinburger Stiftskirche)の地下室から、オットー朝・10世紀の洗礼盤。[Mitteldeutscher Rundfunk]
- オランダ領キュラソー
- サリーナ・シント・マリー岩陰遺跡(Saliña Sint Marie)のC-1426で出土した古期(Archaic)の炭化物のAMS年代は5735〜5600年前(cal BP)。キュラソー島にヒトが居住した最古の証拠。従来説より290〜850年古くなる。
▶ Cluadia T. Kraan, Michiel Kappers, Kelsey M. Lowe, S. Yoshi Maezumi & Christina M. Giovas (2024) Radiocarbon dates from Curaçao’s oldest Archaic site extend earliest island settlement to ca. 5700 cal BP. The Journal of Island and Coastal Archaeology. [Taylor & Francis Online]
2024年3月12日(火)
- 栃木県
- 下野市・三王山南塚古墳群(さんのうやまみなみづかこふんぐん)で、古墳の周囲の東西130m、南北80mの範囲で、地面が70cm掘り下げられていた可能性。下野市教育委員会の調査。[NHK]
- 石川県
- 能登町・柳田公民館に、能登半島地震で被災した文化財を保護する文化財レスキューの本部が開所。[石川テレビ]
- イタリア
- バルバラーノ・ロマーノ(Barbarano Romano)のサン・ジュリアーノ遺跡(San Giuliano)で、エトルリア人の巨大な直方体の石の墓。[artnet]
▼ラツィオ州(Regione Lazio)ヴィテルボ県(Provincia di Viterbo)
▼サン・ジュリアーノ遺跡関連記事→2019年7月21日 - フランス
- オクシタニー地域圏(Occitanie)タルヌ=エ=ガロンヌ県(Tarn-et-Garonne)ケラック(Cayrac)で、古代と中世の集落。国立予防考古学研究所(INRAP: Institut national de recherches archéologiques préventives)の調査。
▶Deux occupations rurales antique et médiévale à Cayrac (Tarn-et-Garonne) [INRAP: Institut national de recherches archéologiques préventives] - UK(イングランド)
- リンカンシャー州(Lincolnshire)スタンフォード(Stamford)にあるバーリーハウス(Burghley House)の駐車場で、ローマ時代・1〜2世紀の大理石製の彫刻の頭部や胸像出土。[Heritage Daily]
2024年3月11日(月)
- 東京都
- 台東区・国立西洋美術館で行われた企画展の内覧会で、出品作家や市民がイスラエルのパレスチナ自治区ガザへの侵攻を巡って抗議活動。警察が美術館内に入り作家のパフォーマンスを監視するなど、異例の事態に。[毎日新聞]
- 奈良県
- 奈良市・大安寺旧境内(だいあんじきゅうけいだい)で金堂の基壇を初めて確認。平安時代・1017年の大火の後、1035年に再建された遺構とみられる。奈良市教育委員会の調査。[共同通信]
▼大安寺旧境内関連記事→2024年3月8日 - 鹿児島県
- 指宿市・尾長谷迫遺跡(おばせざこいせき)で、古墳時代中期〜後期の大規模な集落跡。朝鮮半島製の鋳造鉄斧が出土。鋳造鉄斧の古墳以外での出土は珍しい。交易活動に従事した拠点集落か。指宿市教育委員会の調査。3/16現地説明会。[南日本新聞]
▼尾長谷迫遺跡関連記事→2024年1月1日 - トルコ
- ボンジュクル・タルラ遺跡(Boncuklu Tarla)の、前期新石器時代・11000年前の墓で、被葬者の耳とあごの位置から、個人用の石製装身具100個。体に孔をあけて装着。青年式の儀式に使用したと推定。[Heritage Daily]
▶ Ergül Kodaş, Emma L Baysal and Kazım Özkan (2024) Bodily boundaries transgressed: corporal alteration through ornamentation in the Pre-Pottery Neolithic at Boncuklu Tarla, Türkiye. Antiquity, First View, pp. 1 - 20. [Cambridge Core]
▼ボンジュクル・タルラ遺跡関連記事→2022年9月27日 - スイス
- ジュネーヴ州(République et Canton de Genève)ジュネーヴ市(Genève)オー=ヴィヴ地区(Eaux-Vives)のマラニュー(Malagnou)で、ローマ時代・1世紀の水道遺構。[GHI]
- USA
- アラスカ州(State of Alaska)エスペンベルグ岬(Cape Espenberg)にある13世紀後半〜14世紀前半のトゥーレ・イヌピアック人(Thule Iñupiaq)の初期の冬季集落で出土した植物遺体を分析し、形成過程を研究。
▶ Camille Mayeux, Claire Alix, Owen Mason, Nancy Bigelow, Christophe Petit (2024) Formation processes of archaeobotanical assemblages of an early Thule Iñupiaq dwelling at Cape Espenberg, northwest Alaska. Journal of Archaeological Science: Reports, Volume 55, May 2024, 104459. [ScienceDirect] - アルゼンチン
- 北西部の後期およびインカ時代の土器に用いられた顔料のうち、黒色顔料を分析。マンガンを主原料とする。
▶ Guillermo A. De La Fuente, Mara Basile, Mariela Desimone, Kaare L. Rasmussen, Marina G. Martínez Carricondo, Guillermo Rozas, Sergio D. Vera, Juan P. Tomba, Esteban Crespo (2024) The use and production of black Mn-based pigments for painting late (c. 900-1450) and Inca (c. 1450-1600) periods ceramic vessels in Northwestern Argentina: a multi-analytical approach using μRaman, FT-IR, and XRD. Archaeometry, Early View. [Wiley Online Library]
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