2023年2月28日(火)
- 東京都
- 世田谷区が区史編纂事業に関し、執筆者側に著作権の譲渡などを求めており、編纂委員の一人、谷口雄太氏が区側に依頼の取り下げを求める。[朝日新聞]
- 愛知県
- 岡崎市・池田遺跡で、鎌倉時代〜室町時代の掘建柱建物、井戸、溝など。溝は屋敷地の外郭を区画するものであった可能性。岡崎市教育委員会の調査。3/4現地説明会。
▶池田遺跡発掘調査の現地説明会を開催します。 [岡崎市] - 沖縄県
- 名護市・嘉陽上グスク(かよううえぐすく)で、道路建設中に希少なグスクの遺構。一部完成した道路も聖域である山を削っており、考古学の専門家団体は市側に遺跡保存や活用を要請。[琉球新報]
▼嘉陽上グスク関連記事→2021年11月26日 - 日本、韓国
- 韓国の国立文化財研究院と、日本の奈良県立橿原考古学研究所が交流協定を2/27締結。[文化財庁]
▼文化財庁は2024年5月17日から国家遺産庁 - 韓国
- 忠清南道 舒川郡・舒川邑城(ソチョンゆうじょう)の北門跡を確認。[聯合ニュース]
- イラン
- ファールス州(Ostān-e Fārs)マルヴダシュト郡(Marvdasht)のサーサーン朝の岩絵に刻まれた、中世・13世紀の詩人「シーラーズのサアディー」(Sadi Shirazi;Saadi Shirazi)による詩を発見。[Tehran Times]
- クロアチア
- スプリト=ダルマチア郡(Splitsko-dalmatinska upanija)ソリン(Solin)にある古代ローマ都市サロナ(Salona)は、従来の想定の3倍の規模。サロナはアウグストゥス帝のときにダルマチア属州の中心都市に。[Croatia Week]
- スロバキア
- ホリーチ(Holíč)のホリーチ城(Holíčsky zámok;Holíč castle)で修復中に天井から18世紀後半のフレスコ画を発見。[The Slovak Spectator]
▼トルナヴァ県(Trnavský kraj;Trnava region)スカリツァ郡(Okres Skalica)ホリーチ(Holíč) - ポーランド
- マルコヴィツェ(Markowice)で、バーデン文化(Baden culture)の埋葬。葬送用のそりを曳く2頭のウシを伴う。またフンネルビーカー文化(Funnel Beaker Culture;TRB)・紀元前3500年〜前3100年の墓数基。
▶ Kamil Adamczak, Łukasz Kowalski, Paweł Zawilski, Jarosław Wilczyński, Beata Borowska, Magdalena Kozicka and Jolanta Małecka-Kukawka (2023) The TRB burial site at Markowice, Poland: preliminary insights and prospects for future work. Antiquity, Volume 97, Issue 392, April 2023, e8. [Cambridge Core] - フランス
- プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏(Provence-Alpes-Côte d'Azur)ブーシュ=デュ=ローヌ県(Bouches-du-Rhône)マルセイユ(Marseille)のラ・カプレット(La Capelette)で、中期青銅器時代末〜後期青銅器時代初め・紀元前1400年〜前1300年の集落と前期中世・7〜10世紀の墳墓95基。
▶Le quartier protohistorique et médiéval de La Capelette à Marseille (Bouches-du-Rhône) [INRAP: Institut national de recherches archéologiques préventives] - UK(イングランド)
- ケンブリッジシャー州(Cambridgeshire)のバー・ヒル(Bar Hill)で、鉄器時代・2000年前のヒトの頭蓋骨製の櫛。Museum of London Archaeology (Mola) の調査。
▶Archaeologists discovered the comb at an Iron Age site at Bar Hill near Cambridge [Museum of London Archaeology (Mola)]
▼バー・ヒル関連記事→2022年6月12日 - UK(イングランド)
- ハコンビー(Haconby)で、ケルト・1世紀の青銅製の偶像。裸体で誇張された男根を表現。ローマのメルクリウス神(Mercurius)にもとづく豊穣の神か。[Fenland Citizen]
- スーダン
- オールド・ドンゴラ(Old Dongola)で、古代エジプト第25王朝・紀元前1千年紀前半の神殿。ヒエログリフの銘文あり。オールド・ドンゴラの遺構としては古い。
▶Hieroglyphs discovered in Old Dongola, Sudan [Polish Centre of Mediterranean Archaeology, University of Warsaw]
▼オールド・ドンゴラ関連記事→2021年5月27日 - メキシコ
- メキシコシティー(Ciudad de México;Mexico City)のテンプロ・マヨール遺跡(Templo Mayor)にあるアステカの頭蓋骨の塔「Hueyi Tzompantli」は655個の頭蓋骨からなり、男性60%、女性38%、子供2%。史料の記載に比べて女性人骨が多いのは、ウィツィロポチトリ神(Huitzilopochtli)の起源神話にかかわる可能性。メキシコ国立人類学歴史学研究所(Instituto Nacional de Antropología e Historia)の調査。[Heritage Daily]
- チリ
- イースター島(Rapa Nui;Easter Island;ラパヌイ島)で、干上がった湖の底から新たにモアイ像を発見。[Action News on 6abc]
2023年2月27日(月)
- 長野県
- 飯田市・恒川官衙遺跡(ごんがかんがいせき)で、穀物倉庫「正倉」が新たに3棟。うち2棟は遺跡内で最大規模。飯田市の調査。2/26現地説明会。[中日新聞]
▼恒川官衙遺跡関連記事→2023年1月26日 - 愛媛県
- 今治市・幸賀屋敷遺跡(こうがやしきいせき)で、丸瓦に線刻で櫓と射かけたやとみられる斜線。遺跡は能島村上家の本拠地の一部。[毎日新聞]
- 中国
- 河北省・大名府故城遺跡で、晋時代の女性を葬った磚室墓。[網易]
2023年2月26日(日)
- 静岡市
- 駿河区・曲金C遺跡(まがりかねしーいせき)で、弥生時代後期から古墳時代後期にかけて造営された古墳。祭祀に使用されたとみられる土器1000点、勾玉など3000点以上。静岡市の調査。2/25現地説明会。[静岡新聞]
▼曲金C遺跡関連記事→2023年2月16日 - 滋賀県
- 東近江市で、旧日本陸軍の三式戦闘機「飛燕」のものとみられるエンジン。1941〜45年に製造された。[読売新聞]
- パプアニューギニア
- 南部山岳州(Southern Highlands Province)で武装集団に誘拐されていたオーストラリア人考古学者が解放される。[9News]
- ロシア
- 中世の墓地で、15〜25歳の女性の墓から、イエス・キリストと洗礼者ヨハネを表した刺繍のデイシス。[Heritage Daily]
- USA
- ニューヨーク(New York)のファイヤー・アイランド(Fire Island)沖で、昨年秋の熱帯低気圧イアンの通過後、1821年に沈んだ蒸気船サヴァンナ号(SS Savannah)のものとみられる漂着物。[AP]
- メキシコ
- ユカタン州(Estado de Yucatán)テモソン市(Temozón)のエク・バラム遺跡(Ek' Balam)で、装飾された建築物。戦争捕虜とみられる後ろ手に縛られた人物を表現。メキシコ国立人類学歴史学研究所(Instituto Nacional de Antropología e Historia)の調査。[Heritage Daily]
- ペルー
- ワラル郡(Huaral)のマカトン山(Macaton)で、チャンカイ文化(Chancay civilization)・800年前の墓30基。さまざまな階層に属する人物を埋葬するが、エリートは地下5mの深さに埋葬。[Reuters]
2023年2月25日(土)
- 秋田県
- 横手市・堀田I遺跡(ほりた1ちいせき)で、平安時代末期〜鎌倉時代前期の墓跡から鳥帽子の一部。横手市2/24発表。[河北新報]
▼堀田I遺跡関連記事→2022年7月21日 - デンマーク
- デンマーク国内の13遺跡から出土した1000年〜1800年の人骨300体の歯を分析し、ペスト菌(Yersinia pestis)のゲノムを分析。ヒトの移動により何度にもわかりペストが持ち込まれたことがわかる。
▶Deadly waves: Researchers document evolution of plague over hundreds of years in medieval Denmark [McMaster University]
▶Katherine Eaton, Ravneet K. Sidhu, Jennifer Klunk, Julia A. Gamble, Jesper L. Boldsen, Ann G. Carmichael, Nükhet Varlık, Sebastian Duchene, Leo Featherstone, Vaughan Grimes, G. Brian Golding, Sharon N. DeWitte, Edward C. Holmes, Hendrik N. Poinar (2023) Emergence, continuity, and evolution of Yersinia pestis throughout medieval and early modern Denmark. Current Biology. [Cell] - UK(スコットランド)
- ハイランド地方(Highlands)のアップルクロス(Applecross)で、床下から鉄器時代の墓。人骨6体。ハイランド地方の西海岸で、鉄器時代の墳墓は初。[BBC]
- アンゴラ
- ベンゲラ州(Benguela Province)・ドゥンゴIV遺跡(Dungo IV)で出土したアフリカ前期石器時代(Earlier Stone Age)の石器を分析。沿岸地域への適応がホモ・サピエンスの出現以前にさかのぼる。
▶ Isis Mesfin, Maria-Helena Benjamim, Anne-Elisabeth Lebatard, Thibaud Saos, David Pleurdeau, Jorge Matos, Matt Lotter (2023) Evidence for Earlier Stone Age ‘coastal use’: The site of Dungo IV, Benguela Province, Angola. PLOS ONE, 18(2): e0278775. [PLOS ONE] - メキシコ
- ユカタン半島(Península de Yucatán;Yucatán peninsula)のチチェン・イッツァ遺跡(Chichén Itzá)で先週一部メディアが新発見として報じたエリート層の住居は、19世紀〜20世初めにすでに調査され、1952年には一部の遺構について詳しく報告済みだった。[LiveScience]
▽「先週」の報道とは、Reutersによる2月12日の記事。 - チリ
- ティエラ・デル・フエゴ州(Provincia de Tierra del Fuego)の大西洋岸にある完新世中期と後期の遺跡で出土した魚骨の安定同位体分析と、魚類遺体の定量分析。海洋基礎生産力は完新世後期を通じて減少。海洋資源の消費の多様性は完新世中期から後期にかけて減少。完新世後期の海洋基礎生産力の低下と海面水温の低下のため、沖合魚種の利用可能性が低くなった。
▶ Maria Bas, Mónica Salemme, Fernando Santiago, Ivan Briz i Godino, Myrian Álvarez, Luis Cardona (2024) Patterns of fish consumption by hunter-fisher-gatherer people from the Atlantic coast of Tierra del Fuego during the Holocene: Human-environmental interactions. Journal of Archaeological Science, Volume 152. [ScienceDirect]
2023年2月24日(金)
- 名古屋市
- 東区・愛知県美術館で開催中の「展覧会 岡本太郎」で展示されていた「太陽の塔(1/50)」を手で殴って壊したとして、器物損壊容疑で容疑者を逮捕。[毎日新聞]
- 和歌山県
- 西牟婁郡白浜町・勝山城跡(第1次調査)で、虎口に伴う門礎石や土塁へ上る石段、土塁上の櫓とみられる掘立柱建物。勝山城跡は、熊野水軍安宅氏の地域支配のシンボル的な山城。白浜町教育委員会の調査。3/11現地説明会。
▶勝山城跡第1次調査現地説明会の開催 [白浜町] - 韓国
- 慶尚南道 泗川市・勒島遺跡(ヌクトいせき)で、初期鉄器時代の板石で組み立てたオンドル施設を持つ住居。環頭大刀も出土。韓国最古のオンドル施設で、板石で組み立てたものは南部地域ではまれ。[聯合ニュース]
▼勒島遺跡関連記事→2003年5月2日 - イタリア
- ラツィオ州(Regione Lazio)のラ・マルモッタ遺跡(La Marmotta)の前期新石器時代・紀元前8千年紀の水没集落で、繊維、籠、縄と、それらを作るための道具が出土。
▶ Mario Mineo, Niccolò Mazzucco, Mauro Rottoli, Gerard Remolins, Laura Caruso-Ferme and Juan F. Gibaja (2023) Textiles, basketry and cordage from the Early Neolithic settlement of La Marmotta, Lazio. Antiquity, Volume 97, Issue 392, April 2023, pp. 314 - 330. [Cambridge Core]
▼ラ・マルモッタ遺跡関連記事→2020年11月5日 - スイス
- ベルン州(Kanton Bern)のベルナー・オーバーラント地方(Berner Oberland)にあるレンク(Gemeinde Lenk)で、ローマ時代・2000年前の硬貨などの遺物。神聖な山への奉げられたものか。[Archäologie in Deutschland]
- フランス
- オー=ド=フランス地域圏(Hauts-de-France)ノール県(le département du Nord)ファマール(Famars)のファヌム・マルティス遺跡(Fanum Martis)で、キタラを弾くアポロン(Apollon citharède)を祭る礼拝所や、3〜4世紀の工房跡。
▶Les dernières études des vestiges du quartier occidental de Fanum Martis (Nord) [INRAP: Institut national de recherches archéologiques préventives]
▼ファヌム・マルティス遺跡関連記事→2020年2月25日 - エジプト
- ミニヤー県(Minya Governorate)・エル・バフナサ遺跡(Al-Bahnasa)で、ペルシャ、ローマ、コプトの墓22基。[Ahram Online]
▼エル・バフナサ遺跡関連記事→2021年12月5日 - ペルー
- アレキパ県(Departamento de Arequipa)のマヘス・チュキバンバ川上流にあるパカイタンボ遺跡(Pakaytambo)で、中期ホライゾン(Middle Horizon)・ワリ王国(Wari)・1200年前の神殿。ワリ王国が拡大した時、神殿での国家的な儀礼を共有することで統合を図ったと推定。[Heritage Daily]
▶ David A. Reid (2023) The role of temple institutions in Wari imperial expansion at Pakaytambo, Peru. Journal of Anthropological Archaeology, Volume 69, March 2023, 101485. [ScienceDirect]
2023年2月23日(木)
- 韓国
- 忠清北道 沃川郡 青城面・已城山城(イソンさんじょう)で、土地所有者が木の伐採中に土塁や石垣を重機で毀損。沃川郡が文化財法違反で土地所有者を告発。已城山城は新羅が築造。国の文化財。[聯合ニュース]
▼已城山城関連記事→2021年11月23日 - イスラエル
- メギド遺跡(Megiddo)で、後期青銅器時代I期前半の家屋の地下に埋葬されていた、兄弟の人骨を分析。うち1人に穿頭が行われている。
▶ Rachel Kalisher, Melissa S. Cradic, Matthew J. Adams, Mario A. S. Martin, Israel Finkelstein (2023) Cranial trephination and infectious disease in the Eastern Mediterranean: The evidence from two elite brothers from Late Bronze Megiddo, Israel. PLoS ONE, 18(2): e0281020. [PLOS ONE]
▼メギド遺跡関連記事→2022年12月14日 - フランス
- マンドラン洞窟(Grotte Mandrin)のE層で、54000年前の弓矢の証拠。ヨーロッパの最古のホモサピエンスの人骨とも関連。
▶ LAURE METZ, JASON E. LEWIS, AND LUDOVIC SLIMAK (2023) Bow-and-arrow, technology of the first modern humans in Europe 54,000 years ago at Mandrin, France. Science Advances, Vol 9, Issue 8. [Science Advances]
▼マンドラン洞窟関連記事→2022年2月10日 - スペイン
- バレンシア州(Valencia)のエル・コジャード遺跡(El Collado)の墓地で出土した中石器時代・9500年前〜8500年前の11人の骨を分析。魚介類に強く依存した食生活。地中海地域の狩猟採集民は、従来考えられていた以上に海洋資源に強く依存。従来、地中海はバルト海や大西洋に比べて生産性が低いとみられていた。
▶Mediterranean hunter-gatherers relied on marine resources more than previously thought [University of York]
人骨から得たコラーゲンのアミノ酸に含まれる炭素と窒素の安定同位体分析。
▶ Maria Fontanals-Coll, Silvia Soncin, Helen M. Talbot, Matthew von Tersch, Juan F. Gibaja, André C. Colonese and Oliver E. Craig (2023) Stable isotope analyses of amino acids reveal the importance of aquatic resources to Mediterranean coastal hunter–gatherers. Proceedings of the Royal Society B, Volume 290, Issue 1993. [The Royal Society] - USA
- ニューメキシコ州(State of New Mexico;Estado de Nuevo México)チャコ・キャニオン(Chaco Canyon)に850〜1200年に大型建物を作るため20万本以上の木材を90マイル以上も運んだ方法を推定するため、荷物を背負うときに額や胸にかける負い革タンプライン(tumpline)使用して130ポンド以上の材木を高低差15マイルまで運べると実験で証明。
▶Scientists may have solved a Chaco Canyon mystery by hauling logs with their heads [University of Colorado Boulder]
▶ James A. Wilson, Robert S. Weiner, Joseph P. Carzoli, Rodger Kram (2023) Were timbers transported to Chaco using tumplines? A feasibility study. Journal of Archaeological Science: Reports. [ScienceDirect]
2023年2月22日(水)
- 群馬県
- 前橋市・アーツ前橋で作品を紛失した問題で、前橋市と作家の遺族らが和解。再発防止のため、関係文書は永年保存へ。[上毛新聞]
▼アーツ前橋の作品紛失問題関連記事→2021年12月22日 - 日本学術会議
- 日本学術会議に対する政府の改革方針について、過去にノーベル賞などを受賞した日本人研究者8人が、「性急な法改正を再考し、学術会議との議論の場を重ねることを強く希望する」と声明。[毎日新聞]
- トルコ
- ブルドゥル県(Burdur il)のトロス山脈(Toros Dağları;Taurus Mountains)にある古代サガラソス(Σαγαλασσός;Sagalassos)で、ローマ時代の火葬墓。火葬したそのままの状態で、意図的に曲げられた釘が散乱し、タイルや石灰の層で封印されている。
▶ Johan Claeys, Katrien Van de Vijver, Elena Marinova, Sam Cleymans, Patrick Degryse and Jeroen Poblome (2023) Magical practices? A non-normative Roman imperial cremation at Sagalassos. Antiquity, Volume 97, Issue 391, February 2023, pp. 158 - 175. [Cambridge Core] - イタリア
- サルデーニャ島(Sardegna;Sardinia)のモンテ・ルナ墓地(Monte Luna)で出土した、紀元前3世紀後半〜前2世紀前半の18〜22歳の若い女性は頭蓋骨に釘を打ち込まれ、うつぶせに埋葬されていたが、てんかんの発作中に転落死したものと判明。釘打ちはてんかんの感染を防ぐための措置と信じられていた(実際は感染しない)。古代ギリシャの由来するローマの思想。女性は、第一次ポエニ戦争後、サルデーニャ島が一時的にローマの支配下にはいった時期に埋葬された。
▶3rd-century-B.C. woman was buried facedown with a nail hole in her skull. Here's why. [LiveScience]
▶ Rossella Paba, Dario D'Orlando, Anna Willis, Carlo Lugliè, Kate Domett (2023) An unusual case of prone position in the Punic/Roman necropolis of Monte Luna in Sardinia (Italy): A multi-disciplinary interpretation of Tomb 27. Journal of Archaeological Science: Reports, Volume 48, April 2023, 103846. [ScienceDirect] - ドイツ
- ラインラント=プファルツ州(Land Rheinland-Pfalz)バート・エムス(Bad Ems)で、ローマ時代の部隊駐屯地2か所。エーリッヒ(Ehrlich)の丘では木製の逆茂木を設置。8ヘクタールの規模で、兵士3000人を収容可能。ブレスコプフ(Blöskopf)では銀採掘のための試掘用の坑道。タキトゥス(Tacitus)によると、総督クルティウス・ルフス(Curtius Rufus)が47年に銀を採掘しようとして失敗。
▶Hidden from the Romans: 200 tons of silver on the shores of the river Lahn[Goethe-Universität Frankfurt am Main] - UK(イングランド)
- ケント州(the county of Kent)ラムズゲート(Ramsgate)で、後期青銅器時代・紀元前888年〜前781年で、子供の靴。[The Isle of Thanet News]
2023年2月21日(火)
- 栃木県
- 大田原市・上侍塚古墳(かみさむらいづかこふん)で墳丘の葺石や盛土の様子が明らかに。栃木県埋蔵文化財センターの調査。3/4現地説明会。
▶上侍塚古墳 第3回発掘調査現地説明会のお知らせ [公益財団法人とちぎ未来づくり財団埋蔵文化財センター]
▼上侍塚古墳関連記事→2023年1月26日 - 名古屋市
- 緑区・大高城跡で、本丸を囲む大規模な堀。名古屋市教育委員会の調査。2/18現地説明会。[中日新聞]
- 三重県
- 津市で、平安時代の終わり〜鎌倉時代前半ごろ・12世紀の墓。壺や銅鏡、刀などを副葬品を小学生が発見。[NHK]
- 広島県
- 三次市・重岡山遺跡で、弥生時代後期後半・2000年前〜古墳時代後期・1400年前の集落跡。三次市の調査。2/23現地説明会。[中国新聞]
▶重岡山遺跡発掘調査現地説明会を開催します! [三次市] - 日本
- 現代日本人のゲノムから、縄文人に由来する遺伝的変異(縄文人由来変異)を検出。これを用いて、現代日本人の地域的多様性が生じるに至った日本列島人の集団史を解明。縄文人と渡来人がそれぞれ特徴的な表現型を持っており、現代における両集団の混血の程度が地域間で異なる。
▶縄文人と渡来人の混血史から日本列島人の地域的多様性の起源を探る [東京大学]
▶Yusuke Watanabe, Jun Ohashi (2023) Modern Japanese ancestry-derived variants reveal the formation process of the current Japanese regional gradations. iScience. [Cell] - ベトナム
- ロン・アン省(Long An)のゴー・オー・チュア遺跡(Gò Ô Chùa)で出土した先オケオ文化(pre-Óc Eo culture)・2000年前のシカの角は東南アジア最古の弦鳴楽器(chordophone)。[Heritage Daily]
使用痕分析や民族誌から推定。
▶ Fredeliza Z. Campos, Jennifer R. Hull and Vương Thu Hồng (2023) In search of a musical past: evidence for early chordophones from Vietnam. Antiquity, Volume 97, Issue 391, February 2023, pp. 141 - 157. [Cambridge Core] - フランス
- ヌーヴェル=アキテーヌ地域圏(Nouvelle-Aquitaine) シャラント県(Charente)のル・プ遺跡(Le Peu)で、中期新石器時代・紀元前4400年の防御性集落。近隣のテュソン長丘墓(Tusson long mounds)の築造者と推定。巨石記念物を建造した人々の居住地がわかるのは稀。
▶ Vincent Ard, Marylise Onfray, David Aoustin, Éric Bouchet, Guillaume Bruniaux, Grégory Dandurand, François Daniel, Alexa Dufraisse, Salomé Granai, Antoine Laurent, Victor Legrand, François Lévêque, Friedrich Lüth, Vivien Mathé, Pascal Mora and Hélène Vitté (2023) The emergence of monumental architecture in Atlantic Europe: a fortified fifth-millennium BC enclosure in western France. Antiquity, Volume 97, Issue 391, February 2023, pp. 50 - 69. [Cambridge Core]
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