2023年3月31日(金)
- 奈良県
- 桜井市立埋蔵文化財センターのウェブサイトが、指定管理者の公益財団法人桜井市文化財協会の解散に伴い、3/31更新終了。4月以降は桜井市ウェブサイト内のhttps://www.city.sakurai.lg.jp/sosiki/kyouikuiinkaijimukyoku/maizoubunkacenter/maibun.htmlで情報発信。[桜井市立埋蔵文化財センター]
- スロバキア
- カルパチア盆地(Carpathian Basin)北部で出土した後期中世のバンスカー・ビストリツァ(Banská Bystrica;Besztercebánya)型式のストーブタイルについて鉛釉の鉛同位体比を3つの調製方法を用いて分析。いずれも同一の結果となり、クラクフ・シロンスク地域の鉛を使用。
▶ Anikó Horváth, Bernadett Bajnóczi, Dorottya Györkös, László Palcsu (2023) Comparison of rapid preparation methods for lead isotope analysis of high-lead ceramic glazes – A case study of the late medieval ‘Besztercebánya/Banská Bystrica-type’ stove tiles. Archaeometry. [Wiley Online Library] - フランス
- オクシタニー地域圏(Occitanie) ガール県(Gard) ベルガルド(Bellegarde)で、後期旧石器時代・マドレーヌ文化(Magdalenian;Magdalénien)の初めごろ・2万年前の砂岩の板にウマの横顔の線刻。国立予防考古学研究所(INRAP: Institut national de recherches archéologiques préventives)の調査。
▶L’origine du monde… magdalénien à Bellegarde (Gard) [INRAP: Institut national de recherches archéologiques préventives] - UK
- ブリテン島全土の前期新石器時代の磨製石斧20点について使用痕分析により使用法を推定。多くの石斧は木工に用いており、農耕化による森林伐採に関連するとみられるが、ほかにも多様な目的があり、まったく用いられない石斧もあった。
▶ Amber Roy, Rachel J. Crellin, Oliver J.T. Harris (2023) Use-wear analysis reveals the first direct evidence for the use of Neolithic polished stone axes in Britain. Journal of Archaeological Science: Reports, Volume 49, June 2023, 103882. [ScienceDirect] - UK(イングランド)
- エクセター(Exeter)のエクセター大聖堂(Exeter Cathedral)の修道院庭園で、ローマ時代の道路、木造建築、壁など。エクセターはローマ時代のイスカ・ドゥムノニオルム(Isca Dumnoniorum)に当たる。[Heritage Daily]
▼エクセター大聖堂関連記事→2022年2月17日
2023年3月30日(木)
- 大阪市
- 浪速区にあった大阪人権博物館の所蔵資料3万点を、運営する公益財団法人が大阪公立大学に寄贈へ。博物館の新たな場所での再開は断念。[毎日新聞]
- 福岡県
- 八女市・吉田・辺田ノ上遺跡で、弥生時代後期の環濠集落跡。[西日本新聞]
- 長崎県
- 五島市・旧木ノ口潜伏キリシタン墓所で、18世紀後半の波佐見焼など。墓所は18世紀末に大村藩領の長崎市外海地区から五島列島に移住した初期の潜伏キリシタンと子孫の墓の可能性が高い。[長崎新聞]
- 鹿児島県
- 西之表市・馬毛島の八重石遺跡(やえいしいせき)について、発掘調査をするよう鹿児島県教育委員会が防衛省熊本防衛支局長に勧告。遺跡では1月から自衛隊基地の本体工事が進んでいる。[産経新聞]
▼八重石遺跡関連記事→2023年1月5日 - 中国
- 内モンゴル自治区 開魯県・恒源牧場で、遼の墓3基を発掘。磚室墓。1号墓・3号墓は遼の太祖・太宗の交代期ごろ、2号墓は遼の聖宗のころ。1号墓・3号墓は契丹文化の特色が色濃いが、唐の遺風も残る。[中国新聞網]
- 近東
- 近東地域で表現された新石器時代の鳥のモチーフについて概観。近東の先土器新石器時代A(Pre-Pottery Neolithic A)・紀元前9800年〜前8700年には、例外的に多数の鳥のモチーフ。figurine, statue, miniature, monumentalの4つのカテゴリーがあり、狩猟採集民の移動生活から農耕民の定住生活への遺構との関連が想定される。
▶ Yosef Garfinkel & Sarah Krulwich (2023) Avian depiction in the earliest Neolithic communities of the Near East. Levant.[Taylor & Francis Online] - トルコ
- ズィンジルリ(Zincirli)の破壊された建物に関する放射性炭素年代と出土土器を研究。シリアとアナトリアで出土した中期青銅器時代後半の土器を比較する一方、ヒッタイト王ハットゥシリ1世(Ḫattusili I)に帰せられる破壊跡で得られた18試料の放射性炭素年代をベイジアンモデルで分析。中期青銅器時代紀元前17世紀後半に比定。近東の中期青銅器時代の年代は、従来、最大で150年の見解の相違があった。
▶ Virginia R. Herrmann, Sturt W. Manning, Kathryn R. Morgan, Sebastiano Soldi and David Schloen (2023) New evidence for Middle Bronze Age chronology from the Syro-Anatolian frontier. Antiquity, First View, pp. 1 - 20. [Cambridge Core] - アルメニア
- アルタシャト(Artaxata)=古代アルタクサタ(Ἀρτάξατα)でのアルタクシアス朝(Artaxiad)アルメニア王国・紀元前2世紀〜紀元後1世紀の土器生産を研究。紀元前2世紀〜前1世紀には東方シギラタA様式(Eastern Sigillata A;ESA)の精製土器などが多い。その後、紀元前1世紀〜紀元後2世紀にも精製土器は出るが、実用に用いる粗製土器もより多く登場する。消費形態に変化はあるが、ほとんどが在地で生産。赤スリップ土器は特定工房で一貫して生産しており、高度な専門性がみられる。
▶ Carmen Ting, Saskia Erhardt, Hayk A. Gyulamiryan, Achim Lichtenberger, Syuzanna R. Muradyan, Torben Schreiber, Mkrtich H. Zardaryan (2023) The Artaxiad capital of ceramic: Exploring the changing local pottery production and exchange at Artaxata (Armenia) from the 2nd century BCE to 1st century CE. Archaeological Research in Asia, Volume 34, June 2023, 100444. [ScienceDirect] - チリ
- パタゴニア(Patagonia)のモンテベルデ2遺跡(Monte Verde II)で、遺跡を覆う堆積から得られた43試料の放射性炭素年代を統計的に分析した結果、遺跡面を覆う最古の堆積の年代は14550年前ころ(cal BP)に絞りこめる。モンテベルデ2遺跡はアメリカ大陸の初期人類の遺跡として重視されている。有機物の保存が良好で、テントとみられる構造物が確認された。
▶ Mario Pino and Tom D. Dillehay (2023) Monte Verde II: an assessment of new radiocarbon dates and their sedimentological context. Antiquity, First View, pp. 1 - 17. [Cambridge Core]
2023年3月29日(水)
- イスラエル
- アシュケロン(Ashkelon)で、6000年前の銅製釣針を発見。サメやマグロなどの大型魚の漁撈に使用か。[The Jerusalem Post]
- ドイツ
- ザクセン州(Freistaat Sachsen)デーベルン(Döbeln)のゲルティツ(Gärtitz)で、前期新石器時代・7000年前の大規模集落。[Salzburger Nachrichten]
2023年3月28日(火)
- 山梨県
- 中央市・大鳥居宇山平遺跡で、全長50mの前方後方墳。消滅したと考えられていた二子塚古墳とみられる。中央市教育委員会の調査。[山梨日日新聞]
- 三重県
- 鈴鹿市・富士山1号墳(ふじやまいちごうふん)のくびれ部にある造出から、百済・馬韓の影響を受けたとみられる、口縁部につばのついた陶質土器。5世紀後半の帆立貝式古墳。[伊勢新聞]
▼富士山1号墳関連記事→2022年12月23日 - 中国
- 新疆ウイグル自治区 哈密市で、過去3年間に唐と清ののろし台(烽燧)44か所を発見。累計106基に至る。時代ごとの特徴あり。[新浪網]
- シリア
- ハマー(Hama)での前期青銅器時代の土器片に見られる生活者の指紋429個を分析。土器作りにおける男性、女性、子供の役割を推定し、ハブール平原(Habur Plain)のテル・レイラン遺跡(Tell Leilan)の指紋94個、イスラエルのテル・エス・サフィ遺跡(Tell eṣ-Ṣâfi)の指紋107個と比較。
▶ Akiva Sanders, Stephen Lumsden, Andrew T. Burchill, Georges Mouamar (2023) Transformations in the roles of men, women, and children in the ceramic industry at Early Bronze Age Hama, Syria and contemporary sites. Journal of Anthropological Archaeology, Volume 70, June 2023, 101501. [ScienceDirect] - フランス
- パリのルーヴル美術館(Musée du Louvre)で3/27、政府の年金改革に反対する職員らが入り口(ガラス製ピラミッド)を封鎖し、臨時休業に。[時事通信]
- UK(イングランド)
- ノーフォーク州(Norfolk)ディス(Diss)で、ローマ時代の銀に鍍金した遺物。何の一部なのか不明。[Arkeonews]
2023年3月27日(月)
- 岩手県
- 陸前高田市教育委員会の名が入ったプラスチック沖縄県宮古島市の海岸に漂着。東日本大震災の津波で流されたとみられる。[岩手日報]
- 中国
- 内モンゴル自治区シリンゴル盟(錫林郭勒盟) 正鑲白旗 イフ・ノール・ソム(伊和淖爾蘇木)で、北魏の貴族墓。彩色絵画を持つ漆棺。[新浪網]
- UK(スコットランド)
- ハイランド地方(Highlands)のグレン・アフリック(Glen Affric)の泥炭地で40年前に出土した繊維は、16世紀にさかのぼるスコットランド最古のタータン。[Hackney Gazette]
- 授賞
- 第5回渡来文化大賞に大日方克己著『古代山陰と東アジア』。第5回渡来文化研究奨励賞:植田喜兵成智著『新羅・唐関係と百済・高句麗遺民〜古代東アジア国際関係の変化と再編』。第5回渡来文化研究啓蒙賞:鈴木一郎・宮瀧交二監修『新羅郡の時代〜朝霞市・志木市・新座市・和光市の古代遺跡をめぐる』。[高麗1300]
2023年3月26日(日)
- エジプト
- ソハーグ県(Sohag Governorate)アビドス(Abydos)で、プトレマイオス朝(Ptolemaic)のヒツジの頭のミイラ2000個以上、ほかの動物とともに、ラメセス2世への奉納品として用いられた。ラメセス2世の死後も1000年にわたって祭祀が継続。また、古王国時代の宮殿。[Reuters]
▼アビドス関連記事→2022年3月21日
2023年3月25日(土)
- 北海道
- 根室市・陸揚庫に関し、根室市の専門家会議分科会が、保存と活用に関する報告書案をまとめた。[北海道新聞]
▼陸揚庫関連記事→2022年9月13日 - 茨城県
- 笠間市・筑波海軍航空隊旧司令部庁舎の周囲に存在する地下遺構について、検討委員会が茨城県に保存を提言。[茨城新聞]
▼筑波海軍航空隊関連記事→2023年2月19日 - 三重県
- 松阪市・神戸遺跡(かんべいせき)で、弥生時代後期末の環濠。溝の中から大量の土器が出土。また、鎌倉時代〜室町時代の土坑や建物跡の柱穴も。[伊勢新聞]
- イタリア
- フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア自治州(Friuli-Venezia Giulia)ウーディネ県(Provincia di Udine)トッレアーノ(Torreano)で、巨大な石材による長方形の箱型をした用途不明の遺構。墓室の証拠なし。石材が重すぎて暗渠などとも考えられず、年代測定も不可能。[Arkeonews]
- スペイン
- マドリード州(Madrid)ピニージャ・デル・バジェ(Pinilla del Valle)にあるナバルマイリョ岩陰遺跡(Navalmaíllo)F層の、76000年前のネアンデルタール人のキャンプで動物遺体と石器の空間分析。散発的だが、集中的に洞窟を利用するが、そのときどきの必要に応じて異なる居住モデルを採用。
▶New clues to the behavioral variability of Neanderthal hunting parties [Centro Nacional de Investigación sobre la Evolución Humana, CENIEH]
▶ Abel Moclán, Rosa Huguet, Belén Márquez, Ana Álvarez-Fernández, César Laplana, Juan Luis Arsuaga, Alfredo Pérez-González & Enrique Baquedano (2023) Identifying activity areas in a neanderthal hunting camp (the Navalmaíllo Rock Shelter, Spain) via spatial analysis. Archaeological and Anthropological Sciences, volume 15, Article number: 44. [SpringerLink]
▼ナバルマイリョ岩陰遺跡関連記事→2021年8月25日 - スウェーデン
- ゴツカ・サンド島(Gotska Sandön)で、ローマ時代・1世紀の銀貨2枚。沈没船に関連か。[svt]
- ノルウェー
- ヴェストフォル県(Vestfold)ゴクスタ(Gokstad)の船葬墓から1880年に出土したヴァイキング時代の盾64枚を分析し、構造と製作技術を調査。
▶ Rolf Fabricius Warming (2023) The Viking Age shields from the ship burial at Gokstad: a re-examination of their construction and function. Arms & Armour. [Taylor & Francis Online]
▼ゴクスタ関連記事→2020年9月15日
2023年3月24日(金)
- 山梨県
- 山梨県立美術館での所蔵品の盗難や紛失が相次いだ問題で、ICタグでの管理を導入する方針。県の規則で定められた収蔵品の全数調査を行わず、収蔵品のデータベースに未登録や不備があった。[TBS]
▽どうも、記事には省略が多いような気がする。「収蔵品の全数調査を行わず、収蔵品のデータベースに未登録や不備があった」ことはICタグでは改善しないような気が。それらを改善しないとICタグを導入できないのでは?
▼山梨県立美術館の作品盗難問題関連記事→2022年10月27日
▼山梨県立美術館の作品所在不明問題関連記事→2023年3月2日 - 韓国
- 全羅北道 益山市 金馬面 西古都里で、百済時代の石造りの低温貯蔵庫2基。空気排出用の通気口を設ける。内部からは百済の土器や瓦。[中島日報]
- 韓国
- 全羅南道 海南郡 北日面 方山里・トクスリボン古墳群で、4世紀の古墳3基確認。中心主体は木槨墓(木棺墓)の系譜をひいたもので、周辺に専用甕棺、転用甕棺。4世紀の馬韓の在地首長の墓の可能性。古代の海の道で活躍し成長。5〜6世紀に外来様式が現れる地域で、前段階となる4世紀の様相が初めて明らかに。馬韓文化研究院の調査。[聯合ニュース]
- トルコ
- 古代トラレイス(Τράλλεις;Tralleis)で2007年に出土したローマ時代のイヌの頭蓋骨を分析。短頭(brachycephalic)で、フレンチブルドッグとペキニーズの中間程度。小アジアのローマ時代のイヌとしては唯一の例。
▶ Vedat ONAR, Nurettin ÖZTÜRK, Aleksander CHRÓSZCZ, Dominik PORADOWSKI, Zihni MUTLU (2023) Skull of a brachycephalic dog unearthed in the ancient city of Tralleis, Türkiye. Journal of Archaeological Science: Reports, Volume 49, June 2023, 103969. [ScienceDirect] - エジプト
- カイロ(Cairo)の古代ヘリオポリス(Heliopolis)で、太陽の神殿からスフィンクスの姿をしたファラオ像(pharaoh-sphinx)。ラメセス2世(Ramesses II;在院紀元前1279年ごろ〜前1213年ごろ)、ラメセス9世(Ramesses IX;在位紀元前1126年ごろ〜前1108年ごろ)、ホルエムヘブ(Horemheb;在位紀元前1323年ごろ〜前1295年ごろ)、プサムテク2世(Psamtik II;在位紀元前595年〜前589年)を表す。[LiveScience]
▼ヘリオポリス関連記事→2022年6月13日 - スーダン
- レッティ(Letti)で、新石器時代・7000年前の牧畜文化の墓から、牛の血を抜くための骨製の道具。[Nauka w Polsce]
- 研究不正
- 岡山大学の神谷厚範教授が国際専門誌に発表した論文に捏造113か所。調査に対してはひどい言い訳。岡山大学と国立循環器病研究センターは、神谷教授の行為を悪質性が高く、科学者としての倫理観に欠けると指摘。[朝日新聞]
▶教員等による研究活動上の特定不正行為について[岡山大学]
▶研究所元職員による研究活動上の特定不正行為及び倫理指針不適合について [国立循環器病研究センター]
2023年3月23日(木)
- 奈良県
- 明日香村・キトラ古墳の石室の壁で、獣頭人身十二支像の「辰」「巳」「申」とみられる図像を新たに確認。[時事通信]
- 奈良県
- 天理市の埋蔵文化財天理教調査団が3月末に解散。所蔵資料は天理大学附属天理参考館に移管。布留遺跡など、天理教の施設整備に伴う天理市内の発掘調査を担ってきた。[読売新聞]
- インド
- オリッサ州(Odisha)ジャジャプル県(Jajpur)バダチャナ(Badachana)のPurushottampur Sasana村で、13〜15世紀の寺院跡。[The Times of India]
- イタリア
- カンパニア州(Regione Campania)のポンペイ遺跡(Pompeii)にあるチヴィタ・ジュリアーナ(Civita Giuliana)の召使の部屋で、ヴェスヴィオ山の79年の噴火のときに壁際に伏せ置かれたままの土器。[Heritage Daily]
▼チヴィタ・ジュリアーナ関連記事→2021年11月6日 - フランス
- レンヌ(Rennes)の古代都市コンダテ・リエドヌム(Condate Riedonum)で、ローマ時代・1世紀の片岩採掘場跡を利用した2世紀の廃棄土坑から、1〜2世紀のウェヌス女神(Venus)の小像。国立予防考古学研究所(INRAP: Institut national de recherches archéologiques préventives)の調査。[Heritage Daily]
- ザンビアとジンバブエ
- ザンビアとジンバブエで出土した5〜20世紀の長方形、魚尾形、クロワゼット形の銅インゴットに対し、地球化学的分析によって、コンゴ民主共和国(Democratic Republic of the Congo、DRC)のカッパーベルト鉱床(Copperbelt)のものか、より近いザンビアのマゴンディ・ベルト(Magondi Belt)のものなのかを研究。カッパーベルトからの長距離貿易で得られたものと、マグンディ・ベルト産のものの双方が存在することが判明。
▶Copper artifacts unearth new cultural connections in southern Africa [University of Missouri-Columbia]
▶ Jay Stephens, David Killick, Shadreck Chirikure (2023) Reconstructing the geological provenance and long-distance movement of rectangular, fishtail, and croisette copper ingots in Iron Age Zambia and Zimbabwe. PLOS ONE, 18(3): e0282660. [PLOS ONE]
2023年3月22日(水)
- 福岡県
- 太宰府市・小正府遺跡(第1次調査)で、縄文時代〜鎌倉時代までの落とし穴、住居跡、道路状遺構、瓦窯、中世墓など。太宰府市教育委員会の調査。3/25現地説明会。
▶発掘調査の現地説明会をおこないます [太宰府市] - 韓国
- 世宗市 全義面 邑内里で、百済漢城期・4〜5世紀の巨大な多槨式石室墳。
▶世宗で百済漢城期に造成された巨大な多槨式石室墳確認 [文化財庁]
▼文化財庁は2024年5月17日から国家遺産庁 - イタリア
- ポンペイ遺跡(Pompeii)のアッボンダンツァ通り(via dell’Abbondanza)近くで、ローマ時代・62年の地震で埋もれたモザイク床が発見される。[Heritage Daily]
- ポーランド
- サンドミェシュ郡(Powiat sandomierski;Sandomierz County)ダロミン(Daromin)で、11〜12世紀ごろの鉛製護符、青銅製馬、武器、銀・鉛・銅合金製装飾品、銀貨など。ポーランド王ボレスワフ2世(Bolesław II Szczodry)のころ。[The First News]
▼シフィェンティクシシュ県(Województwo świętokrzyskie)サンドミェシュ郡(Powiat sandomierski;Sandomierz County)ヴィルチツェ(Gmina Wilczyce) - UK(イングランド)
- ヨーク(York)で、民家の壁に17世紀のフレスコ画。[artnet]
2023年3月21日(火)
- イスラエル
- シェフェラ地域(Shephelah)のネシェル・ラムラ(Nesher-Ramla)の墓地で出土した前期青銅器時代・IB期の武器を分析したところ、東アナトリアで生産と推定。Kfar Monashの埋納品やTell es-Shunaでも同様の結果。砒素銅の長距離交易の証拠。
▶ Naama Yahalom-Mack, Vladimir Wolff Avrutis & Yigal Erel (2023) New evidence for long-distance trade in arsenical copper during the Early Bronze Age in the southern Levant: analysis of weapons from the Nesher-Ramla cemetery. Levant. [Taylor & Francis Online] - イスラエル
- シェフェラ地域(Shephelah)のショハム(Shoham)にあるHorvat El-Bira遺跡で、ビザンティン時代の教会から花模様のモザイク。[Heritage Daily]
- スペイン
- カタルーニャ州(Cataluña)タラゴナ県(Tarragona)・ビラ洞窟(Cova de la Vila)で、後期旧石器時代・12000年前〜10000年前の100以上の先史時代の線刻画を再発見。IPHESの調査。[Ancient Origins]
- メキシコ
- チアパス州(Estado de Chiapas)のパレンケ遺跡(Palenque)で上位層の人物の墓。仰向けで、頭を北に向ける。墓室からヒスイ製の偶像出土。メキシコ国立人類学歴史学研究所(Instituto Nacional de Antropología e Historia)の調査。[Heritage Daily]
▼パレンケ遺跡関連記事→2023年1月27日
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