考古学のおやつ/NEWSLINK

2008年6月20日（金）

三重県: 鈴鹿市・八重垣神社遺跡（やえがきじんじゃいせき）で弥生前期の北陸地方で作られた沈線紋系土器。鈴鹿市考古博物館の調査。6/28現地説明会。[読売新聞]
兵庫県: 豊岡市・祢布ケ森遺跡（にょうがもりいせき）で「詩経」の注釈記した9世紀初めの木簡。但馬国府跡とされる遺跡。豊岡市教育委員会6/20発表。但馬国府・国分寺館で6/21-7/8公開。[毎日新聞]
奈良県: 奈良市・西大寺旧境内（さいだいじきゅうけいだい）で昨年見つかった薬師金堂は西大寺流記資財帳の記録に一致。東西35.7m，東西15.9m。奈良文化財研究所の調査。[奈良新聞]
▼西大寺旧境内関連記事→2007年6月8日
奈良県: 奈良市・平城京の外京で東大寺につながる条坊道路。10世紀前半ごろ廃絶。中世の住居跡も出土。奈良市教育委員会の調査。[読売新聞]
和歌山県: 田辺市・田辺城下町遺跡（たなべじょうかまちいせき）で江戸後期～幕末の町屋の礎石。財団法人和歌山県文化財センターの調査。[紀伊民報]
▼財団法人和歌山県文化財センターは2011年4月1日から公益財団法人和歌山県文化財センター
▼田辺城下町遺跡関連記事→2007年7月10日
鳥取県: 東伯郡琴浦町・梅田萱峯墳丘墓（うめだかやうねふんきゅうぼ）で主体部を調査。弥生中期末の墳丘墓。鳥取県埋蔵文化財センターの調査。6/28現地説明会。[鳥取県埋蔵文化財センター]
▼梅田萱峯墳丘墓関連記事→2007年10月5日
高知県: 香美市・伏原遺跡（ふしはらいせき）で弥生後期末の墓15基以上。財団法人高知県文化財団埋蔵文化財センターの調査。[高知新聞]
▼財団法人高知県文化財団埋蔵文化財センターは2012年4月1日から公益財団法人高知県文化財団埋蔵文化財センター
▼伏原遺跡関連記事→2008年5月16日
中国: 吉林省九台市上河湾鎮で青銅器時代の遺跡2か所新たに確認。石斧や石鎌出土。農業を主とし漁撈も行う集落と推定。一方の集落は長春地区最大規模。古扶余国・2000年前の山城遺跡2か所も。[新華社]
中国: 北京市大興区新城の北部で遼・金時代の墳墓15基。円形ドーム天井の磚室墓で，門に彩色壁画あり。唐代の墳墓6基，明・清代の墳墓16基も。北京最大の墳墓群。[中国新聞網]
中国: 内蒙古自治区赤峰市紅山区文鍾鎮魏家窩鋪村で紅山文化の集落。[新華社]
中国: 安徽省安慶市太湖県小池鎮で春秋戦国時代の蟻鼻銭6000枚。[新華社]
インド: タミル・ナードゥ州（Tamil Nadu）ヴィリュップラム県（Viluppuram district）センジ郡（Gingee taluk）Pancha Pandavar Kalで前1000年ごろの岩壁画，Vadagalで2000年前のジャイナ教の寝台のある洞窟，Devadanampettaiで巨石墓。[The Hindu]
パキスタン: Badal Pur修道院でカニシカ1世時代・2世紀の石製弥勒菩薩像（Bodhisattva Maitreya）。[Associated Press of Pakistan]
トルコ: アナトリア（Anatolia）南部のチャタル・ヒュユク遺跡（Çatalhöyük）で新石器時代・8500年前の小麦。世界最古。[Today's Zaman]
▼コンヤ県（Konya ili）チュムラ郡（Çumra）
▼チャタル・ヒュユク遺跡関連記事→2008年1月17日
ブルガリア: スリヴェン（Сливен；Sliven）のDrumeva Moundでローマ時代・2～3世紀の磚室墓から女性の遺骨とともに金の耳飾や銀の腕輪，青銅の指輪。[Novinite]
▼スリヴェン州（Област Сливен；Oblast Sliven）
スイス: ルツェルン州（Kanton Luzern；Canton of Lucerne）のゼンパハ湖（Sempachersee）のツェルモース半島（Halbinsel Zellmoos）で，青銅器時代・前1000年の杭上家屋生活者の遺跡。スイス初の青銅器時代のカマド発見。[Neue Luzerner Zeitung]
UK（スコットランド）: グラスゴー（Glasgow）Pollok Parkで鉄器時代・前700～前500年ごろの石敷きの道。土塁と溝で守られた石造りの集落まで連なる。[The Herald]
UK（スコットランド）: Bothwellで18世紀後半の砂岩製の城壁。[Hamilton Advertiser]
▼南ラナクシャー州（South Lanarkshire）

2008年6月19日（木）

山梨県: 甲府城跡（こうふじょうあと）に関連した櫓門や城壁などを示す反応が県庁構内の地下レーダー探査で100か所以上確認。[山梨日日新聞]
中国: 上海市松江区・広富林遺跡で広富林文化・4000年前の墳墓5基と住居。[新華社]
中国: 雲南省大理白族自治州剣川県甸南鎮・海門口遺跡で新石器時代晩期～青銅器時代の集落。柱穴多数確認され，中国最大の干欄式（高床式）集落跡。[新華社]
ブルガリア: ツァレヴォ（Царево；Tsarevo）でトラキア・前370～前360年の墳墓。石灰岩で構築され，半円筒形のアーチ天井。ストランジャ山脈（Странджа；Strandzja）で同型式の墳墓は初。[The Sofia Echo]
▼ブルガス州（Област Бургас；Oblast Burgas）

2008年6月18日（水）

山梨県: 甲府市・甲府城下町遺跡（こうふじょうかまちいせき）で金粒が多数付着した土器片。同遺跡内で製造途中の金が出土したのは初。城下町内で精錬や加工を行った可能性。甲府市教育委員会の調査。[山梨日日新聞]
▼甲府城下町遺跡関連記事→2008年2月2日
三重県: 鈴鹿市・八重垣神社遺跡（やえがきじんじゃいせき：第6次調査）のプール調査区で弥生前期の南北溝。校舎調査区弥生後期の方形周溝墓・土器棺墓。鈴鹿市考古博物館の調査。6/28現地説明会。[鈴鹿市考古博物館]
▼八重垣神社遺跡関連記事→2001年2月15日
韓国: ソウル市松坡区・風納土城で漢城百済の道路，六角形・五角形住居跡，竪穴遺構。中国製鋪首や銀製耳飾も出土。国立文化財研究所の調査。[文化財庁]
銀製耳飾や卜骨は夫余系とみられる。[聯合ニュース]
▼文化財庁は2024年5月17日から国家遺産庁
中国: 遼寧省の紅山文化・5500年前の「女神」の顔を復原。趙成文・中国刑警学院教授による。[華商晨報]
中国: 北京市・朝陽区十里河で明の公主夫妻の合葬墓。[京華時報]
ルーマニア: カラシュ＝セヴェリン県（Județul Caraș-Severin）AninaのBone caveで2002年に出土した34,000～40,000年前の人類のあごの骨はヨーロッパ最古のホモサピエンス（Homo sapiens）の化石。旧人との混血の可能性も。[Rompres]
チェコ: プラハ（Praha；Prague）で民族移動時代の最大の墓域。177基を確認。人骨，土器，ガラス杯，銀器，鉄器出土。盗掘被害を受けていない。さらにさかのぼる新石器時代の集落も。[Česká tisková kancelář（Czech News Agency）]
ノルウェー: オスロ（Oslo）ビョルヴィカ（Bjørvika）で1600年代の難破船3隻並んで出土。波止場の基礎とするために沈められたと推定。[Aftenposten]
UK（イングランド）: チチェスター（Chichester）でローマ時代の浴場。[Crawley Observer]
▼ウェスト・サセックス州（the county of West Sussex）
UK（ウェールズ）: レクサム（Wrecsam）で新石器時代・4000年前の集落。Clwyd-Powys Archaeological Trustの調査。[Wrexham Leader]
エジプト: エドフ（Edfu）で第17王朝時代の行政用の建物と貯蔵庫。それにさかのぼる，書記官の事務所と思われる建物では第13王朝時代の土器や印章出土。シカゴ大学（The University of Chicago）の調査。[Deutsche Presse-Agentur]
南アフリカ: プレトリア（Pretoria）Muckleneukで10万年前の石器。骨を割って骨髄を得るために使用と推定。[Independent Online]
▼ハウテン州（Gauteng provinse；Gauteng Province）
カナダ: プリンス・エドワード・アイランド州（Prince Edward Island；l'Île-du-Prince-Édouard）グリニッチ半島（Greenwich peninsula）で地下室やゴミ穴。18世紀のアカディア（Acadia）の農民の盛んな交易を示す。[CBC]
USA: ロアノーク島（Roanoke Island）ラレイ砦国立史跡（Fort Raleigh National Historic Site）で，浅い穴から銅板14枚並んで出土し，ネックレスのように糸でつながっていたと見られる。別の穴からはヴェネツィアングラスのビーズ17個と先住民の煙管，釘やナイフなど。1990年発見の工房「Science Center」と先住民村との交渉を示す。建物跡の柱穴も。First Colony Foundationの調査。[Outer Banks Sentinel]
▼ノースカロライナ州（State of North Carolina）
USA: サウスカロライナ州（State of South Carolina）アレンデール郡（Allendale County）トッパー遺跡（Topper）で11000年前の石器2点。[The Atlanta Journal-Constitution]
▼トッパー遺跡関連記事→2004年11月18日

2008年6月17日（火）

岩手県: 北上市・江釣子古墳群のうち猫谷地古墳第一号墳が6/14岩手・宮城内陸地震で石室東側崩落。[岩手日日新聞]
兵庫県: 上郡町・中山古墳群のうち中山13号墳でくびれ部検出。前方後円墳と確定。千種川流域最大の古墳。上郡町教育委員会の調査。6/21現地説明会。[兵庫県立考古博物館]
▼兵庫県赤穂郡上郡町
韓国: 京畿道漣川郡・瓠蘆古塁城の地下式建物や峨嵯山紅蓮峯1堡塁紅蓮峰地下式・半地下式建物は倉庫ではなく，象徴的な儀礼行為に使用か。白種伍・忠州大学校教授の研究。[聯合ニュース]
▼峨嵯山はソウル市広津区
韓国: 忠清北道沃川郡沃川邑金亀里で三国時代の石槨墓8基など確認。本格調査や保存の論議起こる。財団法人中原文化財研究院の試掘調査。[忠北日報]
中国: 邳州市・梁王城で大汶口文化の墓地。同文化の属す「東夷」が門歯を抜歯していたという記録の証拠となる。うち1体は身長1.8mを超える成人男子。卵殻陶出土。[東方早報]
▼江蘇省徐州市邳州市
インド: アーグラ（Agra）でムガル朝時代の建物。廷臣Khan-e-Alamの宮殿も。ジャハーンギール帝（Jahāngīr；1569～1627年；在位1605～1627年），シャー・ジャハーン帝（Shāh Jahān；1592～1666年；在位1628～1658年）に仕える。[Asian News International]
▼ウッタル・プラデーシュ州（Uttar Pradesh）
イスラエル: ガリラヤ湖（Sea of Galilee；Lake Kinneret）東岸の湖底になぞの石積み。30m間隔で3.5mに及ぶ。古代都市ヒッポス（Hippos）やGadaraの遺跡か。[Haaretz]
▼ヒッポス関連記事→2007年8月24日
イスラエル: 新石器時代・11600～8200年前の初期農耕民はさまざまな種類の緑色鉱物の玉類を魔よけの装身具として愛好。シリア，キプロス，サウジアラビアなど遠方から材料を入手。白・黒・茶・黄・赤の玉は農耕以前から作られていたが，緑色は農耕開始後に急増する。[BBC]
イエメン: ハドラマウト（Hadramout Valley）のAdiyat Alghuraf地域で，イスラム以前の防御用の砦と翼のある彫刻。[Voice of Yemen]
ドイツ: ゾンダースハウゼン（Sondershausen）のフラウエンベルク（Frauenberg）で鉄器時代・前7～前4世紀の土器片。[Thüringer Allgemeine]
▼テューリンゲン州（Freistaat Thüringen）キフホイザー郡（Kyffhäuserkreis）
ベルギー: アメ（Amay）でメロヴィング朝（Mérovingiens；Merowingerzeit；Merovingian；481～751年）・6～7世紀の墓地。[RTL]
▼リエージュ州（Province de Liège）
UK（スコットランド）: 運命の石 (Stone of Destiny) は中世の偽物。9世紀以来スコットランドやイングランドがこの石の上で戴冠した。伝説では聖ヤコブ（Jacob）が枕として用いたとされていた。[Daily Telegraph]
UK（スコットランド）: ガロウェイ（Galloway）・ウィットホーン修道院（Whithorn Priory）で中世の主教6名の遺体を同定。死因や出身地，食生活も。[UKTV]
▼ダンフリーズ・アンド・ガロウェイ州（Dumfries and Galloway）
▼ウィットホーン修道院関連記事→2007年12月16日

2008年6月16日（月）

島根県: 西ノ島町・黒木山横穴墓群（くろぎさんよこあなぼぐん）で和同開珎銀銭。離島での出土は珍しい。西ノ島町教育委員会6/16発表。[共同通信]
中国: 鎮江市丹徒区新豊鎮黄墟星棋村で2500以上前の土墩墓。[新華報業網]
▼江蘇省鎮江市
中国: 湖北省孝昌県季店郷育新村で明代の家族墓。[荊楚網]
▼湖北省孝感市孝昌県
イラン: スーサ（Susa）のアパダナ（Apadana）宮殿の東門の基礎を保存のため埋め戻し。アケメネス朝のダリウス大王が建設した宮殿。[Persian Journal]
▼現フーゼスターン州（Ostān-e Khūzestān）シューシュタル（Shushtar）。
イラン: ギャチュサーラーン（Gačsārān；Gachsaran）でアケメネス朝の建築。柱の基礎に未知の建築技法。[Circle of Ancient Iranian Studies]
▼コフギールーイェ・ブーイェル＝アフマド州（Ostān-e Kohgīrūye-o Būyer-Ahmad）
イラン: ケルマーンシャー州（Ostān-e Kermānshāh）ターク・イ・ブスタン遺跡（Taq-e Bostan）の南部で，サーサーン朝（Sassanid；224～651年）ホスロー2世パルヴィーズ（Khosrow Parviz；在位590～628）の狩場を囲んだ城壁。[Circle of Ancient Iranian Studies]
ペルー: リマ県（Lima）ワウラ郡（Huaura）Vegueta地区のビチャマ遺跡（Vichama）で5000年前の人物像。カラル遺跡（Caral）と同じ文明に属す。[Andina]

2008年6月15日（日）

愛知県: 岡崎市・滝町古窯で明治初期の窯道具「エブタ」。人の顔を線刻。愛知県埋蔵文化財センターの調査。[中日新聞]
中国: 安徽省蚌埠市淮上区小蚌埠鎮双墩村・蚌埠双墩1号墓は春秋時代。直径14mの円形墓壙。墓主の槨室の東西北に殉葬者の木棺3基。[人民日報]
中国: 陝西省嵐皋県城関鎮四坪村関州壩で戦国秦漢時代の集落。文化層に比較的多量の炭化物，焼土塊，挟砂陶，打製石器など。地表には漢代の磚や瓦。[中国新聞網]
訃報: 河瀬正利・広島大学名誉教授6/14死去。67歳。たたら製鉄の変遷を解明。[中国新聞]

2008年6月14日（土）

中国: 河北省定州市で唐代の船形磚式墓7基。両側壁が弧状をなすように磚を立て並べる。[中国新聞網]
中国: 河南省・霊井遺跡の「許昌人」発掘の際，300件の精美な細石器を発見。1～3万年前。地元の石材ではない。[新華社]
▼霊井遺跡関連記事→2008年6月12日
ヨルダン: リハブ（Rihab）・聖ゲオルギウス教会（Saint Georgeous Church）の地下の「世界最初の教会」について，疑問の声。まず聖ゲオルギウス教会は，バシリカ様式で，近隣のほかの教会と同じく6世紀後半～7世紀前半の可能性。230年という説を否定。モザイクのギリシャ語銘文の内容も不分明。従来説では，組織的な教会は3世紀までは存在せず，建築として明瞭な教会はビザンティン時代・5世紀に登場。[The National Geographic Society]
▼マフラク県（Mafraq）マフラク（Mafraq）
▼ヨルダンの「最古の教会」関連記事→2008年6月9日
カナダ: フェリーランド（Ferryland）・アヴァロン植民地（Colony of Avalon）でスコットランド・ジェームズ6世（James VI；1566～1625年：スコットランド王在位1567～1625年；イングランド王・アイルランド王ジェームズ1世として在位1603～1625年；ステュアート朝）の1601年の金貨。ポルトガル陶器や日用品も出土。[The Canadian Press]
▼ニューファンドランド・ラブラドール州（Newfoundland and Labrador；Terre-Neuve-et-Labrador）

2008年6月13日（金）

青森県: 八戸市・是川一王寺遺跡（これかわいちおうじいせき）で南側斜面周辺から竪穴住居跡と土器捨て場。埋設土器や配石遺構も。八戸市教育委員会6/13発表。[東奥日報]
宮城県: 加美郡加美町・壇の越遺跡（だんのこしいせき）で，南2道路が大路並みに広くつくられていたことや，奈良時代末の外郭施設の範囲が東西1.2ｋm，南北1.4km以上と判明。宮城県教育委員会の調査。6/15現地説明会。[宮城県の埋蔵文化財]
▼壇の越遺跡関連記事→2007年11月22日
埼玉県: 川越市・大堀山館跡（おおほりやまやかたあと：第3次調査）の井戸から木製の臼，木製の護符「蘇民将来符」や，長享2年（1488）の年号刻んだ石製の供養塔。扇谷上杉氏の陣屋跡。川越市教育委員会6/12発表。[朝日新聞]
山梨県: 中央市・上窪遺跡（かみくぼいせき）で平安時代の墓から櫛，下駄や斎串。中央市教育委員会の調査。[山梨日日新聞]
▼上窪遺跡関連記事→2004年7月25日
岡山県: 倉敷市・勝負砂古墳（しょうぶざここふん）の調査で，遺物を医療用ギプスで固め，ＣＴ分析。鏡が布で何重にも包まれていたことなどが判明。岡山大学と九州国立博物館の調査。[読売新聞]
▼勝負砂古墳関連記事→2008年3月13日
山口県: 下関市・仁馬山古墳（じんまやまこふん）の主体部は粘土槨と確定。長さ7.5m，幅1.8m。割竹形木簡を納める。棺内は未盗掘。盗掘坑から4世紀後半の韓式土器。下関市教育委員会の調査。6/28現地説明会。
史跡仁馬山古墳の埋葬施設発見！－発掘調査見学会のご案内－[下関市]
▼仁馬山古墳関連記事→2008年2月2日
中国: 山東省泰安市大汶口遺跡で漢代の墳墓10基，宋・元代の墳墓9基，清代の墳墓5基。[中国中央電視台]
中国: 河南省新鄭市・胡庄墓地で戦国晩期の「韓」国の王陵級の墳墓。封土持ち，周囲に3重の周濠。[新華社]
▼河南省鄭州市新鄭市
中国: 四川省成都市・金沙遺跡で商・西周時代の大型建築跡7基。[新華社]
▼金沙遺跡関連記事→2003年3月5日
中国: 福建省三明市寧化湖村老虎洞で40,000年前の人類の歯牙。省内最古の人類化石。[三明日報]
フランス: ピレネー＝オリアンタル県（Le département des Pyrénées-Orientales）・サンテステーヴ（Saint-Estève）で2つの共同墓地。青銅器時代末～鉄器時代初め・前9～前6世紀の火葬墓300基と，ローマ時代末・3～4世紀の土葬墓40基。[La Gazette des Communes]
USA: コロラド州（State of Colorado）東南部の山火事で2万エーカー焼失。考古学的遺跡のあるコマンチ国立大草原（Comanche National Grassland）も危機に。[Reuters]

2008年6月12日（木）

京都市: 下京区・西本願寺（にしほんがんじ）境内で，鉄加工施設。江戸初期の御影堂再建の際に瓦を固定した鉄釘と成分一致。武蔵工業大学の分析。[読売新聞]
▼西本願寺関連記事→2007年5月10日
奈良県: 桜井市・安倍寺遺跡（あべでらいせき）で7世紀末～8世紀初の大型建物跡。阿倍氏邸宅2棟平行して見つかる。桜井市教育委員会の調査。[奈良新聞]
▼安倍寺遺跡関連記事→2002年11月15日
奈良県: 橿原市・丸山古墳近くの高層マンション建設について，業者が変更案提示。景観問題決着へ。[読売新聞]
▼丸山古墳付近のマンション建設関連記事→2008年5月10日
島根県: 浜田市・旧山陰道原地区で近世山陰道の石垣や基礎の石敷きを検出。島根県埋蔵文化財調査センターの調査。6/15現地説明会。[島根県]
徳島県: 徳島市・大松遺跡（おおまついせき）で15世紀の有力者の屋敷地を区画する大規模な溝。財団法人徳島県埋蔵文化財センターの調査。6/14現地説明会。[財団法人徳島県埋蔵文化財センター]
▼財団法人徳島県埋蔵文化財センターは2010年4月から公益財団法人徳島県埋蔵文化財センター
愛媛県: 松山市・朝美沢遺跡（あさみさおいせき：第3次調査）で古墳後期・6世紀前半の建築部材「蹴放し」。松山市埋蔵文化財センター6/12発表。[愛媛新聞]
朝美辻遺跡（あさみつじいせき）に名称変更。[松山市埋蔵文化財センター]
中国: 河南省許昌（Xuchang）・霊井遺跡で8～10万年前の許昌人の頭蓋骨新たに発見。[中国情報局]
▼霊井遺跡関連記事→2008年1月23日
トルクメニスタン: Mele Hairamでパルティア～サーサーン朝・2～7世紀のゾロアスター教（Zoroastrianism）の神殿。火の祭壇や壁画。保存状態のよい象牙製品など。ほかにクシャーン朝～サーサーン朝のコイン300枚も。ポーランド・ワルシャワ大学考古学研究所（Instytut Archeologii Uniwersytetu Warszawskiego；Institute of Archaeology Warsaw University）の調査。[Nauka w Polsce]
ギリシャ: カヴァラ県（Νομός Καβάλας；Kavala prefecture）Lithohoriでローマ帝政期・1～2世紀の墳墓から馬16頭と二輪馬車。馬車は青銅の装飾にケルベロスの犬，エリュマントスの猪，ステュムパリデスの鳥を表現。人骨2体，盾，武器，装身具も。[Agence France-Presse]

2008年6月11日（水）

鳥取県: 鳥取市・鳥取城跡（とっとりじょうあと）の三ノ丸跡で江戸末期・1860年に埋め立てられた堀の遺構。鳥取市教育委員会の調査。[読売新聞]
▼鳥取城跡関連記事→2007年12月27日
鳥取県: 鳥取市・因幡国庁跡には脇殿跡や立て替え跡がなく国庁としての一般的な建物配置から逸脱。国庁跡ではなかった可能性も。[日本海新聞]
ブルガリア: ルセ（Русе；Ruse）でローマ時代の穴から青銅製のヴィーナス像と，ローマ時代・1～3世紀のコイン出土。ローマ時代のTrimamium。[News Bulgaria]
▼ルセ州（Русенска област；Rucenska Oblast）
▼ルセ関連記事→2006年5月3日
スウェーデン: ブーヒュースレーン地方（Bohuslän）ウールスト（Orust）のStalaで1875年に出土した石器時代・9000年前の十字形石斧に頭部のない人体の線刻画。考古学者ベンクト・ヌードクヴィスト（Bengt Nordqvist）が確認。[The Local]
▼ヴェストラ・イェータランド県（Västra Götalands län）
フランス: オート＝ソーヌ県（Le département de la Haute-Saône）・エシュノ・ラ・メリーヌ（Échenoz-la-Méline）でメロヴィング朝（Mérovingiens；Merowingerzeit；Merovingian；481～751年）・6世紀の墳墓30基。1500平方メートルの範囲に100基存在する可能性も。長刀1振り，ナイフ数点，ベルトのバックル1点出土。国立予防考古学研究所（INRAP: Institut national de recherches archéologiques préventives）の調査。[Agence France-Presse]
▼ドゥー県(le département du Doubs)
UK（イングランド）: Greater Stonehenge Cursusは，築造時に用いられた鹿角製の工具の放射性炭素年代より前3600～前3300年。ストーンヘンジ（Stonehenge）より古い。幅100m，長さ1マイルの並行する土手と溝からなる構造物。マンチェスター大学（The University of Manchester）の分析。[ScienceDaily]
▼ウィルトシャー州（the county of Wiltshire）
UK（イングランド）: レスターシャー州（the county of Leicestershire）コッシントン（Cossington）で青銅器時代の円形低墳丘墓バロー（barrow）3基。青銅器時代，鉄器時代，ローマ時代，アングロ・サクソン時代の多様な埋葬を確認。[Loughborough News]
UK（イングランド）: ノーサンバーランド州（the county of Northumberland）シートンバーン（Seaton Burn）Blagdon Estateで大規模な鉄器時代・2500年前の集落。円形住居50基。[New Post Leader]

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