2006年6月20日(火)
- 富山県
- 高岡市・前田利長墓所(まえだとしながぼしょ)の外堀発見。高岡市教育委員会6/19発表。[読売新聞]
▼前田利長墓所関連記事→2004年9月4日 - 岐阜県
- 飛騨市・中野大洞平遺跡(なかのおおぼらだいらいせき)で縄文中期の竪穴住居跡。弥生後期の方形周溝墓。(財)岐阜県教育文化財団文化財保護センターの調査。6/24現地説明会。[考古学フォーラム]
▼財団法人岐阜県文化財保護センターは2009年4月1日から岐阜県文化財保護センター
▼中野大洞平遺跡関連記事→2003年10月22日 - 韓国
- 全羅北道群山市沃島面・夜味島近海の水中発掘調査で高麗青磁780点。盗掘犯の検挙をきっかけに国立海洋遺物展示館が調査。[文化財庁]
▼文化財庁は2024年5月17日から国家遺産庁
▼2009年4月27日から国立海洋文化財研究所。 - フランス
- パリ(Paris)に国立ケ・ブランリ美術館(Musée du quai branly)6/20開館。国立人類博物館から収蔵品の多くを引き継ぎ,文化の多様性示す。6/23から一般公開。[朝日新聞]
- UK(イングランド)
- ケント州(the county of Kent)カクストン(Cuxton)でアシュール文化(Acheuléen;Acheulian)・25万年前の巨大なフリントのハンドアックス。[BBC]
- UK(スコットランド)
- 新キンカーダイン橋(Kincardine Bridge)の予定地で先史時代の精巧な土器など,石器時代から中世に至る遺跡。フォース川(River Forth)を渡った最初の定住者が紀元前4000年に遡ることを示す。[The Scotsman]
- ペルー
- シクラス遺跡(Sicras)で4800年前の神殿とみられる石造建築遺構。カラル遺跡(Caral)と同時期か。天野博物館(Museo Amano)の調査。[朝日新聞]
▼カラル遺跡はリマ県(Lima)
▼カラル遺跡関連記事→2005年7月20日
2006年6月19日(月)
- 埼玉県
- 東松山市・反町遺跡(そりまちいせき)で古墳前期の集落跡と大溝跡。大溝跡の捨て場遺構から水晶と碧玉の破片。財団法人埼玉県埋蔵文化財調査事業団の調査。[財団法人埼玉県埋蔵文化財調査事業団]
▼財団法人埼玉県埋蔵文化財調査事業団は2012年4月1日から公益財団法人埼玉県埋蔵文化財調査事業団
▼反町遺跡関連記事→2006年1月18日 - 奈良県
- 明日香村・キトラ古墳で石室天井天文図の尾宿付近など6か所にカビ。文化庁6/19発表。[朝日新聞]
▼奈良県高市郡明日香村 - 奈良県
- 明日香村・高松塚古墳(たかまつづかこふん)の壁画損傷やカビ大量発生の問題で,当時の文化庁幹部や担当者処分相当。[共同通信]
▼奈良県高市郡明日香村 - 鳥取県
- 青谷上寺地遺跡「光り輝く鉄器のなぞ」[鳥取県埋蔵文化財センター]
▼青谷上寺地遺跡(あおやかみじちいせき)関連記事→2006年6月18日
2006年6月18日(日)
- 埼玉県
- 吉見町・吉見百穴(よしみひゃくあな)の敷地内に吉見町埋蔵文化財センターがオープン。[埼玉新聞]
▼埼玉県比企郡吉見町 - 沖縄県
- 南城市・知念城跡(ちねんじょうせき)の復元石垣一部が長雨の影響で崩壊。国指定史跡。[沖縄タイムス]
▼知念城跡関連記事→2004年1月4日 - 弥生鉄製品
- 鉄製品の腐食状態は土中の硫化物や微生物の違いによりまちまち。静岡市・登呂遺跡(とろいせき)と鳥取市・青谷上寺地遺跡(あおやかみじちいせき)とで顕著な違い。村上隆・奈良文化財研究所上席研究員の分析。[読売新聞]
▼登呂遺跡関連記事→2005年9月14日 - 中国
- 雲南省 玉渓市・撫仙湖の湖底から人面描かれた石。[時事通信]
▼撫仙湖底遺跡関連記事→2006年6月17日 - UK(ウェールズ)
- アングルシー島(Anglesey)・ブリュン・デリ・ドゥ(Bryn Celli Ddu)の石室は夏至の日の出の方向に建設。前4000〜3000年の巨石遺跡。ウェールズ国立博物館(National Museum Wales)のスティーヴ・バロウ(Steve Burrow)氏の研究。[BBC]
▼アングルシー島関連記事→2006年4月24日 - 英領ヴァージン諸島
- 18世紀に沈んだ2隻の船(戦艦と貿易船)に対しブリストル大学(University of Bristol)が再調査へ。水中のため保存良好で,18世紀の生活復元する手がかりに。[BBC]
Archaeologists uncover secrets of Caribbean wrecks(考古学者がカリブの沈没船の秘密を明かす)[University of Bristol]
2006年6月17日(土)
- 岐阜県
- 多治見市・元三ヶ根7号墳の石室石材64個盗難。多治見市教育委員会6/16発表。[読売新聞]
- 韓国
- 全羅北道完州郡龍進面上雲里・上雲里遺跡(第2次調査)「ナ」地区で馬韓時代の墳丘墓15基,土壙墓30基。墳丘墓内に木棺46基,甕棺13基,石槨15基。全北大学校博物館の調査。[聯合ニュース]
▼上雲里遺跡関連記事→2005年10月26日 - 中国
- 雲南省 玉渓市・撫仙湖で大規模古代都市跡。ピラミッド形の石組建物跡など。兪元古城か前漢時代の古滇国城の可能性。[産経新聞]
▼撫仙湖底遺跡関連記事→2001年6月4日 - イタリア
- ローマ(Roma;Rome)郊外ベイオ遺跡(Veio)でエトルリア文明(Civiltà etrusca;Etruscan civilization)・前690年ごろ戦士の王子の墓から彩色壁画。同文明最古。[読売新聞]
2006年6月16日(金)
- 千葉県
- 千葉県立上総博物館の機械室天井吹き付け材にアスベスト含有。除去工事のため7/4-22臨時休館。[千葉県教育委員会]
▼千葉県立上総博物館は2008年3月31日閉館;2008年10月1日から木更津市郷土博物館金のすず
▼アスベスト関連記事→2006年4月28日 - 兵庫県
- 姫路市・阿保遺跡(あぼいせき)で弥生中期竪穴住居跡。姫路市埋蔵文化財センター6/15発表。6/24現地説明会。[神戸新聞]
▼阿保遺跡関連記事→2004年7月1日 - 奈良県
- 明日香村・高松塚古墳(たかまつづかこふん)の2002年秋の石室東壁女子群像下の黒いカビについて,公表を進言した主任文化財調査官に対し美術学芸課長が「やみくもに公表するな」。[産経新聞]
▼奈良県高市郡明日香村 - 奈良県
- 奈良市・正倉院(しょうそういん)に納められた皮製品は多様な皮を使用。宮内庁正倉院事務所の分析。[奈良新聞]
- 中国
- 西安市・半坡遺跡で祭祀遺跡。[東方ネット]
▼陝西省 西安市 - USA
- Murky history of the sunken Endeavour(沈んだエンデバー号の暗い歴史)[The Sydney Morning Herald]
▼エンデヴァー号関連記事→2006年5月17日
2006年6月15日(木)
- 奈良県
- 明日香村・高松塚古墳(たかまつづかこふん)の壁画損傷やカビ大量発生について,文化庁の調査委員会は文化庁内の連携不足や情報公開の認識の甘さを指摘する報告書案。[共同通信]
▼奈良県高市郡明日香村 - 島根県
- 奥出雲町・寺宇根遺跡で縄文後期〜晩期の配石遺構。奥出雲町教育委員会の調査。6/14現地説明会。[山陰中央新報]
- UK(スコットランド)
- イースト・ロジアン(East Lothian)・アーチャーフィールド(Archerfield)地区で中世・12-15世紀の村。AOC Archaeology Groupの調査。[BBC]
- メキシコ
- ミチョアカン州(Michoacán)・パリクティン(Paricutin)火山近くで2003年に出土した前2570-2322年の人骨は,下の歯は通常どおり摩耗しているが,上の前歯は動物の歯を用いた義歯を嵌めるため意図的に削られている。アメリカ最古の歯科補整の証拠。削りすぎで痛く,死に至る場合もあったと推定。28〜32歳の健康な男性。病気や衰弱は見られないがほとんど動かない生活を送ったとみられる。2700mの高所に住んでおり,儀式的な役割を果たした人物か。コネチカット大学(University of Connecticut)の人類学者トリシア・ガバニ=ゲレロ氏(Tricia Gabany-Guerrero)の研究。[The National Geographic Society]
2006年6月14日(水)
- 青森県
- 八戸市・八幡遺跡(やわたいせき)で大型掘立柱建物跡。明治初年まで櫛引八幡宮を管理運営していた普門院と推定。八戸市教育委員会の調査。[デーリー東北]
▼八幡遺跡関連記事→2006年6月2日 - 仙台市
- 太白区・仙台市縄文の森広場7/15オープン。[仙台市縄文の森広場]
▼縄文の森広場関連記事→2003年5月11日 - 長崎県
- 波佐見町・長田山窯跡が盗掘被害。物原で6か所。[時事通信]
- 鹿児島県
- 霧島市・大隅国分寺跡(おおすみこくぶんじあと)で奈良〜平安の「知□」文字瓦。霧島市教育委員会の調査。6/15-8/31国分郷土館で公開。[南日本新聞]
- 韓国
- 華城市麻道面白谷里で統一新羅時代寺跡。「白寺」銘の瓦多数出土。土地博物館の調査。[聯合ニュース]
- 中国
- 河南省 平頂山市郏県・鯉魚崗漢代墓群で陶製のストーブ。河南省文物考古研究所の調査。[東方ネット]
- ヨルダン
- 銅鉱山跡発掘で,聖書に書かれたエドム(Edom)の年代を前12世紀と推定。[United Press International]
- UK(イングランド)
- ストーンヘンジ(Stonehenge)付近の交通混雑緩和のための交通当局によるトンネル案や迂回路案に対し,遺跡周辺の埋蔵文化財が破壊されるおそれがあるとしてthe National Trustが反対し,二流の提案で世界遺産登録解除のおそれと警告。The International Council on Monuments and Sites (Icomos-UK)とCouncil for British Archaeologyも政府に再考促す。[The Guardian]
▼ウィルトシャー州(the county of Wiltshire)
▼ストーンヘンジ周辺の交通緩和策関連記事→2006年1月23日
▼最近のストーンヘンジ関連記事→2006年6月13日
2006年6月13日(火)
- 愛知県
- 岡崎市・北之切古墳群の未盗掘の3号墳から長さ93cmの鉄刀。5世紀後半。円墳,15m,周溝あり。岡崎市教育委員会の調査。[中日新聞]
- UK(イングランド)
- ストーンヘンジ(Stonehenge)周辺で出土した石斧はストーンヘンジと同じ路頭のもの。ストーンヘンジの石材は氷河期に氷河によって移動か。地質学者らの研究。[BBC]
▼ウィルトシャー州(the county of Wiltshire)
▼ストーンヘンジ関連記事→2006年1月23日 - 出アフリカ
- ミトコンドリアDNA(Mitochondrial DNA)から現代人の人口は80000年前に東または南アフリカで大きく増加。南アフリカ(South Africa)・ブロンボス洞窟(Blombos Cave)などの出土品からみて文化も発展。80000〜70000年前の急激な気候変化が,食糧を求める現代人のアフリカからの出発を促した?73000年前のインドネシア・トバ山(Mount Toba)の大噴火による気候変化が要因か。現代人が登場してからアフリカを出るまでの長い時間差を説明。ポール・メラーズ(Paul Mellars)・ケンブリッジ大学(University of Cambridge)教授の研究。[The National Geographic Society]
▼西ケープ州(Provinsie Wes-Kaap)
▼ブロンボス洞窟関連記事→2004年4月16日 - アンティグア・バーブーダ
- アンティグア島(Antigua)で出土したサラドイド文化(Saladoid culture)の1500年前の斧の刃は2900km離れた中央アメリカ・グアテマラのマヤの古代ヒスイ(jadeite)鉱山に由来。長距離交易網の存在示す。アメリカ自然史博物館(American Museum of Natural History)の調査。サラドイド文化は南米ベネズエラのオリノコ川(río Orinoco;Orinoco River)流域を中心とする文化で前500年前にプエルトリコまで北上。精巧な土器などから,発達した社会組織が推定される。[The National Geographic Society]
▼アンティグア・バーブーダは西インド諸島(West Indies;Indias Occidentales)の小国。1981年独立。 - 考古学サイト
- 漢陽大学校文化財研究所
- 考古学サイト
- 財団法人韓白文化財研究院
- 考古学サイト
- 財団法人南道文化財研究院
2006年6月12日(月)
- 秋田県
- 秋田市・秋田城跡(あきたじょうあと:第88次調査)の政庁東側で東大路の道路跡。秋田市教育委員会秋田城跡調査事務所の調査。7/8現地説明会。[秋田市]
▼秋田城跡関連記事→2005年10月3日 - 奈良県
- 明日香村・キトラ古墳で石室天井天文図と南壁朱雀などから新たに6か所のカビ。文化庁6/11発表。[朝日新聞]
▼奈良県高市郡明日香村 - 愛媛県
- 松山市・松山城(まつやまじょう)黒門跡で石垣が最大33cmせり出し,上部の土20cm陥没。12日朝の大分県中部を震源地とする地震のため。[共同通信]
▼松山城関連記事→2006年3月8日 - 韓国
- 仁川広域市桂陽区・桂陽山城(第3次調査)で丸底短頸壺と有蓋高杯など出土。漢城百済期・4世紀ごろ築造した可能性高い。昨年発見の集水井も深さ7m,直径15mの規模と,4世紀ごろの築造を確認。鮮文大学校考古研究所の調査。[聯合ニュース]
▼桂陽山城関連記事→2006年4月26日 - 韓国
- 京畿道漣川郡全谷邑・全谷里先史遺跡内の全谷先史博物館敷地内で高句麗の土城入口部分に隣接した城壁。博物館建設計画に影響か。ソウル大学校博物館の調査。[聯合ニュース]
▼全谷里遺跡関連記事→2006年2月28日 - 韓国
- 高句麗研究財団が東北亜歴史財団に吸収統合へ。[聯合ニュース]
- フランス
- ラスコー洞窟(La grotte de Lascaux;the cave of Lascaux)が,数年前の新たな空調機導入以来,菌の影響を受け,数年以内で破壊の危機。現在は綿のようなカビでいっぱいに。文化遺産の問題,頑強なカビの問題とともに,責任をとらないフランスの官僚主義文化の問題。[Time]
▼ドルドーニュ県(Dordogne)
▼ラスコー洞窟関連記事→2005年7月2日
2006年6月11日(日)
- インド
- ケーララ州(Kerala)・マラバル海岸(Malabar coast)の小都市パッタナム(Pattanam)で地中海製のアンフォラ(amphora)破片多数出土。ガラスやローマのコインも出土し,古代ローマ帝国と南インドを結ぶ貿易港ムジリス(Muziris)と推定。KPシャジャン博士(KP Shajan)とV セルヴァクマル博士(V Selvakumar)の研究。[BBC]
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