2025年10月31日(金)
- 秋田県
- 秋田県で行った全県規模の戦争遺跡の調査で、各市町村からの900件にわたる報告。[日テレNews]
- 神奈川県
- 鎌倉市・長谷小路周辺遺跡(はせこうじしゅうへんいせき)で、鎌倉時代の建物跡など。株式会社パスコの調査。11/16現地説明会。
▶ ―鎌倉・長谷で見つかった“鎌倉時代”の跡を間近で―長谷小路周辺遺跡の発掘調査現地説明会を開催します[鎌倉市]
▼長谷小路周辺遺跡関連記事→2024年8月22日 - 長野県
- 塩尻市・床尾中央遺跡(とこおちゅうおういせき)で、縄文時代中期、古墳時代、平安時代にわたる住居跡70棟。塩尻市教育委員会の調査。[市民タイムスWEB]
▼床尾中央遺跡関連記事→2025年9月11日 - 浜松市
- 浜名区・行者穴遺跡(ぎょうじゃあないせき)で、後期旧石器時代の同一の地層から石器や動物骨が出土。[静岡新聞]
- 大阪市
- 北区・大阪市立東洋陶磁美術館に、長らく所在不明となっていた重要文化財「飛青磁花生」が寄贈された。中国・元時代・14世紀。[朝日新聞]
- 奈良県
- 奈良市・富雄丸山古墳(とみおまるやまこふん)で2019年に出土した斜縁神獣鏡の鏡面を磨いた跡に、赤色顔料ベンガラを確認。鋳造後に研磨剤として使われたと推定。[共同通信]
▼富雄丸山古墳関連記事→2025年7月30日 - 愛媛県
- 西条市・道場遺跡(どうじょういせき)で、弥生時代前期末〜中期初頭の石斧など。公益財団法人愛媛県埋蔵文化財センターの調査。11/9現地説明会。
▶ 道場遺跡 現地説明会のお知らせ[公益財団法人愛媛県埋蔵文化財センター] - 韓国
- 慶尚南道 固城郡 固城邑・固城松鶴洞古墳群(고성 송학동 고분군;コソン ソンハクトン こふんぐん:第2次調査)の14号墳は南北47.5m、東西53m、高さ7.6m。加耶最大の古墳と再確認。石槨墓から大刀、甲冑、鉄矛、小加耶土器が出土。5世紀中葉の王陵級古墳。[聯合ニュース]
▼松鶴洞古墳群関連記事→2024年9月9日 - 中国
- 内蒙古自治区 赤峰市 バイリン左旗(巴林左旗)・遼の上京遺跡(辽上京)の皇城内の西南部で、中庭を持つ大型の邸宅跡4棟。1つは南向きで中原の伝統を示し、3つは東向きで契丹の太陽信仰と「尚東」の思想を示す。[新華社]
▼遼の上京遺跡関連記事→2021年9月24日 - 中国
- 新疆ウイグル自治区(Xinjiang)で2〜9世紀に作られた繊維、壁画、彫刻について、ラック染め(Lac dye)を分析し、中国とインドの交流を研究。ラック染めは漢代に新疆にインドからもたらされ、5世紀以降に仏教美術に活用された。
▶ Sihan Zhao, Juan Zhang, Ana Serrano, Diego Tamburini, Xiaojing Kang, Zhibo Zhou, Yumin Gao, Ling Shen, Jiakun Wang, Jie Yang, Shaowen Shi, Jian Liu & Hui Zhang (2025) Chemical evidence for the spread of lac colorant in Xinjiang from the 2nd to 9th centuries CE. npj Heritage Science, volume 13, Article number: 550. - 台湾
- 台南市 東南路の清時代・1836年以降に整備された道路「牛車路」遺構で、砂糖造りの道具「糖漏」の破片。清時代の文献『臺灣采訪冊』によると、この一帯には製糖工場が密集していた。[自由時報]
- マレーシア
- ムラカ島(Pulau Melaka;Malacca Island)で、13世紀の50から60mの木造船。サガ(saga)材とメルバウ材(merbau)を用いる。[The Straits Times]
- ウズベキスタン
- タシュケント(Tashkent)のカンカ遺跡(Kanka)で、5〜8世紀の神殿と、奉納品とみられる鉄製のよろい。古代のトゥーラーン地域(Turan)の中心地。テュルク系民族が活躍。[UzDaily]
- クロアチア
- プーラ(Pula)のカストロポラ通り(Castropola)で、ローマ時代のドムス(domus)の一部とみられる豪華な部屋から、2世紀の大理石製の「ねむるクピド」像。長さ98cm、幅44cm、高さ30cm。ライオンの革の上に寝そべり、小さなトカゲを伴う。[Croatia Week]
- UK(スコットランド)
- パース・アンド・キンロス州(Perth and Kinross)パース(Perth)ブロクシー・ケンネルズ(Broxy Kennels)で鉄器時代の集落。ローマ人の到来以前に廃絶。放射性炭素年代で紀元前550年〜前400年。金属生産の痕跡や、溝を埋めた後に築いた地下通路を発見。
▶ Exhuming ghosts of Iron Age Scotland [GUARD Archaeology] - UK(スコットランド)
- オークニー諸島(Orkney)のバッククォイ遺跡(Buckquoy)で得られた放射性炭素年代により、これまでスカンディナヴィアの影響の指標とみられていた現象がヴァイキング時代より古いことが判明。バッククォイ遺跡はピクト時代からヴァイキング時代への移行期に位置づけられていたが、移行に先立ち、ピクト人社会の内的な変化があったことを示唆。
▶ Gordon Noble, David Griffiths, Charlotta Hillerdal, Jennifer Allison, Derek Hamilton and Colleen Batey (2025) Buckquoy, Orkney: addressing the Pictish-Viking transition in northern Scotland. Antiquity, First View, pp. 1 - 17. - リビア
- シャハート(Shahhat)で、ヘレニズム時代〜前期ローマ時代の円形の地下遺構。古代都市キュレネキュレネ(Κυρήνη;Cyrene)に当たる。[Libya Update]
- メキシコ
- ユカタン州(Estado de Yucatán)のエク・バラム遺跡(Ek’ Balam)で出土した銘文に782年9月18日の日付。遺跡の東側部分は8世紀に使われたと推定。統治者の名も刻む。[ColombiaOne]
▼エク・バラム遺跡関連記事→2023年12月1日
2025年10月30日(木)
- 滋賀県
- 守山市・阿比留遺跡(あびるいせき)で、古墳の周溝から6世紀初めごろの石見型木製品。コウヤマキ製。守山市教育委員会の調査。[朝日新聞]
- 大阪府
- 枚方市・中振北遺跡(なかぶりきたいせき)で、中世の町の一角。平安時代後期〜室町時代と推定される建物跡や井戸、大規模な区画溝。枚方市の調査。11/1現地説明会。
▶ 中振北遺跡[枚方市] - イラン
- ペルセポリス遺跡(Persepolis)のあるマルヴダシュト平原(Marvdasht)が、違法に掘削された井戸5000基による地下水の汲み上げのため年に30cm沈下。[Iran Front Page]
- イエメン
- ダマル県(Dhamar)のワーディー・ヒジャト・ムナシダー(Wadi Hijrat Munathidah)で、古代の潅漑用地下水路。シバ王国またはヒムヤル王国にさかのぼる。[SABA]
- トルコ
- カフラマンマラシュ県(Kahramanmaraş il)のディレクリ洞窟(Direkli Cave)で、13000年前の骨製の刺突具2個と、ビーズ4個が出土。[Hürriyet Daily News]
▼ディレクリ洞窟関連記事→2025年9月27日 - キルギス
- チュイ州(Чүй областы;Chui)ケミン地区(Кемин району;Kemin)キジル・オクチャブリ村(Кызыл-Октябрь;Kyzyl-Oktyabr)のボロンバイ(Borombay)で、初期テュルク・6〜8世紀の墓から、三本角の冠をかぶった女性像が描かれた石。石材は在地のものではない。[24KZ]
- ウクライナ
- ザスカルナヤ5遺跡(Zaskalnaya V)、ザスカルナヤ6遺跡(Zaskalnaya VI)、プロロム2遺跡(Prolom II)、ムホヴェツ遺跡(Mukhovets)で出土した、中期旧石器時代・ミコック文化(Micoquian)の16個の黄土片を分析。うち3個に、実用性を超えたネアンデルタール人による意図的な加工の痕跡を確認。黄土を象徴的な活動に使用したと推定。
▶ Francesco d’Errico, Guilhem Mauran, Africa Pitarch Martí, Ana Majkić, and Vadim Stepanchuk (2025) Evidence for symbolic use of ochre by Micoquian Neanderthals in Crimea. Science Advances, Vol 11, Issue 44. - ブルガリア
- プロヴァディヤ(Провадия;Provadiya)・ソルニツァタ遺跡(Солницата;Solnitsata)で、銅石器時代・紀元前5千年紀の建物跡。建物の建設前に行った祭祀に関わる遺物を大量に発見。シカの頭蓋骨、土器、フリント製の石斧など。大量の石鏃も見つかり、豊かな塩生産をめぐる戦いも。[Bulgarian News Agency]
▼ソルニツァタ遺跡関連記事→2024年9月21日 - ドイツ
- ザクセン自由州(Freistaat Sachsen)ノルトザクセン郡(Landkreis Nordsachsen)バート・デューベン(Bad Düben)のヴェラウネ地区(Wellaune)で、青銅器時代・紀元前1300年の集落と製錬炉や火葬壺棺墓。[Mitteldeutscher Rundfunk]
- フランス
- プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏(Provence-Alpes-Côte d'Azurヴァール県(Var)イエール(Hyères)の古代都市オルビア(Olbia)で、ローマ時代・1〜3世紀の大規模な火葬墓地。
▶ Pratiques funéraires dans la nécropole antique d'Olbia à Hyères (Var) [INRAP: Institut national de recherches archéologiques préventives] - スペイン
- エル・アルガール遺跡(El Argar)の292号墓で1884年に出土した、前期青銅器時代・エル・アルガール文化(La Cultura de El Argar;El Argar culture)の女性が身に着けていた銀環は、失蝋法(lost wax)で作られた西ヨーロッパ最古の銀製品。
▶ Linda Boutoille (2025) FIRST EVIDENCE OF LOST-WAX CASTING IN THE EARLIER BRONZE AGE OF SOUTH-EASTERN SPAIN: THE SILVER BANGLE FROM EL ARGAR, GRAVE 292. Oxford Journal of Archaeology, Early View. - UK(イングランド)
- ドーセット州(Dorset)で、2000年前のケルト人女性と少女の埋葬。穴の中で顔を下にし、手を縛られた状態。副葬品なし。ドゥロトリゲス族(Durotriges)による生け贄として殺されたと推定。[LiveScience]
- UK(スコットランド)
- カロデン(Culloden)で、カロデンの戦い(Battle of Culloden;1746年4月16日)で用いられたマスケット銃の玉[BBC]
- ナイジェリア
- ベニンシティ(Benin City)で、ベニン王国(Kingdom of Benin)時代の都市の発展を発掘で追及。
▶ Caleb Folorunso, Sam Nixon, Segun Opadeji, Abidemi Babalola, Charles Le Quesne, Anna Adamu, Marcus Brittain, Matthew Brudenell and Chris Breeden (2025) MOWAA Archaeology Project: enhancing understanding of Benin City’s historic urban development and heritage through pre-construction archaeology. Antiquity, First View, pp. 1 - 10. - USA
- カリフォルニア州(State of California) のオークランド美術館(Oakland Museum of California)で、10/15に1000点以上の作品が盗まれる。[Los Angeles Times]
- ボリビア
- ティワナク遺跡(Tiwanaku)で発見された鍛冶炉を考古地磁気により年代測定。最終使用時期は450〜740年と推定され、出土土器の編年から570〜740年と絞り込む。
▶ Judit del Río, Pablo Cruz, Miriam Gómez-Paccard, Alicia Palencia-Ortas, Marina Puente-Borque, F. Javier Pavón-Carrasco, Erik Marsh (2025) The First Archaeomagnetic Age at Tiwanaku and Implications for Dating Andean Metallurgical Furnaces. Archaeometry, Early View.
▼ティワナク遺跡関連記事→2025年8月31日
2025年10月29日(水)
- 静岡県
- 磐田市・甑塚古墳(こしきづかこふん)から1959年に出土した副葬品に、金銅装の轡4組。才園古墳に並び全国最多。ヤマト王権から贈られたか。磐田市教育委員会10/29発表。[静岡新聞]
▼甑塚古墳関連記事→2024年7月31日 - 愛知県
- 豊橋市・吉田城址(よしだじょうし)の石垣で、築石で覆われていない高い場所にも裏込石を確認。本丸北東隅石垣は宝永地震の後に高さが低くなる。裏門北側石垣東面・北面は以前は土塁であった。豊橋市の調査。11/1現地説明会。[東愛知新聞]
▼吉田城址関連記事→2025年1月25日 - 大阪府
- 枚方市・茄子作遺跡(なすづくりいせき)で、5世紀前半の初期須恵器の窯跡3基。過去の発掘で大量の初期須恵器が出土していたが、窯跡の存在はわかっていなかった。陶邑窯跡群とほぼ同時期。枚方市10/29発表。11/8現地説明会。[共同通信]
▼茄子作遺跡関連記事→2005年6月25日 - ミクロネシア連邦
- ファイス島(Fais Island)のポワ遺跡(Powa)で出土した過去2000年間のサメやサバ科について同定。マグロ類ではカツオが圧倒的に多い。サメは5種が均等。
▶ Clara Boulanger, Rintaro Ono, Michiko Intoh, Michael Buckley (2025) ZooMS as a tool for understanding prehistoric pelagic fishing: Insights from archaeological shark and scombrid remains on Fais Island, Micronesia, over the last two millennia. Journal of Archaeological Science, Volume 184, December 2025, 106386. - トルコ
- ブルサ県(Bursa il)ニリュフェル市(Nilüfer)ギョルヤズ村(Gölyazı)の古代都市アポロニア・アド・リンダクム(Apollonia ad Rhyndacum)で、19世紀前半の生糸工場跡。[Hürriyet Daily News]
▼アポロニア・アド・リンダクム関連記事→2024年11月8日 - トルコ
- カスタモヌ県(Kastamonu il)タシュキョプリュ(Taşköprü)のズンブル・テペ遺跡(Zımbıllı Tepe)で、殉教者のための聖堂。初期キリスト教の巡礼地であったことを示す。古代パフラゴニア(Παφλαγονία;Paphlagonia)の首都ポンペイオポリス(Πομπηιούπολις;Pompeiopolis)に当たる。[Hürriyet Daily News]
▼ズンブル・テペ遺跡関連記事→2025年2月13日 - ウズベキスタン
- カシュカダリヤ州(Қашқадарё вилояти;Kashkadarya)カマシ市(Қамаши;Qamashi)パストル村(Pasttol)のイェルクルガン遺跡(Yerkurgan)で、紀元前3世紀〜紀元後3世紀の城塞都市。[UzA]
- イタリア
- サレルノ県(Provincia di Salerno)のペルトーザ・アウレッタ洞窟(Grotte di Pertosa-Auletta)で、ヘレニズム時代の宗教遺構。[Heritage Daily]
▼ペルトーザ・アウレッタ洞窟関連記事→2025年2月26日 - USA
- ペンシルバニア州(Commonwealth of Pennsylvania)バックス郡(Bucks County)ニュータウン(Newtown)で、18世紀の建物の基礎。アメリカ独立革命中に暗躍した王党派のドアン・ギャング(Doan Gang)が襲撃した財務局の建物。[Newtown, PA]
2025年10月28日(火)
- 北海道
- 礼文島・浜中2遺跡(はまなか2いせき;Hamanaka 2)のオホーツク文化初頭・十和田式(Towada phase)のヒト(NAT004)のゲノムを分析。縄文人とカムチャツカの系統が混合。従前のオホーツク文化後期のゲノム分析では、ロシア極東から日本へ2波の渡来があり、古いものは2000年前のカムチャツカから、新しいものは1600年前のアムール川流域からと推定されていたが、今回の分析で傍証。
▶ Takehiro Sato, Daisuke Kubo, Yu Hirasawa, Minoru Yoneda, Ryosuke Kimura, Atsushi Tajima & Hirofumi Kato (2025) Genome of an early Okhotsk individual reveals ancient admixture between Jomon and Kamchatka lineages. Scientific Reports, volume 15, Article number: 37520.
▼浜中2遺跡関連記事→2024年5月15日 - 北海道
- 厚岸町・筑紫恋第二チャシ跡は17世紀後半〜18世紀前半に築かれ、カキが食べられていた。国立アイヌ民族博物館と厚岸町海事記念館の調査。10/25現地説明会。[北海道新聞]
- 滋賀県
- 長浜市立高月観音の里歴史民俗資料館の館長を務める長浜市職員の男を、性的姿態撮影処罰法違反(撮影)の疑いで逮捕。男は長浜城歴史博物館の前館長。[読売新聞]
- 韓国
- 国立中央博物館に保存科学センターを10/28開館。[eDaily]
- 中国
- 黒龍江省 牡丹江市 海林市 石河村・石人洞遺跡(石人洞遗址)で21万点の石製品。新石器時代・5800年前に始まる石材採掘・石器加工遺跡。[中国新聞網]
- トルコ
- ブルサ県(Bursa il) イズニク(İznik)で、400平方mのローマ時代のモザイク床。古代都市ニカイア(Nicaea)の宮殿入口と推定[Türkiye Today]
- トルコ
- ブルドゥル県(Burdur il)イェシロヴァ郡(Yeşilova)ヤルシュル村(Yarışl)で、1950年代に建てられた建物の基礎に用いられていた石材10個に、カラカラ帝(Caracalla)の手紙の内容を刻む。近隣は[Arkeonews]
- ウクライナ
- クリミア半島のスタロセレ遺跡(Starosele)で、後期のネアンデルタール人「Star 1」を発見。放射性炭素年代で46000年前〜45000年前。コラーゲンの分析によると、主にウマを狩猟。ミトコンドリアDNAによると、アルタイ地方のネアンデルタール人と近縁。ユーラシア大陸を横断する長距離移動を示唆。
▶ Emily M. Pigott, Konstantina Cheshmedzhieva, Elke Zeller, Laura G. van der Sluis, Manasij Pal Chowdhury, Maddalena Gianni, Emese Végh, Thorsten Uthmeier, Victor Chabai, Marylène Patou-Mathis, Petra G. Šimková, Jana N. Voglmayr, Gerhard W. Weber, Ron Pinhasi, Axel Timmermann, Martin Kuhlwilm, Katerina Douka, and Thomas Higham (2025) A new late Neanderthal from Crimea reveals long-distance connections across Eurasia. Proceedings of the National Academy of Sciences, 122 (45) e2518974122. - ルーマニア
- コンスタンツァ県(Judeţul Constanţa)・バル・ルイ・トライアン(Valu lui Traian)で出土した前期中世・9〜11世紀の陶器片33試料を分析。近隣の沖積粘土と、やや遠方(20km)からのカオリンが豊富な粘土を使用。比較的低温(650〜950℃)で酸化焔焼成。鉛釉陶器を在地生産しており、搬入品はない。
▶ Constantin Haitǎ, Cristina Talmaţchi, Ana-Maria Banici, Roxana Bugoi (2025) Physico-chemical investigations on Medieval ceramic finds from the western Black Sea coast. Journal of Archaeological Science: Reports,Volume 68, December 2025, 105435. - ハンガリー
- フェイェール県(Fejér)ビツケ(Bicske)で、ローマ時代・1〜2世紀のパンノニア属州だったころの貯蔵穴や溝などの遺構。また、首長アールパード(Árpád)がマジャル人たちを治めた9〜10世紀の集落遺構も。[Heritage Daily]
- イタリア
- トレンティーノ=アルト・アディジェ州(Regione Autonoma Trentino-Alto Adige)ボルツァーノ県(Bolzano)エニャ(Egna)のヴィア・クラウディア・アウグスタ街道(Via Claudia Augusta)沿いで、ローマ時代・1世紀の建物跡。木炭や、木炭とスラグを含む炉、多数の鉄製品が発見され、鍛冶工房と推定。
▶ Archeologi portano alla luce un edificio di epoca romana a Egna [Provincia autonoma di Bolzano] - ドイツ
- ザクセン州(Freistaat Sachsen)ライプツィヒ(Leipzig)で、2200年前のケルトの1/4スタテル金貨。[Arkeonews]
- フランス
- オー=ド=フランス地域圏(Hauts-de-France)ノール県(Nord)ダンケルク(Dunkerque)で、Denna川河口部の干拓地に中世・カロリング朝・9〜11世紀の集落。
▶ Dunkerque : Les occupations littorales de l’estuaire de la Denna dans le courant du Moyen Âge (Nord) [INRAP: Institut national de recherches archéologiques préventives] - スウェーデン
- ハッランド県(Hallands län)フリレソース(Frillesås)で、先史時代の集落2か所。1か所はではフリント製石器が出土し、中期中石器時代、後期中石器時代、前期新石器時代に関連。もう1か所は後期青銅器時代〜前期鉄器時代で、炉跡が出土、[Heritage Daily]
- UK(イングランド)
- ドラムバラ(Drumburgh)で、ハドリアヌスの城壁(Hadrian's Wall)の一部を発見。この場所に城壁があることを推定した地球物理学的調査の正確さを示す。[BBC]
2025年10月27日(月)
- 青森県
- 弘前市・大森勝山遺跡(おおもりかつやまいせき)の本年度の見学は、再開しないまま終了。クマの目撃情報を受けて8月下旬から閉鎖しており、現在でも来訪者の安全確保が難しいため。[東奥日報]
▼大森勝山遺跡関連記事→2025年8月27日 - 京都府
- 木津川市・恭仁宮跡(くにきゅうせき)の2つの内裏のうち内裏東地区で、正殿の南東側から柱の跡。南北6mの建物と推定。内裏東地区で正殿・後殿以外の建物跡の確認は初。京都府教育委員会10/27発表。11/2-3現地説明会。[朝日新聞]
▼恭仁宮跡関連記事→2021年9月16日 - ハンガリー
- アバ(Aba)とセーケシュフェヘールヴァール(Székesfehérvár)の境界近くで、中期アヴァール・670〜690年のアヴァールの戦士の墓。武器や装身具を副葬。パンノニア盆地を中心にアバールが遊牧帝国・アヴァール可汗国(Avar Khaganate)を築いた時代。[Heritage Daily]
2025年10月26日(日)
- インド
- ケーララ州(Kerala)アーラップーザ県(Alappuzha district)のカルマディクッタン記念館(Karumadikuttan Memorial)には有名な花崗岩製石仏が安置されているが、保存や施設の維持が図られていない。[The New Indian Express]
- クウェート
- ファイラカ島(Failaka Island)で、青銅器時代・ディルムン文明(Dilmun)4000年前の神殿跡。[The Times Kuwait]
- トルコ
- ギュミュシュハーネ県(Gümüşhane)ケルキト郡(Kelkit)サダク村(Sadak)の古代都市サタラ(Σάταλα;Satala)の、ローマ帝国の第15軍団アポリナリス(Legio XV Apollinaris)の拠点近くの墓地跡から、エジプトのイシス女神(Isis)の青銅製胸像。ローマ軍にもイシス信仰が存在したことを示す。エジプトのイシス信仰は、エジプトがローマ領になって以降、地中海世界に普及した。[Arkeonews]
- フランス
- パリのルーヴル美術館で起きた強盗事件で、組織窃盗の疑いで男2人逮捕。[時事通信]
- スペイン
- トレビーニョ(Treviño)のマルティナリ遺跡(Martinarri)で、後期旧石器時代の磨り皿。使用痕、植物珪酸体、花粉、炭化物などの分析から、ドングリの調理に用いられた可能性。
▶ Alfonso Alday, Hugo H. Hernández, Marta Portillo, Selina Delgado-Raack, Sebastián Pérez, Mónica Ruiz-Alonso & Adriana Soto (2025) Ancient Evidence of Plant Processing in Human Communities at the End of the European Pleistocene: The Martinarri Mortar (Treviño, Spain). Environmental Archaeology. - ポルトガル
- キンタ・ド・アモリム2遺跡(Quinta do Amorim 2)とペゴ遺跡(Pego)で出土した中期青銅器時代の水平口縁土器について、有期残留物を分析。反芻動物の脂肪と植物性油脂、さらに被熱の痕跡。葬送儀礼に関連。
▶ João Vinícius Back, César Oliveira, Ana M. S. Bettencourt, Hugo Aluai Sampaio, Luciano Vilas Boas, Luís Gonçalves (2025) Fats, Fire and Bronze Age Funerary Rites: Organic Residue Analysis of Wide Horizontal Rim Vessels From Burial Contexts in Northwest Portugal. Archaeometry, Early View.
2025年10月25日(土)
- 福島県
- 棚倉町・棚倉城跡(たなくらじょうあと)の二ノ丸西側の石垣では、久慈川から取ったものとみられる石が使われ、同年代に築城された石垣に比べて古い技術が使われていた。棚倉町教育委員会の調査。[福島民友新聞]
- 中国
- 山西省 太原市 小店区 北営街 辦崗頭村で、土坑洞室墓5基。元代の平民の墓と推定。うち1基は火葬墓。元代には火葬が禁止されていたが、山西では火葬が盛んに行われた。[中国新聞網]
- 中国
- 長江中流域の鳳凰嘴遺跡(凤凰嘴遗址:Fenghuangzui)で出土した新石器時代・屈家嶺文化(Qujialing)〜石家河文化(Shijiahe)・5000年前〜4200年前の動物資源の利用について研究。▶ Yiting Liu, Yushan Zhu, Qian Ai, Yongqing Zhang, Tengfei Wu, Feiyong Yuan & Xiyun Yu (2025) Animal exploitation of the Fenghuangzui Neolithic walled settlement in the Middle Yangtze River Valley. npj Heritage Science, volume 13, Article number: 539.
▼鳳凰嘴遺跡関連記事→2025年10月12日 - イタリア
- ローマの古代遺跡パンテオン(Pantheon)で、日本人観光客が7m下の堀に落ち、死亡。[共同通信]
2025年10月24日(金)
- 岩手県
- 花巻市・山ノ神II遺跡(やまのかみ2いせき)で、縄文時代の落とし穴400基。公益財団法人岩手県文化振興事業団埋蔵文化財センターの調査。11/8現地説明会。
▶山ノ神彊篝弩獣論睫晴颪里知らせ 11月8日(土)10時30分〜正午 [公益財団法人岩手県文化振興事業団埋蔵文化財センター]
▼山ノ神II遺跡関連記事→2023年7月19日 - 岩手県
- 平泉町・観自在王院跡(かんじざいおういんあと)で、平安時代末・12世紀の石敷き道路跡。奥州藤原氏の財力を示す。平泉町教育委員会の調査。11/2現地説明会。[毎日新聞]
▼観自在王院跡関連記事→2025年4月5日 - 山口県
- 山口市・岡小路遺跡(おかしょうじいせき:第12次調査)で、古墳時代〜室町時代の建物や柱穴、土坑、大溝。山口市の調査。11/2現地説明会。
▶ 岡小路遺跡第12次調査の現地説明会を開催します [山口市] - ヨルダン
- テレイラト・ガッスル遺跡(Teleilat Ghassul)で出土した前期銅石器時代・紀元前4700年〜前3800年の角形容器の完形品35点と550点の破片を分析。徹夜の儀式で灯明具として使用した可能性。
▶ Sharon Zuhovitzky, Paula Waiman-Barak & Yuval Gadot (2025) The Cornets of Teleilat Ghassul as a Vigil Object. Tel Aviv, Volume 52, Issue 2, pp. 159-185. - イスラエル
- ホルヴァト・テヴェト遺跡(Ḥorvat Tevet)で、鉄器時代2C期・紀元前7世紀の火葬墓。高級な輸入陶器などを含み多様で裕福であるとともに、アッシリアとのつながりを示す。同遺跡の集落の様相とは対照的。
▶ Omer Peleg, Karen Covello-Paran, Hannes Bezzel, Yuval Gadot & Omer Sergi (2025) A Unique Assemblage of Cremation Burial from Ḥorvat Tevet and Assyrian Imperial Rule in the Jezreel Valley. Tel Aviv, Volume 52, Issue 2, Pages 217-255.
▼ホルヴァト・テヴェト遺跡関連記事→2024年7月2日 - トルコ
- チャナッカレ県(Çanakkale il)ゲイクリ(Geyikli)沖のボズジャ島(Bozcaada)、ギョクチェダ島(Gökçeada)付近エーゲ海の水深80mの海底から漁船員が200年前〜150年前の3tの錨を引き上げる。[Türkiye TodayTürkiye Today]
- トルコ
- カイセリ県(Kayseri il)の古代都市カエサレア(Caesarea)で、ローマ時代・2000年前の馬車競技場(ιππόδρομος;hippodrome)跡。アナトリアでは3例目。[Arkeonews]
- トルコ
- マルディン県(Mardin il)デリク郡(Derik)で、後期ローマ時代・1500年前の邸宅または公共建物のモザイク床を60平方mにわたり確認。[Anatolian Archaeology]
- イタリア
- ラツィオ州(Regione Lazio)のメッツァーノ湖(Lago di Mezzano)の固定で、木柱600基と青銅器時代・紀元前1700年〜前1150年の遺物。水没した集落の存在を示す。[Popular Mechanics]
- ポーランド
- マゾフシェ県(Województwo mazowieckie)ホジェレ(Chorzele)のウィサ山(Łysa Góra)で、ケルトの頭蓋穿孔具と、鉄鋳造の痕跡。ケルト人には医療や製鉄に関与した者がいた。[Nauka w Polsce]
▼ウィサ山関連記事→2024年9月8日 - ドイツ
- ザクセン=アンハルト州(Land Sachsen-Anhalt)のヒンメルプフォルテ修道院(Kloster Himmelpforte)で、尖端が銀でできたスタイラスを発見。[Heritage Daily]
▼ヒンメルプフォルテ修道院関連記事→2024年10月5日 - スペイン
- イベリア半島東部の高地にあるクエバ・グランデ遺跡(Cueva Grande)、エル・ボスケ遺跡(El Bosque)、シーニョ・ネグロ遺跡(Ciño Negro)、ラ・ベガ・デ・アルバルカス遺跡(La Vega de Albarcaz)で旧石器時代の石器出土。後期更新世にイベリア半島の高地は放棄されたとする通説に反証。
▶ Francisco Javier Aragoncillo, Juan Marín, Cecilia Bascuñán-López, Carlos Tabernero-Galán, Luis Luque, Manuel Alcaraz-Castaño and José-Manuel Maíllo-Fernández (2025) New prehistoric occupations identified in the eastern Iberian Plateau. Antiquity, First View, pp. 1 - 7. - フィンランド
- リスティーナ(Ristiina)のアストゥヴァンサルミの崖(Astuvansalmi)で、新技術により新たに5000年前の彩色壁画を確認。[Archaeology News]
- 英王室属領ガーンジー
- ガーンジー代官管轄区(Bailiwick of Guernsey)のハーム島(Herm)北部にあるロバーツ・クロス(Robert’s Cross)で6000年前の巨石墓。ベアーズ・ビーチ(Bear’s Beach)では新石器時代・6500年前の集落。ハーム島の歴史記録では6世紀の修道院活動が最古であるが、人類の痕跡は中石器時代・紀元前10000年〜前8000年にさかのぼる。[Heritage Daily]
- エジプト
- ダハシュールにあるスネフェル王の屈折ピラミッドで、観光客が内部の通路を80mにわたり滑落する事故。[ARTnews JAPAN]
- ナイジェリア
- 北ヨルバランド(northern Yorùbáland)に当たるクワラ州(Kwara)イロリン市(Ilorin)とエリンレ町(Erinle)で中世に舗装に用いられた土器片を分析し比較。建築の伝統は共通しているが、土器の作り方は異なる。
▶ Bolaji Josephine Owoseni (2025) Potsherd pavements and regional interaction in medieval northern Yorùbáland, Nigeria. Antiquity, First View, pp. 1 - 7.
2025年10月23日(木)
- 青森県
- 八戸市・一王寺遺跡で、土器埋設炉14基など。八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館の調査。[デーリー東北]
- 福島県
- 棚倉町・棚倉城跡(たなくらじょうあと)の二ノ丸石垣が解体され、石垣の構造が明らかに。棚倉町教育委員会の調査。10/25現地説明会。[福島民報]
▼棚倉城跡関連記事→2016年8月11日 - 三重県
- 松阪市・松坂城跡(まつさかじょうあと:第22次調査)で、石垣の隅角部などが出土。松阪市文化財センターの調査。10/25現地説明会。[伊勢新聞]
▼松坂城跡関連記事→2024年9月4日 - 滋賀県
- 近江八幡市・阿弥陀寺遺跡(あみだじいせき)で、15世紀末〜16世紀初頭の石垣。公益財団法人滋賀県文化財保護協会の調査。10/26現地説明会。
▶ 近江八幡市阿弥陀寺(あみだじ)遺跡の現地説明会を開催します [公益財団法人滋賀県文化財保護協会]
▼阿弥陀寺遺跡関連記事→2024年5月30日 - 韓国
- 慶尚南道 梁山市 三湖洞于弗山城(우불산성:ウブルさんじょう)の北門跡は、粘土と割石を斜めに積み上げる新羅の築造技法。慶尚南道は初めて確認。城内では統一新羅時代の建物跡。6世紀にさかのぼる土器も出土。[聯合ニュース]
▼于弗山城関連記事→2025年9月17日 - トルコ
- アドゥヤマン県(Adıyaman)のアタテュルク・ダム(Atatürk Barajı;Atatürk Dam)の水面下で、12000年前の岩絵。[Anatolian Archaeology]
▼アタテュルク・ダム関連記事→2024年10月24日 - トルコ
- トゥンジェリ県(Tunceli ili)マズギルト郡(Mazgirt)イビマフムト村(İbimahmut)で、700年前の墓石が散乱しているのを村人が見つけて保護し、博物館に報告。[Türkiye Today]
- トルコ
- トカト県(Tokat ili)スルサライ(Sulusaray)の古代都市セバストポリス(Σεβαστόπολις;Sebastopolis)で、後期ローマ時代〜初期ビザンティン時代の建造物やモザイク床。3つの銘文を新たに発見。[Hürriyet Daily News]
- ジョージア
- ルスタヴィ砦(Rustavi)で、中世・9〜10世紀のかぶとや鎖帷子(chain-mail shirt)。南コーカサスでは初。[Georgia Todays]
- ロシア
- ヤロスラヴリ州(Ярославская область;Yaroslavl)ロストフ地区(Ростов;Rostov)のシュレツ村(Шулец,;Shulec)で、10〜13世紀の集落を調査。フィン・ウゴル語族のメリャ族(меря;Meryans)の10世紀の斧が出土。[The Jerusalem Post]
- 北米大陸
- 北米大陸の13500年以上前の石器の技術に、北東アジアの後期旧石器時代後半と共通の特徴があり、特に20000年前の北日本に共通、古サハリン・北海道・千島地域に孤立した石器技術集団が存在し、アメリカ大陸の集団の祖先となった可能性。
▶ David B. Madsen, Loren G. Davis, Thomas J. Williams Masami Izuho, and Fumie Iizuka (2025) Characterizing the American Upper Paleolithic. Science Advances, Vol 11, Issue 43.
2025年10月22日(水)
- 大阪府、兵庫県、奈良県
- 大阪府藤井寺市・林1号墳と、兵庫県西宮市・津門稲荷町遺跡で出土した埴輪に用いられたハケメの工具は共通。堺市・定の山古墳と、奈良県御所市・石光山48号墳でも共通。近隣から集められた工人が製法を学んで道具をもらい、帰郷して再び埴輪を製作したと推定。木村理・大阪大学助教の研究。[西日本新聞]
- 徳島県
- 阿南市・若杉山辰砂採掘遺跡(わかすぎやましんしゃさいくついせき)で2024年末に採取された、火を利用した跡のある木片は、1〜3世紀。弥生時代後期〜古墳時代初期に当たる。火入れ法を使った採掘方法として国内最古。[日テレNews]
▼若杉山辰砂採掘遺跡関連記事→2025年1月19日 - 長崎県
- 長崎市・長崎原爆資料館の展示の更新をめぐり、「南京事件」について、長崎市は「多数の民間人や捕虜を殺害する南京事件を引き起こした」という説明で日本の加害の歴史を伝える素案をまとめた。[NHK]
- 韓国
- 慶尚南道 南海郡 西面・大将軍址で(대장군지;テジャングンジ)で、5段に造成された台地上に建物跡。高麗中期に初築。モンゴルに抵抗した13世紀に拡張し、朝鮮時代前期・15世紀に改築。13世紀の建物の配置は1270年に建てられた珍島・龍蔵城の三別抄(サムビョルチョ;さんべつしょう)の拠点と似ており、大将軍址も三別抄の拠点であることを裏付け。[聯合ニュース]
- 中国
- 山西省 太原市 陽曲県・北塔地新村墓で、金時代の壁画墓。木造建築を磚で模した構造で、八角形。[中国新聞網]
- 中国
- 紹興市・塔山和暢坊遺跡で(塔山和畅坊遗址)で、新石器時代・馬家浜文化の土器や玉器。紹興古城での新石器時代の遺物は初。その上層では、「越」国の祭祀遺跡。獣骨や土器が出土。[中国新聞網]
- オーストラリア
- 西オーストラリア州(West Australia)のマンモス洞窟(Mammoth Cave)で出土した絶滅種のカンガルー「ステヌリン」(sthenurine)の脛骨のカットマークを分析。死亡後に時間が経過して、おそらく化石化の後に切断されたと判明。西オーストラリア州キンバリー(Kimberley)の先住民が所有していた有袋類(Zygomaturus trilobus)の骨はマンモス洞窟のものと酷似しており、化石となったものが収集され長距離輸送された。絶滅種は先住民によって絶滅したのではなく、化石になって収集されたか。
▶ Michael Archer, Kim Akerman, Larisa DeSantis, Blake Vermeer Dickson, Suzanne Hand, Lindsay Hatcher, John C. Hellstrom, Geraldine Jacobsen, Julien Louys, Gilbert James Price, Helen Ryan, Kale Sniderman, Kenny Travouillon and Jon Woodhead (2025) Australia’s First Peoples: hunters of extinct megafauna or Australia’s first fossil collectors. Royal Society Open Science, Volume 12, Issue 10. - インド
- タミル・ナードゥ州(Tamil Nadu)のキーラディー遺跡(Keeladi;Keezhadi)の有期残留物を分析。動物性脂肪の加工を示すコレステロールの痕跡や、植物や乳製品の使用を示す脂肪酸を検出・サンガム時代(Sangam era)・2600年前に牧畜と農耕に依存していた。[Deccan Herald]
- パレスチナ
- エルサレム(Jerusalem)の嘆きの壁(HaKothel HaMa'aravi;Western Wall;Al-Buraq Wall)近くで第二神殿時代の排水路から出土したアッシリア・紀元前8世紀の封泥に楔形文字。アッカド語で、税金の滞納を示唆する記述。第一神殿時代のエルサレムやユダ王国地域では唯一のアッシリアの銘文。[Haaretz]
- トルコ
- ムーラ県(Muğla il)カヴァクルデレ郡(Kavaklıdere)デレバー(Derebağ)の古代カリア都市ヒュラリマ(ὙλλΥριμα;Hyllarima)の紀元前3世紀〜紀元後2/3世紀のアゴラで、岩盤に掘りこんだ一連の商店の跡。商店の配置や商業生活の手がかり。[Türkiye Today]
▼ヒュラリマ関連記事→2025年6月30日 - トルコ
- エスキシェヒル県(Eskişehir il)のキュリュボア・ヒュユク遺跡(Küllüoba Höyük)で、前期青銅器時代の墓に、被葬者の人骨とともに穀物、豆類などの種子や植物遺体。[Türkiye Today]
▼キュリュボア・ヒュユク遺跡関連記事→2025年8月23日 - トルコ
- ヨズガト県(Yozgat il)ソルグン郡(Sorgun)シャハムラトル村(Şahmuratlı)のケルケネス山(Kerkenes)で、クルガン墓2基と直径60mの円形遺構。カザフスタンやモンゴルのスキタイや突厥の遺構と共通。テュルク祖語を話す人々(Proto-Turkic)が2600年前にアナトリアに到達していた証拠。[Anatolian Archaeology]
- トルコ
- ブルサ県(Bursa il)イズニク郡(İznik)ヒサルデレ(Hisardere)で、ローマ時代〜初期ビザンティン時代・2〜5世紀の墳墓。2〜3世紀には地下墓ヒポゲウムがさまざまな階層で使用。5世紀にはキリスト教の巨大なバシリカが造営される。[Daily Sabah]
- ロシア
- ノヴォシビルスク州(Новосибирская область;Novosibirsk Oblast)ベンゲロボ(Венгерово;Vengerovo)のタルタス1遺跡(Тартас-1;Tartas-1)で、前期青銅器時代・ウスチ・タルタス文化(Усть-Тартас;Ust-Tartas)、またはまったく未知の青銅器文化に属する土器。紀元前4千年紀後半〜前3千年紀前半。平底で、繊維を押し当てたような文様や、市松模様のような文様を持つ[Arkeonews]
- クロアチア
- パプク山(Papuk)の海抜611mの山頂にあるグラディナ遺跡(Gradina)で、後期青銅器時代・紀元前1200年〜前1000年の巨大な砦。[Virovitičko-podravska upanija]
- フランス
- ブルターニュ地域圏(Région Bretagne)フィニステール県(Finistère)カレ=プルゲール(Carhaix-Plouguer)で、後期新石器時代の住居跡、中期新石器時代2期の集落、前期青銅器時代の墓地や集落。ローマ時代の街道や農業集落。
▶Plus de six millénaires d’occupation humaine à Carhaix-Plouguer (Finistère) [INRAP: Institut national de recherches archéologiques préventives] - フランス
- パリの国立自然史博物館(Muséum national d'Histoire naturelle)で9/16に展示ケースがバーナーで破壊され、展示中の金塊が盗まれた組織的な盗難事件で、24歳の中国人女性が起訴された。[Le Monde]
- UK(イングランド)
- ノーサンバーランド州(the county of Northumberland)ハイロチェスター(High Rochester)のブレメニウム砦(Bremenium)で、大量の遺構・遺物。ローマ帝国各地の土器や、槍、鉛の砲弾、油ランプや鉛製印章、木材や植物遺体など。
▶ Record-number of discoveries unearthed [Northumberland National Park] - UK(北アイルランド)
- ファーマナ州(County Fermanagh)デリーゴネリー(Derrygonnelly)で、中石器時代・8000年前の集落跡。細石器出土。[BBC]
- ペルー
- ウアイタラ(Huaytará)にあるインカ帝国・15世紀の建物は、三方の壁と一方向の開口により音楽や音響を増幅するため建てられたと推定。
▶A 15th-century Inca building was built for sound. Researchers are working to understand why [UCLA]
2025年10月21日(火)
- 新潟県
- 上越市・本長者原廃寺(もとちょうじゃはらはいじ)で、奈良時代の集石遺構が一定の間隔で見つかり、周囲に土を突き固めた「堀込地業」の跡が見られる。大型寺院の遺構。上越市教育委員会の調査。[上越タイムス]
- 鳥取県
- 鳥取市・古海36号墳(ふるみ36ごうふん)で、後方部から壺形土器や円筒埴輪が出土し、古墳時代前期の前方後方墳と判明。鳥取県埋蔵文化財センターの調査。10/26現地説明会。
▶ 古海36号墳の現地説明会を開催します。[鳥取県] - 福岡市
- 中央区での10/18の住宅火災で、1950〜60年代に活躍した前衛美術集団「九州派」が焼失した可能性。[朝日新聞]
- デニソワ人
- 現代人に、デニソワ人の祖先が不均一に分布し、祖先となったデニソワ人自体も多様であるが、東アジアでは、縄文時代の日本人にデニソワ人の祖先がもっとも少なく、古代の東アジアはデニソワ人の系統が希薄。
▶ Jiaqi Yang (杨家), Leonardo N.M. Iasi, Qiaomei Fu (付巧妹), Niall P. Cooke, Janet Kelso, Stéphane Peyrégne (裴思凡), Benjamin M. Peter (2025) An early East Asian lineage with unexpectedly low Denisovan ancestry. Current Biology, Volume 35, Issue 20, p4898-4908 e4. - イラン
- ハカーマニシュ朝(アケメネス朝)の「『王』の道」をGISをもとにした経路モデルで検証し、スーサ(Susa)とペルセポリス(Persepolis)を結ぶ経路を復元。王族の移動には、特別なインフラが必要であったことが明らかに。
▶ Davide Salaris (2025) ‘Royal’ road, ‘royal’ needs: a GIS-based approach to Achaemenid court logistics between royal capitals of Susa and Persepolis. Antiquity, First View, pp. 1 - 8. - トルコ
- キリス県(Kilis)・オイルム・ヒュユク遺跡(Oylum Höyük)で、ヒッタイト・紀元前14〜前13世紀の楔形文字による粘土板文書4点。2点はヒッタイト語。2点はアッカド語。また、ヒッタイトの地方行政に関わる粘土印章5点。[Anatolian Archaeology]
▼オイルム・ヒュユク遺跡関連記事→2018年11月29日 - トルコ
- シャンルウルファ県(Şanlıurfa)のウルファ砦(Urfa Kalesi)で、1500年前のモザイク。[Heritage Daily]
- トルコ
- デニズリ県(Denizli il)チャル郡(Çal)のアシャウセイト・ヒュユク遺跡(Aşağıseyit Höyük)で、前期青銅器時代・4500年前の焼失家屋と、コムギ、イチジク、ブドウなど。家屋内の壺に小児を埋葬。また、ヘレニズム時代・紀元前280年の城壁。ガラティア人とセレウコス朝との紛争に関連。[Türkiye Today]
▼アシャウセイト・ヒュユク遺跡関連記事→2023年9月12日 - ウクライナ
- クリミア半島のケルチ(Керч;Kerch)で、ローマ時代・紀元前1世紀後半の砦。[Heritage Daily]
- ウクライナ
- スタロスタ城(Starosta Castle)で換気口が発見され、発掘調査で内部の部屋を発見1676年の包囲戦で封鎖。12世紀に建立され、14世紀にカジミェシュ3世(Kazimierz III Wielki;Casimir III)が石造りに改修。17世紀にも改修され、オスマン帝国の東欧進出の拠点。[SSBCrack]
- ポーランド
- ポモージェ県(Województwo pomorskie)チェプウェ(Ciepłe)で、前期中世・ピャスト朝(Dynastia Piastów;Piast Dynasty)の砦3か所とエリート層の石室墓など。
▶ Sławomir Wadyl, Weronika Bałdyga, Paweł Szczepanik, Rafał Fetner, Urszula Iwaszczuk, Anna Gręzak and Mateusz Bogucki (2025) Ciepłe revisited: an exceptional early-medieval settlement complex at the Piast frontier. Antiquity, First View, pp. 1 - 8.
▼チェプウェ関連記事→2020年1月22日 - フランス
- イル=ド=フランス地域圏(Île-de-France) セーヌ=サン=ドニ県(Seine-Saint-Denis)ガニー(Gagny)で、カロリング朝の土器や鍛冶滓など、集落の証拠。中世の道路の硬化面。また、17世紀に築城され、18世紀に解体されたフェラーリ城(château Ferrari)の建物や庭園の後。
▶ Gagny : des fouilles archéologiques au coeur de la ville (Seine-Saint-Denis) [INRAP: Institut national de recherches archéologiques préventives] - フランス
- パリのルーヴル美術館では、警備システムが不足しており、人員も足らなかった。[ARTnews JAPAN]
- メキシコ
- キンタナ・ロー州(Estado de Quintana Roo)コバー(Cobá)で、岩盤に刻まれたパネル7と石碑26、石碑30に共通の名を確認。6世紀コバーの有力な女王「Ix Ch'ak Ch'een」の名を解読。569年5月12日や573年12月8日の建築事業に関与。
▶ Epigrafistas identifican a Ix Ch’ak Ch’een, mujer que gobernó Cobá [Instituto Nacional de Antropología e Historia] - メキシコ
- ユカタン州(Estado de Yucatán)のチチェン・イッツァ遺跡(Chichén Itzá)のピラミッドの一つエル・カスティージョ(El Castillo)の頂上にあった、有翼のヘビの神ククルカン(K’uk’ulkan)を表わす柱について3D画像復元によって破片を同定し、デジタル復元が可能に。
▶ Scott McAvoy, Claudia García-Solís, Jeremy D. Coltman, José Francisco Javier Osorio León, Francisco Pérez Ruiz, Dominique Rissolo, Travis William Stanton, Jesús Manuel Gallegos Flores, Luis Alberto Rodríguez Catana and Falko Kuester (2025) Digital reconstruction of a serpent column at Chichen Itza’s El Castillo. Antiquity, First View, pp. 1 - 8.
▼チチェン・イッツァ遺跡関連記事→2024年6月13日
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